ジェネリック藍染が生き足掻く話   作:榛眞

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今回は考察がほとんどであまり話が進んでない。
ガバ考察と独自解釈と捏造をミルフィーユしてます! 作者は勘でこれを書いている。




旅行は計画を立てている段階が一番楽しいと知っているね?

 

 ──可城丸秀朝の精神世界。

 

 

 

【よし、まず情報を整理しよう】

 

 

 どこから引っ張り出してきたのか、ホワイトボードに文字を書き出す相即不離。神社の社殿にホワイトボードがあるの違和感すげぇな。

 黒板とかじゃダメだったの? 書きにくい? そっか……

 

 

【今回する話は横文字ばかりだからね、書き起こした方が分かりやすいかなと思って】

 

「あーね。俺カタカナ苦手だから助かるわ〜」

 

 

 キュッキュッと音を立てながらホワイトボードに文字を書いていく相即不離。俺は正座しながらその様子を見守っている。

 ……死覇装を着た斬魄刀がオフィス用品を使ってるの、なんかシュールで面白いな。

 

 

【うん。これで良し】「おっ」

 

 

 

 聖別(アウスヴェーレン)

・ユーハバッハの力の一端

・不要な滅却師の命と力を徴収し、必要な者に分け与える→奪われた者は死に、与えられた者は更なる力を得て甦る

・霊子の移動ではなく力の移動

 

 聖別に掛けられた者の末路

・力を根こそぎ奪われた事によって後に衰弱死

 →片桐、混血統滅却師? 

・力と命の両方を奪われ白骨化する

 →ロバート、ジェラルド等

・完聖体の力のみを失う

 →バンビーズ等

 

★聖別に掛けられた滅却師は全て心臓に銀の血栓ができて死ぬ

 

 

 

 分かりやす~バカな俺でもパッと見で理解できちゃう! さすふり!(流石相即不離の略)

 

 

【さて、なにか質問はあるかい?】

 

 

 文字列を眺めていた俺へ、教師のようにそう問い掛けてくる相即不離。

 うーん、やっぱり絵になるなぁ。同じ顔なのにどうしてこうも印象が違うんだろう。精神年齢の違いか? 俺ガキっぽいからな〜……って今はそんなくだらない事を考えてる場合じゃなくて。

 

 

「はい、センセー! どうして聖別を掛けられた者の末路に違いがあるんですか?」

 

 

 シュビッと手を上げながらそう質問する。

 

 俺BLEACHエンジョイ勢だから良くわかんねぇんだけどよ……聖別の光って当たった時点でアウトな気がすんだよな。

 バンビーズは光を避けてたから完聖体を失っただけで済んだんだろうけど、光が直撃したロバートが白骨化して、同じく直撃したであろうバズビーや、黒崎真咲、片桐叶絵が白骨化しなかったのは何でなん?

 バカな俺にも分かるよう教えてください。

 

 そんな俺の疑問に、ひとつ頷いた相即不離はホワイトボードに書かれた「不要な滅却師の命と力を徴収し、必要な者に分け与える」の文字を指差しながら説明し出す。

 

 

【良い質問だね。これは僕の予想に過ぎないけれど、ユーハバッハの力のみで生きながらえている者と、現行で生きている者の違いだと思う】

 

「ほう?」

 

 

【一度死んで「聖別」により蘇ったものが、「聖別」により命を奪われて死ぬ。その場合は白骨化、即死するんじゃないかな】

 

「ふむ、なるほど……」

 

 

 つまり穢土転生解除みたいなもんか。*1

 ……そう聞くとかなり理不尽な能力だな聖別って。悪質な高利貸しみたい。反社バッハだ。

 

 

【バズビーの場合は、ハッシュヴァルトの分け与える力で無事にすんだとも考えられるね】

 

 

 ……ポテト&バズビーってBLEACH内でも屈指の湿度の高さだよね。

 

 

 

 

 

【次は銀の血栓について説明しようか】

 

「アッハイ」

 

 

 まだ続くんだこの授業。

 正直もういっぱいいっぱいなんだけど……、まあ一生懸命説明してくれる相即不離に悪いんでね、ちゃんと聞きますが。

 コンコンと、下線の引かれた「銀の血栓」をペンで指すと、彼はゆっくりと語り始めた。

 

 

【銀の血栓、これは肉体を持つ滅却師限定で起こる事象だと思う】

 

「肉体を持つ……?」

 

 

 滅却師って()()()()()()()()()()()()()の事を指すんでしょう? 肉体を持つって……それ以外の滅却師も居るみたいな言い方じゃん。

 

 

【見えざる帝国の滅却師達は瀞霊廷の影に霊子の空間を作って潜んでいた事は知っているね? つまり彼ら滅却師達は霊体で居た筈なんだ】

 

「……ああ!」

 

 

 つまり、見えざる帝国の面々は肉体を捨て魂魄そのものになっている人がほとんどってこと!? 確かに、少なくともユーハバッハは千二百年前、ポテトとバズビーは千年前から生きている筈だからね。

 

 

【石田竜弦が言っていたね。聖別に掛けられた滅却師は()()心臓に銀の血栓ができて死ぬと】

【けれど、聖別を受けた筈のバンビーズ達は後日譚の小説で生きていた。そこから僕は、肉体のない滅却師には銀の血栓が出来ないんじゃないかと考えたんだよ】

 

「な、なるほど〜! 辻褄は合うかも!」

 

【……まあここまで話しておいてなんだけど、生き残った滅却師は涅マユリの捕虜兼実験体になっていたからね。彼に解剖されたついでに銀の血栓を除去された可能性の方が高いと思うよ】

 

「あっ、そっちの方がありえそう……」

 マユリ様が獄頤鳴鳴篇で、敵を討ち取る切り札として静止の銀を出してくるんだよね……(幻覚)

 

 

 

 

 

【さて、これらを踏まえた上で、黒崎真咲と片桐叶絵を救う方法を考えよう】

 

 

 そう言うと、相即不離はホワイトボードを裏返す。そこには「母親救済作戦」と大きく書かれていた。

 やっと本題だな! ……作戦名、相即不離が考えたの?

 

 

【二人の場合、滅却師の力と生命力を奪われた上で、銀の血栓が直接的な原因となり死に至る可能性がある】

 

「ほんほん」

 

 

 真剣な表情でそう言った相即不離に俺は頷く。

 つまり、免疫不全で心筋梗塞になるって事ね。

 

 

【急に現実的……まあ、そういうことになるのかな?】

 

 

 相即不離は頬をかきながら困ったように言う。あれ、もしかして違った……? まあいいや。

 

 

「うーん……」

 

 

 相即不離の言葉……な~んか引っ掛かる。

 石田パパは宗弦さんから、聖別の直接的な死因は銀の血栓だと聞いていたんだろう? 

 それなら、彼は片桐さんに何らかの対処をしそうじゃない。石田パパは名医らしいし、心臓付近の銀の血栓の切除なら出来そうなものだけど。

 

 

【銀の血栓を除去する手術に耐えられるだけの生命力が、片桐叶絵には残っていなかったんじゃないかな】

 

 

 俺の疑問を正確に読み取った相即不離は「片桐叶絵は身体が弱かったとも描かれていたからね」と、そう根拠を重ねる。

 なるほどね~……ん? 身体が弱かった……? 

 

「なら、エス・ノトが生き残った理由は? 彼だって病気で入院してたじゃない?」

 

 確か、原作の彼は人工呼吸器に繋がれていた筈だ。あの状態で聖別に耐えられたのは何故? 

 

 

【──生への執着じゃないかな】

「……!」

 

 

【彼は極端に死を恐れていた。だからどれほど苦しくても、生にしがみついていたんだと思う】

「……」

 

 

【……呼吸が苦しいという彼の症状は、もしかしたら銀の血栓が出来た影響かもしれないね】

 

 

 相即不離の言葉に拳を握りしめる。

 最後の最期まで死を恐怖した彼。

 俺には、その気持ちが痛い程解ってしまう。

 

 

【……居場所が分からない彼を救うことは不可能だよ】

「──うん、解ってるよ。ありがとう」

 

 

 握った拳を開く。

 解ってるさ、俺の手じゃ掬いきれない、取りこぼしてしまう命があるって事は。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

「えーとつまり、相即不離の話を纏めると、俺がすべき事は……」

 

・聖別による生命力の低下を防ぐ

・銀の血栓の除去

 の二つって訳ね。はいはい……

 

無理では?

 

 聖別を防ぐことも不可能。ユーハバッハとの繋がりを千切ることも不可能。そんな状態でどうしろと!?

 

 

【……ひとつだけ方法がある】

「!」

 

【ユーハバッハによって奪われた力の一部を千切り、それを再度契り直す事だ】

「!?」

 

 

 ユーハバッハの聖別により奪われた力。それが全て回収される前に、僕達がその一部を始解で千切り、それを黒崎真咲と片桐叶絵に卍解で契り直すんだ。

 腕を組みながら堂々と言い放つ相即不離。

 

 ……パワープレイすぎない!? いける!? それでいけちゃうの!?

 

 

【かなり強引な作戦だとは解っているけどね、正直これしか思い浮かばないんだ】

「お、おう……」

 

 

 マジか〜……いやまあ、俺も代案なんて思い浮かばないから否定できないけど。

 ……タイミング的に、黒崎真咲の力を黒崎真咲と、片桐叶絵に分けて契るしかないよな。かなり厳しい作戦だぞこれ。

 

 ──いや、弱音なんて吐いている暇ないか。二人を助けられる可能性がひとつでもあるんだ、やるしかない。

 

 

「銀の血栓はどうする?」

 

【銀の血栓は、その場で急に形成される訳じゃないだろう。片桐さんの例を見る限り、数ヶ月間で徐々に作られていくんじゃないかな】

 

「あーじゃあ、その時にまた俺が銀の血栓を千切れば良いと……有給とれるかな」

 

【いや、一度でも彼女達に接触したのなら、それを知った浦原喜助達に警戒される恐れがある。そうなると再度彼女達に会うのは困難になるだろう】

 

 

 相即不離は眉をしかめながらそう言った。

 

 あー確かに。用心深い浦原喜助なら、彼女達を匿うかも。

 事情を説明するとか……いや、原作知識を誰かに明かすのは避けたい。特に浦原喜助には話したくないな。彼に情報を渡したら、どんな動きをされるのか全く予想できないし。

 それにヨン様の目もあるからなぁ……本当にヨン様って厄介だ!

 

 

【そもそも、僕達は銀の血栓が出来る時期を詳細には把握していない。血栓が出来たタイミング丁度に有給を取るというのは難しいんじゃないかな】

 

 

 副隊長代理が急に休むわけにもいかないもんね。

 それならどうする? 銀の血栓をどうにかしないと二人は死んでしまうだろう?

 

 

【うん、だから医者に任せよう】

 

 

 医者……? 普通の医者? それまたなんで……

 ──まさかッ!

 

 

【うん、石田竜弦に任せよう】

 

 

 ふええ……眼鏡飽和量超えちゃうよぉ……><

 

 

 

 

 

*1
『NARUTO』に登場する禁術のひとつ。生贄をつかって死者を現世に蘇生させ、術者の思い通りに操ることができる一種の降霊術であり、術者の意思によって術を解除出来る。二代目火影の卑劣な罠だと知っているね?






相即不離「情報が少なすぎて考察からの捏造を重ねるしかないんだあああああああ」
ジェネ藍「お 落ち着け相即不離!」
相即不離「……」
ジェネ藍「うわぁ! いきなり落ち着くな!」


次回
主人公、RTA走者になる

斬魄刀異聞篇を書くにあたり、アンケートというより質問があります。本エピソードは破面篇の途中で挟まれたアニメオリジナルですが、私の執筆技量ではそのような高度な構成は難しいと感じています。そこで、尸魂界篇の後、破面篇の後、あるいは物語完結後の番外編として書く案を考えているのですが、読者の皆様としてはどのタイミングが最適だと思われますか? ぜひご意見をお聞かせいただけると幸いです。

  • 尸魂界篇後
  • 破面篇後
  • 本編終了後
  • 斬魄刀異聞篇を書かない
  • 他に何かご意見があれば活動報告の方へ
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