FIERCE GOOD -戦国幻夢伝記- 作:izuminnー3305
翌日の早朝、準備を整えた真斗、ジョナサン、ジュスランは馬で屋敷を出てエルサレムの南東地区にあるダビデの塔へと向かった。
道中、真斗とジョナサンは人生初の地下迷宮の探索に胸躍っていた。
「なぁジョナサン、正直、
馬に乗りながら真斗は何気なく右側を馬に乗って進むジョナサンが笑顔で答える。
「ああ、
「なるほどね。で、
真斗とからの質問にジョナサンは頷く。
「ああ、危険だ。大洪水が終わった後に
「なるほどね。聞いている限りでも凄く危険だなぁ」
などと真斗とジョナサンが会話していると二人の先頭で馬に乗っているジュスランが笑顔で振り向く。
「おい!二人共‼︎見えて来たぞ!ダビデの塔だ‼︎」
そう言いながら真っ直ぐ指を指すジョナサンの右手の先には石造りの立派な塔が立っていた。
塔の入り口前まで来るとテンプル騎士団の他に聖ラザロ騎士団、ホスピタル騎士団、聖墳墓騎士団の他に未発見の
真斗、ジョナサン、ジュスランは馬から降りて先に到着していたテンプル騎士団の騎士に乗って来た馬を預けて入り口へと向かった。
真斗は設置されたテントの前などで会話を弾ませる冒険者達の数に驚く。
「すごい‼︎なぁジョナサン!騎士の他に集まったこの者達も
歩きながら尋ねてきた真斗にジョナサンは笑顔で頷く。
「そうさ。冒険者っと呼ばれている連中でね。普段は護衛や警備、時には傭兵として重宝される事があるんだけど
「へぇーーーっそれでこんなに集まっているのか」
ジョナサンからの説明で関心する真斗。するとジュスランはテンプル騎士団のマークが描かれたテントへと入ったので二人も中へと入った。
テント内は蝋燭が灯され多くのテンプル騎士団の騎士達が探索の準備の為に動き回っていた。
そして中央には図面が描かれた大きな紙が広がったテーブル、そして床には積み上がった木箱や立て掛けには剣や槍、そして盾が置かれていた。
そしてジュスランは物陰の前に立ち止まると振り向き、真斗とジョナサンに向かって言葉を掛ける。
「真斗
ジュスランがそう言った後に物陰で座っていた人物が立ち上がり、少し俯いた状態で真斗とジョナサンの前に現れる。
現れた人物は黒いビキニドレスを着こなし、首元には奴隷の証である首輪を付けた三つ編み金髪の若い女性であった。
真斗は笑顔で彼女に向かって一礼をすると彼女も真斗とジョナサンに向かって一礼をした。
「お初にお目にかかれます。日ノ本から来ました鬼龍 真斗と申します。それとこちらが私の友人の、」
「エナ⁉︎」
ジョナサンは驚いた表情で目の前に現れた彼女に向かって自身の義妹の名を呟いた。すると彼女も顔を上げてジョナサンを見て驚く。
「に!
思いがけない運命の様な家族との再会にジョナサンとエナは思わず嬉し涙を流し始める。
「エナ!」
「
お互いに駆け足となって抱きしめ合い、涙を流しながら再会を喜ぶ。
「よかった!本当によかったエナ‼︎お前が無事で本当によかった!」
「ごめんなさい!
二人の再会を見ていた真斗はホッとした様な笑顔をし、一方のジュスランは言葉を失った様な表情で驚いていた。
⬛︎
それから少し時間が立って真斗はジョナサンに代わってジョナサンとエナの関係を話した。
「そっか。まさかジョナサン
ジュスランが嬉しそうな笑顔でそう言うと真斗も同感する様に笑顔で頷く。
「ええ。本当にそうかもしれませんね」
真斗がそう言いながら左を向くと向き合う様にしてジョナサンとエナが椅子に座っていた。
「そう。それで
エナからの問い掛けに彼女の右側に座るジョナサンは頷く。
「ああ、そうさ。あっちこっち探し回ったけど結局、見つけられず、ジパングに渡って真斗と一騎討ちをして斬られた時は凄く悔しかったよ。だけど、敵である俺を真斗は救ってくれた。そのお陰でこうしてお前と再会する事が出来たんだ」
エナは笑顔でジョナサンの左手を両手で掴む。
「私もよ
すると二人は立ち上がり、真斗とジュスランの元に向かうと二人に向かって深々と頭を下げた。
「ジュスラン様。
「真斗様。
ジョナサンとエナからの感謝の言葉に真斗とジュスランは照れる様に笑顔となる。
「いいて、いいて。俺はただ“敵同士であっても認め合った同士、助け合う”っと言う教えをしたまでですよ」
「とんでもない。私もただ“自由を失った者に救いの手を差し伸べよ”っと正教会の教えに従っただけだよ」
真斗とジュスランがそう言っていると一人のホスピタル騎士団の騎士が入って来た。
「ジュスラン様、そろそろ時間です」
知らせを聞いたジュスランは振り向き笑顔で頷く。
「ああ、分かった。ありがとう」
そしてホスピタル騎士団の騎士が去るのと同時にジュスランは再び真斗達の方を向く。
「では諸君!行くとしよう」
「「「はい!」」」
真斗達はジュスランに向かって返事をし、ジュスランが先にテントを出た。
するとジョナサンは心配そうな表情でエナにある質問をした。
「エナ、お前は
「ふふふっ心配しないで
エナの自信に満ちた笑顔で答える姿にジョナサンは笑顔で彼女の頭を撫でる。
「流石、俺の
ジョナサンとエナの仲睦まじい光景を見ていた真斗は自然と微笑みがこぼれた。
(いいなぁ。俺も早く皆と愛菜の元に帰らないとなぁ)
そう心で語った真斗は笑顔でジョナサンとエナに向かって言葉を掛ける。
「ジョナサン、エナ、そろそろ行こう」
真斗からの声にジョナサンとエナは返事をしながら笑顔で頷く。
「ああ、分かった」
「ええ、そうですね」
そして真斗はジョナサンとエナと共にテントを出て、塔と向かうのであった。