Deep Links Chronicle Online3 作:和泉キョーカ
◆都市や集落について
■NPCの存在
基本的に、DLCO3にNPC(ノンプレイヤーキャラクター、コンピュータで制御されたゲーム内キャラクター)はほとんど存在していない。
第一作DLCOでは都市システムを機能させていたのはNPCだったが、DLCO2、そしてDLCO3へと変遷するにつれ、同時オンラインプレイヤー数が劇的に増え、都市システムをプレイヤーに委ねる方式が採用された事で、NPCは背景のひとつへと変化した。
現在、DLCO3の世界で見られるNPCは、都市システムがプレイヤーによって管理されていない都市や集落の主要インフラを任された自律会話が可能な高性能AI搭載のNPCか、街角に立っている、ソロモードで関わる事になる登場人物、三大主要都市に常駐している運営・開発チームへの相談窓口の受付嬢くらいしか見られない。
■運営・開発への相談窓口
クラプチカ、ユウアン、ニュージャーフィスの三大主要都市の、ランドマーク的な建造物の内部には、DLCO3の運営・開発チームへの相談窓口が設置されている。
プレイヤーかまゲーム内の不具合やバグをここで報告する事で、遅くても一週間後には解決するよう、運営が即座に行動を開始する。
窓口には、自律思考・自律会話が可能な高性能AIを有するNPCが受付嬢として常駐しており、各都市のアイドルとしてプレイヤーたちに大人気である。
・クラプチカの受付嬢
アデーレ:表情があまり変わらず、口調もボディも平坦なクール少女。
ベッタ:踏み台を使って窓口から顔を出している、お子様風の外見のはつらつ娘。
チェチリア:クラプチカの受付嬢の中で一番背が高く、男勝りな性格な褐色肌の姉御。
・ユウアンの受付嬢
アーナア:竜人風の外見を持ち、他の受付嬢と違ってデスクに腰を下ろしてプレイヤーを待つお姉さん。
ベィイー:常に点心を頬張っているにもかかわらず、ユウアン三人娘の中では最も小柄な元気いっぱい娘。
チェン:ギザ歯が特徴的で、いつも不気味に笑っているミステリアス根暗娘。
・ニュージャーフィスの受付嬢
エイヴリル:おしゃべりが大好きで、道行くプレイヤーたちへ向けていつも大きく手を振っているギャル風娘。
ブリジット:冷静沈着が服を着て佇んでいると形容される、紳士的な高身長ワーアニマお姉さん。頭部が完全にオオカミなため、需要大。
シンディ:大きな丸メガネとぶかぶかのローブが特徴的な、研究者風の小柄な娘。「早口すぎる」と、何度か会話速度が遅くアップデートされた。
プレイヤーたちにも大人気なため、運営・開発チームへの報告も無いのに、ただ三人娘たちとお喋りするためだけに窓口に居座るプレイヤーも少なくは無い。
■プレイヤーによる都市機能
先述の通り、ゲーム内にはNPCがほとんどいない。しかし、街で利用できる銀行や商店、娯楽施設、移動手段、警察や消防は、そのほぼ全てがゲーム機の向こうにいるプレイヤーたちが運営している。
銀行や娯楽施設などはプレイヤーズクランが主体となって運営しているが、商店や露店などはプレイヤー個人で経営しているケースも多い。
一部のクランは、ニュージャーフィスに本拠を構える『金融ギルド』に株式を上場しており、なんとDLCO3には株ビジネスが成立している。
■セーブポイント
三大主要都市や一部の大都市や街には、セーブポイントと称される青い液体で構成されたスフィア状の祭壇が設置されている。
セーブポイントでは、三大主要都市へのテレポート、HPを全損(デス)した際に復活する地点の更新(最後に触れたセーブポイントで復活する)、アイテムや魔法を用いないHPの全快などが行える。
◆世界に存在する街の一例
■書庫街フォルリオン
クラプチカから遠く西の平原に存在する、地底へ伸びる円筒状の古代遺跡へと続く地表の大穴を中心として、ドーナツ状に広がる街。
古代遺跡『古代図書館フォルリオン』はダンジョンでもあり、高ランクの魔法が記された魔導書カテゴリの武器や、古代兵器を模した武具のレシピなどが報酬として発掘できる。
そのため、書庫街フォルリオンはレシピ複製クランや製本クラン、書店クランなどが拠点として暖簾を構えている。
■チェルヴィナ村
クラプチカから北へ北へと進んだ先にある、霊峰チェルヴィーノの麓の村落。
霊峰チェルヴィーノ近辺にしか生息していない、希少なヤギを飼育している唯一の集落であり、そのミルクの専売権と村の管理権を巡って、多くの農畜産業クランが現在も水面下で熾烈な競争を続けている。
■極東結界
ユウアンからさらに東に存在する島国。さらに内部には『シナノ』、『エド』などどこかで聞き覚えのある地名がある。
[侍]、[忍者]など、極東結界で特定の条件を達成しなければ獲得できないライフジョブも多数存在する。
風光明媚な景色は全世界的に大人気で、極東結界をホームタウンと決めるプレイヤーは後を絶たない。
■サイラム
ニュージャーフィスより北にある港町。
なぜか、遺跡や古代の文明の残滓が残る場所にしか出現しない神秘系エネミーが、町の周辺に跋扈している。それも、昼間には一切出現しないのに、日が沈むとそこらじゅうにうじゃうじゃと這い出てくる。
元ネタはマサチューセッツ州エセックス、セイラム村とされており、魔女狩りの歴史と『漁村』というエッセンスから、そういった場所として設定されたのだと考察されている。
■マヒナ・ビーチ
衛星軌道上を周回しているふたつの月のうちのひとつ、『青い月』建造されたクレーター都市の中でも、最も巨大かつ広大なクレーターの中に築かれたリゾート都市。
クレーターを覆う魔力障壁のドームの内部には、液体の海水がクレーターを満たすように湛えられており、その海に臨する形でマヒナ・ビーチは大きく湾曲した砂浜を誇っている。
基本的には観光業やカジノなどの娯楽事業で栄える『青い月』を代表するリゾートだが、ドームに疑似投影されたナイトタイムでは、違法的なストリートレーシングや反社会組織の抗争などが激化するなど、治安面はやや褒められない様相を見せる。
■アメリカンコロニー2
惑星の衛星軌道上から少し外れた宇宙に浮かぶ、巨大な居住用スペースコロニー。
古代の言語が用いられたそのコロニー名は現行文明にとって理解不可能――という設定だが、プレイヤーたちにとっては「そういうことね」と思われている。
コロニー内は砂漠や荒野が広がっており、機甲鎧を纏う宇宙海賊プレイヤーたちの根城として使われている。