私の双子の姉はメシマズ世界の英雄です   作:かりん2022

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祓おうと思うシリーズ
ある日道を違えた親友が若くなって痩せて小さくて脅されてる感じになったので犯人を祓おうと思う


私は縁。転生者で呪詛師で双子である。

術式は、並行世界の双子である絆と私、縁の間のアイテムボックスの共用である。アイテムボックスというよりは質屋だろうか。

預け入れると対価として呪力が得られるのだが、引き出しに対価がいるのである。

しかも、質屋には限界容量があり、ゴミを入れるわけにもいかない。

 

そんなことある??????

 

世界間で物資転送ができるというのがなければ、くっそ術式以外のなんでもない。

さて、絆のいる世界はシャレに難ないレベルでのメシマズ世界である。

呪霊のせいでそうなったらしい。食中毒が猛威を振るい、新鮮な焦げたものしか食べられない世界だとか。なにそれ地獄?

 

絆はそれをなんとかする為に、命懸けで戦うことを決めた。

とはいえ、並行世界の私は戦う理由があったが、私にはない。

絆は心身ともに強いけど(強くなるしかなかったとも言う)、私は違う。

そりゃ、一応空手教室なんかは通っているけども。

 

詳細は聞いてないが、絆が大変な事はわかる。

 

なにせ、灰原と夏油が影に封印されているのだから。

そしてこの手紙である。

 

『私は多分殺される。出来るだけ時間を稼ぐけど、最悪羂索に体を奪われるかも。その前に夏油くんをそっちで保護して』

 

 双子の姉のたっての願いである。しかも姉は夏油くんが好き。

 私はそれに逆らえなかった。

 特級術師っていくら呪力払えば買えるんだろ。

 ちまちま貯めていた呪力では、灰原一人の払い出しがやっとだ。

 仕方なく、私は重い腰を上げて、呪専に赴くこととした。

 時期が時期だしなぁ。これしか作戦思い浮かばない。はぁぁ。

 

 姉の気配が消えて、ポロリと涙をこぼした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 学校の受付の人に話をする。

 

「呪術師希望ですね。術式をお聞きしても?」

「質屋です」

「質屋?」

「預けると呪力が払い出されます。でも預け入れに上限があって、払い出しにも呪力が必要です。大体預け入れ時の2倍くらい」

「はぁ……。えっと、呪力を一時的に上げられるってことですか?」

「そうともいうかもしれません。ちなみに戦闘経験は皆無です」

 

 困惑した事務員さんは、それでも中に入れてくれた。

 

「今、皆さん出払ってまして」

 

 知ってる。百鬼夜行でしょう。夏油様がここにくるのも知ってる。

 案内してもらった後、見たような場所をフラフラしていると、狙い通りに夏油様が来た。

 

「君は知らない顔だね。運のない子だ」

「ええ。お互いに」

 

 私は影を広げた。

 戦闘はしてないが、呪術の研鑽は積んでいるんだよなぁ!

 広範囲、片っ端から呪力を吸う。よし、これなら!

 

「面白い能力だ! だが! 呪霊ではなく君を攻撃すれば!」

「夏油、さん?」

 

 私は、影から出した灰原にナイフを突きつけた。

 

「灰原!?」

「動揺したな!」

 

 ばっと夏油さんを掴んで預け入れ!

 

「夏油さん!?」

 

 灰原に攻撃され、灰原も預け入れ!!

 

「ふぅ。そして誰もいなくなった!」

 

 ふぅ、今日の所は帰るとしよう。

 質屋はもういっぱい。閉店です。

 おっと、向こうの夏油くんを保護しておくんだった。

 ギリなんとかなるな。

 夏油様は多分向こうの羂索に払い出されるだろうけど、自分でなんとかして欲しい。後は……げっ ラインが復活した。まじで羂索姉の体乗っ取ったのね。後ちょっと時間があれば安全に逃げられたのに!

 

「夏油くん、召喚!」

 

 何かされる前に、夏油くんを払い出し!

 

「わあっ!? えっ 絆!? いや、縁、か?」

「今、とってもピンチなのでこっそり逃げるよ」

「う、嘘だ! 悟を騙して、私を裏切って、硝子を泣かせて、今度はなにをするつもりだ、絆!!」

「ああもう五月蠅いな、私は縁で、絆がやってた事は世界平和の為なの! 事情は全部話すから、今は黙って着いてきて!」

「……っ」

「灰原が心配じゃないの!? いいから着いてきて!」

 

 夏油くんの腕を呪力を吸いながら無理やり引っ張る。

 

「いやだっ」

「今忙しいんだから抵抗すんなっ」

 

「……なんかしんねーが無理やりは良くないんじゃねーか?」

「おかか!」

「夏油傑、なんか小さくなってない?」

「ぼ、僕見てました。この人、よく似てるけど真希さんを侮辱した夏油さんとは別人です」

「服も背丈も年齢も違うんだ、そりゃわかる」

 

 くっ 早くしないと!

 

「えっ 若い傑? しかも背丈小さくない?」

「悟……!? なんだか君、大きくないかい? えっ 絆につかまって、そんなに年月経ったって事!? しょ、硝子と七海は!?」

「はいはい、事情はちゃんと聞くから落ち着いてね」

「私が悪者みたいな目はやめろー! やめろー!」

「どう見ても言動が悪人だったじゃねーか」

「灰原って人を盾に脅してました」

 

 そうして私は捕まった。

 




マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
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こっそりな感想はこちら
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次回、呪専に通っていたらルート。
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