光秀が黒王に問いかけた。「本当にやるのですか?」
黒王は決意を込めて答えた。「構わない。勝敗によらず、もうここに帰ることはないだろう。」
光秀は指示を出した。「コボルト兵、街に火をかけよ。」
指示を受けた兵士たちはヴェルリナに火をつけ、街を燃やし始めた。黒煙が立ち昇り、破壊が進む中、黒王は声を上げた。「行くぞ。」
その黒煙を、廃城から信長たちが見ていた。
信長は冷静に言った。「ついに来るか。」
与一は不安を隠せずに言葉を続けた。「負ければ本当に死にますね。」
信長は油断なく言葉を返した。「何、エンズらが減った今、奴らの指揮官は黒王、ラスプーチン、光秀だけだ。烏合の衆をまとめる指揮官が不足している以上、奴らは馬鹿の一つ覚えみたいに突撃するしかないだろう。」
サン・ジェルマンは含み笑いを浮かべた。「烏合の衆なのはこちらも同じよ。」
信長は反論し、「うるせー、オカマ。それだけじゃない。こちらには大量の火縄に戦車、ガトリングが残っている。」
ユウスケは戦況を懸念し、「それらで敵を裁きれるか。」
与一は希望を込めて言った。「義経様の軍が間に合うといいのですが。」
信長は肩をすくめ、「アレは期待するな。二人で出て行ったんだ。」
ジャンヌは焦りを隠せずに命令した。「信長!黒王が来る前に包囲軍を攻撃するぞ!」
信長は冷静に戦略を考え、「バーカ!こちとら火縄しかないんだよ!野戦したらひゃくぱー負ける。」と説明する。
ジャンヌは悔しげに椅子を蹴飛ばし、外を包囲する軍を睨みつけた。「兵は裁けても問題は黒王。」
アナスタシアは賛同しながらも、「私も頑張るけど、黒王の杖を離させるのは至難の業よ。」と呟く。
ユウスケは現実を見据えて言った。「仕方がない。黒王を討つのは諦めて、守ることを意識しよう。」
そんな中、緊張感を破る報告が入る。
物見が急いで知らせた。「報告!黒王軍が廃城に侵攻してきます!かなりの数です。」
サン・ジェルマンは気を緩めずに指摘した。「エンズは減っても、あの大軍勢は変わらない。中々に厄介ね。」
信長は自信を持って答えた。「安心せよ。今回は野戦ではなく籠城戦だ。ここまでガチガチに固めた城をそう簡単に落とせるものではない。素人集団の伊勢長島でも散々に苦労したことがある。」
彼らが外の軍勢に注意を向けている中、明智光秀が城の構造を確認していた。
光秀は驚きを隠せずに呟いた。「上様、あの短期間でここまでの城を?いや、これは予め用意されていたに違いない。この人は堀や柵も完璧だ。一夜城というわけでもないし…。」
光秀は戦略を再考し、「これを攻略せよというのはやはり厳しい。攻め落とすのが無理であるなら、こちらとしても信長の首のみ狙わせていただく」と思いを巡らせた。
ジャンヌは囲んでいる黒王軍に向かって勇敢に叫んだ。「ユダよ!悔い改めるなら今だ!解散せよ!さもないと私がキリストの代わりに貴様らを斬り伏せるぞ!」
遠くからラスプーチンは冷やかに笑った。「囲まれている側が降伏勧告するとは滑稽ですね。」
黒王は状況を楽しむように言った。「構わぬ、やれ。」
光秀は冷静に指示を出した。「巨人達、廃城に石を投げ込んでやれ。」
号令を受けた巨人たちは大きな石を拾い、投げる態勢を取った。
信長は緊張感を持って叫んだ。「石を掴んだ、、、不味い、伏せろ!」
巨人が投げた石は廃城に向かって飛んでいった。コントロールは不正確ではあったが、その破壊力は無視できないものだった。
ユウスケは驚愕して呟いた。「さながら投石機、しかも一方的だ。」
巨人たちは次々と石を拾い、投石を続けた。
信長は苛立ちながら指示を飛ばした。「クソが!あんなに遠いと火縄では届かん。耐えろ!」
廃城に籠る兵士たちは、壕に身を潜めて一方的な投石に耐えた。一般民や施設に被害は出たものの、防衛施設は大きな損壊を免れていた。
光秀はや予想外の展開に驚きながらも、「投石への対抗は無しか…意外だな。このまま続けてもいいが、時間がかると小言を言われる。進めねばならん。」
光秀は新たな指示を出した。「巨人達、投石を止めさせ、コボルト兵らを前に押し出せ。このまま攻めかる。」
巨人たちは一度投石を止め、コボルト兵たちが進軍し始める準備を整えた。
信長は状況を把握し、「投石は止んだか…被害は少ないがまるで大筒のようだった。」と安堵しつぶやいた。
与一が急報を告げた。「ノブ!来たよ!」
見張りの与一が見る先には、大量のコボルト兵が迫ってきていた。
信長は冷静に命じた。「安心しろ!コボルトらは火縄で対処できる。火縄衆、引き付けよ!」
信長はさらに強調した。「引き付けろ!この城の防衛はお前ら火縄衆にかっておる。大事に撃て!」
階段状に配置された火縄銃の正面火力は圧倒的であり、コボルト兵の前列は吹き飛んだ。しかし、マモン間原の野戦にて経験を積んだコボルト兵たちは動揺することなく、突撃を続けてきた。戦いは熾烈を極め、城の運命が大きな分岐点を迎えていた。
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