【完結】ヤンデレ気味のゲキカゼに愛されるやつ   作:LEIKUN0227

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第27話 ゲキカゼ

 

 

 

─────

 

カゼヒキ「お父さんの言った内容は疑ってない…けど、それを言ったりしてくれなかった事に…僕は…怒っちゃった。」

 

ムスッとした顔をして項垂れるカゼヒキだが、

もう一度口を開く頃にはその表情が、

どこか物悲しい表情に変わる。

 

カゼヒキ「まだこの家に来てからいっか…ゲホゴホッ…1ヶ月も経ってないけれど、それでも…お父さんに信頼されてなかったのかなって…不安になって、悲しくなってきちゃって……夜に、また泣いちゃった。」

 

ルカ「…そうなのね」

 

ルカは泣いたという話を聞き、

心が痛んだのか、少しだけ眉がピクリと動いた、

だが表情はそれ以外に変化が無い、

というよりかは見せようとしない、

と表現するのが正しいだろうか。

 

カゼヒキ「…人質になった人を助けようとして、身代わりになって撃たれて…その後に何発も撃たれて…本当に…お父さんは、お人好しで、自分を大事にしない…お馬鹿さんだよ…昔、色々と助けてくれた"黒髪のお兄さん"と同じで…

 

カゼヒキは、

とある人とお父さんであるカイトを重ねて見て、

何か思う事があったのか、

暗い表情になる、その理由がなんなのかは不明だ。

 

ルカ「カゼヒキくん、カイトさん…いいえ、貴方のお父さんは、心配性で、良くも悪くも、大事なモノを守りたいのよ。」

 

ルカ「ただ、それに"自分"が含まれていないお馬鹿さんである事は変わりないのだけれども…ね。」

 

ルカの表情が悲しげのある表情になり、

目のハイライトが僅かに揺らぐ。

 

先程とは雰囲気が変わったルカに

カゼヒキは無意識的にこう思うだろう、

カイト(お父さん)の事が心配なのだと。

 

カゼヒキ「自分が含まれてない…確かに…お父さんは、いつも自分の事より、僕達の事を優先してきた…僕達の話をいっぱい聞いてくれたりも。」

 

カゼヒキ「食べ物は皆同じ量で作ってるって言ってたのにカイトだけ見て分かるくらい少なくて、それを問いただせば、理由は『2人にはお腹いっぱいに元気になってもらいたいから…俺は大丈夫だよ』って僕達の量を多くしてくれたし、『自分はお腹空いてないから大丈夫』って言ったりして、本当はお腹を鳴らしちゃう位お腹を空かせてたし…」

 

カゼヒキ「…あ、言い忘れてた事が一つあった…お父さんは、何回も転生して、その転生の最中で人が助けられなくて後悔…しちゃってたんだって」

 

ルカ「─そうなのね…転生…。…転生に関係する事なら1部、知ってる事があるわ」

 

ルカ「何処で誰かから聞いた話なんだけれども、転生者は、何回目から、記憶の保持が難しくなってくるの、保持出来なかった記憶は、ぼやけているか、夢みたいに消えていくみたい。だけど、その記憶を思い出す事があるらしくて、それが転生したその世界と縁のあるモノと関わるか、その世界に関連したワードを聞いたら、記憶を思い出すことが出来るみたいよ。」

 

 

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