ドリフターズに迷い込むもの   作:四国の探索人

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飛竜討伐戦

黒王の大軍が総掛かりを開始し、圧倒的な勢いで進軍を進める中、信長の指揮する防御戦は彼らに大きな被害を与えていた。

 

竜騎兵はその被害を抑えるため、部隊を率いて命じた。「あの射撃により大きな被害が出ている。焼く必要があるな。ドラゴン、壕の横から焼くぞ。」

 

竜騎兵とドラゴンは、信長が予め予測していた地点に向かおうとした。

 

与一は、敵の来襲を待ち構える。「来るね。」

 

ドラゴンが壕の上空に現れると、壕内の兵士たちはブレスの攻撃に対する恐怖を感じ始めていたが、諦めるわけにはいかない。

 

与一は冷静に行動し、まず騎乗兵を射ち、エルフたちにドラゴンの顔を狙うよう指示を出した。エルフたちは矢を放つも、分厚い鱗に阻まれ、なかなか効果的なダメージを与えられない。

 

シャラは悔しそうに叫んだ。「ダメだ!鱗が厚い!」

 

与一はそこで、自ら矢をつがえて神に祈りを捧げた。「日光権現那須明神、願わくはかの扇、射たばせ給え」

 

与一の放った矢は、見事にドラゴンの頭に命中したが、最初は鱗を貫けなかった。しかし、与一は諦めずに続けて2本目を放ち、同じ箇所に命中させ、鱗を徐々に食い込ませる。そして、3本目の矢は遂に鱗を貫き、竜の頭を射抜くことに成功した。

 

エルフたちは驚きの声を上げた。「3本継矢、、この人はどんだけ凄い腕を、、、」

 

与一はその誇り高い一撃に微笑み、「ゲンジバンザイ。」と軽く声を上げた。

 

エルフたちもその戦果に感嘆し、「バンザイ。」と声を合わせた。敵の猛攻の中で与一の腕前と彼の精神力は、仲間たちに大きな勇気と希望を与えた。戦はまだ終わっていないが、味方には明るい兆しが見えていた。

 

 ユウスケは与一の成功を確認して安堵した。「あの歓声、与一はやったみたいだな。しかし、当てれるものか。機銃手!ドラゴンを撃て。」

 

戦車の機銃手は即座に応じ、ドラゴンに向けて銃撃を開始した。効果的に攻撃を受けたドラゴンは、出血を伴いながらも、壕からその進路を戦車側に変えて突っ込んできた。

 

ユウスケはその動きを見逃さず、「よし来た!正面。」と声を上げ、狙いを定めた。

 

迫り来るドラゴンに対して、ユウスケは冷静にタイミングを計り、主砲を発射した。すると、砲弾は幸運にもドラゴンに直撃し、その強大な目標を粉々に吹き飛ばした。

 

 竜騎兵は焦りのあまり声を荒げた。「なんだと?竜が次々に撃破されていく。こんな事が起こるでは。」その時、何かが目についた。「ん?」

 

彼が状況を確認していると、ドラゴンの体に不思議な札が多数貼られていることに気づいた。竜騎兵は最初はゴミかと思い、一枚剥いでみたが、周囲をよく見渡すと無数の札がドラゴンに取り付き、遂にはドラゴンがミイラのようになっていった。

 

その頃、安倍晴明は独り言を呟くように祈りを捧げていた。「竜神に問う。思い給え思い給え真の主は私である。思い給え叶え給え主は私である。怒の心静め給うて私の意志を受け給え。問う問う真の主は何処におるぞ。」

 

洗脳されたドラゴンは、札の力により晴明の意志に従って前に平伏した。

 

晴明はその光景に微笑みながら確信を持ち、つぶやいた。「入った。」

 

彼がその場に笑みを浮かべていると、足音が少し鳴った。そのとき、豊久が無邪気に笑い、すでに終わったのかと言いたげに上に乗っていた兵士を蹴り飛ばし竜に勢いよく飛び乗った。

 

 晴明は目を丸くして驚いた。「何を!」

 

豊久は満面の笑みを浮かべ、「この竜もろうたぞ。おいが大将なのにずっと徒歩なのはおかしか!」と自信満々に言った。

 

晴明は冷静に指摘する。「でもそれは竜ではないんですが。」

 

「何言ってる。手綱も鞍もついてる馬みたいなもんじゃ。」と豊久は反論する。

 

晴明はさらに続け、「それにその竜とやらは始めて術理で操っているんです。いつまでもつか。」

 

「今無事に操っとるな。えらいもんじゃ。」と豊久。

 

晴明は、彼の言動に思わず呟いた。「オルミーヌ、我が弟子よ。お前の苦労今分かった。この人おかしい。」

 

「さっ、乗るぞ!」と豊久が言った。

 

晴明は戸惑いながらも「えっ?」と声を上げたが、豊久は彼の手を引っ張り無理矢理竜に乗せる。

 

二人は、初めての挑戦ながらもなんとか洗脳した竜を操り、空へと駆け上がった。

 

その頃、ドリフターズに次々と潰されていく竜騎兵は、本陣へ報告するために空中で待機していた。途中、敵のドラゴンが近づいてくるのを見たが、味方の連絡かと思い気に止めなかった。

 

「光秀様。竜騎兵次々おとさ、、、れっ!」と竜騎兵が報告しようとした瞬間、豊久が近づいてきた。

 

豊久は刀を抜き取り、派手にドラゴンの首を切り落とした。「取った!竜の首取ったど!!」

 

晴明は慌て叫んだ。「早く降ろせ!いつまで保つか分からん!」

 

豊久は自慢げに言った。「よい竜だの。ゆうこと聞いてくれとる。」

 

晴明はため息をつきながら言った。「それは私が術理でくっているからだ。」

 

「そのまやってくれればよか。それにしてもこんな活躍してくれたのなら、この竜に名前でもつけんとな。龍夫とかどうじゃろ。」と豊久は嬉しそうに話した。

 

信長とオルミーヌは、豊久に振り回されている晴明を見て同情しつ、彼らのユーモラスな状況を楽しんでいた。戦局が激化する中、仲間たちのコミカルなやり取りが微笑ましい雰囲気を生み出していた。

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