FIERCE GOOD -戦国幻夢伝記- 作:izuminnー3305
清洲の女子会の翌日、朝の平安京の王宮の大広間では真斗達を含めた信長の家臣達は直垂や大紋を着こなし正座をし、赤い束帯を着こなし上座の玉座に座る天武天皇は目の前で深々と頭を下げる信長に向かって言葉を掛ける。
「信長よ。小田原征伐、ご苦労であった。そして天下統一の祝福の言葉を贈りたい。おめでとう」
天武からの祝福の言葉に信長と家臣一同は興奮する気持ちで一杯となった。
「
黒い束帯を着こなした信長は笑顔で今の気持ちを伝えると天武は玉座から立ち上がり信長の前へと立つ。
「信長よ。お前をここへ呼んだのは天下の覇者となったお前とお前に付き従う家臣達に褒美をやる為だ。受け取ってくれるなぁ?」
「もちろんであります
信長はそう言うと天武は大広間に集まった信長の家臣達、そして朝廷の官僚達と大臣達に向かってある宣言をする。
「これより織田 信長に関白の位を与える!」
天武が告げた信長に対する政界の位に全員は驚愕する。関白は天皇の補佐で長らく藤原氏の流れを持つ者でないと関白にはなれない。だが、今ここで藤原氏の流れを持たない織田家が関白になるのは異例であった。
「さらに豊臣 秀吉には
さらに天武からの与えられた秀吉と家康の位に皆が驚きが響き渡る。そして天武は再び玉座へと座る。
「そして信長に仕えし家臣達にも働きに見合った位を与える。これが私の贈り物だ。受け取ってくれるか?」
天武の真剣な眼差しに信長を含めて真斗そして家臣達は決意した表情で深く天武に向かって一礼をする。
「「「「「「「「「「ははぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ‼」」」」」」」」」」
無論、この知らせは伝書鶴で清洲城の一室に居る帰蝶達の元に届き驚きに満ちていた。
「本当なの⁉本当に私の夫が!信長様が‼関白になったの弥助!」
正座をし驚く帰蝶からの問いに彼女の前で正座をし、頭を下げる弥助は動揺せず冷静に答える。
「はい、帰蝶様。
朝廷で起こった事を事細かに答えた弥助、それを聞いた帰蝶は明るく興奮した笑顔で立ち上がる。
「こうしてはいられないわ!弥助‼すぐに参加者全員を大広間に集めて‼今後の予定を皆に伝えます!」
「はつ!」
弥助は深くを頭を下げ、素早く立ち去る。そして各部屋に居る奥方や姫君達に帰蝶からの召集の知らせを伝えた。
そして再び大広間に集まった
「よって!明日の夜に行われる宴会を取りやめ安土城へ向かい‼︎そこで改めて天下統一と信長様の関白の就任を祝います!異存はありませんね?」
上座に正座をする帰蝶からの問いに彼女の前に集まり正座をする
皆が沈黙する姿に帰蝶は軽く頷く。
「それではすぐに支度を済ませ、急ぎ安土城へ向かいます!よろしいですね?」
「「「「「「「「「「ははぁーーーーーーーーーーーーーーーっ!」」」」」」」」」」
帰蝶からの問いに
⬛︎
その後、支度を終えた帰蝶達はすぐに安土城へ出発した。一方、帰蝶達が清洲城を出るのと同時に天武の謁見を終えた信長の元に帰蝶からの伝書鶴が届き、安土城で宴会を行う事を知った。
清洲城を発った翌日の朝には安土城へ先に到着した帰蝶達は手分けして宴会の準備を行なっていた。
多くの男女の従者達は慌ただしく城の中を駆け回る中で
「いい!貴方はこれを用意して‼︎貴女はすぐに足りない分を二、三人を連れて買って来て!貴方は宴会場へ行って掃除を手伝って‼︎貴女は調理場に行って食器磨きをして!急で申し訳ないけど、一丸となってよい宴会するのよ‼︎」
「「「「はい!分かりました‼︎」」」」
そして
城の中から外までの大掃除、宴会場となる安土城の三階の大広間の用意、宴会料理の準備など
「うーーーん、まずいわ!人手が足りないわ‼︎このままだと間に合わないわ!」
従者達の配置を記した目録を片手に思い悩んでいる
「
「
「
「
「
「
乙姫、
「うわぁーーーーーーーーーーーーーーっ!もぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ‼人が足りな過ぎるぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!」
もはや自分の手に負えない状況に追い込まれ頭を掻きむしる
「おいおい、落ち着け
そう言いながら兜を脱ぎ甲冑を着こなした真斗を筆頭に源三郎、左之助、忠司、平助、そして利家、慶次、義昭、幽斎、そして浅井 長政も同じ姿と笑顔で現れる。
真斗達が現れた事に
「ま!?真斗!何でここにいるの?」
「あなた!それに慶次!京に居たんじゃないの?」
驚く
「いや、なに。大変だろうと思って信長様の許しの元で急いで来たわけだよ」
真斗の後に続く様に利家と慶次も笑顔で言う。
「そうそう。だから、それぞれ数十人の足軽を人手として連れて来たぞ」
「もう心配ねぇぜ、まつ
これほど頼もしい助っ人の参上に
「「「「「「「本当にありがとう‼︎」」」」」」」
そして頭を上げて早速、
「真斗!手始めに食材とお酒を大量に買って来て‼︎もちろんいいやつを!それと外の掃除と食器洗いを‼︎後は、」
真斗に近づき手に持っている目録を彼に見せながら説明をする
「あぁーーーっ
長政からの知らせに
「ありがとうございます長政様。それじゃ真斗、後の事はお願いね」
「おう。任せろ」
真斗は
「んじゃ俺達は俺達で手伝い始よっかぁ」
「「「「「「「「「おう!」」」」」」」」」
皆は真斗に向かって笑顔で頷くとそれぞれの場所へと向かうのであった。
⬛︎
それから時が経ち夕方。真斗達の到着のお陰で信長達が到着する頃には宴会の準備は整っていた。
そして大紋を着こなした真斗達を含めた家臣達と美しい着物を着こなした正室や側女と共に宴会場の大広間に集まり、さらに直垂を着こなし、上座に胡座をする信長が酒の注がれた赤い
「皆の者よ!改めて!天下統一は成された‼︎私に付き従う者!そしてかつては敵だった者も‼︎今宵は大いに楽しみ祝ってくれ!」
信長が嬉しそうに言った後に皆は
そして
「それでは・・・天下統一を祝して、乾杯っ‼︎」
信長が祝福の言葉を述べた後に皆は笑顔に手に持つ
「「「「「「「「「「乾杯っ‼︎」」」」」」」」」」
それから安土城での宴会が始まるのと同時に全国の至る場所でも信長の天下統一と太平の世の訪れを人々はお祭りの如く大いに祝した。
安土城の宴会は楽しく盛り上がっていたが、ただ一人、
「どうしたんだ
笑顔で彼女に優しくを声を掛けた真斗、すると
「あぁ!う、うんうん。な、何でもないわ。ちょっと月が見たくて」
「お、おう。そっか」
「それじゃ私も楽しまないとね」
そんな彼女の後ろ姿を見た真斗は大広間へ戻る際に一瞬、半月を見て戻るのであった。
安土城での宴会から二週間、会津へと戻った真斗達は会津の民達に凱旋を祝福されながら城へ帰還した。
それから三日後の昼。会津城の武家屋敷の大広間で大紋を着こなした真斗は小袖を着こなし、遊びに来た氏康と茶を飲みながら楽しく雑談していた。
「しかし、ついにお前が嫁さんを貰うとは。しかもこんな美しい人を」
座布団に胡座をする真斗が笑顔で目の前で同じ様に座る氏康に言うと彼は照れる。
「いやぁーーーーっ何、俺も幼馴染の犬珠姫と結婚、出来てとても嬉しいよ」
嬉しいそうに言う氏康の右隣には美しい柄を着こなし、頭に犬の耳がある美少女、諏訪御料理人こと犬の半妖、犬珠姫が照れてクスクスと笑う。
「ありがとうございます真斗様。あのーっところで
犬珠姫からの問いに真斗を腕を組んで困った表情をする。
「それが、
「なぜ一人になったか、しかもなぜ月を見て悲しくなるのか聞きましたか?」
犬珠姫からの更なる問いに真斗は首を横に振る。
「いいや。聞こうにも“心配ないで、私は大丈夫だから”の一点張りで、それで深くまで聞く事が出来ないんですよ」
「何かあったのは間違いないが、
氏康が真斗にそう言うと真斗は少し困った表情で後頭部を右手で掻きながらぎこちなく頷く。
「うん・・・それは、そうだがぁーーーっ・・・うんーーーーーーーーーっ」
やはり愛する人の変化をそっとする事が出来ずモヤモヤを感じる真斗。
だが、その後に
氏康と犬珠姫が会津に遊びに来た日から三日が経過した夜の事。
夕食を終えて中庭が見える縁側から夜空に高々と昇った満月を見ながら真斗は
大紋を着こなし胡座をする真斗は
「なぁーーーっ
酒が注がれた
「あぁーーーっごめん。やっぱり言えないよなぁ、いくら夫婦でも。別にいいんだ。でも本当に困っている事があったら遠慮なく、」
真斗はそう言って
真斗は慌てて持っている
「おい!
真斗が心配そうに言うと
「ごめんなさい!真斗‼ごめんなさい!」
「一体どうしたんだ?何かあったのか?」
真斗は優しく
「真斗、信じられないと思うけど私はここの、地上の人ではないの」
「なっ!何を言っているんだ
真斗は言葉はそれ以上、言葉が出なかった。なぜなら
真斗は嘘ではない事を瞬時に理解し、冷静を取り戻し、キリッとした表情をする。
「分かった
真斗がそう提案すると
「分かったわ真斗」
そして真斗は一人の従者を呼び出し、彼に側女と家臣一同を屋敷の大広間に集める様に伝えに行く命を出した。