ありふれた転生者は世界最良   作:瓶詰め蜂蜜

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プロローグ

 地球とは異なる世界、トータスへと私が転生してから17年が経った。

 転生した私は錬成師と呼ばれる鍛冶系の天職について、今ではハイリヒ王国でお抱え職人をやっている。それもこれも、前世の知識と転生特典らしき特別な魔法のおかげである。

 

 

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シルヴィ=イレイソン 17歳 女 レベル:92

天職:錬成師    職業:冒険者   ランク:黒

筋力:250

体力:540

耐性:170

敏捷:650

魔力:2980

魔耐:280

技能:錬成[+鉱物系鑑定][+精密錬成][+鉱物系探査][+鉱物分離][+鉱物融合][+複製錬成][+圧縮錬成][+高速錬成][+自動錬成][+イメージ補強力上昇][+消費魔力減少][+鉱物分解]・魔力操作[+魔力放射][+魔力圧縮][+遠隔操作]・高速魔力回復・投影魔法・革細工・調合調薬・細工[+刻印細工][+飾り細工][+微細細工]・戦闘技能[+得物不選択][+適応]

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 この投影魔法と言うものが転生特典と思われるものである。まあ、実のところこの魔法はおおっぴらには使用していない。前世オタクの私は詳しいんだ。チートを使いまくって目立つと、権力者に飼い殺されてしまうのだ。

 ゆえに、能力自体は他の人と同程度に抑え、アイデアも程々に抑えることで優秀だが目立たないようにしているのだ。

 ……まあ、試し切りと言って異世界転生あるあるの魔物との戦闘などを繰り返ししていたら戦う鍛冶師としてちょっと有名になったが。

 

 さて、実は今日この日はハイリヒ王国にとって特別な日であるのだ。

 『勇者召喚』。この世界の人類において信仰されてる唯一神エヒトの力によって異世界から勇者達を召喚するのだ。

 私としては思いっきり反対派ではあるが、この宗教国家において神の決定を否定するのは反逆者、つまり大罪人となるので声を上げることはできなかった。

 ……まったく、本当に神様というものは悪戯好きだこと。

 

 

 

 

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 王国お抱えである私でも、結局はただの職人。勇者召喚が行われる聖教教会本部にも勇者達がこれから過ごすことになる王宮にも、滅多な事では入る事は出来ないので異世界から来た勇者達に会うことはないと思っていた。……のだが、

 

「……私が異世界の勇者を弟子を取る。ですか?」

「正確には勇者では無く、その仲間の錬成師だがな」

 

 私の工房に突然訪問してきたハイリヒ王国の偉大なる騎士団長、メルド=ロギンスに思いっきり勧誘を受けていた。

 

「……別に構いませんが。救国の勇者御一行の一人ですし、私も得られるものがあるかもしれません。……けど、私でいいんですか?国お抱えと言えど、まだまだ17歳の小娘ですが」

 

 そう言うと、メルドさんは苦笑した。

 

「何を言いますか。貴女はこの国、いや……この現代において最も優れた錬成師ではないですか。シルヴィ殿」

「それは過大評価だと、常々思ってるんですがねぇ……」

 

 その後、結局はメルドさんに押し切られてしまい、私に『勇者御一行の錬成師の師匠』という肩書が増えたのだった。

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