美神の眷属が女神そっちのけで酒場に入り浸っているのは間違っているだろうか   作:ぴえんふー

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19話 白鬼華(ゼラヴィム)

 バキン、と鋼の塊を思わせる大剣が半ばから叩き折れた。

 

「――名剣『虎鉄ちゃん』が折れたぁ!?」

「馬鹿! ボールス馬鹿お前! ランクアップに合わせて武器を新調しねぇからだぞ!」

「つーかやっぱいつ聞いても名前ダセェな!」

「いやだって今バキィッって! コレまだローンがってウソぉ!? え!? ウソぉ!?」

 

 悲痛に満ち満ちた嘆きが周囲へ響き渡る。

 その出来事は突然だった。

 現在、この階層の至るところに冒険者が居るであろう場所へ手当たり次第モンスターの群れが殺到している。

 街の外れ、森の中、水晶群が生える岩肌と、街の至るところを満たすのは正体不明の緑の肉体を持った怪物。

 

 唐突な奇襲に戸惑ったまま対応せざるをえず、阿鼻叫喚となる様はまさしく混沌と言えよう。

 

「大体なんだコイツら! 一体どこから湧いてきやがった!? 見張りは何してやがる!」

「しかもどの階層でも見たことねぇ! 深層の新種でも上がって来たのか!?」

 

 中でも苛烈なのは街の中央部。

 探索に出ていた冒険者、その辺りに居た冒険者を緊急事態であるが故に首根っこを掴んで半ば強引に巻き込み、千切っては投げ千切っては投げを繰り返している。

 

 幸か不幸か、()()()()警戒態勢になっていたこともあってか、これだけの襲撃にも関わらず負傷者はあれど死者は無しという奇跡のような現状が繰り広げられていた。

 

「ガタガタ抜かしてんじゃねぇ! 足を止めんな! 互いに死角を護りながら建物か森でアイツらの射線を切って他の奴と合流しろ! とにかく数で押して退路を確保すんだよ! 魔法か魔剣持ってるやつは集まったところにぶっ放せ!」

「あのボールスがそれっぽい指示を!?」

「いつもでけぇ顔してるだけで金をぼったくってるクソ野郎が!?」

「いいぞクソ野郎!」

「そのまま頼むぞクソ野郎!」

「ついでにコイツらなんなのか教えてくれると助かるぞクソ野郎!」

「コイツら殺す前にお前らぶっ殺すぞ!? このモンスターはアルノ――【女神の白鷹(ヴァナ・フレース)】が言ってた『食人花(ヴィオラス)』ってやつだ!」

 

 人間など容易く飲み込むであろう巨体を誇る人喰いの花の猛襲。

 道中にある水晶の柱を破壊し、光輝く破片の雨をばらまく。

 木々を吹き飛ばし、へし折り、雪崩れ込むようにいくつもの牙の生えた(つぼみ)が此方に向かってくる。

 

 そんな混乱の最中、的確に指示を飛ばす眼帯を着けた大男が一人。

 

 折れた大剣に代わり背中に携えていた二本目の赤い大剣を引き抜きながら、ボールスは恐慌(パニック)を引き起こしかけている周囲の冒険者へ檄を飛ばしていた。

 

「お、おい、一人喰われたぞ!」

「あいつ無理に前に出るから……!」

「ボールス!!」

「こんのクッソ忙しい時に……! ったく、待ってろ!」

 

 囚われた見知らぬ顔の冒険者の一人が、食人花の牙に捉えられる。

 この場において一番の実力を持つボールスに白羽の矢が立つのはある意味で必然であり、本人もそれがわかっているが故に、文句を口にしつつもその現場へと駆けつける。

 

「原理は知らねぇが、その(くび)斬れば肉を(くわ)えるどころじゃねぇだろ――!」

 

 道中でボールスへ押し寄せる食人花を薙ぎ払いながら、腰だめに構えた赤い剣に取り付けられた引鉄を引いた。

 

「お――っらぁ!!!!」

 

 瞬間、剣より迸った炎の柱が横薙ぎに一閃される。

 赤い閃光はいくつもの食人花を巻き込み、放たれた熱波と衝撃波を前にその巨躯を吹き飛ばす。

 食人花の茎が焼き切れる。

 食人花は断末魔を上げながら口で捕えていた冒険者を断ち切れた茎ごと地面へと打ち付けた。

 

「す、すげぇ……!」

「今ので複数の茎が斬れたぞ!」

「畳みかけろ――!」

 

 魔剣。

 回数制限もあるうえ威力もそこまで大きいものではない代わりに、魔法を持たないものでも魔法効果を持つ攻撃を速攻で放てる代物。

 

 だが当のボールスは――その手応えに苛立たしげに舌打ちする。

 

 今しがた放ったのは魔法を使えない己が魔剣という代用品を用意し、剣の才も足らない腕であるということを自覚しながら行使した『とある剣士』の技の模倣。

 

 斬撃が飛ぶような技量もなく。

 魔力操作はおろか魔力なんてあるわけもなく、魔剣に搭載された射出機構に頼りきり。

 無いものを補うようなスキルが発現したわけでもない。

 

 無いない尽くしであるその完成度の低さに、ボールスは人知れず吐き捨てた。

 

「……チィ、結局は猿真似ってか」

「す、すまねぇ……!」

「うるせぇ! とっとと連れてけ! こんな状況で怪我人にいられちゃ足手纏いだ!」

「お、おう!」

 

 理不尽だと思いつつも叫ばずにはいられないのか、ボールスはその怒りをぶつける様に助けた冒険者へ一方的に吐き捨てる。

 

 そんな己に対して、現状は嘆く暇も与えてくれちゃいない。

 

 ボールスの放った魔剣の炎に反応したのか、その少し先には先程以上の数で食人花が緑の濁流を作り上げながら這う蛇の如く襲い掛かって来ている。

 

 蒼褪める周囲の冒険者。先の一撃を見てか、この現状を覆す一手を期待する眼差しがボールスに突き刺さった。

 

 ギリィ、と歯を食いしばって前に繰り出す。

 

 アホかこいつら、と。

 今の自分の動きを見てなかったのか、と。

 どう見たってこの数を対処できる腕前じゃねぇことくらい冒険者をやってればわかるだろ、と。

 

 出るわ湧くわのみっともない罵詈雑言。

 だがそれを攻められる人間が、この状況においてどこにいようか。

 

 何より――既にボールスの持つ魔剣には亀裂が入り砕け散りかけている。

 

「でも」

 

 砕けそうになってる魔剣に、火を入れる。

 内側から溢れ出る炎の奔流に、刃は加速度的にその破片を撒き散らす速度を上げていく。

 その炎は既にボールスの手にまで及び、じゅうじゅうと握り締めた手の平が悲鳴を上げている。

 

 だが、それでも。

 

 それ以上の『熱さ』を、ボールスはとうに知っている。

 

 

「こういう時、()()()ならこうするよなクソッタレがぁ――!」

 

 

 そんな罵詈雑言を内心で叫び散らしながら、それでも前へと繰り出す。

  

 

 

 

 瞬間――閃光が、飛来する竜華の顎に覆った。

 

 

 

 

「――――」

 

 

 通り過ぎる稲妻が如き軌跡が一瞬にして嵐に転じる。

 停止した視界。

 刹那の静寂の間に訪れたのは、地を駆ける落雷が光に遅れて轟音を奏でる光景だった。

 最奥より通り過ぎ、巻き起こされる暴風が冒険者達の頬を殴りつける。

 

 光に呑まれた蒼い影が、深蒼の焔が如き冷気をその場に生じさせ――。

 

「――は?」

 

 それは誰が零した声だったのか。

 

 眩む視界が捉えた景色が見えるようになった頃には――全ての花の首が切断されていた。

 

 寒空の風が、静けさと共に群衆を通り抜ける。

 やがて風は素っ頓狂な表情を浮かべる冒険者たちの顔を殴りつけ、乱れた息が冷気で白く大気へ溶け込んでいく。

 

「――ハッ、遅ぇんだよ」

 

 凍てる空気は(まばゆ)く雪化粧。

 しゃらん、と鞘を打ち奔る涼やかな鋼の音色。

 肉片は粉氷に、灰は軽やかに北風に乗る。

 無数の小さな氷の欠片が太陽に擬態する水晶が放つ光を反射し、辺りを照らす。

 

「誰も死んでないですね」

 

 ばらばらと、長く伸びた首が刈り払われた木々の枝葉のように地面に落ちては灰に還っていく。

 

 その中心で、忽然と。

 

 蒼い剣士が、塵が舞う戦場を前に立ち塞がっていた。

 

「残存する戦力を結集して、早急にこいつらの対処に当たってください」

「は?」

「動ける冒険者は負傷者を回収し手当を。街へ運び柵を利用して防衛線を構築するように。ポーションの用意をするよう街の一部の人間には手配してあります」

「お、おい――」

「すぐに攻撃に移れるパーティは四人一組で編成を。重武装の者は壁を、こいつらは斬撃と魔法が良く効きますので、切断系の武器に持ち替えるか即席の壁役として――」

 

 直後、怒号が周囲へ響き渡った。

 

「ふ、ふざけんなコラ!!!!」

「なんでてめーがそんなこと知ってやがる白髪野郎!」

「どうしてボールスに代わってテメェが仕切ってやがる!」

「そもそも、なんで俺達がテメェの指図なんて受けなきゃ――」

 

 瞬間。

 街を、小屋を、天幕を、木々を。

 あらゆる物を薙ぎ倒しながら、食人花の顎が涎を撒き散らしながら蒼い剣士の言い分は文句をつけていた冒険者たちに殺到した。

 

 状況を呑み込む為に喚いていた冒険者たちはこの奇襲に気づけない。

 彼らにとって眼前の『未知』を噛み砕くのに要するは膨大で、それが必要になったのはこの刹那という瀬戸際。

 

 来るであろう痛みに声すら湧かないのか、呆然と立つ冒険者の真横に到来する食人花の牙。

 

 そこへ――轟音を立てながら投げられた鞘が敵を粉砕した。

 

『グギ――――!?』

 

 鞘の突き刺さった頭部より体液を撒き散らし、卒倒する食人花。

 原形を留めながら内側より弾け飛ぶ肉片。

 投擲は容易く食人花を貫き、その射線上にあるいくつもの食人花を巻き込みながら停止した。

 

「【フレスベルク】」

 

 詠唱が紡がれる。

 生み出された鏃は数にして二十。

 十数はあるであろう長大な食人花の首を目掛けて、間髪入れずに放たれた詠唱と共に蒼い鏃が回転を加えながら飛んでいく。

 

 縦横無尽。獅子奮迅。

 針の筵と化す食人花より撒き散らされる体液は凍りつき、肉片は氷塊になって灰に還ることなく宙を舞う。

 

 阿鼻叫喚の嵐の中を、腰溜めに構えた突きが冒険者たちの間を駆け抜けた。

 

「【氷葬(フロス)】」

 

 爆散する嵐氷の波と食人花の体。

 氷の爆発は連鎖し森と岩肌で作られた水晶の街を氷河へと変える。

 痛みに悶え食人花の頭に刺さったままの鞘は、放たれた突き技の要領で納刀され――今度こそ、内部より爆散した。

 

「俺の指示は無視していただいて構いません。それは好きにしていただいて結構」

 

 そこでようやく、剣士が振り返る。

 周囲の気温が下がっているのは、この疑似的に生み出された凍土ゆえか。

 

 

 あるいは、その凍土の主より放たれる何処までも冷たい、絶対零度の視線ゆえか。

 

 

「――よって、勝手に突っ込んで死ぬのも自由です」

「「「「……」」」」

 

 

 そして今度こそ。

 

 リヴィラの街と食人花は蒼い剣士を前に屈服した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……少し、やり過ぎたかもしれない。

 緊急事態であるが故に矢継ぎ早で指示を出した挙句、俺の言うことなど聞く耳持たないだろうということで多少強気で出てみたのだが……周囲の反応を見るにどうやら性急すぎたようだ。

 

 だが、問題はない。

 

 此処でこそ、この街の『顔役』の出番なのだから。

 

「なにボサっとしてやがるんだてめぇら!」

「ボ、ボールス……」

「まずは奇襲を受けて怪我したやつらから運べ! 街に立てこもって防御を固めるんだよ! ポーションをありったけ集めろ! もし治療師が居ればそいつは使い倒してやれ!」

「お、おう!」

「でけえ武器を持ってる奴はこの花の攻撃を受け止める壁になれ! 打撃系の武器を持ってる奴は斧か大剣に切り替えろ! 魔法を使えるやつと剣に自信があるやつらを他の馬鹿どもは全力でサポートしろ! いいな!」

「「「「「「お、応!!!!!」」」」

 

 蜘蛛の子散らすように、とはよく言ったもので。

 文字通り冷え切り凍り付いていた空気を粉砕する勢いで飛ばされるボールスさんの指示を的確に受け取り、先程の狼狽が嘘のように統制の取れた動きで各々の持ち場へと向かった。

 

 そんな様を見てボールスさんが親指を立てたので、こっちも立て返しておく。

 

「流石です。ボールスさんが居てくれて本当に良かった」

「いやぁ、そういうお前も大概おっかねぇぞ……?」

「やり過ぎた自覚はありますが、まぁ想定内です」

「おめーの思惑通りに動くのは癪なんだがなぁ……!」

「報酬は弾みますよ」

「せこせこ働けてめぇら! 根こそぎぶった切るつもりで対処に当たれぇ!!!!!」

「俺が言うのもアレですけど、それで良いんですかアナタ……」

 

 先程の指示をダメ押しするように、集団を捲し立ててボールスさんはその場を後にする。

 少し背中を押せば迷いのあれこれを吹っ切ってくれるのは非常に心強いが、その思い切りの良さに呆れ混じりの疑問を覚えた。

 

「――レンリさん」

 

 そこへ、緑衣の妖精が舞い降りる。

 マスクに隠されいつもの鉄面皮に浮かべる焦燥を見て、少し緩んだ気を引き締め直す。

 

 後手に回っている現状は最悪を免れてはいるが、いずれも(かんば)しくはない。

 

「リューさん、見つかりましたか」

「はい、あちらに。あまり時間はないかと」

 

 彼女が指さした方向に目を向けた直後、爆音に街を含めた階層全体が揺れ動くのを覚えた。

 そこには土煙と水晶の破片、森の一部を岩盤ごと捲り上げながら此方へと確実に近づいている影が見て取れる。

 

「派手に暴れていますね」

「早く止めないと」

 

 その狙いはまっすぐ。

 あらゆる障害物を押し退け、10M(メドル)以上はあるであろう巨体で森を踏み倒し水晶を粉砕しながら突き進んでいる。

 吹き飛ばされた障害物の中には、巻き込まれ千切れ飛ぶ食人花の姿もある。

 

 人の集るリヴィラの街、ではなく。

 

 ただひたらすら直進、まっすぐに()()()()()()を捉えている。

 

「敵も味方もお構いなしですか……指向性のあるモンスターの制御、通常のモンスターとは違う妙な気配、調教師(テイマー)のソレとも違う……敵の姿が見えない」

 

 差し向けられたタイミングは明らかに作為的だ。

 であれば、必ず『居る』。

 アレを扇動しこの階層まで導いた下手人が。

 

 それも相当な深手を負わせたにも関わらずそれらを全快にさせ、敵も味方も区別がつかなくなる程の精神的な指向性を付与できる敵が、俺達の近くに。

 

「……リューさん、俺が切り込みます。俺がアレを引き付けたら、街に散開している食人花をなるべく一か所に集中させてリューさんの魔法で灰にしてください」

「それではあなたが一人になる」

「狙いは俺です。ボールスさんも他の冒険者も以前とは違い揃っています。あの不確定要素を出来る限り遠ざけますので、リューさんは周辺の食人花をあらかた片付けた後に俺と合流してくれると助かります」

「……わかりました」

 

 この采配に明らかに納得のいっていない様子だが、それは感情面の話。 

 現状は乱戦気味だ。

 であれば同士討ちを避け、他のパーティとの混戦を避けるためにも対処に当たっている食人花の群体を可能な限り早急に片付ける必要がある。

 

 必要なのは火力と機動力。

 今の盤面においては、俺以上に適役なリューさんならわかってくれるであろうと考えてのことだった。

 

「……あなたは狡い人だ」

「リューさんにしか頼みません、こんなこと」

「……無茶はしないで」

「それで人死が出ないのなら」

 

 そう言い残して跳躍し、近くの岩山へ飛び移る。

 

 

 遠目で見れるその姿は異様だった。

 植物というより生物的な死体じみた白い表皮に覆われ、足がない大木のような体の上から巨人の上半身が生えている。

 特徴的な白い長髪。

 目のように見える部位には黒い模様が浮かび、耳も鼻も眼もなく、おおよそ表情を象るものが何一つ存在しない。

 能面のような顔に唯一ある口は、なんとも不気味だった。

 

 斬った筈の右腕は大きく変質しており、人間的な左腕と対照的に右腕はまるで鉤爪のように尖った三本の指が白い巨木のように生えている。

 その左腕さえも、無数の触手の中から生えるように白い腕が伸びている有り様。

 

 

 原形はとどめていないが、この気配には覚えがある。

 

 

「――――随分と様変わりしましたね、オリヴァス・アクト」

 

 

 瞬間。

 

 能面のような表情が此方を向いて――その口角を、醜悪に吊り上げた。

 




◇とある白妖精と眷属のはなし その3
「……」
「……」
「釣れん。場所取りを間違えたな、アルノ」
「いやあの、なんでいるんです?」
「フレイヤ様と一本釣りをすると聞いた」
「なんですか皆さんの謎の情報網……」
「で、肝心のフレイヤ様はどこにおられる?」
「『飽きた』と仰られて今は浜にいます」
「愚か者めが……! 陶器の如き女神の肌をこの紫外線の猛威に晒すとは……! 夏の太陽を舐めるているのかっ! 日傘は渡しているんだろうな! 皮膚一枚でも剥けてたら俺がお前を焼く!」
「言い出しっぺはあの(ひと)なんですけど……パラソル立てて椅子を設置して財布を渡してから自由行動させてます。日焼け止めだけでは心許なかったので、傘も抜かりなく。念のため沖の水性モンスターはあらかた殲滅済みです」
「……日焼け止めだと?」
「…………マズイ」
「……貴様、今なんと――むっ!」
「な、ヘディンさん! 引いてます! 引いてます!! 大物ですよ!!!」
「女神へ捧げられし供物……! 傷つけることは許されん!」
「いや、どっちも第一級のステイタスなんで魚の首が捥げないかは保証できかねるんですが……」
「ならば! 【永争せよ、不滅の雷兵】――【カウルス・ヒルド】!」
「待ってそれだと魚が逃げるどころか消し炭になりますって――!!!」

※その後、港で見事な魚の丸焼きが出来てちょっとした祭りになった。
 吹き飛んだ港と黒焦げになった白髪を見てフレイヤ様は爆笑した。
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