この書き方でほんとに初投稿なことってあるんですね。
物語を書くうえで当然のことですが、原作やクロス作品のことを知らない方でもすっきり読めるように表現や構想を考えながら書いていきます。
でも半分ノリで書いていくつもりなので、何か原作との矛盾や「このキャラはこんな喋り方じゃない!」みたいなご指摘がありましたら感想欄にてお願いします。
──────「君はヒーローになれる。」
誰かに言って欲しかったその言葉を、憧れの
───これ以上の衝撃があるだろうか…!?
そう考えていたのも束の間、その憧れの
「今日もよろしくお願いします!」
「あぁ、10か月なんてすぐだからね。今日も張り切っていこう。」
僕───
「身体の調子はどうだい?初日からかなりハードな内容だったからだいぶキてるだろ。」
「はい、正直筋肉にかなり。…でも僕はほかの誰よりも遅れてる、泣き言を言ってる暇なんてありません!」
「
オールマイトはそう言いながら、付近一帯に不法投棄されているゴミの山を見渡した。
「昨日は冷蔵庫のような重めのヤツを引っ張ったからね、今日は昨日のものよりは少しだけ負荷の小さいものを運ぼう。あっちの東屋*1の方に小さめの家電ゴミが固まって落ちているようだから、そこからかな。」
「わかりましたオールマイト!」
そう返事をしたあと、ベンチの付属している東屋の方へ向かう彼の後を付いていくと──────
「……んぐっ」
ドスン、と何かが地面に落ちる音がして、それと同時に聞こえてきた声により、人がそこにいるのだということに気が付いた。
「えええ~~!? お、オールマイト、誰か人が倒れてますよ!?」
「オールマイト!? 誰ソレ!!」
そうだ! 今のオールマイトの姿は痩せ細った身体であるトゥルーフォーム……5年前のヴィランとの戦いで負った傷のせいで、ヒーロー活動中以外はほとんどこの姿で過ごしているらしい。
しかしNo.1ヒーローであり平和の象徴でもある彼が、実際はこのような身体になってしまっているということは、決して世間に露呈してはならないんだ…。
「リピートアフターミー! 『人違いでした!』」
「人違いでした!」
そうして何とか誤魔化したあと、オールマイトというビッグネームを聞いたであろうその人物の反応を確認しようと相手の方を見やるが、どうやらその人物はベンチから落ちても眠ったままでいるようで僕たちの会話は聞こえていない様子だった。
「よかった…聞かれていなかったようですね……。」
「あぁ、もし私が本当はこんな身体だと民衆に知られてしまえば、取返しのつかない事態になるからね……。」
二人して安堵の息を吐きながら、ベンチ近くの地面に転がっている謎の人物を再び確認する。
「───僕と同年代くらいの子ども……? なんでこんな早朝のこんな場所に……?」
そこには、僕とあまり年齢の離れていなさそうな、男の子が眠っていた。
正確な年齢はわからないが、少年と青年の中間とでも言うべきあどけない顔立ちをした、綺麗な金色の髪色をした男の子だ。
寒いのか、それとも何かに苦しんでいるのか、眉根を寄せて、身体を縮こませながら呼吸を繰り返している。
オールマイトも同じことを疑問に思ったようで、こちらも眉根を寄せて、怪訝な顔をしていた。
「こんな時間にこんな場所で眠っている。昨日ここにはいなかった…。ホームレス、というには身なりが整っているし、家出少年だろうか……。」
「荷物も何も持ってないですね…。服の中に収まるぐらいのものだけ持って出てきたんでしょうか…。」
うーん、わからない……。警察に連絡するべきなのか?
僕がそう独り言ちていると、考えをまとめたらしいオールマイトから声がかかった。
「とりあえず、彼が起きるのを待ってみないとわかるものもわからないな…。よし、緑谷少年、私は彼の様子をしばらく見ているよ。なんだか苦しそうだし、もし風邪を引いていたり、何か病魔に侵されていたりするのだとしたら、病院に連れて行ってあげないといけないしね。」
ヒーローの本質は人助け、ということか…さすがオールマイトだ。
「わかりました。僕はどうすればいいでしょうか…?」
「緑谷少年は昨日の続きさ、プラン通りに
「はい! それではすぐに取り掛かります!」
そう言って僕はオールマイトと謎の男の子のもとを離れ、打ち棄てられていた家電などを手に、公園入口前のトラックに向かって歩き始めた。
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───身体が焼けるように熱い……。
そう感じた数瞬の後には今度は身体の芯まで凍えつくような寒さに襲われる。
───いったいどうなってんだ……? 確か俺は買い物をしようと外に出て、それから──────?
何も思い出せない。頭に靄がかかったように思考の邪魔をする。
考えがまとまらない。何かを思い出そうとするたびに、ほかの何かが浮かんでいってはすぐに消え去る。記憶が欠落している……? そう考えてまたすぐに自身の記憶についての考察から追い出され、先ほどまで考えていたことが頭の中の遠くの方に飛んでいく。
ほとほと困り果てて、頭を抱えようとしたが、およそ知覚できる範囲内で、頭や手に該当する器官が存在しない。
───いったい俺の身体に何が起きて……。
身体? そう考えて、ひどい頭痛に襲われた。頭というものが、いやおそらくであるが、自身の身体の頭からつま先まで1mgたりとも存在していないというのに、この痛みはいったいなんなのだろうか……?
痛みに苛まれ、思考がまとまらない。頭が、いや───俺の身体は……頭がないというのに、先ほどから脳が割れんばかりに感じているこの痛みは、いったい……? なるほど! わかったぞ!! これが所謂「頭痛が痛い」というやつか! いや違うこれは魂の──────
そのような益体もないことを考えながら、俺の意識は深淵に沈んでいった。
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「さて、まずはこの少年をベンチに寝かせなくてはね。」
緑谷少年に訓練の再開を言い付けた私は、地面に転がったままも何だろうと、目の前のこの少年の身体を抱え、ベンチに向かうこととした。
───
そう自身の弱った身体に悪態をつきながらも、なんとか眠ったままの少年を運ぶことに成功する。
「ついでに軽く熱でも測っておくか…。変わらずしんどそうだし。」
そうして少年の顔の前に膝を下ろし、両手を使って少年の額と自身のそれの体温を比較しようとしたところ───
───少年の瞼が薄っすらと開かれていく。
そして目の前の謎の少年と目が合い──────
「……事案?」
───Holy Shit!!
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───なんか目が覚めたら明らかに怪しい風貌の男が目の前にいた。
いやまじでなに?? え? なんか俺の顔に向かって手を伸ばそうとしてるし、なにこれ、誘拐直前?
つい軽口がぽろっと漏れ出てしまったが、もしかして今の状況、結構やばい?
怒らせちゃったら埋められちゃう? 埋めるなら足からお願いします、犬神家はやめてください。
なんて不安を感じながらも思案していたところ、急に頭にジーン、とした痛みが走る。あとなんか身体も痛い。なんで?
「う、ぐ……」
「大丈夫か少年!」
目の前の怪しげな男がこちらを気遣うように声をかけてくる。
───あれ? もしかして優しい人? いやでも目が覚めた瞬間に目の前にいる知らない人はどう考えても怪しいよな……なんか目元すげー黒いし、これで怪しくない方が無理がある……。
そう考えておかしな点に気付く。
───目が覚めたら? 寝てた覚えはないけど突然気絶でもしたのか?
なんか頭と身体がいてーな、と思ってたけど、そういうことなら寝た記憶がないってことにもつじつまが合う、のか?
そもそも俺は買い物に出かけて、それから……
───それから? わからない。向かう途中で気絶したってことか?
なーんもわからんけど、とりあえず目の前の人と会話をして情報収集をしよう。
ちなみに今一番ありえそうなのは、目の前のコイツが誘拐の実行役で、いっぺん気絶させたあと、目とか塞ごうとして俺に向けて手を伸ばしてるシーンが今ってことね。
「えっと、おはようございます?」
「あぁ……おはよう。頭痛を感じていたようだったがもう大丈夫かい?
「だ、大丈夫ではないかも? しれません……。えっと、あなたは…?」
「私はただの通りすがりのオジサンだよ。君がこんなところで眠っていたからね。起きたらワケを聞こうと思って君の様子を見ていたんだ。」
「……? じゃああなたは誘拐犯じゃないんですか?」
「Shit! 違うぞ少年! 私はただのお節介オジサンさ!」
あ、怪しすぎる……どうしよう、軽く回りを見渡したら知らない風景だし、絶対誘拐されたと思ったんだけど……。
「……えっと、俺がここで眠っていたってことは本当ですか? 眠る前の記憶との整合性がとれなくて…」
「あぁ、本当だよ。用事があってこの公園に来たんだが、こんな朝早くからこんな場所で少年が眠っていたもんで、私も何が何だかわからなかったのさ。」
更に状況がややこしくなった。
知らない場所で目が覚めて、目の前には怪しい知らない人。
そしてその怪しい人も俺がここで眠っていたと主張しており、何も状況が進展しなかった。
じょ、情報が、完結しない───。
なるほど、わからん。
───もう思い切って聞いてみるか。
「えっと、俺はここに自分の足でやってきた記憶もないですし、なんなら自分の意志で寝たような記憶もないんで、どこか別の場所で気絶させられて、そしてここで一度目隠ししたり、袋をかぶせようとしたりしているタイミングのあなたと目が合ったと、そう思っているんですが、ほんとに誘拐犯じゃないので……?」
「Shit! まったく、私は怪しいものじゃないって……え、そんなに怪しい?」
「まぁ、そうですね……。怪しい風貌の自称通りすがりお節介オジサンは普通に通報案件だと思います…。」
まぁ名前も知らん人の言うことはまともに信じるなってことぐらいは、最近の小学生でも大半がわかってるであろうことだ。
「名前を教えてもらってもいいですか?」
「名前かぁ……あぁ、いいよ。私の名前はね、
「オールマイト! ちょっと助言が欲しくて……」
目の前の怪しいオジサンの名前を訪ねていると、緑色のもじゃもじゃの頭髪をした少年がこちらに話しかけてきた。
しかし、少し様子がおかしい。まるで口を滑らせて、知られてはいけないものを知られたかのように、彼は冷や汗をかいて、自身の口元を抑えている。
「あ!? す、すみません!! もう目覚めてるとは思ってなくて……」
緑色の彼がオジサンに対して言い訳を述べるが、申し訳なさがものすごいようで、声量がどんどん小さくなっていくのと同様に、顔や雰囲気もしわしわになっていく。
あぁ、名探偵のピ〇チュウみたいにしわしわに……
彼が焦って謝っている理由も、オジサンの雰囲気が心なしか沈んでいる理由も俺には何のことやらわからない。
───フルネームを知られると何か不都合がある、のか?
デス〇ート的な何かがあんの? こわいな~、とづまりすとこ。
しかしこれは大きな手札を得た。オジサンに対して有利になれる可能性がある、というわけだ。
今の俺は自身を取り巻く状況が何もわからない。寝て起きたら(?)この場所だ。
このアドバンテージをちらつかせて、俺が無事元の住んでた場所に帰れるまで、ぜひともオジサンから情報を絞りつくすとしよう。
「なるほど、八木オールマイトさん。いい名前ですね、ハーフの方でしたか。それなら顔の掘り*2が深いのも納得です。」
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくれ! 私の名前はただの八木だよ! それに純日本人だからね! 誤解しないでくれよ!」
「いえ、大丈夫です。何も誤解などしていませんよ、八木オールマイトさん。とても素敵な名前ですね。先ほどは顔を一目見て怪しい人物だと判断してしまい、すみませんでした。」
「やっぱり誤解してるよね!? ハーフじゃないよ! そ、それに、その名前を連呼しないでほしいなぁって……」
いいや限界だ、押すね!
「わかりました、八木オールマイトさん。八木オールマイトさんが言うところの意味は、この『八木オールマイト』という名前をあまり他人に知られたくないのですね。わかりました、八木オールマイトさん。それにしてもいい名前ですね、八木オールマイトさん。あなたは地面師が似合いそうな名前をしています。あなたも地面師になってみませんか?」
「地面師…?? まぁよくわかんないけど、本当に私の本名はそれじゃないからね! それにオールマイトでもないから!! 絶対に違うよ!! そうだよね緑谷少年!?」
「えええ!? は、はい!! この人はオールマイトじゃないです!」
なんか焦ってる上に、急に無茶振りさせられててワロタ。
それにしてもさっきから少し気になることがある。「この八木さんは『オールマイト』ではない」ということ。二人とも焦って訂正しているし、ただの下の名前の否定という訳ではないようだ。
オールマイト、という言葉に何か大きな意味でもあるのかな。だいぶ道が逸れたが、名前のついでにそれについても聞いてみよう。
俺は冷や汗ダラダラで必死に訂正している二人に対して口を開いた。
「あの、『オールマイト』っていう言葉は何を表すもんなんですか?今まで聞いたことがなくて…。」
その瞬間、面白いように目の前の二人の動きがピタッと止まった。
───こ、これは、あの時間停止!! 時間停止A〇の9割はやらせだという噂があったが、かねてより俺は、1割の本物の存在を信じ切れずにいた。
しかし今、その1割は存在するのだと、存在してもいいのだと、深く心に刻み付けられた。ありがとうすべての時止めマイスターたちよ。今はただ、君に感謝を───。
というのは置いといて……もしかして、俺何かやっちゃいました??
ノリで一話書いてみたわけですが、漫画という原作があるにも関わらず、その内容を追って小説という形式に落とし込むだけでかなりの作業量を要するということに、初めて気付きました。
それに視点を一人称にするのか三人称にするのか、場面で切り替えるのか、etc...
考えるべきことがたくさんあります。みんなこれやってんの?すげー
これは自分で小説を書いてみないとわからないものですね。勉強になります。
みんな二次創作できて偉い!!続きを更新もできるなんて神!!!
でも文章の形を成していないものや、表記不足で場面の状況がわからないものなども、いくつか散見されるので、そういうのを見るたびに「書いてるだけで偉いな~」と「やっぱなんか萎えちゃうな」の心が二つある~状態になってしまって少し悲しいです
ワイの本心はいったいどっちなんや!?わからん!!分裂してまう!!
「どちらもありうる……そんだけだ」
サンキューカッシー!
ワイは歪な存在のまま、ほんの少しの諦念と希望を胸に生きていくで~^