放棄された一の壕に巨人たちがついに到達し、逆茂木をバリバリと破壊しながらその巨大な体を移動させていた。
その威圧的な姿を目の当たりにした豊久は、笑みを浮かべながら声を上げた。「来たど来たど来たど!ドワーフ衆、巨人狩りの時間じゃ。」
ドワーフAも興奮を抑えきれずに答えた。「巨人どもと戦えるとは、腕が鳴るの!」
他のドワーフたちも、期待に胸を膨らませていた。「お伽話の巨人と儂らが遂に、、、」
ドワーフたちは巨人の圧倒的な大きさには一瞬怯むものの、彼らの眼差しには決意が宿っている。彼らは手に爆薬や火炎瓶をしっかりと握り、待機して戦闘のタイミングを計っていた。
巨人がついに壕の中に足を踏み入れようとした瞬間、豊久が鋭く声を上げた。「今!」
ドワーフたちは一斉に火炎瓶や爆薬を巨人に向けて投げつけた。炎が青銅の鎧をも貫き、ある巨人は耐えきれず暴れ出し、痛みのあまり混乱した。さらに、足元に投げられた爆薬により、ある巨人は激しい衝撃を受けて横転し、地面に激しく倒れ込んだ。
ドワーフたちはその小さを生かし、巨人を引き込んで倒す戦法を巧みに用いた。巨人の足元を狙ったり、視覚の死角を突いたりして、さらに効果的に攻撃を加える。巨人はあまりの痛みと混乱に、計り知れない恐怖を感じながら、思わず後退を始める。
ドワーフたちは連携し、巨人の足元に炎を引き、爆発の力で巨人の動きを封じていく。彼らの戦術は緻密で、手早く、巨人たちを次々と追い詰め、倒していった。
こうして、一の壕は再び取り返し、巨人の脅威を暫し退けることに成功した。ドワーフたちの活躍はこの戦局を大きく動かし、戦況を有利に導く要因の一部となった。彼らは勝利の喜びと達成感を味わいつつ、さらに迫る敵に備えていた。
光秀は巨人の壊滅を確認し、戦局をさらに動かすため指示を出す。「やられたか、、まあいい。巨人がまだ残る内に一度壕を放棄した今なら距離を詰められる。全軍に伝えよ!竜騎、コボルト、ゴブリン総掛かりの準備だ!!」と命令した。
光秀は豊久たちが巨人を倒す様子を見ながら、策の欠点を思い知る。「壕ないでは巨人が身動きが取れず小さなドワーフを捕捉出来ないとは。覚えておこう。」
先手衆たちは、戦場を少しでも壕や柵を破壊しながら殺られてゆく。その様子にエルフや他の人間兵らは歓喜し、歓声が上がった。
シャラは興奮して声を上げた。「やった!あんな大きなのを倒したぞ!」
しかし、信長は冷静に状況を見据えていた。「落ち着け、まだ先手衆を倒しただけじゃ。直ぐに後続の総掛かりが来る。」
光秀も集中を切らさずに続ける。「先手衆が殺られただけだ。直ぐに総掛かりを始めよ。」
その一方で、準備を終えた黒王軍は、全ての兵が前に出て進軍を開始した。竜騎兵やコボルト、オークなどが再び勢いを増して戦場を埋め尽くしていた。
信長は状況を見渡しながら、オルミーヌに頼んだ。「オルミーヌ、妙な遠眼鏡あったよな。貸せ。」
オルミーヌは渋りつ答えた。「あれ結構貴重なんですけど。」
「すべこべいわずに貸しやがれ!」信長は強引に受け取り、双眼鏡を覗き込む。視線の先には水色桔梗の明智光秀がはっきりと見えた。
信長は驚きと怒りを露わにし、声を張り上げた。信長「みぃつぅひぃでえ!!!このきぃんかんあたまがあ!!」 信長が声を上げる中、光秀も信長の居場所を認知した。 光秀「相も変わらぬよく通る声だ。」
信長「やはりいるよな金冠頭!!相手してやる来いよ!俺を殺ろうとしやがって!信忠殺したよなお前?分かるよなお前?」
信長「丹波1つに十年かかる雑魚が!!何?無能が怒った?しゃあねえよな!秀吉と比べても雑魚だし。お前負けたんだろ?最後は農民に殺されてさ!!ちょっと兵を与えられたからって正義感でも出ちゃったか?このクズが!!」
光秀は何を言われているか察するが、静かに信長に見えるようゆっくりと口を動かした。
光秀「お前の息子信忠は死に様にまるで女のように泣いてたぞ。」
信長は双眼鏡にて見る光秀の口元を見て言葉を受け取る。
信長は回りに出さないようにしながらも頭には血が煮えくり返っていた。
怒りに震える信長をよそに豊久は壕内にて「まるで百鬼夜行やな!」と化物達を見つめていた。
ドワーフ「笑ってる場合か!一度本陣に戻るぞ!」
光秀(何も言い返して来ぬな。私の声が聞こえずとも何を言ったか分からぬお人ではない。 今までも何度かあった。あの人は一定のラインを超えると沈黙する。諸将皆々怯えておりましたぞ。その絶対に生かしておかぬという沈黙。こいつは殺すから何も言わぬ。その沈黙を。)
信長が怒りで震える中、兵士らは命令通り火縄兵の銃火や遠距離攻撃にて敵兵を削っていた。
コボルトやオークならそれでまだ命令が足りたが飛龍までもは兵士各々が判断して対処していた。
ユウスケはダメ元で主砲を放つが空を飛ぶドラゴンには命中しなかった。
竜騎兵コボルト「命中力は低いが、当たると厄介だ。ドラゴン、あの鉄の塊を焼き払え!」
ドラゴンは戦車の前に来てブレスを溜める。
ユウスケ「全員ハッチ閉めてるよな?ブレス来るぞ!」
ドラゴンは戦車にブレスを放つがマウス戦車は幸いにもブレスを耐えきった。
竜騎兵コボルト「動いてない?やったのか。ドラゴン他に行くぞ。」
ユウスケは敵兵に見逃され九死に一生を得た。しかし、信長の不在が響き、彼は決断を強いられていた。「信長!おい信長!作戦は?クソッ!返信なしかよ!!」
兵士たちは信長の怒りを察しつ、自ら進んで戦い続ける。豊久は、巨人との戦闘を振り返りながら戻ってきた。「信!巨人倒したぞ!首取ろうかと思ったが、デカすぎて取れんかったわ!!」
信長は無感動に答えた。「であるか。」
豊久は信長の態度に苛立ち、「なんぞ」と問い返し、そのま信長を足蹴りする。「なんじゃその態度は!!仮にもおいを大将にしたのはお前やろ!その大将が帰ってきたのに「であるか」とはなんぞ!」
与一は信長と豊久の楽しそうな様子を見て、指を差して笑った。「おいおい、あの二人、すごく仲良しだな!」
信長は少し戸惑いながらも説明した。「あのなトヨ。おれ、いろいろあってな。今はそういう、」
「うあっ?間違ったことは言っとらん!」と豊久が応じる。二人のやり取りを見ていた与一は思わず飛び込んできて、三人は戦の最中に笑いながら戯れていた。
信長は気を取り直し、「わはっ!わは。よし、おれ、悔しいからあの金冠頭のことぶっ殺すぞ。」と豪語した。
そんな中、水晶玉にはユウスケからの作戦を求める声が幾度となく送られてきていた。信長は少し顔をしかめながらも、「すまぬすまぬ。さて、あの竜をなんとかせんといかん。やはり晴明から聞いてた通りだな。前進する兵を助けてこっちを焼きにきておる。」
信長は敵の攻撃に冷静に対処するため、考えをまとめた。「炎は真っ直ぐ横には広くない。晴明の言った通りだな。つまり壕に炎を吐かれても中に避難しておけばたいしたことはない。」
彼はさらに続けた。「だが問題は、壕に対して横に吐かれた時よ。もし炎を吐かれたら、キレイに殺され皆殺しよ。」
「敵もそれを狙っておる。だがしかし、逆に考えろ。奴らは壕内に横に吐くのが狙いなら、既に来る場所は分かっている。」
与一はその言葉を理解し、心に決めた。「なんだそんな事か。来る場所が分かるなら的にできる。与一にお任せあれ!」
晴明も続けて提案した。「私も行こう。竜とて獣。道理は違えども、どうにか出来るやもしれぬ。」
信長は晴明の意志に頷き、「頼んだぞ。陰陽師。」と託した。
ユウスケは更に強気で言った。「来る場所が分かるなら、決め撃ちでなんとかする。」
信長「一時的な指揮ありがとな。」と礼を言う。
信長は豊久の言葉に感謝を込めて、「豊久、あんがとな。」と微笑んだ。
豊久は豪快に笑って言った。「さてノブも戻ったことじゃし。獣に竜、今日一日で源頼光超えじゃ!」
彼らは明確な目標に向かって動き出し、戦況を逆転させるための準備を進めていった。戦場の緊張感が高まる中、仲間たちが一丸となって挑みかる姿は、勝利を信じる力強い意志を感じさせた。
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