32話を誤って削除してしまいました!!
感想を送ってくださった方、ここすきをしてくださった方、本当に申し訳ありません。心からお詫び申し上げます。本当に、ほんとうに申し訳ありません……
ただ、幸いにも感想のデータは残っているので、頂いた感想にはしっかり目を通していることをここで報告させていただきます。本当に申し訳ありません。今後このようなミスをしないよう、霊王様に誓います。悔い改めます。
チャンイチ一行、尸魂界に侵入しましたよ。
あんなに霊圧の制御を教え込んだのに、結局みんな四散してたわ。俺の教えた意味~!!
……まあ、一晩でそう簡単に霊圧の制御なんて出来ないわな。仕方ない、仕方ないんだ。
【霊圧の制御というより、殺人技を伝授したようなモノじゃ……】
シャラップ!!
……てかさ、一護たちが侵入したのが隊首会の翌朝だったわけだけど、それなら隊首会の最中に鳴った警報って何だったんだろう。鳴るタイミングがズレてない?
【あの時の警報は、鏡花水月によるものじゃないかな】
鏡花水月? ……あっ、なるほど。はえ〜ぜんっぜん気づかなかったわ。怖……
職務室の中で、机に立て掛けた相即不離と会話をしながら、書類仕事を淡々とこなしていく。
え? 「そんなことをしている暇があるのか」って? たわけが、これも作戦のうちなんだよ。たわけ共が。
俺と海燕は、夜一さんから101年前の陰謀の黒幕が他の隊長であることをほんの少し仄めかされた程度で、「真の黒幕が藍染惣右介である」とは一切明かされていない。
相手はあの藍染だ。一瞬でも彼を疑っている素振りを見せたら、躊躇なくこちらを抹殺しにかかってくるだろう。それを懸念し、夜一さんは俺たちに黒幕の正体を伝えなかったのだ。
当然の判断だよな。
俺たちは既に鏡花水月の影響下にある。どこでヤツに見られているかはわからないし、少しでも油断したら命取りになることは間違いない。
それに、仮に夜一さんからその情報を伝えられた俺が「犯人は藍染! 証人は夜一さんです!」なんて訴えたところで、「バカ言ってんじゃねーぞテメーッ!」ってなるんだわ。
そもそも、証言者が(表向きには)犯罪者である夜一さんでは、他の隊長たちがその情報を信じるはずがないし。むしろ、俺を旅禍の関係者と疑うだろう。つまり投獄されるのは俺。十三番隊の処刑オンパレードになるってワケ。あはは〜笑えねぇよボケ。
まあ、要するに。俺たちがすべき事は「一護たちを密かに援護しながら、影で仲間を増やす」こと。
表立っては何も知らないフリをしつつ、水面下で着々と準備を進める。それが今の俺たちにできる最善策だ。
つまり、この書類仕事も「俺なにも知らないっすよ? いつも通りっすよ?」っていうアピールで、ヨン様を欺く一手なんですよね〜! ……今後尸魂界では怒涛の展開が待ち受けているから、今の内に仕事をある程度終わらせとけみたいな気持ちはなくもないんですけど……はい、すみません。
けどね、ちゃんと浮竹隊長と、清音と仙太郎には話を通したし、一護たちにも自家製のお守りを渡したんだよ?
それに、原作通りヨン様に暗躍されるのも腹が立つから、頻繁に五番隊舎に赴いては書類仕事を押し付け、真央霊術院の講師として授業についての質問をしたりと、地味だが執拗な嫌がらせを彼に繰り返していたりするし。
「ルキアの減刑嘆願をするために手が離せないんです! お願いします!!」って人目につくところで懇願すれば、白ヨン様の仮面をかぶっている藍染隊長なら、断れないだろうって見通しての策さ。ガハハ、勝ったな!
【うーん、悪知恵】
悪くても知恵は知恵!!
……あれ、でもさ。後になってこの嫌がらせが原因で殺されたりしないかな。ほら、わりとヨン様って短気じゃん? ……もしかして俺、わりとヤバイ橋渡ってる?
【え、今更?】
十一番隊第三席である斑目一角と、同じく第五席の綾瀬川弓親が戦線を離脱。十一番隊も壊滅状態で、旅禍二名が四番隊の隊員……花太郎くんを人質に取りまして。
そしてその報告を受けた数刻後、懺罪宮の付近にて、激しい戦闘の痕跡と、大量の血痕を残した後、六番隊の副隊長である阿散井恋次が行方不明になりました。
これを経て、総隊長から、副隊長を含む上位席官の廷内での常時帯刀、また、戦時全面解放を許可するってさ。
はー、てんやわんやしてきたねぇ……
……?
…………??
………………?!
阿散井恋次が行方不明?! どういうことですか? 詳しく、詳しく説明してください!
側臣室にて、叫びたくなる衝動を必死に抑え込みながら、俺は思考をフル回転させていた。
懺罪宮付近で見つかった戦闘の激しい痕跡と、大量の血痕は、間違いなく阿散井副隊長と一護の闘いによるものだろう。
ただ、行方不明については分からない。マジで分からない。だってそんなの原作になかったもの!
もしかして、藍染惣右介が裏で秘密裏に阿散井副隊長を処理して……いや待て、タイミング的にそれは無いはずだ。多分無い。無いと信じたい。
……藍染惣右介が手を出したと言うより、タイマン後に、阿散井副隊長が自主的に一護に付いていったと考える方が自然じゃないか? 多分、そうだと思う、うん。
……えっ、何で?
原作じゃ、一護とのタイマンの末に、ルキア救出を託すって流れだったよね。その後は牢を脱獄して、一護の卍解習得に合流する展開だったはず。
……えっ、どういう心境の変化?
これって明らかに原作からの乖離ですよね……? や、ヤダーッ!!
「以上が、今回下された指令です」
脳内がパニックを起こしているうちに、どうやら二度目の隊首会は終わっていたらしい。
予期せぬ原作乖離に頭痛を覚えつつ、ふらつく足取りで側臣室を後にし、隊舎へ戻ろうとした──その時だった。
「ちょっと、良いかな?」
背後から聞こえた穏やかな声に、俺は思わず肩を跳ね上げる。──恐る恐る振り返ると、そこには穏やかな笑みを浮かべた藍染隊長が……もしかして、嫌がらせバレた? やばい、殺される。
しかし、戦々恐々としていた俺の予想に反し、藍染隊長は柔らかな口調で当たり障りのない話をし始めた。やれ、「旅禍の被害が大きいね」とか、「阿散井副隊長の安否が気がかりだね」だの──
……いったい何のために話しかけてきたんだ? 心の中で首をかしげていると、藍染隊長は意味ありげに一息つき、不意に妙な質問を投げかけてきた。
「……君は、一度目の隊首会の時、何時もより遅れてきたんだよね?」
え? はい。
「それは何故か、教えて貰っても良いかな?」
あ~と、流魂街に居たのでちょっと遅れてしまって……あの、それが何か?
質問の意図が掴めず、戸惑った俺に対し、藍染隊長は一瞬真顔になったかと思うと、いつもの微笑みを浮かべて、ふるふると首を横に振った。
「──いや、何でもないよ。 済まないね、引き止めてしまって……行こうか、雛森くん」
「あっ、はい。可城丸さん、お疲れさまでした!」
あぇ? うっす、お疲れシャァしたぁ~……
悠然と歩く藍染隊長と、その後を小走りについていく雛森副隊長を見送りながら、俺は呆然と立ち尽くしていた。
……まじで何? あのくらいの質問、雛森副隊長に聞けば良かったじゃん。
東大聖壁の前。
雛森副隊長の悲痛な叫び声が、冷たい朝霧の中で鋭く響き渡っていた。
真っ白なキャンバスに描かれた花火のように、壁に散りばめられた鮮血の赤。その中央に磔にされた藍染隊長の悲壮な姿とコントラストが、あまりにもアンバランスで不自然な対比を成している。
周囲の隊士たちの反応もさまざまだ。
血が滴る壁にしがみつき、心の底から泣き叫ぶ雛森を痛ましく見つめる者、磔にされた藍染隊長の姿を目にして呆然と立ち尽くす者。それぞれが抱える感情は、混沌とした空気の中でさらに絶望を深めている。
そんな轟然とした周囲の様子の中、俺だけは酷く冷めた心持ちで、壁に掛かる死体を見上げていた。
うわー、朝っぱらからこの絵面は、正直きついわ……
あれって本物の死体じゃなくて、鏡花水月の幻覚なんでしょ? リアルすぎない?
【……うん、まあ、藍染惣右介の死体ではないだろうね】
え? ……ああ、なるほど。
藍染惣右介に見せかけた、他の誰かの死体の可能性もあるってことか。……胸糞悪いな。
腰に佩いた相即不離が呟いた言葉に、嫌な推測を頭の中で巡らせる。言葉にできない複雑な思いを抱えながら、再度、壁に磔られた藍染隊長(偽)を凝視していると、突然、背後からのんびりとした声が耳に入った。
「何や、朝っぱらから騒々しいことやなァ」
振り返ると、悠然と歩みを進めるギンの姿が。頬をつり上げて笑うその姿は、正直言って陰謀の黒幕としか思えない。コワイ。
「──なァ、可城丸クンもそう思わへん?」
は?
【え?】
その不吉な笑みに怯えていた俺のもとへ、ギンはわざわざ隣にぴたりと並んで立った。その不可解な行動に、俺と相即不離は思わず間の抜けた声を上げる。
なんだこの距離感……オマエ、もっとパーソナルスペース広かったじゃん。なに急に、何なの?
横目でじろりと睨みつけると、ギンはその視線に気づいたのか、更に頬をつり上げ、人を喰った様な不敵な笑みをこちらに向けてくる。ちょっとやめてよその顔、怖いから。いつもの胡散臭い顔のままでいてよ。
互いの間に無言の攻防が続く中、周囲の張り詰めた空気が重くのしかかる。次第に苛立ちが募った俺は、じわじわと肘で彼を押し退けてみる──その瞬間だった。
突然の怒声が、静寂を引き裂くように響き渡った。
思わずギンから視線を外し、声のした方へ目を向ける。
そこに映ったのは、刀を鞘から勢いよく抜き放ち、ギンに対して怒気を纏いながら突進してくる雛森副隊長の姿で──
……ん? なんか、ギンってより俺のこと見てね? ……てかさっき、「
……ん?
…………は?
………………え?
なんで俺まで!?!?!?
雛森副隊長の可城丸副隊長への疑念
1.可城丸副隊長との間に妙な壁を感じる。
2.何時もは時間に余裕をもって場に来ている可城丸副隊長が、何故かあの日だけ隊首会に遅れて来た。→この間に旅禍と接触していた…?
3.藍染隊長に似ているという言葉を、いつも苦笑いで流している。
4.隊首会の後、意味深な会話をしている。
5.藍染隊長は可城丸副隊長を気にかけていた→真央霊術院の臨時講師役に抜擢し、その後も可城丸副隊長と交流を続けていた。もしかして、見張りの為……?
6.市丸隊長と妙に仲が良い。→シロちゃんの警告、まさか、二人で共謀して……!?
上記の懸念と、敬愛する藍染隊長の死体をみて正常な判断を失っていた雛森副隊長。その結果が「お前らか!!」
小話
本当は主人公と雛森副隊長をもっと密接に関わらせたかったのですが、疑念を抱かせるためには、その関わりを薄くするしかありませんでした。
藍染隊長に唆されて見張るよう指示されたという形で関わらせることも考えましたが、彼の白ヨン様ムーブを考えると、最も信頼する部下()を怪しい人物に近づけさせることはしないだろうと思い、やはり関わりを薄くする方向に落ち着きました。
まあ今後ね、嫌というほど関わらせるつもりなので……平子、頼んだ。
斬魄刀異聞篇を書くにあたり、アンケートというより質問があります。本エピソードは破面篇の途中で挟まれたアニメオリジナルですが、私の執筆技量ではそのような高度な構成は難しいと感じています。そこで、尸魂界篇の後、破面篇の後、あるいは物語完結後の番外編として書く案を考えているのですが、読者の皆様としてはどのタイミングが最適だと思われますか? ぜひご意見をお聞かせいただけると幸いです。
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尸魂界篇後
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破面篇後
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本編終了後
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斬魄刀異聞篇を書かない
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他に何かご意見があれば活動報告の方へ