誰がマジカルゴリラじゃい!   作:社畜だったきなこ餅

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この作品はネオページさんの担当者と打ち合わせし、プロットを提出した上で書いて仕上がったら検品してもらってます。
正直、今回の話は色んな意味で怒られるかと思いきやスルーされたのが一番の驚きでした。
いやほんと、なんでコレ許されたんだろう。


4話 対決!ゴリラ対大怪獣!

巨大なソレの出現の予兆は、海上に設置された津波検知用センサーによって早い段階から確認されていた。

 

だがしかし、一瞬の警報の後にセンサーから通知される情報に異常は見られない事からセンサーの誤作動、ないし偶然発生した大きな波を誤検知したのだろうとその時は特に問題になる事もなく見過ごされてしまった。

 

しかし翌日の朝、大企業の工業地帯に面している港湾エリアにソレが出現したことで……センサーは故障したわけでもなければ誤動作したわけでもない事を、関係者各位はいやでも思い知らされる事となる。

 

 

「グギャルロォォォォォォン!!」

 

 

港湾に停泊していたタンカーを破壊しながら上陸する二足歩行の巨大怪獣、まるで白亜紀の恐竜を巨大化させたかのようなその威容は目測40mを超える大巨体。

 

余りにも現実離れしたソレの姿に、港湾で作業する作業員たちは轟音と共に船体がひしゃげ破壊されていくタンカーを見詰める事しか出来なかった。

 

しかしすぐに作業員達が我に返り、逃げ出そうとしたその時。

 

 

「皆さん!すぐに避難してください!」

 

「ゼフィランサス!タンカーに乗っていた人達は私とガーベラで可能な限り救出したわ!」

 

「わかった!サイサリスは私と一緒に怪獣の足止めに行くわよ!」

 

「了解!」

 

 

大怪獣出現を察知したこの地域を守っている魔法少女のチームが現場に到着し、作業員たちに早くこの場から逃げるよう呼びかけながら犠牲者を減らす為に手分けして懸命な救助活動を始め。

 

救助活動に向かわない残ったメンバーは、絶望的ともいえる大怪獣への足止めに立ち向かい始める。

 

 

現場に颯爽と到着した彼女達は4人で構成された魔法少女チームであり、数多もの悪の組織や怪人と戦いを繰り広げ勝利を収めてきたベテランである。

 

だがしかし、彼女達にとっても40mを超える巨体を誇る大怪獣は今まで相手にしてきた怪人などとは比較にならない、文字通りの桁違いな化け物だった。

 

 

「きゃぁぁぁぁ!」

 

「デンドロビウム?!」

 

 

タンカーに取り残された人たちの救助を終え、戦闘に参加し始めた魔法少女の一人。

 

デンドロビウムと呼ばれた魔法少女は大怪獣が緩慢な動作で振るった腕によって吹き飛ばされ、港湾施設にある倉庫へと叩きつけられてしまう。

 

大怪獣の一撃で吹き飛ばされた魔法少女は咄嗟に、自身が背負っている様々な道具や武器を仕舞っているコンテナのような装備を盾にして一命こそとりとめたが……。

 

今まで潜り抜けてきた戦いでも殆ど破壊された事がなかった、何度も攻撃を防ぐことに使用してきたその装備は大怪獣の一撃で簡単にひしゃげてしまい、その機能を呆気なく停止させられてしまう。

 

 

「ガーベラ、サイサリス!デンドロビウムを救助した後下がって!」

 

「でもゼフィランサス!このままじゃアイツが町の方へ行っちゃう!」

 

「魔法少女パワーを機動力に特化したら時間稼げるから!他の魔法少女に救援を呼んで!早く!!」

 

「わかった……けどゼフィランサス、死なないでね!」

 

 

チームのリーダーであるゼフィランサスは状況から自分達だけでは対処は困難と判断し、危険な状態にあるデンドロビウムの救助を仲間に任せると、大怪獣の注意を引き付ける為にふわりと飛び上がる。

 

リーダーであり一番経験豊富、かつ機動力に最も優れた自身だからこそ出来ると判断した内容であるが、同時に彼女はそれでも自分が生き残る事が出来る確率はそう高くはないと冷徹に見積もってもいた。

 

少女と呼んでも差し支えない彼女がそこまで覚悟を決めた理由、それはただ一つである。

 

 

「貴方を町に行かせたら大変な事になる!だから、行かせたりしない!」

 

 

力無き人々を守る、ただそれだけの矜持と勇気を胸に誇り高き魔法少女は暴虐の化身である大怪獣へと立ち向かっていった。

 

 

数十分後、魔法少女ゼフィランサスは大怪獣の攻撃を受けて墜落。

 

ギリギリで駆けつけた自衛隊によって瓦礫の中から救助されたが、発見された時点でゼフィランサスは意識不明の重体であった。

 

そして緊急出動して現場に到着した陸海空自衛隊の面々は総力を結集、持ちうる限りの火器や兵器を用いた一斉攻撃を大怪獣へ向けて敢行するも、魔法少女パワーが込められていない攻撃では大怪獣へ明確な打撃を与える事は出来ず大怪獣の巨体から繰り出される反撃を受け壊滅してしまう。

 

 

今、大怪獣を止めて日本を守る希望は魔法少女達の力に託された。

 

 

 

そして場面は変わり、車が一台も走っていない高速道路を一台のリムジンが法定速度をぶっちぎった速度で爆走している。

 

運転しているのは春日井 麗お付きの執事である爺や、彼は少しでもハンドル操作を誤ったら大事故待ったなしと言う速度を出しながら、車内電話にて後部座席で待機している麗に状況を報告する。

 

 

「──と言った状況のようですお嬢様」

 

「状況はわかりましたわ、わたくしに声がかかったのもわかりますわね」

 

「しかしお嬢様、今回の相手は余りにも強大です」

 

「だからと言って立ち向かわない理由にはなりませんわ」

 

 

既に魔法少女マジカルウララの姿に変身済みの麗はリムジンの窓から見える、大怪獣の姿を睨みつける。

 

窓から見える風景では、工業地帯にまで踏み込んだ大怪獣をこれ以上進ませない為に航空自衛隊の戦闘機が怪獣を相手に必死に戦っている姿が見えている。

 

 

「爺や、わたくしはここから直接向かいますわ。ドアロックを解除してくださいませ!」

 

「お嬢様、しかし……いえ、わかりました。ご武運を!」

 

「コンコン、ロンロン!行きますわよ!」

 

「任せるのじゃよ」

 

「合点承知の助なのである!」

 

 

マジカルウララが爺やにドアロックの解除を頼むと、ゆっくりとリムジンの後部座席の扉が開いていく。

 

そして扉が開くや否や魔法少女は両肩にマスコットのロンロンとコンコンがしっかりしがみついたのを確認すると、普通の魔法少女なら躊躇するような速度で走行しているリムジンから飛び降り、リムジンとしばらく並走できるほどの速度で走ると高速道路の風防壁を飛び越え、その先にあるビルの屋上へ着地。

 

更に速度の勢いを殺す事無く踏み込んで加速しながら跳躍し、ビルや工場の屋上伝いにまるでパルクールするかのような動きで現場へと急行する。

 

その恵まれたフィジカルによる全速力を発揮したマジカルウララは瞬く間に戦場となっている工業地帯に到着すると、大怪獣の攻撃を受けて墜落しそうになっている航空自衛隊の戦闘機から乗員を救出しながら地面へと降り立った。

 

 

「魔法少女マジカルウララ見参ですわ!遅くなってごめんあそばせ!」

 

「来てくれたんですね、マジカルウララ!」

 

 

手近な陸上自衛隊の隊員に救出したばかりの戦闘機のパイロットを渡しつつ、マジカルウララは魔法少女達の中心になって戦っている顔なじみの魔法少女へと声をかける。

 

声をかけられた流れ星をモチーフにした衣装を身に着けた魔法少女、シューティングスターはマジカルウララに気付くと喜びの声を上げた。

 

 

「戦況はどうですの?」

 

「芳しくない!あの巨体をやっつける必殺技を撃つのにパワーをチャージする時間が必要なの!」

 

「という事は時間稼ぎの囮が必要ってわけですわね、その役目引き受けますわ!」

 

 

シューティングスターから状況を確認したマジカルウララは周囲を見回し、都合よく横転して大破している大型トラックの残骸を発見。

 

マジカルウララのその動きに何をしようか察したシューティングスターは、即座に現在戦っている魔法少女と自衛隊員に大慌てで退避するよう通信を送った。

 

 

突然の指示に救援に来た経験の浅い魔法少女や、年若い自衛隊員は何のこっちゃと言わんばかりの顔をしているがベテラン気味な魔法少女と自衛隊員はそんな若手を無理やり引っ張ってでも退避していく。

 

 

「どっせぇぇい、ですわー!」

 

 

そして人員の退避を理解したマジカルウララは気合の雄叫びと共に横転した大型トラックを持ち上げると、まるでバレーボールをトスするかのように軽やかに真上に向けて放り投げた。

 

余りに非現実的なその光景に、マジカルウララの非常識さを知らない新米魔法少女達が目の前の光景を信じられず呆然とする中。

 

 

「これでもくらいやがれ!ですわぁーーーーーーー!!」

 

 

マジカルウララは魔法少女パワーを足にこれでもかと注ぎ込んだ状態で飛び上がり、飛び回し蹴りを大型トラックへ叩き込むことで砲弾のように大型トラックを射出。

 

射出された大型トラックは煌びやかな光を纏いながら、絶好調に暴れている大怪獣の顔面に轟音と共に直撃し大爆発。

 

突然の大ダメージに大怪獣はたたらを踏みながら苦悶の絶叫を上げ、大型トラックが飛んできた方角を睨みつければそこにいるのはマジカルゴリラ、じゃなくてマジカルウララ。

 

マジカルウララは大怪獣が自身を見ている事に気付くと、不敵に口角を吊り上げて嗤いながらくいくいと手招きするような仕草で大怪獣を挑発し、虫けらのようなサイズの魔法少女に挑発された事を本能で理解した大怪獣は怒りの咆哮を上げるとまっすぐマジカルウララめがけて大股で進撃し始めた。

 

 

一瞬の間に目の前で起きた非常識極まりない光景に新米魔法少女達は互いに顔を見合わせるが、シューティングスターを始めとしたベテラン魔法少女達に声をかけられると我に返り、各々が出来る事をするべく動き始める。

 

 

一方、一部の魔法少女からもしかして人間じゃなくて魔法少女に変身したゴリラなのでは、などと思われているなどとは露とも知らないマジカルウララ。

 

彼女は大怪獣に追いつかれないほどの速さで破壊の爪痕が色濃く残されている工業地区を駆けながら、肩にしがみついているマスコット達に指示を出していく。

 

 

「コンコンは負傷者の治療!ロンロンは……適当にサボらず仕事してくださいまし!」

 

「任されたのじゃ!」

 

「あのー、我輩への指示適当過ぎない?」

 

 

適当過ぎるマジカルウララからの指示にロンロンが抗議の声を上げるが、聞こえなかったフリをしたゴリラ……じゃなくてマジカルウララは罅が入った工場の壁面を駆け上がって建物の屋上へ向かうと、大怪獣を引き付ける囮作戦を本格的に開始する。

 

そしてマジカルウララから指示を出されたマスコット達もまた、負傷している魔法少女や自衛隊員への治療に専念し始めた。

 

 

「あれが……ありとあらゆる怪人、悪の組織を暴力でねじ伏せた魔法少女……」

 

「そう、マジカルゴリラなのである」

 

「マジカルゴリラ……頑張れ、頑張ってくれ……!」

 

 

呆然と呟く先ほどマジカルウララに救助されたパイロットの呟きに、親切心から名前を教えてあげるロンロン。

 

何か違う名前だったような気がすると思いながらも、マスコットが言うからにはそうなのだろうと納得したパイロットは拳を握りしめて魔法少女へ力強い声援を送るのであった。

 

 

「ねえコンコンさん、あのマスコットさん大丈夫なの?」

 

「まぁこの戦いの後折檻されるじゃろうな」

 

「あ、いつもの事なんだ……」

 

 

一方そんなロンロンのやらかしに対し、シューティングスターは思わず顔なじみのマスコットであるコンコンへ問いかける。

 

しかしコンコンから返ってきた言葉に、このやり取りはある意味平常運転なんだと理解するとそれ以上考える事をやめ、大怪獣を倒す為に他の魔法少女達と一緒に力をチャージする事に専念するのであった。

 

 

「おーっほっほっほ!のろまな怪獣さーん!こちらでしてよー!」

 

「グギャルロォォォォォーーーーーーーーーーーーン!!!!」

 

 

そんなマスコットや魔法少女達の会話を今の所知らないマジカルウララ、今も元気に大怪獣を挑発しながら囮を継続していた。

 

時折ビルの屋上にある水漏れしている給水タンクや瓦礫を大怪獣へ叩き込むことで、しっかりヘイトを稼ぐことも忘れていない。

 

大怪獣が口から放射熱線でも吐けたら状況は変わったかもしれないが、大怪獣にそういう能力がない事は既にマジカルウララも情報として受け取り済みである為、そういう攻撃を警戒する事なくそれはもう大怪獣が気の毒になる勢いでやりたい砲台、じゃなくてやりたい放題だ。

 

その暴れっぷりに新米魔法少女どころか、慣れているはずのベテラン魔法少女達もドン引きしてる有様である。

 

 

「くらいやがれですわ!信号機アタック!」

 

「グォォォーン!?」

 

 

時には敢えて大怪獣の足元へ接近し、倒壊していた信号機をまるでハルバードのように振るって大怪獣の小指を集中攻撃し。

 

 

「マジカル瓦礫流星群ですわ!」

 

「グギャオーーーーン!?」

 

 

時には都合よく倒壊していた工場の瓦礫をひたすら、魔法少女パワーを込めて投げまくってマシンガンのように大怪獣のどてっぱらに瓦礫を叩きつけまくる。

 

 

「相変わらずとんでもないわね、マジカルゴ……ウララ」

 

「殴る蹴るが得意な魔法少女はそこそこいるけど、彼女は飛び抜けて頭おかしいフィジカルしているわね」

 

 

シューティングスター以外にも何度かマジカルウララと共闘したことがある魔法少女達が、苦笑いしながらマジカルウララの戦いっぷりの感想を呟く。

 

彼女達の目の前で繰り広げられているマジカルウララの戦いっぷりは、どこに出しても恥ずかしくないゴリラであった。

 

 

「うわぁ、なんか酷い有様なのである。アレもはやゴリラだけでいいのではないのであるか?」

 

「たわけ、ウララも良くやってはおるが致命傷にはなっておらぬ。どうやらあの大怪獣、物理的な耐性は儂が知る中でも群を抜いておるようじゃわい」

 

「なんてことだ、ゴリラの天敵なのである」

 

「だから他の魔法少女に力を貯めるようウララは指示したのじゃろうて」

 

 

響く轟音飛び交う瓦礫や車、時折響く怒りに満ちた大怪獣の苦痛の雄叫び。

 

もはやどっちが大怪獣かわからないのである、などと小声でロンロンが呟くのもやむを得ないと言えよう。

 

そうしているうちに、やがてマジカルウララは四方からほどよく射線の通る開けた場所へと辿り着く。

 

大怪獣の攻撃を咄嗟にビルなどを駆け上がって逃れようにも、足場にする為の建物も何もない状況に大怪獣は鬱陶しい魔法少女を漸く屠れると、嗜虐心に溢れ勝利を確信した醜悪な笑みを口元へ浮かべた。

 

だがしかし、この位置に追い込まれたのはマジカルウララではなく……大怪獣そのものであった。

 

 

「準備はそろそろ良さそうですわね、皆様方!やぁっておしまい!!」

 

 

魔法少女達の力の高まりを感じ取ったマジカルウララはそう叫ぶと同時に勢いよく足を道路に叩きつけ、その事で生まれた即席の塹壕に飛び込む。

 

そして次の瞬間、四方八方から限界ぎりぎりまでパワーをチャージした魔法少女達によって放たれた必殺技が大怪獣めがけて殺到し、その巨体へと突き刺さった。

 

 

勝利を確信した瞬間に自身へと襲い掛かったその極限ともいえる攻撃に大怪獣は逃げるどころか、断末魔を上げる間もなく大爆発し……煙が晴れた頃には大怪獣の巨体は欠片も残ってはいなかった。

 

 

「よいしょっと……よし、大勝利ですわー!!」

 

 

魔法少女の必殺技の余波で埋もれた塹壕から這い出したマジカルウララ、大怪獣の姿ない事を確認すると拳を天へ突きあげ勝利宣言。

 

その勝利の雄叫びに、魔法少女のみならず現場に駆け付けていた自衛隊員らもみな歓喜の叫びを上げるのであった。

 

 

 

後日、大怪獣との死闘を終えた麗はマスコット達とのたまり場である一室で新聞を読んでいた。

 

地方紙ではなく全国紙、それも一面記事を飾るのはマジカルウララを中心に置いた魔法少女連合軍の集合写真、マジカルウララを始め魔法少女達は皆心からの笑顔を浮かべている。

 

 

「コンコン、最初に対処されて重傷を負ったゼフィランサスさん達の経過はわかりますの?」

 

「今も入院しておるらしいが命に別状はないらしいのじゃ」

 

「ならばよし!ですわ」

 

 

最初に即応し、自身らがボロボロになりながらも犠牲者を出来る限り抑えた功労者である魔法少女達の安否を気遣う麗に対し、すでにその後の情報を仕入れておいたコンコンは玉露を啜りながら答えた。

 

その言葉に麗は安堵すると、爺やお手製のクッキーを口に運び程よい甘さに頬を綻ばせるのであった。

 

 

「あのーウララー、そろそろ逆さ吊りから解放してほしいのである」

 

「マジカルゴリラと言う呼称を自衛隊の皆様にまで広めた罪は重いですわ」

 

「そんなー、なのである」

 




【マスコット達による解説劇場~藤花学院について~】
「コンコンと」
「ロンロンの」
「「マスコット解説劇場―」」

「えー、と言うわけで我輩が逆さ吊りにされたまま始まった解説劇場も今回で4回目なのである」
「気が付けばそこそこ長くやってきておるのう、この解説も」

「今回はマジカルゴリラ、じゃなくてマジカルウララ以外の魔法少女についてざっくりと解説するのであるよ」
「今回の大怪獣との戦いでは、色んな魔法少女が一斉に終結したちょっとしたお祭り状態じゃったのー」
「まずは大怪獣を足止めした陰の功労者、ガールズプリンセス……略してGP魔法少女隊なのである」
「おい若僧、それ大丈夫なヤツかの?」
「多分怒られたらひっそりと改名するからセーフなのである」

「彼女達は我輩らの所属とはまた若干異なる魔法の国のプリンセス達なのである、ちょっとした留学的な感じでこっちに来ている魔法の国の住人なのでしかもお姫様なのである」
「ああ、だからガールズプリンセスなのじゃな」
「そう言う事なのであるよ」

「全員を紹介すると結構大仕事なのでざっくり開設すると、それぞれ得意ジャンルを特化しつつ互いをフォローしあう理想的な魔法少女チームなのであるよ」
「念のため聞くが、サイサリスとやらはアトミック的バズーカは持っておらんよな?」
「何言っているのであるか、魔法の国のお姫様がそんな物騒な兵器持ってるわけないのである」
「……なんか釈然とせんのー」
「末妹のガーベラだけは母親違いで、一時期悪の組織で海賊まがいの事してたらそうであるけどなー」
「やっぱり寄せてないかの? コレほんとに大丈夫かの?」
「知らん、なのである」

「ほかにも沢山いたけど、明確に名前が出たのは……後はシューティングスターであるな」
「ウララとは何回か共闘もしたことある、様々な魔法少女とも交流のあるベテランじゃな」
「小学生の頃に魔法少女になり……今や大学生になったけど魔法少女活動を続けている猛者である、でも大学生女子が魔法少女って割とギリギリを攻めていると我輩は思ったりしなくもないのである」
「当人が納得しておるのなら、それを外野がやいのやいの言うのは野暮じゃろうて」
「それもそうであるなー」

「シューティングスターの戦闘スタイルはウララとは真逆で、距離を取っての魔法少女パワーを用いた光線技や射撃を得意としているのである」
「共闘する場合は大体ウララが最前線で暴れて、シューティングスターが後ろから的確に支援するというのが定番じゃのう」
「ちなみに大学生だけど、私服で外歩いていたら下手すると小学校高学年女児に間違われるぐらいの幼児体型である。この辺りもウララとは正反対なのである」
「そう言えばウララは、最近また下着がきつくなったとボヤいておったのう」

「ともあれ、こんな感じで色んな魔法少女があちこちで日夜平和のために戦っているのである」
「また別の機会では、違う魔法少女とウララが共闘する事もあるかもしれんのう」

「ところでコンさん、そろそろ下ろしてもらえないかウララに提案してほしいと我輩思ってたりするのである」
「諦めよ、ウララは一晩はお主を逆さ吊りに処すつもりらしいからのう」
「無慈悲なのであるーー!」
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