【完結】ヤンデレ気味のゲキカゼに愛されるやつ 作:LEIKUN0227
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カゼヒキ「…カイト、楽しそう…」
ゲキヤク「…私達とは違う表情してる。」
その様子を少し離れた位置からバレないように見ていたゲキヤクとカゼヒキ、バレていないと思っていた2人であったのだが、
カイトがちょいちょいと二人のいる方向に手招きをかけてきたのを見て目を見開く。
ゲキヤク「バレた!」
カゼヒキ「どうして…分かったの…?」
カイト「んー、見てるだろうなって思ってね」
そう軽々と言ったカイトにポカンと口を開けるゲキヤクとカゼヒキ。
ずんだもん「こんにちはなのだ!僕はずんだもんなのだ!」
カイト「この前挨拶してなかったっけ?」
その空気を打ち破るかのようにずんだもんが口を開いた。
カゼヒキ「ず、ずんだもん?君は…初めて会いました…」
少しカタカタと肩を震わせているカゼヒキ、
視線は豆みたいな触覚に向いているから、
動いてる豆みたいな触覚に怯えている様だ。
カイト「カゼヒキ、ずんだもんは最近ここに引っ越してきた東北さんの所の子で、これは豆耳…いやしょっ…触覚だよね?」
ずんだもん「触覚なのだ」
カイト「触覚らしい、まぁそれ以外は普通の子…な筈だから仲良くね。」
ずんだもんに耳打ちして聞いてみると案の定触覚だったようである、カゼヒキは触覚と聞いて人間に触覚なんてあるのかと首を少し傾げる。
ゲキヤク「私は初めてじゃないよ!」
ずんだもん「前に会って話したのだ!」
レイ「私ともお話しましたよね。」
カイト「立ってるのもなんだし、ジュースでもつぐよ、皆座ってねー。」
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お話会が盛り上がった事でお昼の時間を過ぎてしまった事に気が付いた二人に、
俺が予め用意していたパック詰めした唐揚げ人数分、
ずんだもんは4パック、レイは2パック入った二重包装された袋を持たせ、外まで見送った。
ずんだもん「ありがとうなのだぁー!」
足立レイ「唐揚げありがとうございました。ズモ、ズモモモ」
会話が弾んで楽しかった様で、2人は笑顔で手を振りながら帰って行った。
ゲキヤク「ばいばーーーい!!!」
カゼヒキ「ば、ばいばエ"ホッゴホッ!」
2人も精一杯声を出して2人を見送った、
2人は自分以外の人…人?と沢山話したからか表情が明るく、
二人が見えなくなるまで手を振り続けた。
カイト「…さ、部屋に戻ろうか。」
ゲキヤク「うん!」
カゼヒキ「ゲボゴホッ…う、うん」
むせているカゼヒキの背中をさすって、
ゲキヤクの手を握って
家に帰る、
ゲキヤクの表情は後ろめたさも感じない純粋な笑顔、
そんな風に俺は見えた。
消してしまった"あの未来"とは別の道を歩めたと、
俺は信じたい。
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