ラスプーチンはゆっくりと歩きながら、アナスタシア、晴明、ユウスケを特定の場所に案内した。「さて、この辺でいいですかね。」
晴明は疑念を抱きながら尋ねた。「何故わざわざ分断された?」
ラスプーチンは微笑みながら答える。「黒王様の邪魔をしたくないのと、貴方がたなら私だけで十分かと思いましてね。」
アナスタシアは不満を示し、「舐められたものね。私が能力まだあるの忘れた?」
ラスプーチンは落ち着いて言った。「勿論、覚えていますよ。黒王様を警戒して私の方に来ることも予想してました。」
アナスタシアは挑発するように言い返す。「そう、死因は凍結死がいいのね。」
ラスプーチンは含み笑いをもって答えた。「本当ならあなたを操ろうかと思いましたが、もっと面白そうな人物がいますからね。」
ユウスケがその言葉に興味を示し、「私と晴明、どっちのことだ?」
ラスプーチンは軽やかに言った。「君はただの火薬を持った人間だろ。」
アナスタシアは決意を固め、「そんなのいい。死んで。」と言い、能力を使用してラスプーチンを凍結させようとした。
その瞬間、晴明は素早く呟いた。「符術、石壁。」
彼は急いでラスプーチンの前に石壁を作り出し、アナスタシアの攻撃から彼を守った。
ユウスケは冷静に状況を見つめ、「お前が操られたか、安倍晴明。」
ラスプーチンは不敵に笑った。「弱っている人間を操るのは簡単でしたよ。」
ここで緊張が高まり、双方の意図と戦力が交錯する。アナスタシアは自由な攻撃手段を模索し、晴明は出方を伺う。ユウスケは彼らの動きを観察しつも、何かしらの解決策を見つけるために考え続けている。戦いの舞台が整う中、彼らの運命はどのように動くのか、戦闘の行方が待ち受けていた。
一方、黒王の方では信長たちとの戦闘が始まろうとしていた。
豊久が状況を見て言った。「向こうはもう離れたようじゃの。」
ジャンヌは頷き、「そうだな。それじゃあ」と気を引き締めた。
豊久とジャンヌは同時に叫ぶ。「首置いてけ(寄越せ)!!」
二人は黒王に向かって真っ直ぐ進んだ。
黒王は冷静に彼らの行動を見て、「能力もないのに正面からとは思い切った事をする。燃えよ。」と宣言し、炎を放った。
信長はすかさず叫ぶ。「やらせるかよ!」
彼は袋を投げた。その袋を見た黒王は、念のために炎で燃やしてみると、その瞬間、袋は爆発した。
信長は自信満々に言った。「どーだ、黒王。お前は炎を自由に操れるだろうが、こちとらこの火薬の詰まった袋を投げたら、その場で爆発するようになってんだよ。」
黒王は少し考え込み、「炎の使用は考えなければというわけか。」と呟いた。
信長は続けた。「ジャンヌ、トヨ!お前らに渡した分も、炎が来そうになったら好きに使えよ。」
黒王はその言葉を聞いて笑った。「笑ってしまうな。」
それでも黒王は気にせず炎を再び放ち、爆発させた。豊久とジャンヌは思わず立ち止まる。
ジャンヌは驚いて言った。「自爆?」
豊久は否定しつつ、「いや、違うど」と冷静に返す。
煙が晴れると、黒王は何事もなかったかのように立っていた。「回復すればいいのだから、こんな脅しは効かない。最後の戦いだ。能力も気にせず使おうじゃないか。」
信長は舌打ちをし、「ちっ!そう簡単にはいかんか」と苛立った。
戦闘の幕が上がる中、信長たちはさらに力を尽くし、黒王との戦闘を続ける。
ジャンヌと豊久が黒王の左右から迫り、剣を振るうも、黒王は一人でその攻撃を見事に防ぐ。
黒王は余裕の表情で返す。「そんなものか?」
豊久は驚きを隠せずに言う。「おかしい。何故防げる、剣筋が見えておるのか。」
黒王は軽く笑う。「私もずっと引きこもっていた訳ではない。世の流れと共に様々な技を見てきた。」
ジャンヌは挑発するように問いかけた。「見てきた?それで防げるなら随分な才能じゃないか。」
黒王は淡々と返す。「才能ならよかった。これはもはや呪いみたいなものだ。」
その瞬間、黒王は杖をジャンヌに構える。「奇跡 '成長'」
杖は不気味に勢いよく伸び、ジャンヌの腹を貫き血が流れる。「ぐはっ!武器の形状も変えられるのか。」
その時、信長が機を見て行動する。「貰った!」
彼は黒王が伸ばした杖をしっかりと掴んだ。しかし黒王は冷静だ。「杖を掴んできたか、だが無駄だ。奇跡 '退化'」
杖は瞬く間に収縮し、信長は勢い良く黒王の方に引き寄せられ、そのまま殴られてしまう。
豊久は仲間を心配しながら叫ぶ。「ノブ!このマント野郎が!」
しかし、信長は警告を発する。「トヨ!止めろ!今は」
黒王は挑発的に言う。「今は炎を防ぐ仲間はいないぞ武者。'火炎'」
黒王は炎を豊久に向けて放ったが、豊久は懐から手榴弾を取り出し、投げた。(提督に貰った)「ノブ、ジャンヌ伏せろ!」
黒王は冷静に状況を分析する。「この距離だとお前も巻き込まれるぞ。」
しかし、豊久は意に介さない。「知らん!」
手榴弾が爆発し、周囲に破片をまき散らした。豊久と黒王は共に破片を受けて負傷する。
黒王は息を整えながら言う。「ムダな突撃だ。こんなの回復すれば、、、」
黒王が自身の回復に集中している間に、ジャンヌが鋭い声を上げながら後ろから迫ってきた。
「こくぅおう!」
その声に気づいた時には、ジャンヌはすでに接近しており、力を込めて大振りの剣を振り下ろそうとしていた。
黒王は急ぎ回復を中止し、杖を構えてジャンヌの攻撃を防ごうとする。しかし、その瞬間、豊久が黒王の杖に飛びつき、その動きを制限する。
黒王は怒りで声を震わせた。「邪魔だ侍!」
それに対し、豊久は強気に応じる。「離すか、やれっ女!」
ジャンヌは祈るように言葉を紡ぎながら攻撃を繰り出す。「天にまします我らの父よ。願わくはこの罪人に相応しい罪過を!」
その一撃で、ジャンヌは黒王の首を正確に切り落とすことに成功した。
豊久が歓喜の声を上げる。「やりおったやりおったか!」
豊久は喜びのあまり黒王の杖を放し、戦いの勝利を確信する。
しかし、その時、信長が何かに気づき、鋭く叫ぶ。「杖を手放させなくとも勝てたか、、、ん?トヨ!ジャンヌ!」
信長の声に含まれる緊迫感に、二人はただならぬ事態を察知する。彼らはすぐに周囲を警戒し始め、次なる危機に備えようとする。
黒王の首が落ちたにもかかわらず、彼はありえないほどの冷静さを持って笑い、言った。「ククク。これがキリストの血か、素晴らしい。」
その光景に、全員が驚愕した。
ジャンヌは動揺して呟く。「なんで、、生きて、、、」
黒王は不敵な笑みを浮かべ続ける。「キリストも復活したんだ。同じく復活しても不思議ではない。」
豊久が現実を受け入れられずに言う。「首を落としても復活するとは、取り放題じゃの。」
信長は、冷静に状況を見極める。「やはりキリストの血を始めに受けた杖を破壊せねばならぬか。しかし、剣を受けても壊れぬ武器をどうすれば」
その時、ジャンヌは何かに気づいたように考え始めた。「キリストの血、、キリストの血、、そうか。」
豊久が不安そうに尋ねる。「どうした?」
ジャンヌは、唐突に自分の腹から滴る血を自身の武器に塗り始めた。
豊久は困惑し、彼女の行動を見て驚く。「気でも狂うたか!?」
ジャンヌは静かに言い放つ。「同じキリストの血なら薄れてるが有効かもしれん。お前らも私の血を使え。」
そう言って、ジャンヌは血で濡れた服を破り、豊久と信長に投げた。
その動きを見た黒王は、わずかに表情を曇らせた。「杖の破壊される可能性が出てきた。不利か」
この状況に、新たな戦略の光が見えてきた。ジャンヌの提案はリスクを伴うものの、逆転の手段となる可能性がある。
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