【完結】ヤンデレ気味のゲキカゼに愛されるやつ   作:LEIKUN0227

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〇月1日
第1話 その名はゲキヤク


 

 

 

─────

 

「カイト!」

 

その声で自分は目が覚めた、

目を開ければ自分にのしかかり、

ギザ歯を見せて無邪気に笑う少女"ゲキヤク"がいた。

 

俺の両腕はマイボディと共にゲキヤクに拘束されており、

簡単には抜け出せはしないな…

と、寝起きの頭でそう思考を巡らせながら

俺はゲキヤクに対し口を開く。

 

カイト「ゲキヤク…おはよう…馬乗りになるのは別に構わないんだけど、ちょっっ…とだけ息苦しいからそろそろ降りてくれないかなぁ…?」

 

ゲキヤク「うーん…もうちょっとだけ!」

 

カイト「…仕方ないなぁ。」

 

俺は訳あって色々な世界を転生して、

その度に"転生特典"と呼ばれる超常能力を得てきた。

無い事もあったし、

前に得た転生特典を強化する特典を得たりもしたけどね。

 

その数は自分でもよく分かっていないけど、

とにかく沢山生まれ変わった、

今はもう転生する事も死ぬ事も出来ない状態になってしまったけど、こうして楽しい…楽しい?生活を送っている。

 

─────

 

この世界は最初の俺が記憶していたキャラクター等が沢山いる世界…近い存在に例えると、

2次元の世界、バーチャル空間、MMD世界、

に近い感じだと思う。

 

この世界に転生した時はただの赤ちゃんだったけど、

自分の転生特典の内の2つ、

時間を一気に飛ばす力と

幼稚園から大学生までの学業を完璧にこなす能力の2つで

幼稚園から大学までを完璧にこなした成人男性として幸先の良いスタートを切れた。

 

まぁ転生したこの世界では学業もそうだが、

物理の方の力がある程度ないと行けないらしく、

この世界のサラリーマンのような職に就く事が出来なかった。

 

自分の持つ転生特典でお金については心配は要らないが、

働いておかないと周りからの見た目が悪いなと思い、

仕事を探していた中、

自分にとって都合がいい仕事を見つけ、

現在はそこで働いている。

 

因みによくある喫茶店の店員。

 

─────

 

…と回想に浸っているとゲキヤクの気が済んだのか、

スっと俺の上から降りた、

「気は済んだか?」とゲキヤクに聞いてみれば、

元気よく「うん!」と頷いてギザッ歯笑顔を俺に見せてくる、

正直に言うとめちゃくちゃ可愛い。

 

言い忘れていたが、

ゲキヤクは最初の俺が記憶していた中で

知っていたキャラクターの内の一人で。

 

大まかに言えば"UTAU"と呼ばれる"VOCALOID"に近い存在の一体、

細かく言えば、

悲しい過去が存在する姉弟の姉の方だ、

ゲキヤクの弟についても一応説明しておくと、

弟は最初の俺の世界では、

何らかの理由で死亡してしまっている。

 

ゲキヤクについて更に掘り下げれば、

ゲキヤクは弟の死によって精神に異常をきたし、

弟だった物に話しかけているか、

弟みたいな人や物に話しかけたりしている少女…という設定のキャラクターだ。

 

俺は転生して暫くの内にゲキヤクと弟になった少年と会った、

自分の家(転生特典によって手に入れた金を使ってローン払いという形で買った家)の近くにあった孤児院でね。

 

最初の俺の記憶からゲキヤクの事は知っていたので助けようと

転生特典の内の1つで詳しく探ってみれば、

どうやらこの世界では、

弟は弟みたいな人物として一緒な事が多い少年に変わっており、弟が死んだという設定はこの世界には無かった。

 

まぁ悲しい設定がこれ以上無くて良かったと思ってる。

 

ただその代わりに両親は幼い頃に共に蒸発し、

捨てられた2人は生きていく上でゲキヤクはとある路地裏でよく落ちていたりする薬を飲んで腹を膨らませ、

弟は姉が拾い集めてきたまだ食べれそうな食べ物を貰って

ちびちび食い繋いでいる内に保護されて孤児院にやってきた…

…という事になっていた、

そこを俺が2人を養子として養う事にした…というのが現状だ。

 

 

:…いや重すぎだろぉぉぉ!!!

 

:イッチも大概やがゲキヤクちゃん悲しすぎん?

薬ってもしかしなくても薬物とかそういったものの類だろうし、

何時頃によるかもだけどそれだけ摂取してたら色々とやばいでしょ

弟はまだ大丈夫そうだけどゲキヤクちゃん心配…

 

:ゲキヤクちゃんんんん!!

 

:ここまで凄惨過ぎるのは見た事ないわ…

 

:ここ転生者掲示板で長年転生者やその世界の住人を手助けしたりしてきたが、ここまでのレベルはそうそういないぞ…しかもまだ20歳もいってないぞ…

 

俺が語り終えた所で"頭の中"に存在する"転生者"が使える特殊な掲示板、名を"転生者掲示板"からスレ民(俺と同じ転生者)達の声が上がった。

 

 

 

 

 




ゲキヤク カゼヒキ
UTAU音源の内の2体であったが暫くして
VOCALOID6にてゲキヤクV カゼヒキV という名前で最新版が販売された。

ゲキヤク
ゲキヤクは公式設定では既に死亡した動く死体(ゾンビ)であり、本人は死んだ事に気付いていないという悲しき設定があり、
愛しの弟も失っているというガチ鬱キャラ、
弟だった亡骸()に話しかけてるか、
弟に似た()に話しかけているという…
悲しすぎるでしょ…


カゼヒキ
ゲキヤクと一緒に居る印象が強い12歳で死亡した設定を持つ少年、いつも風邪ひいてて寝不足気味の気弱な性格であり、
神父様がいなくなった廃れた教会にて、
司祭様の真似事みたいなことしている。

頭の光輪は本物でもう死んでいる、
天国に行きたいと願っているが
天国に行く為の羽が生えてこない為
羽根を授けてもらうために毎日神様にお祈りしているという公式設定がある。
この世界では…

カイト
死にまくって(転生)沢山の世界を見てきた男、
様々な能力を持っていたりする逸般人、
基本的には何でも出来る。カミサマみたいな存在。

転生者掲示板
転生者のみにあったり無かったりする掲示板、
中には気付かず一生を終える者が結構な数いる為、
スレ民は転生者の約10分の3割程度しかいない。

一応でカイト家間取り図です

【挿絵表示】

間取り図メーカーにて作らさせて頂きました。
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