スキピオは馬車から落ちた後、追いかけようと努力しながら道を辿っていました。「ハァッハァッ老体には応える。」
道を進むうちにジャングルに入り、何かを引きずった跡を見つけます。「全く。馬車を追おうとしているとこんなジャングルまで来てしまった。何かを引きずった跡があるけど本当にあってんのかコレ?」
その跡を辿り、ジャングルの開けた場所で放置された紫電改を発見します。「これは、何かは分からんが確か砦で飛んでた奴。」
スキピオが近づいてそれが何か確認しようとしますが、頭を悩ませます。「ダメだ。全く分からん。ローマの頭をもってしても無理だな。」
ふと周囲を見ると、彼は犬族に囲まれていました。
スキピオは慌て言い訳をし始めます。「待て待て待ておいおいおい、やめろ。俺は戦力外のジイだぞ!」
その時、遠くから音楽が聞こえ始めます。「音楽?部族でも、いいから文明人だといいが。」
音楽が近づくと、犬族が椅子を運んでその上に菅野が座っている姿が見えます。
菅野が怒鳴ります。「何だお前バカヤロウ!俺の愛機に触んなバカヤロウ!」
スキピオは呟きます。「ダメだ、どう見ても蛮族ぽい」
菅野は続けます。「外人かよバカヤロウ!鬼畜米英かよバカヤロウ!俺は菅野プリンスだこの野郎!」
スキピオは推測します。「(こいつ、砦であの飛ぶ奴を操縦してた奴だよな?だとしたらドリフ?)」
菅野はさらに詰め寄ります。「なんか言えよバカヤロウ!」
スキピオは冷静を装い、「まあいい。ローマ語も知らない蛮族なんだろうが、国の名前くらいは知ってるだろう。『ローマ!』」
菅野は考え込みます。「ローマ?」その言葉から菅野は思案します。
「(ローマはイタリアの首都?イタリアは三国同盟の仲間。同盟国じゃねえかバカヤロウ!)」
菅野は笑顔になり、スキピオと握手をします。
スキピオは満足げに言います。「流石我が祖国ローマ、未開の国でも通じる。」
しかし、菅野の表情が変わります。「(同じ同盟国で良かったですね、バカヤロウ。待てよ?イタリア?パドリオ政権?)」
突然、菅野は怒りをぶつけます。「裏切り者じゃねえかバカヤロウ!」そしてスキピオを足蹴りします。
スキピオも応戦し、「黙れ野蛮人!」と殴りかり、二人は争い合います。
周りでそれを見守る犬族たちは呆れ顔です。「あーあ、空の神様またやってるよ。怖い無茶苦茶だ。」
しばらく殴り合っていたスキピオと菅野ですが、次第に疲れ果て攻撃を止めました。
菅野は息を切らしながらも笑顔を見せます。「俺の勝ちだが、やるじゃねえかバカヤロウ!俺のとこにいろコノヤロウ!」
スキピオは地面に座り込み、ぼんやりと遠くを見ながら呟きます。「ローマ帰りたい、、、。」
数日後、廃城での集まりにて、豊久はドワーフを助ける決意を話します。
豊久がその意志を伝えると、エルフたちはざわつき始めます。「豊久さん、本気ですか?なんでドワーフなんざ」とエルフAが問いかけます。
シャラは過去を振り返ります。「ドワーフとはオルテに滅ぼされる時でさえお互い何もしなかったんだ、、そのドワーフを助けるのは」
豊久は決意を込めて言います。「無理強いはせん。ただおいは行く。来たい奴だけついてこい。」
エルフBは驚きます。「一人で行くつもりか?」
その様子を見た信長が止めに入ります。「待て待て待て豊。計画狂うからマジ止めて。」
与一は傍観しながら言います。「見て飽きないなぁ。」
エルフたちが不安になり、エルフAが問いかけます。「どうする?あの人本当に行っちまうぞ?」
フィゾナ村の村長がシャラに確認します。「シャラ行くのか?」
シャラは信念を持って答えます。「ウチの村は行くよ。前の戦いの時共に力を合わせればどちらも奴隷に落ちなかっただろう。俺達は上の世代のバカを繰り返したくない。」
村長はため息をつきます。「たく。しゃねえなあ。」
豊久が一人で歩き始めると、出発前の晴明が彼に尋ねます。「まるで矢のような人だな。何が目的で?」
豊久は自分の目的を明確に言います。「首級!寝ても覚めても薩摩のものはそれだけよ!一緒に来るか?」
ブッチは面白がって言います。「この日本人面白いな。」
晴明は役目を理解しつ答えます。「いえ、我々は戻ります。スキピオや黒王のことを調べなければなりません。」
豊久は軽く頷きます。「ほうか、難儀やの。」
晴明は忠告を続けます。「オルミーヌを連れて行ってください。彼女には札を渡しています。」
晴明が豊久に別れの挨拶をしている間に、信長たちが追いつきます。
信長はまだ準備不足を心配します。「豊、お前。準備とかいろいろあるだろ!」
豊久は真剣な顔で応えます。「来たくない奴は来なくてよか。」
ブッチが信長に親切に言います。「おいおっさん。銃好きなんだろ一個やるよ。ガトリングもどうせ弾ないからやる。完成したらくれよ。」
キッドもリボルバーを信長に投げ渡します。「期待せずに待ってる。死ぬなよ、サムライども。」
晴明たちはその言葉を背にしながら去って行きます。
豊久が意気揚々と歩き出すと、信長たちや他のエルフたちも自然と彼について行きます。彼らの次の冒険の始まりを感じさせる瞬間です。
数日後、廃城でのやり取りが続きます。
ユウスケが呟きます。「そろそろ、豊久達は着いたのだろうか。」
その時、オルテの事務員であるミルズが入ってきます。「入るよ。」
ユウスケは微笑んで応えます。「お疲れ様です、ミルズさん。どうですか、やる事は?」
ミルズは頭を抱えます。「ありすぎて困るね。」
ユウスケは自分の意向を示します。「まあ、僕も明日からは火薬方面などは手伝いますよ。」
ミルズは感謝の意を表します。「助かる。」
ユウスケが不意に気になったことを尋ねます。「そういえば、そのメガネはどこで作ってるんですか?」
ミルズが説明します。「これかい?フレームは簡単な構造だけどレンズは技術いるからね。これはオルテの北方で作ってるよ。」
ユウスケは興味津々で問いかけます。「北方ですか。石鹸といい北方は技術の集積地なんですかね?」
ミルズは頷きます。「ドリフが領主を務めているからね。おっ、そろそろ料理の時間かな。いつもお邪魔させて貰って悪いね。」
ユウスケは思い出しながら話します。「いえ、一度病室から出てミルズさんの料理を見た時は、幾ら同僚がエルフに酷いことをしたといえ可哀想な状態でしたからね。」
ミルズは少し寂しそうに言います。「マジで助かる。」
その時、コンとノックの音がし、エルフの女性が料理を運んでくる。
女エルフは微笑んで言います。「ユウスケ。今日、木ノ実のスープ、、と種渡されて実った米。」
ユウスケは感謝し、「ありがとう。」と返します。
女エルフは少し困惑した様子で、「ドーテー。お前は米とスープ、木ノ実少な目な。」と指摘します。
ミルズは少し悲しそうに言います。「どうも、、泣」
女エルフは料理を運ぶと、すぐに去って行きます。
ユウスケはミルズに声をかけます。「ミルズさんあんまり変わらないですが、僕のいいですよ。」
ミルズは微笑みながら言い返します。「お気持ちだけどうも。ここに居させて貰えるだけ扱いが幾らかマシだからそれで大丈夫だよ。」
ユウスケは質問を続けます。「ああそうだ、そのドリフの領主の名前はなんですか?」
ミルズは考え込みながら答えます。「ああ、セントジェルミ伯だよ。国父が帝国を作る前から領主をしているらしい。」
ユウスケの脳裏に思いがよぎります。「(セントジェルミ、、発音の違いかサン・ジェルマン伯爵のことか。ホントかどうか分からない逸話が多い人物。)」
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