ガドルカ鉱山周辺に着いた豊久達。
豊久は思いを馳せて言います。「ユウスケのやつ、元気にしとるかの。」
与一は楽観的に答えます。「敵も来ないでしょうし無事でしょう。案外楽しんでいるかもしれませんよ。」
それに信長が補足します。「怪我してるからな、回復したらたっぷり働いてもらうぞ。」
与一は笑いながら言います。「ノブは相変わらずユウスケのこと気に入ってますね。」
信長は素直に認めます。「ユウスケはお前らと違って素直だからな。好きだぞそういう奴。ほっといたら他の悪い奴に取られてしまうし。」
豊久は興奮して聞きます。「それでいつ攻め入れるんだ?」
信長は冷静に答えます。「まあ、待て。そろそろエルフの連中が準備を終える頃だ。」
鉱山内部ではこんな会話が交わされています。
兵士Aが不安げに言います。「この武器も西方戦線に送るのか?」
兵士Bは答えます。「あ、この前の海上輸送の船団。あれがまた殺られたらしい。」
兵士Aはため息をつきます。「それでノルマが更に上がったのか。このまじゃドワーフの奴ら次々に過労死するぞ。」
その時、エルフの斥候たちが大胆にカバンを投げ入れ始めます。導火線が燃え尽き、周辺で次々と爆発が起こり、物資や兵士を吹き飛ばします。
信長は得意げに言います。「硫黄に木炭、便所の土。三役そろうと黒色火薬の完成よ。」
爆発により混乱する兵士たちを尻目に、豊久たちは素早く敵との距離を詰めます。
豊久は自信満々に叫びます。「敵は混乱しとる!鬨の声をあげい!」
エルフたちもその声に応えて叫びます。「お!!」
敵はこの威勢ある声に驚き、震え上がります。内部では兵士と混戦が始まる中、物見櫓のクロスボウ兵がエルフを狙おうとしますが、そこにも黒色火薬入りの簡易的ダイナマイトが撃ち込まれ、さらなる混乱を招きます。
信長の合図により、エルフの兵士たちが大きく声を張り上げます。「また爆発するぞ!逃げろ!」
この声を聞いて、敵兵士たちは味方の声と誤解し、一部が逃げ始めます。
戦況がエルフ側に優勢に傾く中、城から大きな声が響き渡り、橋がかります。
武装親衛隊が登場します。「安心せい!一般兵どもよ!我ら帝国党武装親衛隊参上!」
橋を渡るのは全身鎧に包まれた大柄な兵士たちが規律正しく行進しています。エルフたちは矢を放つものの、厚い鎧に阻まれます。
豊久は撤退命令を下します。「大鎧、大槍、矢無弓無騎兵無、皆一度退けい!」
武装親衛隊もその機を逃さず叫びます。「逃げるか?追え!正面からなら勝てるぞ!」
武装親衛隊は逃げ始めた豊久とエルフたちを追いかけます。
逃げる豊久がある場所で止まり、大きな声で「オルミーヌ!」と叫びます。
オルミーヌはため息をつきながら、「私の札がまた酷いことに使われるのか」と不満をもらしつも、その札を起動させます。
その札は武装親衛隊を囲むように配置され、一瞬で壁を作り出します。
武装親衛隊は状況を読み、「壁か?上が空いている!全員登るぞ!」と判断し、壁を登ろうとします。
しかし、その瞬間、上から黒色火薬の詰まったカバンが大量に降り注ぎます。
親衛隊の一人が気付き叫びます。「これは、あの爆発する!まずい!」
オルミーヌの石壁の内側では、投げ込まれた爆発物が盛大に爆発し、敵兵を次々と吹き飛ばします。
それを見た門兵は慌て橋を上げ、扉を閉じます。
信長は少し苛立ちながら言います。「門を閉められたか、厄介だな。」
その場にいたハンニバルは感慨深げに、木苺を食べながら言います。「あの壁、いいのー。アレがあればローマを滅ぼせたのに。」
信長はハンニバルの手の動きを見て、「ボケた南蛮人だな」と心のどこかで思いつつも、そのジェスチャーからヒントを得ます。
信長は頭の中で考えを巡らせ、「(階段、石壁、、、なるほど、壁に対して横に伸ばすのか)」と理解します。
彼はすぐに行動を起こし、水晶玉を手に取り、オルミーヌに向かって話しかけます。
「イルミーヌ!札を俺の言うように貼れ。与一の弓術を使えば出来るはずじゃ」と指示を出します。
与一は不思議に思いつつも、信長の指示に従い、城の壁に段々と階段のように見える形で札付きの矢を次々と放ちます。
「なるほど、こういうことか」と与一は納得します。
その結果、城壁には新たに階段が召喚され、豊久やエルフたちは「見事!」と言いながらその階段を駆け上がります。
一方、信長はその素早い展開に感心し、さらには水晶玉の利便性に驚きます。「階段も凄いが、この水晶玉の方が凄い。伝令がいらん。」と話し始めます。
彼はさらに続けます。「しかも、時間をおかずにすぐ連絡出来るのがスゲー。これがあれば本能寺でも逃げられたかもしれんな。」と、過去の出来事に思いを馳せます。
「とはいえ十月機関はこれを日々の報告を行う玉としか思っておらん。これは隔絶した軍に相互の連絡を行う画期的な者よ。」と、信長は水晶玉がもたらす可能性について深く考えます。
後方で信長がそんな思案をする中、豊久たちは無事に城壁の中へとたどり着き、戦況は彼らに有利に進みます。
シャラが意気込んで言います。「豊さん。ドワーフ達を解放しましょう。かつてはドワーフと戦うなんて考えられなかったけど今なら!」
豊久はその言葉に応じて、「元よりそれよ!解き放つど!」と力強く答えます。
シャラはドワーフたちの勇敢さについて語ります。「ドワーフは野蛮で乱暴で酒飲みでおっかない、だが彼らが斧を手にするとぶっとい足で大地を踏みしめ敵を真っ二つ。そんな彼らが加われば、大きな力になるはず!」
その時、フィゾナ村の村長が叫びます。「いた!ここだ!」
エルフたちは駆けつけ、ドワーフたちと相対します。しかし、ドワーフたちは狭い空間に押し込められ、その身体は酷く痩せていました。
シャラは驚いて言います。「これがあのドワーフ?彼らはもっと凄いはずじゃ、、」
村長は同情しつ答えます。「どこもこんな感じだ。ドワーフはエルフと違って最後までオルテに対抗した。その結果ここまで酷使されたんだろう。」
シャラたちがそんな話をしていると、ドワーフの中から一人が姿を見せ、話しかけます。「外の騒ぎは何かと思ったらエルフだったのか、皮肉なもんだ今さら助けられるとは。」
シャラは否定し、「嫌違う。俺達も助けられたんだドリフターズに」と返します。
ドワーフは懇願するように言います。「お前らがエルフでも構わん。解いてくれ。ワシらも戦える。」
その時、豊久が現れます。「主らがドワーフか!髭が凄く背が低く痩せとるのう!」
ドワーフは少し警戒しつも興味深そうに言います。「主らがドリフか?」
豊久は自信満々に、「ワシは知らぬ!お主らはそう呼んでるらしいの!先ずは飯じゃ!よおけ食えよ。」と言い、ドワーフたちに食事を勧めます。
後ろに控える信長は何か違和感を覚え、オルミーヌに連絡を入れます。
「オートミール、なんか狼煙?があがってるが何かあったのか?」
オルミーヌは少し困惑しながら答えます。「それがですね、豊久さんがドワーフを解放したみたいなんですけど、ドワーフが痩せてまず飯だ!と言い始めましてね。」
信長は驚き、「まさか、飯食ってるのか?本丸残ってるのに?」と呆れます。
オルミーヌはため息をつきながら説明します。「食糧庫や焼け残った物資を集めてナベで煮込んじゃってますね。軍馬や荷馬車の馬も、、、」
信長は焦り、「やめさせろー!馬鹿。お馬鹿。せめて粥にしろ。消化に悪いと死ぬぞ。」と叫びます。
本丸の兵士たちは攻撃が止んだことで不安に思います。
本丸兵士Aが尋ねます。「攻撃が止んだけどアイツら何してるんだ?」
兵士Bが煙を指差し、「あの煙はまさか飯か?」と驚きます。
その時、下から豊久が骨付き肉を頬張りながら声をかけます。「おーい、お前ら。ドワーフ解放して今飯食うておる。食うものなければお主らの臓物も食うぞ。今降参するなら追撃せん。武器捨て逃げい。」
兵士Aが状況を考え、「どうする?」と尋ねます。
指揮官は緊迫した面持ちで言います。「ドワーフに坑道でも掘られたらたまらない。降参しよう。」
兵士Bは疑問を抱えながら言います。「ドリフターズ、本当に助けてくれるのか?」
豊久は自信を持って答えます。「戰場の習いじゃ!降り首は取らん!」
その言葉に勇気を与えられた本丸の兵士たちは、信じられない思いで豊久を見つめます。豊久がそう言うと、本丸の扉は開かれ、中から兵士達が出てきます。
豊久は仲間が増えたことに喜びを込めて言います。「潔くてよか。」
豊久は周囲を見渡しながら問いかけます。「さて、指揮官はどこじゃ?」
すると、指揮官が前に出てきて言います。「私だ、約束通り見逃してくれるんだろ?」
豊久は笑顔で応じます。「何言っとる?切腹の場を設けるからちょっと待っとれ。介錯はワイがサパっとしてやる。」
指揮官は動揺し、反論します。「腹を切る?何を言って?」
豊久は冷静に続けます。「何言ってる。城が落ちたのだから、指揮官の努めを果たさんか。」
指揮官は驚き、必死に否定します。「冗談じゃない、何を言ってる。」
豊久はきっぱり言います。「分かった。主は指揮官の器に非ず。首だけ置いてけ!」
そう言うと、豊久は指揮官の首を一刀のもとに跳ねます。
その瞬間、敵兵士たちは約束が違えられたのかと思いながら、恐れを抱いて逃げ始めます。
豊久は与一に向かって言います。「与一、言うておくが手を出す必要はなか。」
与一は少し驚いた表情を浮かべ、「バレました?つい昔の癖で、あの人はよく言ってたものですから」と返します。
豊久は際立った決意を持ちながら言います。「これはワイらの戦、やらされはなしじゃ。」
その瞬間、与一は何かに気付いた様子で、目を見開きます。彼は豊久の言葉に込められた意思を理解します。
こうしてドワーフは解放され次の局面へと移る。
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