お金を貯めて、呪術界のコネで牛さん豚さんをオスメス二頭ずつ購入出来た。
畜産業界に朗報である。
食文化へのテコ入れは着々と進んでいる。
「お菓子が売り出されてから、呪霊発生件数が減ってるんだ。いやもう、本当に良かったよ」
「それは良かった。デザートはどうですか?」
一人分のラーメンを親友と半分こして、幸せそうな顔をする五条。
食べる量がまだまだ少ないのだ。彼らの胃はとっても小さく、大体半分こか酷い時には三人で分けている。メシマズ世界に居ただけあって、残すのも嫌らしい。
今からでも育てとばかりにドッペル五条にお菓子を勧める乙骨。
「あんまり食べると、帰れなくなっちゃいそうで怖いんだよねー。向こうではまだまだ栄養ペーストが一般的だからさ」
「太っても困るからね」
「呪霊発生件数減ってるならいいのでは? それに、五条さんにもまだペースト食わせてるんですか? そちらの呪術界は」
「仕方ないよ。美味しいものは皆で分け合わないと」
「どーせお土産は全部分けちゃってるんだろ。お前らは痩せすぎから、一般体型になるって言うんだよ。おら、もっと食え」
「そういうわけにもいかないよ、僕当主だし」
「とっても偉いと思います」
全力でドッペル五条を甘やかす乙骨。なおもお菓子を口に運ぶ七海と真希。
美味しいもので動かされてくれる最強なので、呪術界からのラブコールも多い。
「俺はこっちに住みますが」
「恵はそろそろ禪院家に帰りなよ……」
「嫌です。嫌です。嫌です」
「自分で禪院家の子になるって言ったんだろ? 自分の発言に責任は持ちなよ」
「子供に無茶言うな。だって名家って言うから、幸せになれるって思うだろ」
「こっちの禪院家に来るか? まずいっちゃまずいが、ペーストよりは美味いもん食えるぜ」
「俺は学習するんです。お断りします」
どうやら、メシまず世界でも色々あった様子。
「そっちに行った傑はどう? 馴染んでる?」
「猿をこき使ってでも意地でも美味しいの作るって頑張ってる。俺ら料理全然わからないから助かってる。あと、哀れすぎて虐待する気も起きないって。僕たちの世界の非術師」
「そう。任務とかも行ってるんだ?」
「呪霊と新しく作った教団の人で人海戦術で農場広げてる」
「ウケるwww」
「……ちゃんと笑えてるよ。大丈夫」
「……良かった」
ほっとした顔の五条先生にほっとする乙骨。
「あっ またお土産もらえるかな? 絆がこっち来たいって怖いんだよね。ドアの入り口が移動できるはずないのに」
「ああ、そっちの術師。そろそろ信用して正体明かしてくれませんかね。こっちの術師さんも」
「無理っぽいかなー。現状で満足してるし。まあでも、ちゃんと傑の呪霊で護衛してるし、健康にも気をつけてくれてるし、あと20年くらいは余裕で大丈夫でしょ」
「その間に運搬できるだけ運搬しないとね……」
最強が二人になって呪詛師どころか、知恵のある呪霊すらこぞって息を潜めた為、平和なもの。
普段は避けている大物の呪霊を最強二人揃えて順番に狩る有様。
そんなわけで平和な日々が過ぎ。
不穏な知らせは唐突にやってきた。
シャトーブリアンをご馳走されて、最強コンビが目を輝かせていた時だった。
「縁につけてた呪霊が祓われた! 悟!!」
「傑は皆連れてから来て! 俺は先に行ってる!」
瞬間移動する五条悟。
メシマズ世界の悟はそれが出来るし、こちらの世界の悟も教えてもらって上達していた為、それを追う。
そして、見たのはボロボロの教祖夏油と、彼の庇う一般人の少女。
そして、伏黒宿儺っっっ!!!
「飯が壊滅してない世界というのはここか!!!」
「くっ ついに守りが破られたか!」
「ついにってどういうこと?」
「だって周辺各国や受肉した過去の術師や呪詛師から美味いもの独占してるって狙われてるから」
「そんな面白いことになってたのになんで言わなかったの?」
とにかく宿儺である。
「シャトーブリアンあげるから帰ってくれるかな?」
「貴様を殺してそれを奪って食ってくれるわ」
「やっぱり?」
一般人の陰からどんどん出てくる術師達。
唐突に最終決戦が始まった。
マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
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