ドリフターズに迷い込むもの   作:四国の探索人

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鉄砲完成

ドワーフたちの食事は数日間続き、食糧庫はすっかり空になってしまいました。

 

ひとりのドワーフが興味深そうに尋ねます。「それでその、てぽうとはなんぞ?食えんのかそれ?」

 

信長は元気よく答えます。「鉄砲だ鉄砲!というかお前ら元気になりすぎだろ!」

 

ドワーフは満足そうに言います。「足りんぞ!もっと酒と飯持ってこんか!」

 

その時、エルフが叫びます。「オルミーヌさん!スープ追加100人前です!」

 

オルミーヌは慌て反応します。「間に合うか!おがくずに水でも足してだしとけ!」

 

エルフが思わず呟きます。「やっぱドワーフはおっかねえな、何笑ってるんだシャラ。」

 

シャラは微笑みながら言います。「寝物語のドワーフが帰ってきたんだなって。」

 

ドワーフたちと共に、豊久や与一も食べ飲み笑い合い、和やかな雰囲気が広がります。

 

信長は心の中で思いを巡らせます。「(前略、織田家の皆さん、お前ら俺の命令めっちゃ聞いてくれてたんだな。コイツら見て思ったわ。お前らエライ。でも光秀テメーは殺す。)」

 

ドワーフが徐々に興味を持ち始め、「どれ、その鉄砲とやら見せてみい」と言います。

 

信長は注意を促します。「壊すなよ?これしかないんだから。」

 

ドワーフは誇らしげに言います。「壊しはせんわい!」

 

ドワーフは火縄を囲み、その構造をじっくりと調べ上げます。「それで、これは何をするものなんだ?」

 

信長は誇らしげに説明します。「それは鉄砲という名で、その筒で火薬を爆ぜさせ鉛の玉を打ち出す武器だ。」

 

ドワーフは疑問を抱えながら尋ねます。「なぜそんな事をする?クロスボウじゃ駄目なのか?」

 

与一は同様に疑問を持ち、「それが分からないんですよね?何か意味あるんですか?」と尋ねます。

 

信長はふと考え込み、「音も煙も必要なのだ、、なんと言えばいいか」と答えに困ります。

 

その時、豊久が助け舟を出します。「銃火は鬨の声ぞ。それに鉄砲は昨日まで農民でも翌日に武者を倒す。」

 

信長は内心で感心しながら思います。「(流石豊久。それもあるが、罪悪感の簡便化よ。何せ引き金1つで誰でも兵士に出来る。こいつだけは言えんわい。)」

 

その言葉からは、戦いの本質や人の命についての思索も垣間見えます。ドワーフたちは興味津々で鉄砲に触れ、ます宴は盛り上がっていきます。

 

 翌日、ドワーフたちは熱心に鉄砲の製造を行っています。

 

「いい腕をしておるな」と一人のドワーフが言います。

 

信長は不思議そうに尋ねます。「なんのこと?」

 

ドワーフは誇らしげに言います。「お前らの国の鍛冶だよ。鉄砲というたかまあいい腕をしておるわい。」

 

ドワーフは鉄を打つ音を止め、手にした筒を信長に見せます。「俺等には負けるがな。はい、一本目。」

 

信長は驚いて「昨日の今日だぞ?もう作ったのか?」と尋ねます。

 

ドワーフは自信満々に答えます。「図面からならまだしも、既に物があるんじゃ。作れる決まっている。」

 

信長は興味を抱いて聞きます。「ついでに工房を全力で稼働させたらどれくらい作れる?」

 

ドワーフは考え込みながら言います。「そうじゃの、オルテの時は儂らが飢えてサボって帝国の半分の武器を作っておった。慣れるまでは時がかろうが、10ぐらいかの。」

 

信長は驚いて、「10?それだけか?自信満々の癖に」と言います。

 

ドワーフは残念そうに答えます。「足りぬというか?日に10丁が限度じゃ!」

 

信長は感心しながら、「なんだ、月間じゃなくて日間か、凄えなドワーフ。」と称賛します。

 

ドワーフは話題を変え、「そういやあの豊久いうドリフはどうした?」と尋ねます。

 

与一は答えます。「あの人なら若いドワーフを連れて刀法の練習をしてましたよ。」

 

ドワーフは笑い、「ワハ、儂らの一撃刀法はオークをも切り裂くからな!」と自慢します。

 

その時、外で試合をしている豊久たちのところに、ユウスケが訪ねてきます。「おーい、豊久さん。」

 

豊久は笑顔で返します。「ん?ユウスケじゃなか!どしてここに?」

 

ユウスケは驚きの表情で言います。「オカマに連行されてきました、、。」

 

豊久は不思議に思い、「おかま?」と聞き返します。するとユウスケの後ろには、サン・ジェルマン始めアレスタとフラメルが立っていました。

 

豊久は警戒し、「なんじゃお前ら、女男じゃ。怖いぞ。」と叫びます。

 

サン・ジェルマンはにやりと笑い、「ふん、その反応はいいからドリフを全員集めない。」と言います。

 

アレスタも続けて、「じゃないと熱いキスを貴方にするわよ。」と挑発します。

 

ユウスケは続けて言います。「豊久さん、大事なものを失いたくなければ言う事を聞いた方がいいです、、、僕は無事ですが、ミルズさんがやられました。」

 

豊久は焦りながら、「おっ、おう。分かった。」と答えます。

 

豊久は珍しく大人しく信長たちを呼びに行きます。「信長、さんじぇるみなる人がおいらドリフを呼んどるぞ?ユウスケも連れてきておる。」

 

オルミーヌは驚いて言います。「サン・ジェルマン?オルテの大貴族。」

 

サン・ジェルマンは急ぎで言います。「時間かってるからもう入っちゃうわよ。」と中に入ります。

 

オルミーヌは不安そうに言います。「サン・ジェルマンお前にはエンズの疑いが、、」

 

サン・ジェルマンは平然と答えます。「もう聞いたわそれ。私もドリフよ。」

 

オルミーヌは目を大きく開き、「ではなぜ国父と?」

 

サン・ジェルマンは毅然として言います。「失礼ね。彼もドリフよ。ヒトラーは富を分配し悪しき世襲を終わらせ効率的な官僚国家を作ったわ。そして一定数の差別階層を故意に作り民衆を纏めた。私の領地のご褒美以外だけどね。オルテが50年も戦えたのはそのおかげよ。」

 

信長はじっとサン・ジェルマンを見つめ、「お前、同じ目をした奴を知っとる。そいつは最後は茶釜と共に爆発したがな。」と冷たい口調で言います。

 

サン・ジェルマンはその言葉に緊張を覚え、「松永弾正?あんなのと一緒にされるの?」と反論します。

 

信長はユウスケに目を向け、「ユウスケ、お前まさか俺等について言ったのか?」と確認します。

 

ユウスケは少し戸惑いながら、「この人は元から知ってましたよ。」と答えます。

 

与一は事情を理解し、「それでその伯爵が何用で?」と問いかけます。

 

サン・ジェルマンは胸を張り、「売国奴よ。私はね、オルテを売りにきたの。今なら大サービス中よ。」と宣言します。

 

 サン・ジェルマン(本当にユウスケの言う通り鉄砲作ってる。これは早いうちに帝国を売らないとね。)

 

 信長はサン・ジェルマンが鉄砲を見ているのに気付く

信長「お前、これが分かるのか?」

 

サン・ジェルマン「勿論、分かるわよ。それが何かもね。」

 

 信長「ユウスケ、初めての銃だ撃ってみろ。」

 

 信長はユウスケに火縄を渡す。

 

 ユウスケは構造を確認してから装填し火縄を点け火蓋を切り的に構え放つ。

 

 信長「命中、良い仕事してやがる。大した戦闘力もない男でこれよ。時代が変わるぞ。」

 

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