ドリフターズに迷い込むもの   作:四国の探索人

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廃城攻防戦 竜と巨人。

コボルト兵たちは、火縄衆が籠る階段状の堀に向かって突撃を開始した。火縄兵たちは効果的に敵兵を撃ち抜くが、装填に時間がかるため、コボルト兵はじわじわと堀に接近していく。

 

信長は落ち着いて指示を出した。「近づかれた火縄兵は次の堀に後退しろ!階段状になっているから上から撃ち下ろせる。奴らめ、登れば登るほど弾幕が熱くなるぞ。」

 

コボルト兵たちは火縄兵のいた堀を逐次攻略していったが、火縄兵たちは撤退して上方の堀から射撃を続ける。3つほどの堀を攻略したころには、城内からのエルフ弓兵の曲射も加わり、コボルトは甚大な被害を受けながら進んでいた。

 

与一は狙いを定めて叫んだ。「近づいてきた兵だけでいい!射貫け!」

 

仲間のシャラが声を上げた。「与一さん!コボルトたちが被害を無視してこちらに来ます!このまでは門に取り憑かれます!」

 

火縄銃や弓兵の猛攻を受けながらも、コボルト兵たちは着実に門扉へと近づいていた。

 

その時、サン・ジェルマンが決断を下した。「さあ、そこの人、予定通り開門よ、開門!」

 

門番が心配そうに声を上げた。「敵が来てますよ!」

 

サン・ジェルマンは余裕を持って応じる。「知ってるわよ。そんなのいいから、さっさとしなさい!」

 

サン・ジェルマンは門を開け、既に待機していたガトリングを使わせる。

 

「ウェルカム化物の皆さん、ここまで来たのは感謝するわ。いいわよ。」サン・ジェルマンの命令でガトリングは火を吹き、その圧倒的な火力でコボルト兵たちは瞬く間に壊滅させられた。

 

遠巻きにその様子を見ていた光秀は苦々しく呟いた。「やはり、そう簡単には行かせてもらえないか。黒王様、通常の方法では無理です。作戦の許可をもらっても?」

 

黒王は静かに許可を下した。「、、、許可する。」

 

光秀は、竜と巨人に進軍するように命じた。

 

信長はそれを見越していた。「来たか、、竜と巨人。手筈通りにせい!」

 

信長は手際よく指示を出し、対策を進めていた。

 

竜は空高く飛翔し、廃城の真上まで来るとブレスで本丸を燃やし始めた。

 

シャラは焦りを感じた。「火が、、、」

 

与一は落ち着いて矢を放つ準備を続けた。「大丈夫。中には誰もいない。後はこの石壁の札を貼った矢を、、」

 

与一は竜を狙って矢を放つ。矢は竜の鱗に刺さり、貫くことはなかったが、次の瞬間、竜の羽から石壁が出現し、バランスを崩させた。

 

信長は悔しそうに呟いた。「光秀、やはり俺を殺しに来たか。本丸を始めから捨てといてよかったぞ、畜生。」

 

バランスを崩した竜は本丸へと落下する。信長はすかさず声を上げた。「兵ども!竜が地に伏している間に殺せ!ブレスを受けぬように回りから攻めかれ!」

 

 若いドワーフ「オラ!みんなの敵だ!」

 

地に落ちた竜は視界を失い、もがきながらブレスを吐いた。多少の被害は出たが、兵たちは巧みに攻め、竜を討ち取ることに成功した。

 

信長は悔しさを漏らした。「豊が入れば、今の犠牲はなくて済んだのだが仕方あるまい。」

 

 光秀は思わず呟いた。「本丸を燃やし信長を討てたかと思ったが、直後にあの竜が暴れた。未だに健在のようで、上様。」

 

彼は続けて言った。「だが、本命は巨人による正面突破。あちらは成功するだろう。」

 

廃城側はドラゴンへの対応に手間取り、その間に巨人が接近する。しかし、待機していたアナスタシアがすかさず行動し、巨人の喉を凍らせて倒した。

 

アナスタシアは眉を顰めた。「竜と巨人を投入してきた割には、あっさり勝ちすぎている。」

 

その違和感に思案を巡らせていると、突然倒したはずの巨人が再び動き出した。

 

アナスタシアは驚愕した。「嘘!息ができないはずよ!」

 

敵陣から、ラスプーチンが幾何学的な陣を書き、巨人を操った。

 

ラスプーチンは不敵に笑った。「今頃驚いていることでしょうね。倒した相手が起き上がるんですから。」

 

光秀が確認する。「ラスプーチンどの、大丈夫か?」

 

ラスプーチンは平然と答えた。「今のところは皇女様も驚いておいででしたよ。私はこのま皇女を狙います。まだ動ける巨人を数体向かわせて下さい。」

 

光秀は了承した。「承知。死亡したら巨人の操作はお願いします。」

 

そのとき、黒王が沈黙を破った。「私も予定通りに行おう。竜達よ、再度負担をかけてすまない。」

 

黒王が手をかざすと、先ほど廃城で暴れていた竜が驚異的な再生能力によって再び立ち上がった。

 

信長はすぐさま指示を飛ばした。「マジかよ。幸い竜は飛べないまま本丸で暴れておる!本丸にいる者たち!作っておいた地下陣地に入れ!二の丸三の丸の者たちはサン・ジェルマンの元で死守せよ!」

 

危機感を増す中、各自が持ち場での任務を全力で遂行していた。戦場は熾烈を極め、信長たちは巧妙な策を講じつ、抗い続けていた。黒王の手中にある再生能力と操りの力に対抗しながら、彼らの知恵と勇気が再び試されることとなった。

 

 信長と与一らは急ぎ地下陣地に入り、本丸での竜との決戦に向けて挑む準備を整えていた。

 

一方、三の丸にいたアナスタシアは、冷静に状況を分析していた。「1体だけなら体全体を凍らせられるけど、他の個体もいるなら難しいわね。」

 

すると、ジャンヌが自ら進み出た。「仕方ない。私が行こう。」

 

アナスタシアは驚いて言った。「ジャンヌ、あなた能力ないでしょ。」

 

ジャンヌは毅然として答えた。「できることはある。巨人の足元に行き、腓骨筋を切る。」

 

ユウスケが心配そうに首を振った。「そうだよ。一人で無茶をするな。」

 

ジャンヌはユウスケを見据え、力強く宣言した。「お前とお前の騎馬銃兵も行くんだよ!巨人は私がやってやるから、護衛しろ!」

 

ユウスケは納得せざるを得ず、ため息をついた。「分かったよ、全く。」

 

こうして、ジャンヌは自ら巨人に立ち向かう勇気をもって立ち上がり、ユウスケと騎馬銃兵たちが彼女を護衛する形で進軍する。仲間たちはそれぞれの持ち場での奮闘を誓い、不屈の意志で敵に立ち向かう準備を進めていた。

 

彼女たちの運命は、今まさに激しい戦闘によって試されようとしていた。信長と与一は果たしてこの窮地を切り抜けることができるのか、巨人と竜との戦が迫っていた。

 

 光秀は静かに戦況を見守りながら、声を上げた。「見えないが、竜の暴れよう。本丸で戦っているのか。普通の兵では対処は無理だろう。上様もおられるか?」

 

ラスプーチンは冷やかに尋ねた。「まさか行く気かい?」

 

光秀は決意を固めて答えた。「信長を確実に討ち滅ぼす。安心しろ、兵は連れて行く。」

 

ラスプーチンは頷き、「分かりました。こちらは皇女様たちを倒しておきますよ。」と応じた。

 

光秀はラスプーチンと簡単に挨拶を交わし、すぐに竜に乗り込んだ。そして、廃城本丸へと向かうため、疾風のように飛翔した。彼の心には、信長を討つという強い決意が燃えており、戦略を練りつ、これからの戦闘に向けて集中力を高めていた。

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