転生ミレニアム生徒がエデン条約編を生き残れない話 作:実力と発想が見合わない人
◇トリニティ・病院
「トビシさん、体調は・・・・おや、寝ていましたか。」
備品の整理を終え、病室へと様子を見に来たセナ。
そこには静かに寝息を立てるトビシの姿があった。
「よかった、また勝手に動き回っているかと・・・」
いつも体に気を遣わず、医者のアドバイスも聞かず健康のけの字すらないような生活をしているトビシ。中等部の問題児並みに言う事を聞かない彼女が大人しく安静にしていることにセナは安堵し、トビシの寝ているベッドへと近づいていった。
「呼吸は安定、脈と体温は・・・」
備え付けられた機械で脈拍と体温を確認する。
(トビシが偽装してるから)機械は安定した数値を示しているが、念のためセナはトビシの手首の脈を測ろうと肌に振れた時だった。
「・・・は?」
冷たい。
振れたトビシの腕はまるで氷のように冷たかった。
呼吸はしている。脈もあるはず・・・
「脈が・・・無い?」
ありえない。
呼吸だけしていて、脈も体温も無い状態なんてあるはずがない。
何かがおかしい。そう感じて瞳孔を確認しようとセナはトビシの目を開いてのぞき込んだ。
「ッ!これは・・・」
そこにはいつもの柔らかな視線の瞳は無く、ただ無機質で冷たい
明らかに人間のそれではない。
「・・・そう言う事ですか。」
ミレニアムに人そっくりなロボットが存在する話は聞いたことがある。
ならばこれはその類だろう。
トビシがこういった時に使う為に用意していたとしても不思議ではない。
「・・・すぐに出ましょうか。」
セナは怒りと安堵で複雑な心境を無理やり押さえ、
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◇トリニティ・古聖堂跡
『おーおー、やってんねぇ。』
病院を抜けたしたトビシは各所で起きる散発的な戦闘を避けながら市街地を爆走。
そしてシスターフッドの古聖堂の跡地まで来ていた。
そこではアリウススクワッドと先生達による戦闘がすでに始まっていた。
戦況は圧倒的にアリウスが不利。ほとんど撤退戦に入っており、それを先生たちが追撃しているような状況だ。
残ったユスティナも見るからに動きが鈍く、アリウス生徒が撤退する為の足止めにしかなっていなかった。
『このまま行けばこのまま優勢で終わるはずだ。ヒエロニムスも
風紀委員や正義実現委員会、先生の直接指揮する補習授業部の面々の戦闘を眺めながら、秘密裏に古聖堂の地下へと続く道を確認し、いつでも突撃できるように準備を進める。
幸いにも先生たちは順調にスクワッドを地下へと追い詰めることに成功し、サオリとアズサの一騎打ちが始まる。
それを横目に俺はとある物を探すために地下空間の奥へと向かう。
瓦礫をどけながら僅かな明かりを頼りに先へと進み、目的のものを探す。
『お、見つけた見つけた。』
そしてその探し物は案外早く見つかった。
『よぉ・・・探したぜぇ、アリウススクワッド。』
今回はここまでです。
遅くなってごめんなぁ!
もうすぐエデン条約編3章が終わるから!
トビシは4章でやっちゃうから!
これからもよろしくねぇ!
それではまた次回・・・