光秀を討ち取った信長は、兵士たちに歓喜の声を上げさせた。「者共、敵のエンズを討ち取った!声をあげよ!」
兵士たちは何が起こったのか理解していなかったが、指揮官の声に合わせて「えいえいおー!」と元気よく声を上げた。
その声が城内に響く中、黒王たちは光秀の敗北を悟る。
「討たれましたか。」ラスプーチンが冷静に言った。
黒王は不安げな表情を浮かべ、「他に策はあるか、ラスプーチン?」
ラスプーチンは慎重に答える。「今日は被害が出ているため、一度攻勢を止め、態勢を整えましょう。」
黒王たちは態勢を整えようとした矢先、空からエンジン音が響き渡る。
「この音、北壁にて聞いた音か。」ラスプーチンが急いで空を見上げると、そこには菅野が搭乗する零戦が飛んでいた。
「間に合ったみたいだなコノヤロウ!」菅野が元気よく叫ぶ。
豊久も興奮した様子で、「おー、やっとるやっとる。城はまだ落ちとらんようだの。」と声を弾ませた。
菅野は言った。「本丸に竜の死体があるが、あれは死んでるな。」
「む?あれはノブかの?おーい!」豊久が叫び、視線を送る。
菅野は半ば笑いながら、「この高度からは手を振っても見えねえよ。」と答えた。
豊久は笑顔を見せながらも、「そか。ならば」と言い、零戦の窓ガラスを開ける。
外からの風がコクピットに流れ込み、機体が不安定な中、豊久は大きく体を乗り出して手を振った。
「のらくろ!!そのバカ止めろ!」菅野が驚きの声を上げる。
「トヨさん止めて下さい!全員死にますよ。」のらくろが慌て叫ぶ。
「ムッ!仕方ないのう。」豊久は一瞬ためらうが、再度手を振り上げる。
その瞬間、菅野が豊久の頭を思いっきり殴った。「全員殺す気かよバカ野郎!」
地上から信長たちは空を飛ぶ飛行物に疑問を抱きつ、その動きに目を凝らしていた。すると、その中に体を乗り出して手を振る男が見えた。
信長はその姿を見てニヤリと笑い、「あのバカ!生きておったか!」と驚きと喜びを隠せない。
一緒にいた与一もその様子を見てすぐに頷いた。「あんな無茶しているのはトヨさんしかいないですよね!」
信長と与一は、豊久との再会に喜びを感じ、戦局の厳しさを一瞬忘れさせるような温かな感情が広がった。
菅野は緊張感が漂う中、急かすように叫んだ。「時間ねぇから一気に行くぞ!オラァ!」
彼は急降下しながら廃城に向かって高度を下げる。数値を声に出しながら進む。「高度1000、800、700、400、オラ行けコラァ!」
菅野の合図と共に、豊久はコクピットを開き、空中へと飛び出した。落下傘を開きながら叫ぶ。「これが空中か!人が空を飛びよるぞ!」
彼はゆっくりと落下しながら廃城へと降下を続けた。
その様子を見ていた黒王は不安げに言った。「あれはドリフ?今からでは飛竜は間に合わぬか。」
豊久が着地し、信長と与一の元へ駆け寄った。「着地!ノブ!与一!元気じゃったか!」
信長は驚きながらも笑顔で応じる。「お前、よく生きてたな!」
与一も安堵の表情を見せ、「さすがにもうダメかと思いましたよ!」と続けた。
「薩摩隼人は不可能を可能にできる!」豊久は元気よく言った。
信長は再び空を見上げ、興味津々で問いかけた。「にしてもお前を連れてきたあれは竜か?」
豊久はその疑問に答える。「あれはドリフの菅野が動かしてる飛行機いうもんじゃ。」
信長は感心しながら、「人間は何れ空を飛ぶようになるのか。」とつぶやいた。彼は再度、高度を上げる零戦を見つめる。
その頃、菅野は敵の状況を把握し、「しっかしスゲーな。敵兵が大量にいやがる。嫌がらせだオラ!」と不敵に笑った。
そして、彼は嫌がらせとばかりに対地爆弾を投下する。その爆弾はコボルト兵の中に落下し、一部の兵士を吹き飛ばした。
黒王は冷静に状況を見守りながら、「、、、航空機か。」と呟いた。
ラスプーチンは驚いて言った。「なんだあれは?未来のものか。」
黒王は真剣な表情で答える。「ラスプーチンよ。このままでは無防備に攻撃される可能性が高い。一度包囲を解き退くぞ。」
ラスプーチンは焦りを見せ、「そんな!黒王様!今日はまだ攻め落とせてないですが、また再度仕掛ければ落とせます!」と抗議した。
しかし、黒王は毅然とした態度で言った。「ダメだ。補給が常に脅かされている今、このまでは兵士達の心が離れる。一度北壁まで退く。」
ラスプーチンはあきらめるしかなかった。「分かりました、、、。撤退だ!包囲を解除せよ!」
指示が下され、黒王たちは一時的に後退し、新たな戦略を練るための時間を稼ぐことになった。
与一は指を指しながら言った。「ノブ、あれを。」
信長が目を向けると、黒王軍の包囲が解かれる様子が見えた。
「よし!アイツらもう手がないのか引きやがった!」信長は喜びを隠せずに叫ぶ。
豊久は驚きながら、「何!逃げるんか黒王!今来たばかりぞ!」と声を上げた。
その瞬間、シャラが興奮気味に叫ぶ。「勝ったのか?勝った、、勝ったぞ!」
城兵たちは包囲が解かれ、自分たちが生き延びたことに感激し、歓声を上げた。喜ぶ中、サン・ジェルマンも合流した。
「まずはおめでとう。といった所かしら。」と落ち着いた様子で言った。
豊久はさらなる決意を表明する。「いや、まだ黒王の首をとっておらん。奴らは一度退いたに過ぎん。追うぞ。」
信長は少し慎重に言った。「気持ちは分かるが、城兵は皆勝利に浮かれた寄せ集めだ。直ぐには無理だ。」
サン・ジェルマンは指を指して言った。「そうは言ってもノブ。あれ見なさいよアレ。」
信長が目を向けると、驚く。「なんだよ。アッ!」
サン・ジェルマンは続ける。「もうジャンヌ達が少ない手勢で出て行ってるわよ。」
信長は顔をしかめ、「あのバカ!勝手に行動しおって!」と叫び声を上げた。
豊久は無鉄砲に行動する仲間を見ながら言った。「ジャンヌ?まあいい。敵は倒せる内に倒す。俺も向かう!」
豊久も馬に乗り駆け出す。
信長は頭を抱えながら、「あーもう。バカ。与一、俺らも行くぞ!ドワーフなエルフ!残ってる馬に乗り急ぎ追いかけろ!」と指示を出した。
与一は笑いを漏らしながら、「アハハ。やっぱり僕らはこうでなくちゃ!」と応じた。
信長と与一はすぐに馬に乗り、駆け始める。
「おい待てよ!動ける者だけでいい。エルフ衆、ついて来い!」とシャラが声を上げた。
急ぎ、兵士たちもドリフたちを追い始め、興奮と決意を胸に、再び戦場へ向かう準備を整えていた。彼らの心には、勝利への期待と仲間を守るための強い意志が宿っていた。
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