日本国召喚 国際協力機構 異世界を往く クワ・トイネ編 作:アニキ イン ザ スペース
ロデニウス大陸の南東部、クイラ王国と呼ばれている荒涼とした大地が続くこの地の沿岸沿いに、僅かな草を求め痩せた牛達を連れ歩いている獣人の遊牧民の姿が在った。
永きに渡りこの渇ききった過酷な土地を彷徨うかの様に家畜達を連れながら渡り歩く彼等のその姿は、それが信仰が織り成すものか、自らに課せられた業苦なのか、答えを知る者はいない……ただ、自分と家族が今日の食にありつければそれで良いと彼等は言う……それが第三文明圏最貧の国、クイラ王国の日常だった……。
「あれ……なんだろう!?」
聞いた事の無い音が聞こえて来るのに気付いた獣人の牧童が空を見上げると、西の空に鳥や龍でも無い……強いて言えば昆虫に似た巨大な「何か」が羽ばたきとは思えない妙な飛び方で、東の砂丘を越えて飛んで行くのが見えた。
驚く大人達を尻目に、獣人の牧童は空を飛ぶ「何か」を追って砂丘を駆け上がって行く……。
「はぁはぁはぁ……。」
息を切らしながら砂丘を登りきった獣人の牧童は東に見える海を見渡す……青く輝く海の沖合いには巨大な灰色の奇妙な島が3つ浮かんでおり、その内の一つに空を飛んでいた「何か」が降りようとしていた。
「あれっ!? こんな所に島なんか……いや、アレは島じゃない! 船……巨大な船だ!」
獣人の牧童の後を追って大人達も砂丘を駆け登って来る中、彼は遠くからでも分かる程、巨大過ぎる船の姿に圧倒され呆然と立ち尽くすのであった……。
「おっ……クイラ王国の大臣が到着ですね……しかし、向こうに参列しなくて良かったのですか!?」
輸送艦『しもきた』の艦橋から、隣に停泊している『おおすみ』に着艦したМHー101ヘリコプターよりクイラ王国の大臣が降りて来る姿を見て『しもきた』の先任伍長で在る蒲生 海曹長は艦長席に座っている笹川 二等海佐に話し掛ける。
「んんっ……あっ、そう言うの全部『おおすみ』の艦長に任せているから! それよりも見て観ろよ……『おおすみ』型が三隻揃ったのは、随分と久し振りじゃないのか!?」
これまで日本とクワ・トイネ公国との間を輸送し続けた『おおすみ』型輸送艦は臨時埠頭の完成により、休む間も無く次の任務が与えられた……それは港湾施設の無いクイラ王国に石油採掘技術者と共にその設備を輸送する任務で有る。
異世界転移以来、3隻の『おおすみ』型が集まって艦隊を組むのは今回が初めてで有り、それだけ重要な任務で有る事が伺えた。
「確かに……しかし、今回の任務の重要度を考えれば、この三隻でも足りていない状況だと言うのが……。」
蒲生 海曹長の言葉を聞きながら、笹川 二佐は机に置いていたコーヒーカップを手に取る。
「だからこそ式典なんぞ偉い人達に任せて、俺達は安全かつ確実に輸送を行う事に集中しなければならない……そうだろう!?」
笹川 二佐はそう言うと、手に取ったコーヒーカップが空で有る事に気付き、目の前の机にそっと戻した。
既に国内での天然ガスの備蓄は底を付き、石油備蓄量すら後5カ月以内で枯渇すると試算されている以上、クイラ王国での石油試掘事業はこれまで以上に日本の命運が掛かっている。
やがて『おおすみ』での式典が終了すると、車両や物資を登載したLCACが発艦を始め、クイラ王国の海岸に向けて物資の輸送を開始する……海岸に集まって来た遊牧民達が見守る中、国家の命運を賭けたもう一つの大事業が始まったのだ。
……その後の試掘調査にて、クイラ王国東沿岸地帯の浅い地層に想定を超えた埋蔵量の石油が発見され、大規模な油田が開発される事となる。
そして今日、クイラ王国の荒野に建てられた油井から無数の赤い炎が吹き上がる……その炎は日本とクイラ王国の友情と繁栄の象徴として天高く燃え盛るので有った……。
中央歴1639年(西暦2015年) 5月8日 クワ・トイネ公国 城塞都市エジェイ 銀山羊騎士団拠点の屋敷の中庭
エジェイの街の中心部で在る広場から離れた貴族や豪商達が住まう富裕層街の一角……現在は銀山羊騎士団の拠点となっている屋敷の中庭にて「決闘」が行われるとの話を聞き付けたクワ・トイネ公国の騎士達が続々と屋敷へと集まって来る姿が有った。
季節の花々が咲き誇る中庭に集まって来た多くの騎士達は対戦相手が2人の男女で在る事に驚きながらも、勝負が始まる時を今やと待ち侘びていた……。
「あ〜あ〜! やっぱ、やるなんて言わなきゃ良かったな〜!?」
中庭の中央にいる男こと日本国防衛駐在官の身分でエジェイに滞在している山内 三佐はそう呟きながらダルそうな様子で首の骨を鳴らし、同じく中庭の中央で彼と向かいながら剣を片手に持つ女騎士を見つめた……。
「ヤマウチ、貴様がこの決闘を受けた事を感謝しよう…… だが、ここで貴様から受けた屈辱を晴らさせて貰うぞっ!」
愛用の
何故、山内とトウミの2人が決闘を行う事態に成ったのか……? それは一昨日、屋敷での山内とオコシ団長との会食に
敵占領下のギムの街に潜入し、生存者との接触と連絡手段を確保した事の成功を祝い、会食に招かれた山内はオコシ団長と酒を酌み交わしながら談笑する中、彼から愚痴とも言える悩み事を聞く事となった。
それは、彼の姪でも在る女騎士のトウミが山内 三佐の一行と共にエジェイに帰還した後、彼女から提出された報告書を確認したオコシ団長が部屋を出て屋敷の外廊下を通り掛かった時の事で有った……中庭で治療師から治療を受けているトウミ配下の兵士が居る事を見つけ、労いの言葉を掛けようとしたら、彼等が話している内容が報告書と異なっている事に気付いた。
そこでトウミを呼び出し、この件に付いて問いただすと報告書を
更にこれ以上の屈辱に耐えられないからヤマウチへ『決闘』を申し込みたいと言い出しており、味方の駐在武官に対し女騎士が果たし合いを挑もうとする前代未聞の事態にオコシ団長は頭を痛めていると話してくれた……。
「軍規に沿えば彼女の任を解くべきなのだが……いや、本当は姪でも在るあの子を危険な戦地へ向かわせ無い為にそうしたいのだが、色々と事情が有ってな……。」
彼女は今回、病床の身で有る父親と幼い弟に代り女騎士として一家の代表として出征しており、それ故に家の名誉にこだわる事はまだ理解出来る……ただ面倒な事に
「それで私に決闘ですか……昔、我が国でも決闘を行う風習は有りましたが、まさかこの世界で挑まれる事になるとは……!?」
余りの事に山内は表情にこそ出さないが、思わず呆れてしまう……。
「余も援軍を送ってくれる味方の武官にその様な事で決闘を挑むとは何事! と戒めたのだが、あの子は『味方で有ればこそ我が家と騎士団の名誉は取り戻さねばならない!』と言い張って聞き耳を持たなくてな……。」
山内の考えを悟ったのかの様に、オコシ団長は口髭を擦りながらそう答える……どうやら彼女は以前、尻餅を付きながら剣を取られた所を多くの兵士と民衆に見られた事を『不名誉』と感じ『北の森』へと向かう山内達を執拗に追跡したのは、何とか不正を見つけ出し名誉挽回の機会を得る為だったと言う。
「成る程……ところでその『決闘』とはどう言うルールで行われるのでしょうか? まさか何方かが死ぬまで戦うとか、負けた側が処刑されたりとかでは……!?」
「いえ……ロウリア王国なら
オコシ団長曰く、クワ・トイネ公国では騎士や高名な戦士が己の名誉の維持又は挽回する為に審判を兼ねる立会い人の元、決闘が行われ戦闘不能か負傷した時点で試合を止めて両者の名誉は維持、又は回復したものと見なされるとの事らしい。
(因みにロウリア王国の『決闘』は負けた側が処刑されるとの事。)
オコシ団長の説明を聞いた後、山内は腕を組みながら少し考えるとこの様に切り出した。
「そう言う事なら、オコシ団長には世話になって居る以上、彼女との『決闘』を受けて立ちましょう!」
「なんとっ……宜しいのかヤマウチ殿!? 『決闘』には真剣を使う上に八百長は決して許されないのですぞっ!! それでも挑まれると言うのかっ!!!」
驚くオコシ団長に対し山内は笑みを浮かべながらこう答える。
「この『決闘』が彼女なりの妥協案ならば、受け入れるべきでしょう! それと女とは言えケンカを売りに来た以上、私としては言い値で買わざる得ません……そうそう、嫁入り前の娘を傷付け無い様に
山内はそう言いながら固く握りしめた拳をオコシ団長に見せ付けると……彼は「正気か!?」と呟きながら目を丸くした。
斯くして日本国防衛駐在官の山内 三等陸佐と銀山羊騎士団の女騎士トウミとの『決闘』が行われる事となり、その話はエジェイ駐在の他の騎士達にも伝えられた……そして当日を向かえ2人は屋敷の中庭にて相対する事となった。
「オホン……これより我れこと、カラクワ・デ・オコシと銀山羊騎士団を始めとする騎士達一同の立会いの元、ニホン国駐在武官、テツヤ・ヤマウチと銀山羊騎士団所属騎士、トウミ・デ・オコシの決闘を行う!」
「この勝負、『緑の神』と立会い人たるカラクワ・デ・オコシの名の下、何方かが負傷するか戦意を失うまで行う事とし、背を向けて逃走せぬ限り敗北してもその名誉は守られるものとする……しかしヤマウチ殿、そなたは本当に武器を持たなくて宜しいのか?」
立会い人を務めるオコシ団長は彼が本当に武器を何も手にしていない事を気にし、見学の騎士達からも驚きと
「オコシ団長、武器なんぞ手の延長にしか過ぎません……そもそもこの前、兜に大穴を空けた武器なんぞ使ったら、勝負にならないでしょう!?」
「くっ……言わせておけば、ヤマウチ! 素手で私に挑んだ事、後悔させてやる!!」
山内の挑発的とも言える言葉に対し、トウミは彼を睨みながらそう叫ぶと、手にしている剣を抜き鞘を放り投げる! するとそれに応じるかの様に山内も着ていた上着を脱ぎ捨て、服で隠れていた
「何とっ……鋼の様な凄まじき筋肉! まるで神話の勇者、キージの様だっ!?」
「それでは両者とも周囲は騎士達に囲まれている以上、逃げ場は無い事を理解されたな……では『緑の神』の名の下に、尋常に……勝負!!」
「でやゃゃっ!!!」
開始の合図と共にトウミは一気に間合い詰め、掛け声を上げながら山内に向かい剣を振り下ろす! それに対し山内は直立不動の姿勢のまま剣の軌道を見透かしたかの様に寸前で避け、勝負を見ている騎士達を驚かせる……。
「にゃーっ! あの女騎士さま、あんなに
「ヤマウチもあの体格であの
騎士達に混じって2人の勝負を見ているチチーナとヘラは山内が武器を持たずに戦っている事を心配し、腕を組みながら横で見ている田崎に尋ねる。
「んんっ……あぁ、大丈夫ですよ! あの人、素手で武器を持っている相手とやり合ったのは一度や二度どころの話では無いですから。」
「!?……やり合った??」
「ええ……正確には『
「にゃ!? 何それ、怖い……!」
田崎は山内の随行員になる前に特殊作戦群の隊長から聞いた前世界での山内の活躍を思い出す……隊長が知る限りでは過去に三度、素手で武器を持った相手と対峙しており、何れも『素手で相手を殴り殺した』と伝えられている。
それもただのチンピラ等では無く、公安外事課が要注意人物としていた北朝鮮の工作員、中国黒社会の名うての殺し屋……どれも常人ではとても敵わない相手を拳だけで倒したと言う嘘みたいな話だった……。
そんな凄い過去を持つ男が、彼の前で剣を手にした女騎士……それも予想以上に腕が立つ剣の使い手と目の前で闘っているのだ!
(こいつはそうそう拝めるもんじゃない! まったく……ワクワクが止まらねぇぜっ!!)
田崎はまるでバトル漫画に夢中な子供の様な気分で2人の対決を見続けるのであった……。
(くっ……体格差のせいで間合いを見誤ったか!? いや、この私が素手の男にプレッシャーを受けているのか……!?)
トウミは得意の連続斬りを難なく
(落ち着け、奴は武器を持っていない……だから近づかず此方の間合いで斬り込めば……。)
彼女はそう考えながら再度、山内に向かって剣を掲げジリジリと間合いへと詰め寄って行く。
(ふぅ……剣筋が素直だから見て避けれるが、此方の動きを読まれて斬り込まれるとヤバイぞ! しかも剣を取られるのを警戒してか、剣を引く際に刃の向きを変えてる上に、あんな細い剣じゃ
これまで直立の姿勢のままトウミの剣撃を避けて来た山内が空手や中国武術とも違う構えを取り始めた……それを見た田崎は驚きの余り声を上げる!
「あれは
田崎がそう言った瞬間、山内が「ダンッ!!」と中庭に響く大きな踏み込みの音と共に一気に間合いを詰め寄る! トウミはそれに反応しカウンターの突きを素早く振るうが、目の前に居た山内が視界から消えた瞬間、彼女は下から突き上げられる様な衝撃を受け宙へと飛ばされる。
「なっ……いったい何が起こった!?」
「一瞬でトウミ殿が吹き飛んだぞ!」
対決を見ていた騎士達にどよめきが起きる……山内は大きく真っ直ぐに踏み込んだ後、トウミの剣の突きを地を
190cmを超える大男の強烈な体当たりを受けたトウミは5m以上飛ばされ地面に叩き付けられた!!
(がはっ! 何だ……今の馬に跳ねられた様な衝撃はっ……くっ……た…立ち上がらないと……。)
トウミは身体全体に痺れる様な痛みを感じながらも何とか立ち上がる……すると目の前には仁王立ちの山内が待ち構えており、その鬼神を思わせる表情から彼が「まだ戦えるだろう……かかってこい!」と語っているかの様に見えた……。
「くっ……そうだ、私はまだ戦えるぞっ!!」
トウミは力が入らない右手に「意地と気合」だけで剣を握らせ、足の震えを抑えながら再び構えを取る……。
「いややゃっ!!」
彼女は残された気力を振り絞りながら山内に向かって剣を振る! しかし、踏み込みに力が入らない剣撃となってしまい、あっさりと躱されてしまう……そして自らの間合いに踏み込んだ山内はトウミの腹部にそっと左手を添え、もう片方の右手の手のひらで自らの左手の甲を強く叩いた!
「ぐはぁっ!!」
古武術の打撃技『
「そこまでっ、勝負あり!……勝者ヤマウチ!!」
「おおおおぉぉぉっっつ!!!」
オコシ団長の掛け声と共に中庭が騎士達のどよめきと興奮で包まれる。
「あのトウミを素手で一方的に倒すとは……何と言う強さだ!」
「あんなに強いのならば、ロウリア騎兵を倒したと言う噂はやはり本当なのか!?」
騎士達が様々な言葉を口にするなか、山内はオコシ団長に一礼した後、投げ捨てた上着を拾いながら倒れたトウミの元へ歩いて行く……するとトウミの配下で在る少年の従士が彼より早く彼女の元へと駆け寄って来た。
「トウミ様!!」
「私なら大丈夫……ぐっ!!!!」
トウミは気丈に振る舞い自ら起きようとするも、痛みに耐えかね膝を着いてへたり込んでしまう……山内が放った「鎧通し」は肉体では無く体内の神経を
(ほう……あの技を喰らってまだ動けるとは、たいした女だ!? しかし、部下達にはかなり慕われている様だな……。)
トウミの周りには最初に駆け寄って来た少年従士の他に兵士達が集まって来ており、皆が起き上がれない彼女を心配しながら見つめている……だが少年従士も含め、集まって来た兵士達は皆『北の森』のレントから受けた痣や傷跡が有る事に山内は目を細める……。
「ヤマウチ……そなたを
トウミが力無く言う言葉に対し、山内はこう答える……。
「お互いの意地を張り合って最後までやり合ったんだ、もう恥じる事は無いだろ……。」
脱いでいた上着を着直した山内はそう言いながら、トウミに手を差し出す……彼女はおずおずとその手を掴むと少年従士に支えられながらも立ち上がる……。
「……だが、一言だけ言わせて貰う! アンタはお貴族様だから『名誉や誇り』と言ったモノに拘るのは理解出来る……それでも名誉に
山内の言葉にトウミは傷だらけの部下達を見ると
「いいのです……トウミ様」
その言葉を聞いた山内は僅かに微笑みその場を立ち去ろうとするが、オコシ団長に呼び止められる。
「ヤマウチ殿、宣言通り素手でトウミを打ち負かすとは……その技量に皆、感服しましたぞ!」
「有り難う御座います……しかし、成り行き任せで『決闘』を行なった事は本当に良かったのか、今頃になって悩んでいますよ……。」
「トウミがやりたかった事を受けてくれたのだ……後は何とでもなる、それに余が彼女に言わねば成らぬ事を
オコシ団長はそう言いながら山内に右手を差し出し、2人は握手を交わす……。
すると山内の勝利を祝すべくクワ・トイネの騎士達が次々と拍手を始める……日本の自衛隊員とクワ・トイネ騎士が決闘を行なったこの出来事は日本では秘匿とされたが、クワ・トイネ公国では「騎士の物語」として永く語り継がれる事となった……。
中央歴1639年(西暦2015年) 5月21日 クワ・トイネ公国 城塞都市エジェイ上空
「ねぇ、お兄ちゃん見て! 私たち空を飛んでいる!!」
まだら模様の緑の服を着た『太陽神の使者』のおじさんの案内で『空飛ぶ船』に乗り込んだパルンは、妹のアーシャの言葉に丸い小さな窓から外を覗き込むと、地上の木々が遠ざかって小さくなっていく光景を見て思わず声を上げる……。
「本当だ……僕達、空を飛んでいる……。」
国境近くの集落からロウリア軍から逃れるべくエルフの住民達と共にエジェイへと向かっていたパルンとアーシャの兄妹は道中、ロウリア軍の騎兵部隊に見つかり追撃を受けるも、突如空より現れた陸上自衛隊の第4対戦車ヘリコプター部隊と第1輸送ヘリコプター部隊により
パルン達を乗せたCH―47JA輸送ヘリコプターは高度を上げながら東へと進路を取り始める……。
「お兄ちゃん、あれ……私たちを助けてくれた『空飛ぶ船』だよ!」
アーシャが眺めていた窓の向こうにはロウリア騎兵の部隊を文字通り吹き飛ばし壊滅させた、AH―1S攻撃ヘリコプターの飛ぶ姿が見え、アーシャとパルンが手を振ると前部座席のガンナーがそれに気が付き手を振り返してきた……。
「なんだろう……船と言うよりトンボを大きくした見たいだ……。」
パルンはローターを回転させ、前に傾きながら飛行するAH―1Sヘリコプターの姿を見ながらそう言葉を洩らす……。
やがてパルン達を乗せたヘリコプターの編隊は彼等の目的地で在るエジェイの街の上空へと差し掛かり、2人は食い入る様に小窓から城壁で覆われた重厚な街並みを見下ろす……初めて見る街の大きさに目を奪われていると、同じ様に窓から外を見ていた住民の1人が地上に何かを見つけ大声を上げる。
「砦だ! 向こうにも砦が見えるぞっ!!」
その言葉を聞くやパルンとアーシャは我を争うかの様に小窓に張り付きながらエジェイの東側を見渡す……2人が見つめる先には白い城壁で
「アーシャ、見ろ! 地上に『空飛ぶ船』がたくさん列んでいる……あれは『太陽神の使い』の砦だっ!!」
パルンは砦に駐機しているヘリコプターの一群を見てそう叫ぶと、エルフの住民達は恐る恐るヘリの小窓を
「エジェイ駐屯地へ到着しました……皆さんをエジェイの街へ送迎するバスの準備は出来ていますので、私に付いて来て下さい!」
エルフの住民達は輸送ヘリコプターから降り、自衛官達の案内で停車しているバスの方へと歩いて行く……。
同じ様に輸送ヘリから降りたパルンは、黒い小石を固めた様な地面の硬さに驚きながら周囲を見渡していると『太陽神の使者』と同じまだら模様の緑の服を着た若い女性がパルンの耳に付けたままだった耳栓を取り外してパルンに手渡した……。
「これはもう外していいわよ、はいっ!」
パルンは女性が『太陽神の使者』と同じ服を着ている事に驚くも、
(このお姉さんもあのおじさんと同じ『太陽神の使者』なのかな……!?)
パルンがその様に思っていると、機内からエルフの老婆を背負った背の高い女性がアーシャの手を握りながら降りて来るのが見えた……。
『有坂 二士、そのおばあちゃんは!?』
凛とした表情の女性自衛官こと、
「あのぅ……このおばあちゃん『空飛ぶ船』の窓から外を眺めたら『本当に空を飛んでいる』事に驚いて、腰を抜かしてしまったんですぅ!……私じゃ無理だから、お姉さんにおばあちゃんをおぶってもらって……。」
アーシャは申し訳なさそうに話すと、背の高い女性自衛官こと有坂 二士が言葉を返す。
「初めてヘリコプターに乗って空を飛んだんだ、そりゃ驚かない訳がないよ……それにそこにいるお姉さんだって今でも高い所を怖がって、乗りたがらないぐらいだしねぇ〜!」
「ちょ…ちょっと、有坂 !!」
有坂 二士の言葉に凛としていた台 一士が急に慌て出すのを見てアーシャはクスリと笑い始める。
そんな3人を見て一緒に笑っていたパルンだったが、何処からか羽虫のような鈍い音が聞こえて来る事に気付き空を見上げる……すると北の空に巨大な翼を持つ何かが此方に向かって飛んで来ている事に気付いた。
「えっ……何アレ! だんだんこっちに近づいて……ねぇ、お姉さん! アレは!?」
パルンが見つめる先には物資を満載した航空自衛隊のCー130H輸送機が高度を下げながら近づいて来るのが見え、完成したばかりのエジェイの仮設滑走路へと着陸を行おうとしていた……パルンとアーシャ、そしてエルフの住民達は土煙を上げながら着陸するCー130Hの姿を見てただ呆然と立ち尽くしてしまう……。
「デカイ……アレも『空飛ぶ船』なのか!?」
「私達が乗っていた船も大きいのにそれより大きいなんて……。」
「驚いたでしょう! あれは「輸送機」と言って、私達の国から海を飛び越えてここまで飛んで来たのよ……。」
台 一士の説明も、低い音を響かせながらタキシングする巨大なCー130Hを前に圧倒されたパルン達には届かなかった……。
中央歴1639年(西暦2015年) 7月25日 クワ・トイネ公国 城塞都市エジェイ
間も無く満月を迎えようとする2つの青い月が夜空に浮かぶ中、草原の西から無数の
「クソッ! 今日も時間通りに来やがった……。」
「だからって、弓を射るんじゃね〜ぞ! アイツらこっちの矢が届かないギリギリの位置でこっちを挑発してやがるからな!!」
城壁の兵士が
「畜生! アイツらこっちが手を出さないからって、いい気になりやがって!!」
「住民からうるさいから何とかしてくれって、苦情が来てたぞ!」
「あぁ……それでも『コッチから絶対に手を出すな!』が、上からの命令だ! まったく何時までこんな事が続くんだ……。」
侵攻してきた二万のロウリア軍に対し現地の指揮官で在るノウ将軍はエジェイの守備隊に対し、迎撃は行わず
「今日もロウリア兵共が城壁前で騒いでおります……敵ながらああも馬鹿騒ぎが出来るとは
エジェイの草原を一望できる城塞の作戦室からロウリア軍が灯す篝火の炎を見ながら、銀山羊騎士団のオコシ団長は対談相手で在るクワ・トイネ公国西部方面軍司令官で在るノウ将軍に対し話を続ける……。
「斥候の報告では我々が破壊してきた集落の井戸は既に修復されて使われているとの事です……諸部族連合だけで攻めて来た時代なら兎も角、ロウリア軍にギムの街を兵站拠点として使われている以上、このまま10万とも言われる敵の主力と合流されエジェイが完全包囲されれば、住民を巻き込んでの
「う……うむぅ……。」
オコシ団長の
「そう遠くない時期に事態は決するでしょう……その時、籠城戦となれば、我ら銀山羊騎士団も馬を降りて戦う所存で有ります……では!」
そう捨て台詞を残し、オコシ団長は作戦室から退出する……護衛の部下と共に魔法を使った街灯に照らされた夜の街を抜け拠点で在る屋敷へと到着すると、そこには彼の帰りを待っていた2人の男の姿が在った……。
1人はエジェイの駐在防衛官で在る山内 三佐、そしてもう1人は緑の斑模様の服を着用する白髪混じりの頭をした男性で在った……オコシ団長はその男性の姿を見るや、右手を胸に当て恭しく礼をする……。
「これはオオウチダ将軍……夜半にも関わらず此方に来られるとは……!」
オコシ団長の礼に挙手の敬礼で答えるこの男性は、陸上自衛隊クワ・トイネ派遣部隊のトップで在り、その中核となる第7師団の師団長でも在る
「いえ、我々もオコシ団長に嫌われ役を演じさせる様な事をさせて申し訳無い……それよりノウ将軍との対談はどうでしたか!?」
大内田 陸将はオコシ団長に頭を下げながら、ノウ将軍との対談の成果を問うと、オコシ団長はしたり顔で答える。
「はい、対談ではノウ将軍はヤマウチ殿の予想通り兵達の士気の低下を大変気にしており、このままでは戦闘の支障となる事を意識してますが、彼や側近らの言動から見てこれと言った対策は持っていない様ですな……余の発言にも何の異議も唱えなかった事から、内心かなり参っていると思いますぞ!」
オコシ団長の報告に山内 三佐と大内田 陸将は互いに顔を見合わせ頷く……。
いくら助けに来たとは言え勝手に領内で行動を取るのはクワ・トイネ公国から不評を買ってしまう為、大内田 陸将は、現地の指揮官から行動の同意を得ようとしていたが、エジェイ防衛の指揮官で在るノウ将軍はその性格から此方の
その時、エジェイの防衛駐在武官で在る 山内 三佐より『周囲の味方から状況が不利で有る事を語らせる事でノウ将軍を追い込んで、彼に自衛隊の活動を同意させる』との案が提案され、協力者として銀山羊騎士団のオコシ団長を紹介された……。
彼に事情を話すと以前からノウ将軍の指揮に不満を持っていたオコシ団長はその案を心良く受け入れ、他にも協力者を募ってノウ将軍に自衛隊に協力を仰ぐ様にさせるべく、対談を通して彼の心象を変えようとしていた。
「ノウ将軍は自ら構築したエジェイの防護を過信し過ぎて、戦争で何が起こるのかを見落としていた事は本人も認めています……しかし、彼は未だエジェイの守りに自信を持っている以上、ニホンの部隊がタイダル平野の砦から出る事をまだ容認しないでしょう!」
オコシ将軍はノウ将軍の
「解りました……ならば明日基地から出る事無く『後方支援』を行う旨をノウ将軍に打診します! 了承が取れ次第、直ちに『後方支援』をロウリア軍……武装組織に対して実施致します。」
「何と! 砦から出る事無く、後方……支援ですか!?」
大内田 陸将の言葉にオコシ団長は思わず首を傾げる……そもそも『後方支援』とはいったい何を行うのか、まったく分からぬまま明日を向かえるので有った……。
翌日 正午前 クワ・トイネ公国 城塞都市エジェイ
その日の午前、今後の在り方に付いて有力な騎士達を集め会議を行っていたオコシ団長の元に伝令の従士が駆け込んで来た。
「会議中、失礼します……オコシ団長、ニホン国駐在武官のヤマウチ殿より、ノウ将軍から『後方支援』の許可が降りた為、これより実施する! との
「!?……何とっ! ヤマウチ殿は今、何処に居られるかっ!!」
オコシ団長は会議を中断して屋敷の玄関を出ると、何時もの茶色の服では無くニホンの兵士達が着ている緑の斑模様の服を着たヤマウチと従者のタザキの2人が彼が来るのを待っていた……。
「お早う御座います、オコシ団長……司令部からノウ将軍より『後方支援』の了承を得たとの報告が有りました! これより我々自衛隊はエジェイ防衛の為『後方支援』を実施します。」
オコシ団長は山内達の服装が何時もと違う事に加え、昨日話した事が今から実施される事に驚きを感じた……。
「ヤマウチ殿、その『後方支援』とやらが何かは解らぬが、我々もそれを見る事が出来るのか!?」
「西門の城壁ならば問題無く見れます……既に我々の観測員が現地入りしていますので、今から向かいましょう!」
山内の言葉にオコシ団長と副団長のフミスキに騎士団専属の魔術師、そしてトウミと会議に参加していた騎士達が彼と共に西門の城壁へと向かって行く……。
「ねぇ、タザキ! 『コウホウシエン』って何をするのかニャ……!?」
いつの間にか冒険者のヘラとチチーナが一緒に付いて来ている事に田崎は驚きつつも、チチーナの質問に答える。
「自分達の基地からロウリアの陣地に『砲撃』を行ない
「『ホウゲキ!?』……何だかよく分からないけど、オモシロそうだにゃ〜っ!!」
「いぇ……決して面白いモノでは有りません、それよりも凄く大きな音がしますから注意して下さい!」
「にゃっ?」
チチーナは田崎が言った言葉の意味が分からずに首を傾げるが、エルフの感性で彼の言葉に哀れみと悲しみが入り混じった感情を感じ取ったヘラは「何か想像し得ない事が起こるのでは!?」と不安を感じるので有った……。
山内達一行は早足でエジェイの西門前へと到着し、息を切らしながら階段を登り終えると城壁の屋上には不安そうな表情で外を見張るクワ・トイネ兵士達と観測機器を設置し終えた陸上自衛隊の観測員達の姿が在った。
「俺は外務省付き駐在防衛官の山内 三佐だ! ここの責任者は誰かっ!?」
「はっ! 自分こと片桐 三尉がここの責任者で有ります!」
山内の声に1人の自衛隊員が挙手の敬礼をしながら応えると、周りの自衛隊員も次々と敬礼を行う。
「観測任務ご苦労、任務を続けてくれ!……片桐 三尉、状況はどうなっている!?」
「先程、武装集団に警告を促すビラを散布したヘリが帰還した所です! 見ての通り武装集団は撤退する事無く、陣形を組み始め、城壁から2キロほどの位置を陣取っています!」
「ちょっと待ってくれ『警告した』って事は、相手に今から攻撃すると伝えたと言うのか!?」
2人の話を聞いていた副団長のフミスキが間に割って入る、彼は奇襲と言う攻撃側の優位性を自ら捨て去っている事に疑問を感じ、つい口を挟んでしまう。
「副団長、我々は武装勢力と交戦する際『事前に降伏か撤退する』通達を行う様、日本政府から指示されています! もっとも今更、陣形を組んで身構えても無駄なんですが……。」
山内の含みを持たせた様な言葉にフミスキ副団長は
「MLRS、初弾発射! 弾着まで……」
無線機を手にしていた観測員の言葉の後、チチーナの耳が何か捕らえたかの様にぴくぴくと動いた……彼女が東の空を見上げると、雲一つ無い青空に白い線の様なモノが何本も立ち昇る姿が見えた……。
「ねぇ、タザキ……アレは……!?」
「チチーナさん、耳を塞いだまま、そのままでいて下さい……皆さん! この後、非常に大きな音がしますので耳を塞いで下さい!!」
田崎の言葉にチチーナとヘラは言う通り耳を塞ぐが、クワ・トイネの兵士と銀山羊騎士団の騎士達は言葉の意図が理解出来ず、耳を塞ぐ者はいなかった……。
「だんちゃーく、いまっ!!」
観測員の合図の後、陣形を組んでいるロウリア軍を見ていたクワ・トイネの兵士と騎士達は、敵軍の上空で何かが割れたかと思った瞬間、無数の爆発が地上に炸裂しロウリア兵を包み込む光景を目の当たりにする……その後、何が起こったのか理解出来ていない彼らに腹の底から響く様な凄まじい衝撃音が襲い掛かった!
バババババババババババババババン!!!!
「うああぁぁっ!!」
「きゃぁっ!!!」
「な……何が起こった!?」
ロウリア軍の陣形を飲み込んだ爆発は幾度と続き、その衝撃はエジェイの頑強な城壁をも揺るがすかの様に思えた! その凄まじさにクワ・トイネの兵士と騎士達は耳を塞ぎ、その場にしゃがみ込んでしまう!
「こ……これは、いったい!?」
「にやぁぁぁっ……ナニ……コレ!!」
田崎の言う通り耳を塞いでいたヘラとチチーナだったが、余りの事態に呆然と立ち尽くしてしまう……その様な中、山内と田崎、そして自衛隊の観測班は衝撃に動じる事も無く爆煙が漂う草原を見つめていた……。
「おいおいおいおい……コイツはクラスター弾じゃねぇか! まったく、ウチの大将はエグい事してくれるなぁ!!」
「総火演で使えない在庫処分って、この事だったんですね……。」
山内と田崎は地獄絵図と化している草原を見つめながらそう口にする……。
エジェイ駐屯地にて待機していたMLRSから発射されたM26ロケット弾は、M77対人対装甲用子弾を644発登載するいわゆるクラスター弾で有り、不発弾が多発し危険だと言う事で、2009年に締結したクラスター弾の使用を禁止する『クラスター弾に関する条約』にて処分される予定だったが、様々な理由で
その後の日本の異世界転移に伴い、地球で締結していたクラスター弾禁止条約は無効になったと判断した防衛省幹部により、クワ・トイネ派遣部隊で有る第7師団と共にエジェイ駐屯地へと送られて使用される事となった……もっとも、この危険過ぎる弾薬が使用されるもう一つの理由に砲弾の数が不足しており、全国の部隊から掻き集めても、クワ・トイネに派遣される部隊への砲弾不足が懸念されていたと言う理由も有った。
「自走砲、初弾発射! 間も無く着弾……だんちゃーく、いまっ!!」
今度は99式155mm自走砲から発射された砲弾がロウリア軍の本陣に着弾し、諸部族連合軍陣地に有るあらゆる物を炎と爆風で吹き飛ばす!
城壁の観測員が効力射を要請すると、砲弾が鉄の雨の如く無慈悲に降り注ぎ、地上に残された物……そして僅かな命すら全てを破壊尽くし消滅させた……。
「……何だ、いったいコレは……何だと言うのだ!?」
トウミは目の前で起こっている、地上の地獄とも言える光景を見て肩を震わせながら叫んだ!
幼い頃、祖父にせがんで聞かせて貰った
「何だコレは!? こんなのが……こんなのが、貴様らの戦争だと言うのかっ!!!!!」
トウミに胸ぐらを掴まれるも、山内は動じる事無く彼女に面と向かって答える……。
「そうだ! 破壊と殺戮を究めた俺達は目の前に居る数万の兵士を破壊する力を手にし、命令一つで街に居る女子供にすらその力を向ける事にも躊躇はしない……全てを燃やし、吹き飛ばした後に残るのは『憎しみ』と『悲しみ』だけ……これが俺達の戦争だ……。」
その言葉を聞いたトウミは涙をポロポロと流しながら山内に平手打ちをする! 彼女の平手打ちを躱す事無く受け止めた山内は静かに目を伏せる……。
(俺達は彼女が
そう思いながら彼が再び目を開くと、爆煙が晴れたエジェイの草原には幾万もの骸が無惨に横たわる地獄の様な光景が広がっていた……。
屍と共に地面に転がる無数の折れた剣、引き裂かれ僅かな断片となりながらも風に靡く軍旗……それらは戦場の夢の終演を静かに物語っていた……。
続く
「戦争からきらめきと魔術的な美がついに奪い取られてしまった。 アレキサンダーや、シーザーや、ナポレオンが兵士達と共に危険を分かち合い、馬で戦場を駆け巡り、帝国の運命を決する……そんなことはもう、なくなった。」
サー・ウィンストン・チャーチル 著「世界の危機」より一部引用
イギリスの歴史的宰相、サー・ウィンストン・チャーチルは数々の新兵器と長引く戦争で夥しい死者を出した『第一次世界大戦』を、現代の戦争が殺戮システムに成り果てた事に警鐘し、戦争から心躍らせるモノは失われたと、その著書に記述しました……。
「剣と魔法」の世界に置ける(物語の舞台で在る、第三文明圏での)戦場とは『降り注ぐ矢と魔法の中、敵兵の槍を躱し本陣へと肉薄し敵将と相見える……。』と言った感じ(それでもワイバーンやリントヴルム等、とんでもないのが存在しますが……)で、夢や浪漫が感じられる世界かと思われますが、その様な世界に現代戦の大量破壊システムが持ち込まれたらどうなるのか……。
『日本国召喚』本編でもその悲惨過ぎる結末は幾度と畫かれていますが、今回は味方サイドの視点で書いてみました。
最初はタダの『くっころ女騎士』として登場させただけのトウミさんがこの様な演出をするキャラになるとは思いもよりませんでした……(当初は決闘に負けた際、罰ゲームとしてエジェイの道具屋で展示されていた「ビキニアーマー」を着せられる予定でしたが、話の進め方に無理が有ったのでボツとなりました。)
この物語も残り三話で完結させる予定で、次回はギム奪還作戦前に特殊作戦群により行われた「もう一つの戦い」の話となります。