転生ミレニアム生徒がエデン条約編を生き残れない話 作:実力と発想が見合わない人
たすけてぇ・・・助けてぇ‼
曇らせたいキャラがいたらリクエスト(活動報告欄)に
◇ミレニアム・セミナー
「うあぁああぁ―――!なんでー!?」
『やかましい‼』
みんなは〈ブルーアーカイブ〉と言うゲームを知っているだろうか?
透き通るような世界観で送る学園RPG・・・らしい。実際は平気で銃撃戦が町中で行われるような世界観なわけだが。スマホレベルで銃が持ち運びされるらしい。もちろん俺も持っている。
「どうして金庫にあんな仕掛けがついてるんですか!?」
『毎度毎度、お前が金を盗むからだろうが‼』
まあ、世界観はみんな大体知っているだろう・・・え?わからない?今すぐ原作見てこい!
そして今何しているかって?俺の金庫から金をパクろうとしたコユキをノアとユウカに提出するところだ。
「そもそもトビシ先輩はお金を貯めすぎなんですよ。」
『必要だから貯めてんだろ。目標額まで全然足りねぇんだからもう盗むな。』
「え・・・?あれでですか!?セミナーの予算は簡単に超えてますよ?」
ああ、自己紹介がまだだったな。俺の名前は
ちなみに俺には前世の記憶がある。俗に言う転生者ってやつだ。
もちろんブルアカの世界に転生したからには俺にだって目標はある。
それはエデン条約の調印式、そこで起こる悲劇をなるべく回避することだ。俺一人で出来る事は少ないが、それでも何もできないわけじゃない。そのために頑張ってセミナーに入ったんだからな。
「先輩、そろそろ降ろしてくださいよ~。」
『ダメだ。どうせ逃げるからな。』
「絶対に逃げませんから!」
『この前もそう言って逃げた。どうせ捕まるし、無駄な時間と労力を使うくらいなら最初から捕まっとけ。』
肩に担いだコユキがじたばた暴れるが、しっかりと縄で拘束しているから問題ない。
この前もこいつに金を抜き取られたばかりだ。マジで許さん。
「うぅ~・・・でも先輩はそんなにたくさんのお金を何に使うんですか?」
『・・・秘密だ。』
「あやしいですね~。」
『言っとけ・・・ついたぞ。』
「いーやーだー‼」
『おーい!早瀬さーん、生塩さーん!』
セミナーの部屋に着き、扉を開けて二人の名前を呼ぶ。
すると部屋の奥から二人の少女がやってきた。
「トビシ先輩?どうかしましたか?」
「大きな声出さなくても聞こえてr・・・またコユキが何かしたのね。」
『また金庫漁ってやがった。こってり絞ってやってくれ。』
「うあぁあー、ノア先輩だけは嫌だ―‼」
『うるせぇ!大人しく説教されとけ!』
「あ、先輩。この後お時間ありますか?」
『あー・・・すまん。会長から呼び出しがあってな。また今度にしてくれ。』
「そうですか・・・残念です。」
俺は縄でグル巻きのコユキをユウカに渡し、さっさと部屋を出る。
ノアの少し残念そうな表情に心が痛むが、会長の呼び出しも無視できない。
『えーっと、時間は・・・もうすぐだな。急ぐとしよう。』
約束の時間まであと少しだ。
俺は急いで指定された場所へと向かった。
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◇???
『あー・・・畜生・・・』
エデン条約の調印式は一瞬で地獄と化した。
立ち込める炎と煙。外から聞こえる銃声と爆発音。そして時折聞こえてくる悲鳴。
瓦礫の隙間から見える外の景色は俺の知っている
俺はその光景をひたすら眺める事しかできなかった。別に怖くて動けない訳では無い。ちょっとミスをして体の至る所から血を流しているだけだ。
『・・・左腕も、もう諦めるか。』
ついでに左手も失った。厳密にはまだくっついているが、僅かな筋肉と皮膚でぶら下がてると表現した方がいい。骨は粉々に砕けていると言っても過言では無い。
幸いにも持っている銃はハンドガンの為、片手で使える分まだ戦うことはできる・・・リロードはできないが。
近くの瓦礫の上に左手を置き、手ごろな石を上において固定する。
持ってきた麻酔やアドレナリン注射をありったけ打ち、右手でナイフを持つ。
そして腕の付け根のあたり目掛けて思いっきり突き立てる。
『ッ‼・・・ぐうっ‼』
皮を裂き、筋肉を断裂する。左腕から耐え難い激痛が走るが、大量に打ち込んだ薬剤のおかげで失神せずに済んだ・・・が大量に血液を失ったせいで今にも倒れそうだ。
急いで止血を終わらせ、水を飲む。これで幾分かマシにはなるだろう。
『はぁ、はぁ・・・とりあえず・・・先生たちの所へ・・・』
片腕が無くったって、できることがあるはずだ。
戦いはまだ終わってない。
俺の命は尽きてはいない。
オリ主
ミレニアム3年生
キヴォトスに転生したオリ主。ミレニアムでエンジニア部とセミナーに所属している。
超無関係なエデン条約に首を突っ込もうとしている。