ドリフターズに迷い込むもの   作:四国の探索人

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進む戦

信長と与一は地下陣地で次の手を考えていた。信長がひとりごとのように笑うと、与一が気になって声をかけた。

 

「どうしたんですか、気持ち悪い笑いなんかして?」

 

信長は答えた。「いや、ついとるなと思っただけよ。再生した竜は幸いにも野生のまま暴れとるだけだ。俺が竜なら、間違いなく二の丸三の丸へと向かい城を壊滅させる。」

 

続けて信長は説明した。「だが幸い、竜は私たちに応戦しようと本丸に留まってる。」

 

与一は考え込む。「してどう倒します?中途半端に倒せばまた再生されますが。」

 

信長は戦略を練っていた。「なあに。問題ない。再生されるなら一撃で葬るのみ。"ニトログリセリン"を奴の口の中に放り込む。与一、一度でいい竜を倒せるか?」

 

与一は自信をもって答える。「大丈夫、この距離なら外しませんよ。」

 

与一は竜が他の方向を向いた隙に弓を構えて狙いを定めた。放った矢は見事に竜の頭を貫き、再度竜は倒れる。その隙をついて、信長たちは竜の口にニトログリセリンを流し込む。

 

「よし!流したら全力で穴の中に戻れよ!」信長は急ぎ声を掛けた。

 

一方、遠くから戦場を監視していた黒王は苦渋の判断を下した。「再度やられたか。だが、何度でも再生させよう。」

 

黒王が竜を再び再生させたが、竜がブレスを吐こうとした瞬間、ニトログリセリンに引火し、頭が大爆発を起こして飛び散った。

 

「よし!頭が吹き飛べばもう再生させる事は出来まい。」信長は安堵の表情を浮かべた。

 

その時、不意に火縄銃の弾が遠方から飛んできた。信長は危うく避け、「うおっ!危ねえ。火縄?誰だ?」

 

上空を見上げると、そこには飛竜に乗った光秀が火縄銃を構えていた。

 

光秀は落ち着いて言った。「外したか、、」

 

信長は苛立ちながら叫ぶ。「金柑頭、、、直接俺を殺しに来たかよ!いいぜかってこいよ!」

 

信長たちは再度穴の中に避難した。光秀は上空から声を掛け、信長に迫った。

 

「上様、お命頂戴しますぞ。」

 

戦場の緊張は最高潮に達し、信長と光秀の因縁の対決がいよいよ本格化しようとしていた。

 

 

 

 

ユウスケ、ジャンヌ、そして騎馬銃兵たちは、巨人を撃破するために城を飛び出していた。彼らは近づいてくるコボルトたちを火力で蹴散らしながら、巨人に向かって進んでいった。

 

ジャンヌは士気を高めて呼びかけた。「敵は出撃してくるなんて思わず、対応が後手に回っている。このまま行くぞ!」

 

ジャンヌは巨人の足元まで疾走し、その足を一閃で切った。支えを失った巨人はその場に崩れ落ちる。

 

「一体目!次行くぞ!」と、ジャンヌは次の標的に向けて動き出す。

 

ユウスケは心の中で戸惑いを隠せなかった。「凄いが、あり得ない。何故人間が巨人の足をあんな簡単に切れる。ジャンヌ、お前は何者だ?」

 

ジャンヌは、敵を次々と斬り伏せながら果敢に前進した。

 

その頃、ラスプーチンは事態を把握しつあった。「巨人の足を斬られたかと思ったらジャンヌか。能力がないのによくやる。」

 

ラスプーチンは新たに巨人を操り、ジャンヌを狙い始めた。ジャンヌは巨人の動きに妙な変化を感じ取る。「巨人の動きが変わった?ラスプーチンめ、私に気づいたか。」

 

巨人は狙いを定め、ジャンヌに向かって棍棒を振り下ろす。ジャンヌはとっさによけたが、その際に馬を失った。

 

今度は再び棍棒が振り下ろされるが、ジャンヌは瞬時に棍棒に飛び乗り、巨人の腕を見事に切り落とした。

 

ユウスケが声をかける。「ジャンヌ!それだけやれば十分だ!戻ろう!」

 

ジャンヌは一瞬の間を置き、納得したように「、、分かった。」と応えた。

 

ジャンヌとユウスケたちは、任務を終え急いで城へ戻っていった。

 

 城に戻ったユウスケは、戦闘で見せたジャンヌの圧倒的な戦闘力について尋ねることにした。

 

「ジャンヌ、あの普通とは思えない戦闘力、君はなんだ?」

 

ジャンヌは少し微笑んで答えた。「聞きたいか?オルレアンの乙女の歴史を。」

 

ユウスケは興味津々だった。「攻撃的な指揮官として歴史に残っているが、あの戦闘力、ただの村娘とは思えない。」

 

ジャンヌは静かに打ち明けた。「だろうな。私には神の声が聞こえている。」

 

ユウスケは驚きを隠せない。「神の声?」

 

「エンズだった時には聞こえていなかったけど、フランスの地では聞こえていたんだ。それで、神が私を見捨てたのかと思った。でも違った。神が私に正しき事をせよと言ってるのだろう。」

 

ジャンヌは続ける。「私の名前はジャンヌ・ダルク。神の子キリストの子孫として、神の言葉を賜る者だ。」

 

ユウスケは困惑した。「キリストに子孫なんていないはず。」

 

ジャンヌは説明を続ける。「私もこの声にそう言われているからそう思っているだけだ。キリストが磔にされた後、彼自身は復活しユダに食われたんだろう。しかし、マグダラのマリアは逃げ延びフランスの地へと行った。」

 

ユウスケはマリアについて思い出していた。「マグダラのマリア、確かキリストについていた女性の一人だ。」

 

「なんだ知っているじゃないか。キリストの子を身ごもったマリアはフランスにて生涯を終え、その子孫は生き延びて血の一部が私に入っている。そう神は言っていた。」

 

ジャンヌは続けて静かに言う。「それを事実とは思わなくてもいいが、私の戦闘力と、史実でのエピソードは説明できないだろう?」

 

ユウスケは納得せざるを得なかった。「確かに、敗北寸前の軍を狂戦士のように奮い立たせるのは、普通の人間には無理だ。」

 

ジャンヌの語る壮大な過去と神秘的な力の由来について、ユウスケは半信半疑ながらも彼女の特別な力を認めざるを得ないと感じていた。

 

 ジャンヌは静かに振り返り、自らの葛藤を語り始めた。「それ故、この世界で黒王に出会った時は奇跡だと思ったよ。伝わる御業を用い生命を救う姿に、神の声が止める中、私は黒王に付き従った。」

 

彼女は一瞬、思い出にふけるように頭をかき始めた。「しかし、それがキリストではなくユダだと知った時、私は黒王を殺したくて殺したくて仕方なくなってくる。」

 

 ジャンヌ「私はかつての過ちと贖罪を込めてキリストの復讐として何としても黒王を殺す。神よ今一度チャンスをお与え下さい。」

 

ジャンヌの表情は決意に満ちていた。

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