ドリフターズに迷い込むもの   作:四国の探索人

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晴明と信長 今後の展望

オルミーヌがハンニバルについて尋ねます。「お師匠様、荷車の老人は一体?」

 

安倍晴明は応じます。「ハンニバル・バルカ氏だ。老齢のせいで今はあの様子だ。スキピオ・アフリカヌス氏と一緒にいるまでは割と普通だったが、彼は途中で馬車から落ちてしまった。」

 

ユウスケが横から参加します。「その話、本当ですか?」

 

晴明は頷きます。「ああ、君もドリフかい?というか治療はいいのか?」

 

ユウスケは軽く手を振りながら言います。「ドリフです。治療?そんなもの後ですよ。ハンニバルにスキピオ・アフリカヌス、世界最強の戦術家にそれを努力で追いついたスキピオ。凄い組み合わせが入ってきたな。」

 

晴明は興味を持ちます。「君は後の時代の人間か?知ってるなら教えてもらってもいいかい?」

 

ブッチはその話に釘を刺します。「そんなにスゲーのか、この爺さん。」

 

ユウスケは自信を持って答えます。「人類史の中で1番の指揮官ですよ。少数でありながら多数を何度も包囲殲滅した実績を持つ御人です。」

 

その時、ハンニバルがユウスケに木苺を渡し、言います。「お前、カンナエを知っとるのか?コレをやろう。」

 

晴明は感心しながら言います。「人類史の中で一番か…。なら、オルミーヌの方に置いていった方がいいか。」

 

キッドは咳払いをしてユウスケに訊ねます。「因みに私達はどう伝わっている?ブッチにキッドだ。」

 

ユウスケは少し考え、「いやあ、武装と服装からアメリカ西部の人間なのは想像つきますが、名前ではわからないですね。」

 

ブッチは驚いて言います。「なんだ、ワイルドバンチの名はそこまでなのか。」

 

ユウスケは頷きながら答えます。「ワイルドバンチ?ああ、ワイルドバンチ強盗団ですか。すみません、団員の名前までは覚えてなかったです。最後は銃撃戦で無くなったと歴史に残ってましたが、存命してたんですか。」

 

ブッチは興奮しながら叫びます。「マジかよ!キッド!俺たちの名前残ってるらしいぞ!」

 

キッドは嬉しそうに言います。「いい気分だな。」

 

その様子を見ていた信長が口を開きます。「自分のその後について話している中、悪いのだが、ブッチにキッドだったか。これは何ぞ?」

 

 

 信長は地面に落ちた薬莢を拾い上げ、キッドとブッチに尋ねます。

 

キッドが答えます。「薬莢だよ。」

 

ブッチは続けます。「おっさんは俺たちより前の時代なのか?中に火薬を詰めて先に弾丸をはめ込んでる。それを銃に入れて撃鉄で叩くと雷管が弾けて飛ぶ。」

 

言い終わると、ブッチは実際にリボルバーを上空に向けて数発撃ちます。

 

信長はその光景を見ながら、全身にゾワゾワする感覚に襲われます。

 

信長「じゃあそれは何だ?」

 

キッドは誇らしげに言います。「ガトリングだよ?クランクを回せば幾らでも打てる。もう弾はないから無用の長物だけどな。」

 

信長は妙な笑みを浮かべます。「ユウスケ、これ分かるか?」

 

ユウスケは少し考え、「構造はなんとなく知ってますけど、作るのは無理ですよ?火縄すら作れてないのに。」

 

信長は苛立ちを込めて言います。「お前、こんな楽しそうな武器。俺にさっさと教えろよ!」と言いながら、ユウスケの胸を踏みつけます。

 

ユウスケは悲鳴を上げます。「ぎゃー。信長、お前、怪我人に何してるんだ!」

 

信長は口を尖らせ、「うっせー。黙ってたバツだ!」と続けます。

 

ユウスケは悶えて苦しむ中、ブッチとキッドは見ていて呆れます。「スパルタだな…」

 

信長は目を輝かせながら言います。「なんだ、俺がアホみたいじゃないか。合戦が丸ごと変わるぞ。密集した軍勢などただの的よ。鉄砲足軽は散兵になり、騎兵は無くなる。コレ、欲しい!何としてでも欲しい!」

 

 

晴明が冷静に説明します。「気持ちは分かりますが無理ですよ。色んな鍛冶職に見せましたが、我々の時代より後です。」

 

ユウスケが補足します。「俺の時代よりは前だけどね。」

 

晴明は続けます。「そもそも火薬すらどう作るのか分からない。キッド達は銃の名手ですが、作り方は知らない。」

 

信長は自信満々に言います。「火薬なら今作ってるぞ。」

 

ブッチが頷きながら言います。「やるな、おっさん。後は雷管だな。」

 

信長は興味を持ちます。「らいかん?」

 

ブッチは説明します。「弾の後ろについているコレ。叩くと破裂する。」

 

晴明が補足します。「おそらく何かの薬品。我々も調べていますが、これは薬学や錬金術の部類です。」

 

信長はユウスケに詰め寄ります。「ユウスケ、作れるか?作れると言わないとまた踏むぞ?」

 

信長が足を上げ、ユウスケの上に構えます。

 

ユウスケは焦りながら言います。「ニトロセルロースは作れるが、ニトログリセリンは材料がない。せめて石鹸を作っている地域があれば、オルテは仮にも帝国なんですから、ないんですか?」

 

晴明が考え込みます。「石鹸ですか、あるにはありますがオルテの北方だな。アレが納得するか。」

 

信長は食い気味に尋ねます。「その石鹸があればいいのか?」

 

ユウスケは強調します。「正確に言うなら、石鹸を作る際の副産物です。豚がいれば1から作れますが、出来たら工事ごと欲しいです。」

 

信長は興奮しながら言います。「材料が揃えばいけるのか?」

 

ユウスケは頷きます。「僕以外に専門の学者がいて、錬金術と精密な金属加工の銃を作れる人間がいるなら。」

 

信長は満足そうに言います。「よし、グリグリは勘弁してやろう。後はドワーフだな。あっ、オルミーヌ、ユウスケを治療しておけ。骨数本逝ってるぞ。」

 

オルミーヌ「お気の毒に。」

 

ユウスケ 「(骨を折ったのはジルドレだが、信長後でぶん殴ってやる。)」

 

晴明が信長に真剣な表情で問いかけます。「信長どの、貴方達はこれからどうするつもりか?」

 

信長は決意を持って答えます。「これから?先ずはドワーフを解放する。オルテに虐げられてきた部族と手を結び、内から崩壊させる。」

 

信長は続けます。「火薬を量産し、兵を集めて火器を作り、多部族連合国家を形成する。自治権は与えるが、軍権は俺達が戴く。そして豊久を統領とする。」

 

晴明は懸念を示します。「信長どの、それではその先、曖昧な自治は崩壊し、争いが訪れる。」

 

信長は毅然とした口調で言います。「それでもオルテよりマシだ。廃棄物にみんな殺されるよりマシだ。」(エルフ語)

 

晴明は驚きます。「エルフ語まで会得してたのか?」

 

信長は自信たっぷりに言います。「それに俺、できる男だから、良い感じの国にしてやるぞ。」

 

晴明「この男、食えないやつだ。」

 

 

病室にて

 

与一「助けてくれて、ありがとうね。」

 

ユウスケ「与一さんに怪我がないようで良かった。」

 

与一「豊がドワーフ解放するって言ってるけど君はここで休んでな。どのみちその怪我では無理だろ?」

 

ユウスケ「ハハ、そうですね。大人しく寝ておきます。」

 

信長「そうだぞユウスケ。エルフの女に世話しておくよう言っておくから。あのオルテの童貞事務官と仲良くしておけ。」

 

与一と信長は退出する。

 

ユウスケ「エルフの女性めちゃくちゃ美人だしラッキーだな、、。」

 

 若干の下心を持ちながらもユウスケは療養に入る。

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