前回の話の■部分を、「4(ヨン)様…ってコト!?」って言ってる読者多すぎて笑いました。
無理があるだろ……!!
「急げ、早く!!」
「退いて! アンタのせいでこの人等が死んだらどうするの!! 早く退いて!!」
「駄目だ血が足りない…輸血パックを持ってきてくれ!」
「ウッぐちゃぐちゃだ……」
「呻く前に手を動かせ」
「都ォ! 秀朝ォ!」「ちょっ、退いて下さ」
「何があった、何があったんだお前らに!」「止めて揺らさないで!! 誰かこの人を退かして!!」
「眼ぇ開けろよ! なぁ!!」
「ちょっと、いい加減に……!
「秀朝……! 何だ、何を言いたいんだ!」
「──斬魄刀を……?」
「浮竹隊長……!」
・
・・
・・・
・・・・
・・・・・
──知ってる天井だ。
……つい最近もこんな感じで始まらなかった?いや、実際には十数年前なんだけど、俺の体感的には二話前くr
目を開けたら浮竹隊長と卯ノ花隊長に覗き込まれてて怖かった。ホラー映画の導入?
「いいですか、落ち着いて聞いてください。貴方は虚と交戦した後、ずっと昏睡状態でした」
混乱する俺に卯ノ花隊長が優しい声でそう答える。
虚と交戦……? ああそうだ、俺ってばメタスタシアにズタボロにされたんじゃん。 畜生あの野郎、容赦なく俺の事をオモチャにしやがって! ト○・ス○ーリー3の保育園児かテメェは!?
……そうだ、都さん! 都三席は無事ですか!?
「はい。志波都三席は貴方よりも先に目を覚まし、今はリハビリ中です。貴方の回道のおかげですね」
良かった~俺の雑な回道も役に立つもんだな。やってて良かった海燕との修行。
そう言えば俺はどのくらい昏睡してたんです? 何かやたらと体がバキバキするし、指一本動かすのも億劫なんですが。
「君が眠っていたのは、……三ヶ月間だ」
俺の疑問に、神妙な面持ちでそう答える浮竹隊長。
へぇ、そんなに寝てたんだ俺。……あ、次回の「双魚のお断り!」楽しみにしてたんだけど、話進んじゃったよね? 取り置きとかってあるのかな……「君、読者だったのか!? 一応、俺の書いた原本ならあるが」マジで!? 読みたいです!!
いや、それは一旦置いといて。──
そう聞いた直後、暗い顔をする二人。嫌な雰囲気を纏ったまま、ゆっくりと話し出す浮竹隊長。
「虚は無事討伐された。しかし、海燕がな……」
海燕が……? 海燕がどうしたんです? まさか、原作通りに死──
「ヨッ!」←満面の笑みで入室してくる志波海燕
生きてんじゃねぇかよ!!
「海燕が……」の時点で絶望して項垂れていた俺。そんなシリアスをぶち破るようにしてダイナミックエントリーしてきたのは
無性に腹が立った俺は、ベッド脇へと近寄ってきた海燕に向けて、ギプスでギチギチの手でボディブローを入れる。俺の手が痛くなっただけだった。キレそう。
そんな俺の足掻きを見て笑う海燕は、「生きてて良かったぜ!」と言いバシバシ背中を叩いてくる。ははは、勝手に殺すな。てかそんなに叩くなよ。いてえって、痛、ちょ、マジで痛いから!
痛む体を丸め、高笑いする海燕を睨み付けていた俺は、妙な違和感を抱いた。
……海燕。何でお前、
背筋にドッと冷や汗が流れ落ちる。え、何で? お前、何でそんなことに。
……虚にくれてやった? ……どういうことか、ちゃんと説明してくれない?
海燕を揺さぶり、叩いて、どうにか真相を引き出そうとしても、返ってくるのは「アー、」だの「うーん……」だのといった曖昧な声ばかりで。
これ以上は埒が明かないと悟った俺は、海燕から視線を外して、浮竹隊長へと事の顛末を問うた。
「……その、実はな──」
──どうも海燕は、あのクソッタレ虚メタスタシアとの戦闘中、ヤツの触手に右腕を絡め取られ、寄生されそうになったらしい。それに抵抗しようとした海燕は、何をとち狂ったのか、自身の右腕で鬼道を暴発させ、簡易爆弾にしたのだという。
何だそのバーサーカー染みた戦闘スタイル。お前そんな闘い方するヤツだったっけ?
「ハハハ!」と笑う海燕の姿を見て、俺はベッドに崩れ落ちる。意味が分からない。利き腕が無くなったのに、なんでそんな笑ってられるんだ? お前、今後どうすんだよ。唸りながら頭を抱える俺に、海燕は続けてこう言った。
「スマン! 捩花も奪われた!」
そっかぁー……
すみません、もっかい
きついリハビリを終えて、走り回れるくらいには回復した俺くんは、今日でついに退院です。これも四番隊の皆さんのおかげだね、本当にありがとうございました!
「あまり激しい動きはしないで下さいね。あの時みたいな事をもう一度行ったら、私が直々に貴方をベッドへ引き摺り戻しますから」
卯ノ花隊長へ退院のご挨拶に伺ったら、そう釘を刺されてしまった。入院中に病室から抜け出して筋トレしてたの根に持たれてら。いや、医者の言うことを聞かなかった俺が悪いんだけどさ……
あ、そうそう。退院ついでに俺のカルテを見せて貰ったんだけどさ、めちゃくちゃヒデェの俺の外傷。
外傷性脳損傷、左大腿筋挫傷、右足関節果部骨折、右上腕骨骨幹部骨折、左上腕骨近位端骨折、外傷性気胸、右肺挫傷、胸部大動脈損傷、気管気管支損傷……もう見たくない。読むだけで身体痛くなってくる。いや、何もしなくてもまだ痛むんだけどさ。この満身創痍っぷりで何で俺は生きてんだろう、生命力雑草なのかな?
いや~しかし、こんなめちゃくちゃな状態の俺を、目立つような後遺症も無く治せちゃう卯ノ花隊長、マジですげぇ~! 流石卯ノ花隊長! さすうの!
「そうですね。タコみたいな貴方を治すのは大変でしたよ」
えっコワ。
卯ノ花隊長なりのジョーク? 感性が独特ですね……
まあそんなこんなで、十三番隊に戻ってきた。
え?療養期間?そんなもの護廷十三隊にあるわけ無いだろ(無慈悲)
社畜は辛いよね~!まあ書類仕事をやるだけで、見回りはまださせて貰えないんだけど。おかげで肩が凝るわ……
で、今日は浮竹隊長と海燕と都さん、小椿仙太郎、虎徹清音その他の席官を交えてのお話し合いをしてます。
議題は「穴の空いた席次どうする?」と、「志波夫婦の代わりどうする?」です。
……うん、そう。志波夫婦の後遺症が酷くてね。
海燕は利き腕を失い、斬魄刀も奪われてしまったため、副隊長としては相応しくないとの辞令が下された。これは上からの指示だ。十三番隊の隊士全員で猛抗議してやろうと思ったんだけど、海燕本人が「実際そうだろ。俺はサポートに回るわ」と言うので、俺たちは泣く泣く引き下がることに。
都さんはメタスタシアに貫かれた腹部と胸部、そこがちょうど魄睡と鎖結だったらしく、霊圧を扱えなくなってしまった為、死神業を続ける事が難しくなったとのこと。
偵察隊に組まれていた席官十数名も皆亡くなってしまったし、正直、今の十三番隊はめちゃくちゃだ。
結局俺は、何も護りきれていないんじゃないか? 俺はこのままで良いのか?俺は──、
……よし、反省終わり! 切り替えよう。今は凹んでいる場合じゃない。
とにかく、上ががらんと空いてしまった十三番隊。
今後の方針について皆で話し合っている最中である。
「じゃあ、三席が可城丸秀朝で決定ですね」
「異議なし」「異議なし」「左に同じく」「ああ!良いぞ!」
ちょっと待てぃ!!
なんで俺が三席? 席官ですらない俺がなんで三席? 自分の世界に入り込んでいた間にどんな議論があった……!?嫌だ嫌だ嫌です!!
全身で異議を訴えるも、「寧ろなんでまだ席官じゃないんですか?」「え? 可城丸さんって三席じゃ……」「六席でしょ?」「ずっと他の人に手柄を譲ってるからですよ」と、言い返されてしまう。席官になりたくなさすぎて後輩に功績を押し付けてたのばれてたんだ……
いや、それでもいきなり三席はおかしいだろォ!? と騒ぐ俺を見て、海燕は至極面倒くさそうに言った。
「しょーがねぇだろ、人手が足りねぇんだから。駄々捏ねんなよ」
ぐぅ、正論。で、でも三席はおかしいよ絶対! 俺、一般隊士だし!
「分かった分かった。なら五席だな」
いやっ、せめて八席!
「はぁ~?…じゃあ妥協して六席だな」
その数字が一番嫌だ! 十席にしてくれ!
「何ちゃっかり数を大きくしてんだよ。……分かった、なら四席だな」
そう言うお前も位上げてんじゃん
「副官でも良いぞ?」
浮竹隊長は黙っててください!!
ぐ、埒が明かねぇ……そしてこの場に俺の味方が一人もいねぇ! 四面楚歌過ぎる状況に焦りながら、俺はひとつの答えに辿り着いた。
そもそも俺始解出来ないんで!(虚偽の訴え)
いや~始解出来ないなら席官やれないよなぁ~! 残念だなぁ~! ……「嘘ついて恥ずかしくないのかって?」うるせぇ!!命懸かってんだよこっちは!!!
「何だ、そんなことで悩んでたのか」
うん、そう!
「そうか……なら始解出来るようにすりゃ良いんだろ? リハビリがてら俺が手伝ってやるよ」
ブンブンと頷く俺の肩に、ポンッと手を置いた志波海燕は、爽やかな笑顔を浮かべてそう言った。
──あっ墓穴掘ったかも。
次回
ルキアとのパーフェクトコミュニケーション
これには御兄様もニッコリ
斬魄刀異聞篇を書くにあたり、アンケートというより質問があります。本エピソードは破面篇の途中で挟まれたアニメオリジナルですが、私の執筆技量ではそのような高度な構成は難しいと感じています。そこで、尸魂界篇の後、破面篇の後、あるいは物語完結後の番外編として書く案を考えているのですが、読者の皆様としてはどのタイミングが最適だと思われますか? ぜひご意見をお聞かせいただけると幸いです。
-
尸魂界篇後
-
破面篇後
-
本編終了後
-
斬魄刀異聞篇を書かない
-
他に何かご意見があれば活動報告の方へ