百鬼夜行と可哀想なドッペル達
私は転生者で呪詛師で双子である。
術式は、並行世界の双子である絆と私、縁の間のアイテムボックスの共用である。(お互いの世界のお互いは死産している)
とはいえ、並行世界の私は戦う理由があったが、私にはない。
それに、私達は呪力の融通が出来る。
故に、並行世界の私が大活躍している間、私は非術師だ。
絆は心身ともに強いけど(強くなるしかなかったとも言う)、私は違う。
ただ、問題もある。対価だ。
私が普段渡している呪力や、物資、情報の対価。
しかし、貴金属や呪具などは足がつきやすいので対価としては難しい。
何が言いたいのかというと。術師達の出張してなんでも言う事聞く券が手に入った。
それを溜めておいて、百鬼夜行と渋谷事変で使う事にしたのだ。
もちろん、観光を兼ねた下見はしている。
並行世界とは結構勝手が違うので、そう言うのは大事である。
一応、逃げ切れるように東京チームは乙骨くんが。
京都チームは甚爾さんが中心になって頑張る事になっている。
あと、夏油様は五条さんと夏油さんが回収に行く予定だ。
本当は違うチームわけが良かったのだけれど、そこは夏油様たっての願いを受けた。
後は待つのみである。
元から勝つ戦いに追加戦力送ったんだから、勝利しかない。
それでも心配しながら待つ。
「お待たせー! 縁! ちゃんと撒いてきたよ!」
「私、ちゃんと私を捕獲してきたよ。褒めて!」
「おー。ありがとう」
ムームー言ってる夏油様を影へとしまう。彼は向こうの世界で再教育してもらう。
それでもダメなら、残念だが秘匿死刑でも仕方ない。とにかくこっちにいなければ良いという考えである。百鬼夜行の開催時期については、京都と新宿の規制情報を参考にした。
「じゃ、報酬渡すね!」
「わー!」
というわけで、一般人にできる範囲でお土産を沢山持たせて帰ってもらった。
今回は単なるテストだ。本命は渋谷事変。
たったの2回しか動かないなら、私が表沙汰になることもないだろう。
東京
「乙骨!? 何でここに!? え、なんか身長縮んでない?」
「あ、僕、ドッペルくんなんで気にしないでください。ここ、ご主人様の職場あるんで呪霊退治手伝います」
ミゲルと戦っている所に、乙骨参戦。
夏油様の狙いを知っているミゲルは当然驚くが、乙骨の後ろには続々と夏油の仲間だったはずのもの達が。
「美々子!? 菜々子!? イヤ。向コウニモイル、服モ違ウ。偽物カ!?」
「だーかーらー。ドッペルちゃんって言ってんじゃん」
「とりあえず、百鬼夜行は防がせてもらうから。ミゲルを倒すとクレープ貰えるんだよね。甘くて凄く美味しいって言ってた!」
「オット。クレープハ俺ガモラウ。オマエラハ自分デモ倒シトケ」
「ええー! チロルチョコ一個じゃん! それも好きだけど!」
「クレープのほうがいい」
「「報酬やっす(ヤッス)!!!」」
「七海! 手伝うよ!」
「は? 灰原!!?」
「呪霊一体倒すのにつき、飴玉一個! がんばるぞー!」
「やっす!! いえ、あなたは一体……」
「俺はドッペルくんだよ!」
「そして私はドッペルさんです」
「私!?」
「灰原。やはり報酬が安すぎるのでは? あとで交渉しましょう。私はパンが食べたいです」
「なるほど、ドッペルさん。あとでいくらでも美味しいパンを食べさせてあげますから、事情をお聞かせ願いますか」
「ご主人様に制限時間内に追っ手を撒いて帰るように言われているので」
京都
「とーじくん!?」
「下がってろ、直哉。呪霊も呪霊を倒した報酬も全部俺の獲物だ」
「ちょっとは自分にもわけてやぁ! 自分、サイダー味の飴食べたい!」
「生姜味の飴もらって恵にやるからダメだ」
「自分!? えっ 報酬って飴なん? 幼児でもありえへんやろ。っていうか、誰やあんたら」
「ドッペルくんだ」
「ドッペルくんやぁ!」
「みたら死ぬ奴やん!」
「クローンと名乗ってた方が良かったか
?」
「じゃあクローンやぁ!」
「どっちや!」
呪術高専
「私! どうしてこんな酷い事を!? 女の子を殴ってはいけないんだよ!」
「は? 私? 誰だい、君は」
「私はドッペルだよ。ご主人様が、君を招待したいって言うから来たんだ。君がいたら安心して一般人生活できないしね」
「……コピーを作る術式か? 悪いが、私は取り込み中でね」
そして、教祖は夏油を蹴る。夏油は容易く蹴り飛ばされた。
「傑! まさかそれで終わりじゃないよな!?」
「悟! もちろんだ、私たちは二人で最強なんだから!」
「私ばかりか悟の偽物も用意してくるなんてね。……胸糞悪いな」
傑が投げ渡した呪具を使い、悟が攻撃をしてくる。
二人がかりで襲ってくる五条と夏油に、親友を模倣された夏油もギアを上げた。
「えっと? 貴方達は第三勢力って事ですか?」
真希を治療しながら、乙骨は戸惑う。
「そうだよ。教祖夏油を捉えたら、私達、シチューを食べさせてもらえるんだ。シチューって凄く美味しいんだって。5分お湯であっためるだけで食べられるなんて凄いよね。君は食べた事ある?」
「ええ、とっても美味しいですよ。助けてくれるなら、とっておきをご馳走します。ところで、貴方達は普段どんなものを食べているのですか?」
「えっとね。べちゃべちゃしたやつ」
「魚だったら喜んで食べるって言ってた!」
想像の翼が働き、乙骨の中で二人は保護すべき存在になり、教祖夏油は絶対に勝って二人を保護せねばと頑張った。
残念なことに、奮闘と勧誘虚しく、彼らはドッペル達を逃してしまう。体格は小さめで運動性能に劣るが、呪力はすこぶる高かったのでその差である。
これは、メシマズ世界と繋がった少女の話。
マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
今度からマシュマロ返信していくことにしたので、よろしくお願いします!
返信不要の場合は返信不要と書いておいてください。
こっそりな感想はこちら
https://odaibako.net/u/karin2022v
リクエスト、返信不要の匿名感想はこちらにお願いします。