原神ヒーローアカデミア   作:限界

3 / 3

評価もろたので続き書き始めたよーん^ 適当な顔文字でもいいから感想おくれー^
これ各ユーザーが10作品にまでしか☆10評価付けられないってマ?

な、なんて世知辛いシステム……
ワイの「評価全部☆10! 赤色超えて評価バーレインボー大作戦(おそらくそのような機能はない)」が……む、無念

まあこのサイトにもたいして詳しくないので、評価の色やバーの空白が表す具体的な意味もあんまりわかってないんですけど…
UAが雄英の意味じゃないことには気付いた

文章内での誤字や誤用の少なさだけで評価をもらっていこうと思ってます()




「俺が払うよ。」

 

「わ、私の怪我が…身体が治っていく……!」

 

急に目の前で吐血し始めた八木さんに対して、俺は半ば祈るように元素力による癒しの力を行使した。

「原神」の舞台であるテイワットにおいて広く知られている「元素」の力を、この身体が本当に扱えるかは半分賭けのようなものだったが、何とか上手くいったようで俺は心底安堵し、大きく息を吐いた。

 

本来テイワットにおいて、7種類存在するそれぞれの元素を扱うには「神の目」と呼ばれる外付けの魔力器官が必要だったり、その元素を司っていることや身体が元素で構成されていたりなど、そういった様々な必要性があるのだが、主人公である空/蛍は例外である。

 

主人公である双子はテイワットの"外"から訪れた異邦の旅人であり、その身は「神の目」を持たなくとも元素を自在に扱える、という特殊な体質を持っている。

この身体にもその体質は備わっていたようだ。

 

フリーナ*1の持つ能力のうち、癒しの権能を持つ元素スキルを使用した俺は、その対象である八木さんに対し様子を窺うように話しかける。

 

 

「どうですか? 身体の調子は?」

「…あぁ、ほんとうに驚いたよ……。5年前、ヴィランから受けた傷が…度重なる手術と後遺症で憔悴してしまっていた身体が、だんだんと治っていく……。」

 

 

そう言いながら彼は自身の服を捲って、俺にその傷跡を見せつけてくる。

 

 

「うわ、グロ…R-15じゃん…」

 

 

彼の腹部、肺や胃などがあるとされる部分には、まるで蜘蛛の巣のように広がる怪我の跡とその手術痕が残されていた。

が、しかし今は癒しの力をその身に受け、少しずつであるが回復していっているようだ。

 

 

「当時は生死の境をさ迷ったからね……。それにしても、この力はいったい……?」

「あー、なんかできる気がして…。」

「軽いな! こんな回復能力をもつ人間なんてなかなかいないぞ……。今現在、治癒の個性を持つすべての人間の中で、最高峰の性能を誇る『リカバリーガール』の個性でさえ、『治癒力の超活性化』……つまり、治療を受ける患者側の体力がないとほとんど効き目がない、といった具合なんだが…。実際に治療されている感じ、何か制限や副作用があるような感じでもない……。この力には何かデメリットは?」

「あー、ないですね。多分、知らんけど。」

「本当に軽い……君はあまり実感がないかもしれないけれど、本当に稀有な個性なんだよ?」

 

 

治療を受けながら彼は俺にそう説き伏せてくる。

というかさっきから個性個性って、もしかしてこの世界では何らかの特殊能力が人間に備わっていて、そのことを総じて「個性」と呼んでいるのだろうか…?

先ほどの話を聞いた限り、治癒能力は珍しいようだが、どうやら治癒の他にも特殊能力は存在するかのような口ぶりだったし……

 

 

「すみません、個性って何ですか? なんとなくはわかるんですけど…。」

「……そうだね、君は記憶喪失かもしれないし、個性と現代の超人社会について説明しておこう。」

 

 

そう伝えられ、彼の口から語られたものはまるでコミックの設定のような、なんともスケールの大きい話であった。

 

曰く、中国で"発光する赤児(あかご)"が生まれたのを皮切りに、以降各地で「超常(ちょうじょう)」は発見され原因も判然としないまま時は流れたんだと。

そうしている間にいつしか「超常」は「日常」に…「架空(ゆめ)」は「現実」になったそうな。

ほんで、世界総人口の約8割が何らかの"特異体質"である超人社会となった現在、その"特異体質"のことを「個性」と呼び、その「個性(ちから)」をもって社会の平和を守る存在のことを──────

 

 

「ヒーローと呼ぶ、と……。」

「あぁ、"超常"に伴い犯罪件数が爆発的に増加してね…勇気ある人々がコミックさながらにヒーロー活動を始めたんだ。そうしてたちまち市民権を得たヒーローは、世論に押される形で公的職務に定められた……これまで話してきたこと、みんな義務教育で習うんだけど、やっぱり記憶には無い?」

 

 

その言葉に対し、俺は首肯することで返事をする。

記憶にないというか…おそらく別の世界から来たというか……

でもそれを証明することもできないし、正直に言ったとしても病院送りにされるだけかもしれない。頭の。

現状俺は一文無しなので、なるべくそういうところにはお世話になりたくない。

 

それにしても、だいたいこの世界のことがわかってきたな……問題は、世界についての見識を得ても、今の俺はそれ以前の窮地に陥っている、ということである。

 

なんせ住む場所はおろか、お金すらもいっさい持ち合わせていないのだ。ついでに戸籍もなさそう。これ詰みでは…?

見たところ、かなり発展した社会のようだし、法整備もしっかりしていそうだ。

「原神」の世界みたいに、冒険者となることで身分が保証される、なんてこともないだろう。

 

───強請(ゆす)るか……

 

 

「ところで八木オールマイトさん、この世界のことについて説明してくれたことには、とても感謝しています。それはそれとして、俺は今一文無しです。自身を取り巻く環境についての知識を得たとしても、先立つものがなければ意味がありません。そして今あなたは俺に治療されていますね? …………ちょっとジャンプしてみてくださいよ。」

「治療の押し売りにカツアゲ!? とんでもないな君は! ……そんなことしなくても、ちゃんとお礼はさせてもらうつもりだよ。それに君のことは放っておけないしね…。」

 

 

おぉ、それは本当にありがたい……八木くーん、君は自分の身体にいったいいくらの値段を付けるんだい? お礼を受け取る時が楽しみだよ。

 

そのように益体もないことを考えながらも、少し希望の見えてきた未来について思いを馳せていると、血を吐くこともなくなり、心なしか顔色の良くなった八木さんが、こちらに問いかけてきた。

 

 

「ところで空少年……君、これから行く当てもないんだろう? 君さえよければ、私のお世話になっているところに共に来ないかい…? 君のその力を社会のために使ってくれないか…?」

 

 

───そう、今の俺には何もない。かつて生きていたはずの前生の俺が、何故か今この身体になっていることの理由もさっぱりわからないうえに、これから何をすればいいのか、この身体となってこの世界に生まれ落ちたことに何の意味があるのか、それとも意味はないのか、何一つ不明な状態だ。

 

いやでも八木さんは相変わらず怪しいしな…

色々教えてもらったり、面倒をみてもらったりはしたけれども……

さすがに何も考えずに、第一村人にのこのこ着いて行った結果、裏社会の駒としていいように扱われてゲームオーバー、なんてこともあり得るかもしれない。

もう少し情報が欲しいところだ。

 

 

「い、いえ…遠慮させてください……。だって八木さん絶対怪しいじゃん……5年前に大怪我した、って言ってましたけど、それで今まで通りに働けなくなって怪しい商売に手を出してそうだし……お礼だけ貰えたら俺はそれで…。」

「うーむ…し、信用がまるでない……そんなに怪しく見えるか…………仕方がない。」

 

 

そう言いつつ何かを決断したらしい八木さんは、お互い座って話していたベンチから立ち上がって、俺の方に身体を向け、力強い威勢でもって語り始めた。

 

 

「空少年、私の正体はね、この国ひいては世界中でも知らぬ者の居ない、有名なヒーローなのさ。」

 

 

───目の前の男の圧力が増していく。その枯れ枝のようだった身体は、治療を受けたことも相まってどんどんと、まるでその身に宿す輝きを纏うかのように、溢れんばかりの力強さを世界に見せつけるかのように、テニスの王子様の有名な1ページのように、その身を肥大化させていき──────

 

 

「緑谷少年が言っていただろう。存在そのものが"抑止力"とされ、名実ともに"平和の象徴"となったNo.1ヒーロー『オールマイト』───それが私の本当の姿さ。」

 

「(筋肉)デカすぎんだろ……(物理法則どうなってんだ)」

 

 

急に画風がガラッと変わった、暑苦しそうな筋肉マッチョマンがそこには居た。

 

 

 

──────────────────────────────────────────

 

 

 

「訳あって、ヒーロー活動中以外は先ほどの姿-トゥルーフォーム-でいることが多くてね。だが実は私は、この国のNo.1ヒーロー『オールマイト』その人なのさ!」

 

 

目の前でマジシャンも顔負けな、人間ビックリショーを見せられた俺はというと───

 

 

「ほーん…」

「いや反応薄! …これでも衆人の目に留まれば、一秒もせずファンが群がってサインを求めてくるんだよ?」

「そんなに有名なんすか、すごいですね。」

「あぁ、そういう訳だから、私の身分については心配しないでほしいな。身分の証明についても問題ない、あとで社会的地位のある第三者のところに共に確認しに行っても構わないし、君のおかげで身体の調子が良くなったからね、人通りが増えてきたらパトロールついでに街に繰り出して、周りの人の反応を検証してもらっても大丈夫さ。」

 

 

そこまで言うのだろう、彼がNo.1ヒーローであるというのはどうやら本当のことらしい。

 

 

「とりあえず話を戻すけど、君さえよかったら私がお世話になっているところへ来てくれないかな。そして、緑谷少年と共に社会に平和を齎すヒーローを目指してほしい。」

 

 

No.1ヒーローからの「お前もヒーローにならないか?」発言、件の緑谷少年のようなオールマイトが大好きらしいヒーロー志望生からしてみれば垂涎ものの、この誘いに対し俺は───

 

 

「……No.1ってことは、もしかしてお金めちゃくちゃ持ってます?」

「あ、あぁ……特に使い込む趣味もないからね…だいたいは寄付しているが、それでもたんまりと溜まっていると思うよ。」

「一生ついていきます。」

「えぇ……なんというか、最近の若者のことはオジサンあんまりわからないな…。」

 

 

───お金(モラ)*2がないと何にもできない*3もんね!!

とりあえず、家系ラーメンでも奢ってもらうこととしよう。

えっ今日はライスも頼んでいいのか!! おかわりもいいぞ?

 

 

感謝 感謝! またいっぱい食べたいな!!

*1
水と審判の国、フォンテーヌを統治する水の神、またの名をフォカロルス。

*2
テイワットにおける全国共通の通貨。

*3
「原神」ではキャラ育成・武器強化など、すべてのリソース強化に大量のお金(モラ)を使用する。モラがあるときは数億円くらい持っていたりするのに、ないときは所持金23円くらいにまで減少する。本当にモラが足りない。





評価、感想がいっぱいついて、たくさんの人に見てもらえるようになるまでは、コンスタントに続きをあげていった方がいいんだろうなぁーとは思いつつも、そんなにサクサク物語は書けねえよい、ってことでまあぼちぼちやっていけたらいいなーと思っています

呪術やブルアカなど人気の他作品に比べ、ここハメにおいて少し勢いの弱い原神について興味を持ってもらうのは難しいなと感じるなど
感じすぎて幹事長になったハメ

入学前までの状況説明が書いてる側からすると長すぎてンニャアー!!と猫ミームみたいに頭を抱えているのですが、実際に読んでみたり、文字数の観点から考えてみるとそんなに長くないっていうね

拙作がもし続けば、次回あたりからは物語が比較的さっくり進んでいくと思いまつ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(必須:5文字~500文字)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。