転生ミレニアム生徒がエデン条約編を生き残れない話 作:実力と発想が見合わない人
最後の方にプロフィール書いとくから許してちょ。
◇ゲヘナ・救急医学部・本部
「・・・どうでしょうか?」
『破損した燃料タンクとすり減ったタイヤの交換ぐらいですね。他は問題ありません。』
俺は今、ゲヘナの救急医学部の部長・氷室セナの愛車の修理のためにゲヘナに来ていた。
正直、もう少し関与したい気持ちもあったが、俺にもセミナーやそのほかの依頼があるため、アリスの事は先生やゲーム開発部に任せている。
そして少し前にウタハからアリスがレールガンを使う事が出来ると連絡が来たのだ。
『所々に弾痕や金属片の刺さった跡があったが・・・ゲヘナの問題児どもは救急車両もお構いなしに攻撃するのか?』
「いえ、時々障害物として運用する以外は特に攻撃は来ませんね。」
『原因あんたかよ。と言うよりも救急車両を盾にするなよ・・・』
呆れながらも整備は終わり、最終チェックも終わらせた。
大体のパーツを交換したせいでほとんど新品の様な見た目になってしまった。
俺はジャッキを外し、道具を全て片付ける。
『よし、これで動くはずだ。』
「ありがとうございます。」
さて、修理も終わったしさっさと帰ろう。じゃないと―――
「では、ついでに健康診断でもしませんか?」
ほら来た。救護騎士団と言い、この世界の医療ではお茶に誘う感覚で健康診断をするのか!?
ほーら、なんかワクワクした感じで徐々に寄ってきてる。俺のそばに近寄るなぁー‼
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◇しばらくして
「また不摂生な生活を続けてましたね。」
『単なる寝不足と栄養の偏りじゃねぇか。』
「それがいけないのですよ。」
結局(強制的に)健康診断をされた。まさか扉の鍵が閉まってるとは思わなんだ。
おまけに抵抗する俺を他の場所から部員を集めてまで無理矢理拘束してきやがった。
おかげでコンビニ弁当にカップ麺、妖怪MAXのコンビネーションを続けてた事をしゃべってしまったではないか。
「しかし、外科専門の私では不備があるかもしれませんし、トリニティの救護騎士団のセリナさんにもこの事は共有しておきますね。」
『おいバカやめろ!』
「やめません。これもあなたの為ですので。」
『あれは心の健康を保つために必要なことなんだ。たまにはいいだろう?』
「あなたは目を離したらずっとですよね。心の前に体が壊れますよ。」
そう言ってこちらに書類を渡してくるセナ。そこにはほとんどの項目が最悪なことになっている俺の診断書だった。これ見るの何回目だろ・・・
『この後、ヒナっちゃんに会う予定があるんだ。』
「そうですか・・・もう不摂生な生活はしないでくださいね。」
『・・・善処する。』
「あなたが本当に死体にならないか不安ですね。」
『HAHAHA!そんな事、ある訳ないでしょ‼俺こう見えても悪運だけは強いから!』
俺は不安そうなセナを元気づけるように笑い飛ばすが、かえって心配させてしまったようだ。
いきなり近づいてきたかと思うとセナは真正面から抱き着いてきた。消毒液の香りと共に柔らかなにおいが鼻孔をくすぐる。そして俺の胸元に超絶やわらかい感触が来る。平常心平常心・・・
「一度・・・一度トリニティで倒れたと聞きました。」
『あー・・・あれね。』
「セリナさんから聞きました。脈拍が安定せず、1週間も意識が戻らなかったと・・・その時初めて、頭の中で〈死体〉と言う文字が恐ろしく感じました。」
『そんなに?』
「はい・・・あなたがいなくなれば多くの人が悲しみます。だから・・・もうやめてください。」
・・・重いて。
ゲームと全然違うじゃないですか!・・・いや、ここはゲームの世界じゃないですけど。
だけど、いい加減に離してほしい。時間がヤバいのもそうだけど、抱きしめる力が強すぎて苦しくなってきた・・・お昼ご飯出そう・・・そう言えば食べてなかったわ。
『セナ・・・そろそろ・・・』
「ッ!・・・はい、すみません。」
しばらくしてからようやく解放してくれたセナ。腹回りの圧迫感が無くなりすっきりした。
平時であればもう少し堪能していたかったが、今は時間が無いため断念した。
しかし、まだ暗い表情のセナを置いていくのも気が引ける・・・そうだ!
『セナさんや、ちょっとこっち向いて。』
「はい、何でしょうか?」
『これを・・・よしっ!はい、鏡。』
「これは?」
『俺がお試しで作ったアクセサリーだ。希少で特殊な鉱石を使ってるからもしかしたら何か起きるかもしれないけど・・・』
俺がセナに着けたのは、シンプルな琥珀色の鉱石を使った髪飾りだ。たまたま【廃墟】で見つけたきれいな鉱石をおしゃれな感じに削って作った物だ。本格的なアクセサリーよりも見劣りするが、シンプルなデザインは汎用性が高いと思いたい(願望)
「これは・・・ありがとうございます。」
『救急医学部の活動中はさすがに付けられないと思うけど、気分転換したいときやお出かけの時に着けてくれると嬉しいな。』
「はい、とても大切にします。」
嬉しそうに、大切そうに優しく髪飾りを撫でるセナ。初めて会ったときはあまり変わらなかった表情が、最近では結構変わるようになってきた。特に笑顔が増えてくれて俺は嬉しいよ・・・
『んじゃあ、俺はこの辺で・・・』
「はい、お気をつけて・・・それと健康第一ですよ。」
『わかってますよー』
流れるように部屋を出ていくトビシの背中をセナは優しく見送る。
「ふふっ♪」
こっそりと幸せそうな満面の笑みを浮かべるセナ。
セナを知るものが今の彼女を見れば驚愕しただろう。
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◇風紀委員会・本部
「遅いです・・・」
『申し訳ありません・・・』
ゲヘナの風紀委員会本部。そこはゲヘナでは珍しい、きちんと管理されている場所なのだ。
だから俺が正座してても問題ないはず・・・多分。
「アコ、私はいいから。」
「ですが!トビシはこの前も―――――」
「私はいいの。ほら、トビシも立って。」
『あ、ああ。』
今、俺を助けてくれたのは風紀委員長の空崎ヒナ。たまに激務で押しつぶされそうになってたりする不憫な子だ。だからいろいろと助けてあげたくなっちゃうの。今日も書類のお手伝いをしに来たのだ・・・けど、さっきのセナの件で約束の時間からかなり遅れたからアコに怒られてたところだった。
「セナから話は聞いてるから。またあまり寝れてないみたいね。」
『そ、そんなことないですよ~』
「じゃあ、昨日は何時間寝た?言ってみて。」
『・・・・・8時間?』
「嘘。」
『ごめんなさい、2時間です。』
「やっぱり・・・アコ、残りの書類は後でやるから。私は少し仮眠を取ってくる。」
「えぇ・・はい、わかりました。お任せください。」
「ほらトビシ、行くよ。」
『え?ちょ・・・まっ・・・』
ヒナに手を引かれて休憩室へと強制連行される。そしてそのままベッドへと放り投げられた。
俺が起き上がる間もなくヒナは俺の懐に潜り込みがっちりと腹を抱きしめてきた。さらに背中の翼で固定してきやがった。
「この前の仕返しよ。」
『あー、なるほどね・・・ま、いいか。』
前に、過労のヒナを強制的に寝させたことがあった。その事を言っているのだろう・・・今とは立場が逆だったが。あの時は小刻みにプルプル震えてて見るからに限界寸前って感じだったもんな。
程なくしてヒナから規則正しい寝息が聞こえ始めた。正直、ここで脱出したいところだが腹をがっちりと固定されてるせいで起き上がる事が出来ない。・・・ここは大人しく休むことにしよう。
しかし、ヒナのこの髪・・・マジでモフモフやな。前世でシロモップとはよく言われていたが本当に触り心地が良すぎる。例えるなら・・・何かあるか?いや無いだろ。おまけにいい匂いもする。
言い抱き枕・かも・・しれ・・・ZZZ
この後4時間くらい寝ててびっくりしたわ。
今回はここまでです。
以下プロフィール
オリ主
徹戒トビシ
ミレニアム3年生
セミナー兼エンジニア部
身長178㎝
ヘイローは二重丸の周辺を刃の様な物が回転しているもの。
服装は作業服にヘルメット型の溶接面を着けており、左腕には装着型のデバイスを着けている。
黒髪ロングを一つにまとめている。目の色は赤。
ブルアカにTSした女主人公。元が男の為、言動や考え方が男性っぽくなっている。最近は体に引っ張られてきている。
武器は大型の拳銃。大口径ゆえに反動は大きく、それと同時に凄まじい破壊力を持つ。そのほかにも様々な便利な装備を持ち歩いている為、付いたあだ名はミレニアムのドラ〇モン。
エデン条約ではとりあえず巡航ミサイルをぶち抜こうとしている。
そして死ぬまで戦い続ける
それではまた次回・・・