アルバイトスタッフの電脳日常   作:ヴィルヘルム星の大魔王

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今回はハロウィン回です。
キャラ崩壊ありなので、ご注意。
【登場するホロメン】
・ときのそら    ・夏色まつり
・星街すいせい   ・紫咲シオン
・さくらみこ    ・癒月ちょこ
・犬上ころね    ・大空スバル
・猫又おかゆ    ・holoX


Trick or Treat?

 

 10月31日。世間は、ハロウィンイベントで賑わっている。だが、アルバイトスタッフである俺は、今日も元気に働いている。Vtuber関係者の仕事は、アルバイトも含めて、中々の重労働なのだ。

 話を戻すが、今日は年に1回のハロウィン。イベントが大好きなホロメン達の事だ。トリックオアトリートしてくるに違いない。誰が最初に来るのか。俺自身、密かに楽しみである。

 

 そんな事を考えながら、作業を一旦、取りやめた。アイスココアを飲みながら休憩していると、事務所のドアが大きな音を立てて開く。大きな音に驚いた俺は、アイスココアをデスクに置いて、後ろを振り返る。

 

 そこには、イタズラが成功したことに笑みを浮かべている二人の少女達がいた

 

 

 「「トリック・オア・トリート!お菓子をくれなきゃイタズラしちゃうぞ」」

 

 

 現れたのは、ホロメンの二人でお子様枠の夏色まつりと紫咲シオンである。今日は、ハロウィンである事とお化けの仮装から見て、つまり…そういう事である。

 

 

 「Happy Halloweenだ。シオン、まつり。イタズラは勘弁して貰いたいからお菓子を持っていきなさい」

 

 

 そして、シオンとまつりのパンプキン型カゴにハロウィン仕様の飴とマシュマロに加えて、オマケの手作り菓子を入れる。二人は喜んでハイタッチをしていた。

 

 「そうだ!理央さん!まつり達が何のコスプレしているか分かる〜?」

 

 「当ててみなさい!」

 

 そう言われ、俺は二人の仮装姿を観察する。まつりの仮装は、包帯を全身に巻いていることからミイラのコスプレ。それに対して、シオンは一見普段の格好と同じに見えるが、よく見るとハロウィン仕様の柄に変化していることがわかる。

 

 

 「まつりは、ミイラの仮装。シオンは、ジャック・オー・ランタン魔女の仮装か。二人とも似合っているな。かわいいぞ」

 

 

 仮装の出来の良さを褒めると、シオンとまつりは頬を赤らめてニヤニヤしている。こういうところが子供らしさ全開で微笑ましい気持ちになる。

 

 

 「それでさ、理央さん」

 

 「ん?どうした?」

  

 

 まつりがニヤニヤをやめて、俺のデスク周りを指差す。

 

 「何でカボチャじゃなくて、蕪を飾っているの?」

 

 「それ私も気になった!」

 

 

 デスクを見るとカボチャの代わりに顔をくり抜かれた蕪があるから、気になるのも当然か。

 

 

 二人に向けて、蕪のジャック・オ・ランタンについて話す。

 

 「ハロウィンの起源は、古代ケルトと呼ばれる国のお祭りで、ジャック・オ・ランタンは、元々、南瓜じゃなくて蕪が使われていたんだ。何故、蕪から南瓜になったかと言うとアメリカにアイルランド人の移民が渡った際にハロウィンの風習が伝わって、蕪の代わりにアメリカで大量生産されていたカボチャに変わったんだよ。ちなみにハロウィンは本来、死者や悪霊に連れ去られないように子供たちがお化けの仮装をして身を守ることを意味していたんだ。これがハロウィンが誕生した起源の一つ」

 

 「「へぇ〜!」」

 

 新たな豆知識を得たことに喜んだシオンとまつりの2人は、事務所を後にした。

 

 その後、おかゆ&ころねが遊びに来て、ころねにゆびゆびされそうになったり、おかゆに指を舐められたり、シスターの格好をしたフレアやノエルから逆にお菓子を貰うなどの出来事があった。

 

 その他にも、先程、ルーナが遊びに来て、

 

 「トリックオアトリートなのら!お菓子をくれなきゃイタズラするのら!」

 

 「ハッピーハロウィン。お菓子だよ。それと、つまらない物だが手作りお菓子あるよ」

   

 ルーナにお菓子を差し出すと

 

 「つまらない物なら出すな美味いもの出せ」

 

 ルーナのストレートな毒舌が炸裂することもあったが、言った本人はかなりアワアワしていた。気にしなかった俺は、ペロペロキャンディをあげると喜んでいた。

 

 次の来客を待っていると突如として、目の前が暗くなった。

 

 

 「だ〜れだ?」

 

 

 「その声はすいちゃんか?」

 

 「お!当ったり〜!」

 

 「みこもいるにぇ!」

 

 

 「みこち、すいちゃん。いらっしゃい」

 

  

 そこには、ヴァンパイアの仮装をした星街すいせいとフランケンシュタインの仮装をしたさくらみこのmiCometコンビがいた。

 

 

 「トリック・オア・トリート!理央さん!お菓子をくれなきゃイタズラしちゃうぞ☆すいちゃんは〜?」

 

 すいちゃんからの問いにみこちと共に答える。

 

 「「今日も小さー」」

 

 嫌な気配を察知してみこちと共には避ける姿勢に入り、みこちは避けたが、俺は間に合わずザシュッ!っと頭に斧が突き刺さる。

 

 「り、理央さーん!」

 

 キュッキュキュッ!……ポン!ブシュー!

 

 頭に刺さった斧を取り外し、頭から血を流しながらもすいちゃんに斧を返す。みこちやすいちゃんは普段通りの姿にドン引きしている。

 

 「理央さんごめん!大丈夫?」

 

 「理央さん。さっき、頭に斧刺さってたにぇ…え?大丈夫なのかにぇ?」

 

 「ちっ!みこちを仕留め損なったか!」

 

 「あんだお!」

 

 「やるか?」

 

 グギギギ!と額をぶつけ合いながら、喧嘩している二人を止めて、用意したハロウィン用お菓子と手作り菓子を二人に配る。みこちとすいちゃんは上機嫌になり、去っていった。

 

 「ふぅ…意外と疲れたな〔ガシャーン!〕何事!?」

 

 

 いきなり事務所の窓が割れて黒い影が現れる。

 

 

 「理央さま〜。トリック・オア・トリートですよ〜」

 

 黒い影の正体は、ちょこ先生こと癒月ちょこである。ちょこ先生の服装は、ピンク色のナース服であり、大きな注射器を背中に抱えていた。

 

 「ちょ…ちょこ先生か。ハッピーハロウィンなんですが…あの、窓が」

 

 「そんなことより、理央さま〜。ちょこには、お菓子じゃなくてイ・タ・ズ・ラしてほしいな〜」

 

 割れている窓に気付いていないちょこ先生は、俺の腕に手を絡めて、頬を軽く赤らめながら、上目遣いと甘い声で誘惑してくる。ホロライブで数少ないオトナのお姉さんであるちょこ先生の誘惑に普通の男なら耐えられないだろう。

 

 しかし、自称鋼鉄心の男!ちょこ先生の誘惑にも耐えるさ。俺は目を瞑り考えた末、ちょこ先生に言った。

 

 

 

 「じゃあ、お言葉に甘えてイタズラ「何さらしとんじゃボケー!」ヲガッ!?」

 

 ちょこ先生にイタズラしようとした瞬間、突然、背中に痛みが走り、吹き飛ばされて壁に激突する。事務所の壁に人型の穴が空いたが、今はそのことについては置いとこう。

 

 問題は誰が吹き飛ばしたのか。威力から見て、ドロップキックされたことは確かだ。

 

 俺は肩についた壁の破片を叩き落としながら、ドロップキックの犯人を見ようと立ち上がると、両腕に手錠が掛けられる。

 

 「ありゃ?」

 

 手錠された腕を眺めていると声が聞こえた。

 

 「大空警察だ!わいせつ未遂の罪で逮捕する!大人しくお縄につけ!」

 

 そう、まるでアヒルを彷彿とさせる声の持ち主は、ホロライブ随一の声がでかい人だ。

 

 

 「その声は!大空シュバル!」

 

 「しゅばッ!? 大空スバルっす!」

 

 

 さっきドロップキックを仕掛けたのはホロライブ2期生の大空スバルである。スバルの仮装をよく見るとポリスの格好をしている。所謂、大空警察であった。スバルの肩にアヒルが乗っているが気にしたら負けだろう。

 

 

 

 

 《ハロウィーン!ハロウィーン!》

 

 「ん?何だ?」

 

 俺とスバルは、急いで事務所の外へ駆け出し、外の光景を見て、驚愕する。

 

 「「何じゃこりゃー!?」」

 

 そこには、ジャック・オ・ランタンの被り物をした小さなお化けが列をなし、列の中央には、体長5mにも及ぶ王冠を被った巨大なジャック・オ・ランタンが椅子に佇んでいた。

 

 〈我はパンプ王ジャック!この街のハロウィンは我々ジャック・オー軍団が乗っ取った!返して欲しくばお菓子を寄越せ!〉

 

 「ジャック・オー軍団だと!?どうすれば」

 

 俺一人で太刀打ち出来るが、如何せん、あの数だ。スバルと事務所内にいるスタッフを危険に晒すことになるかもしれない。

  

 すると、どこからか高笑いが聞こえる。

 

 「わっはっは!ここは吾輩達に任せろ!」

 

 ホロライブ事務所の屋上から5人の人影が見えた。

 その影達は、屋上から飛び降りて、華麗に着地した。

 真ん中の影は小さなシルエットでツノが生えている。

 ま、まさか!あの特徴的なツノは!

 

 「そこに跪け!」

 

 

 

 「吐いて捨てるような現実を!」

 

 

 

 「一刀両断ぶった切る!」

 

 

 

 「終わりなき輪廻に迷いし子らよ!」

 

 

 

 「漆黒の翼で誘おう!」

 

 

 

 「我らエデンの星を統べる者!」

 

 

 「「「「「秘密結社holoX!」」」」」

 

 

 

 「でござる〜!」

 

 

 

 謎の影の正体の1人であるラプラスはポーズを決めるが、その他のメンバーとして、沙花叉クロエと風真いろはしか残っていなかった。

 

 

 「…2人足りないが?」   

 

 

 「…あれ?可笑しいな?ちょっと待ってくれ」

 

 

 人数が少ないことを指摘すると、不思議に思ったラプラスは、消えたholoXメンバーに電話をしていた。

 

 

 「もしもし、こより?何で帰ったんだ?[こよは今からマヨネーズのお菓子を作るからパス!ゴメンね〜]え?あ、ちょ!」

 

 ラプラスは、次に鷹嶺ルイに電話を掛ける。

 

 

 「幹部は何でいないんだ![作り置きのカボチャクッキーを焼き忘れていたことを思い出したの。ラプも食べるでしょ?]吾輩もクッキー食べたい![今、焼いてるから早く終わらせるんだよ?]はーい」

 

 ラプラスは、スマホの通話を切り、スマホを片付ける。

 

 「さあ!行くぞお化け共!って、おいクロエ!帰ろうとするな!」

 

 ラプラスは、帰ろうとするクロエを呼び止める。

 クロエは、ラプラスの声に気付いて振り向き、理由を話す。

 

 「いや〜、今ハロウィン限定でコレが激アツなんですわ。なので、お先に失礼しま~す」

 

 クロエは、レバーを捻るフリをしながら説明して去ろうとする。

 

 

 「待て!クロエ!カムバック!インターンン゙ン゙!!」

 

 「ぽえぽえぽえ〜」

 

 クロエは、暢気に片手を振りながら、去っていった。

 頭を垂れながら跪いているラプラスの肩をポンと優しく叩く風真いろは。いろはの気遣いから気持ちを切り替えたラプラスは、いろはに命じた。

 

 

 「用心棒、斬れ」

 

 「任せるでござる」

 

 愛刀チャキ丸を抜刀したいろはは、ジャック・オー軍団に突撃する。次々とミニジャック・オーを斬り伏せていく。正に侍のような戦いっぷりを見せていた。

 

 俺も駆け付ける為に、スバルに避難するようにお願いする。

 

 「スバル!ここは危ないから避難してろ!」

 

 「分かった!理央さんも気をつけて!」

 

 スバルが事務所に避難したのを確認した俺は、縮地で高速移動し、ミニジャック・オーの群れに方向を向け、勢い良く地面に脚を踏み込む。

 

 「震脚!」

 

 震脚による衝撃で地面が隆起し、ミニジャック・オーの群れを一網打尽にした。ミニジャック・オーが消滅したことを確認した俺は、すかさず、パンプ(キング)ジャックの懐に飛び込み、発剄による拳撃を与える。パンプ王は、衝撃によって、体が粉々になり、頭だけが残った。

 

 〈ぐぉっ!?キサマ、何者だ〉

 

 「ただのアルバイトスタッフだ。カボチャの化け物よ」

 

 〈我に一撃を叩き入れるとは、中々やるではないか〉

 

 パンプ王は、崩れ落ちると直ぐ様、破片が積み上がり、元の姿に戻っている。

 

 

 〈掛かってこい!人間風情が!〉

 

 

 俺は、パンプ王に攻撃を続けた。殴って壊しては再生され、蹴り砕いて破壊しては再生され、斬るも再生の繰り返しであった。

 

 「はぁ…はぁ…」

 

 いろはの方を見ると、傷はないものの、体力をかなり消耗していることが見てわかる。ラプラスは、一体のミニジャック・オーとポカポカ殴り合っている。

 

 「おりゃおりゃおりゃー!」

 

 「ハロハロハロ〜!」

 

 

 「はぁ…厄介だな。お前のその再生能力」

 

 

 〈我は、ジャック・オ・ランタンのキングぞ!

 疲労した状態の貴様に我を倒すことは不可能に等しい!さあ!せめてもの慈悲だ!一撃で葬ってやる…ぞ!?〉

 

 

 「!?…何だ!」

 

 パンプ(キング)と俺は、謎の重圧に動けなかった。

 

 重圧を感じる方に向けば、ミニジャック・オー達が次々と斬られ、消滅していく。そして、姿が見えると、俺はその正体に見覚えがあった。

 

 

 彼女は、カバーとホロライブがまだ小さな事務所だった頃から、yagooと共にホロライブを最前線で率いてきたリーダー的存在で皆の憧れであるホロメン。

 

 「大丈夫ですか?理央さん。このお化けさん達が襲いかかってきたので、つい斬っちゃいました」

 

 ホロライブの伝説!またの名をホロライブの始祖!

 ホロライブ0期生!ときのそら!

 

 「そ、そらさん」

 

 「理央さん。後は私に任せてください」

 

 そらさんは、温かい声で俺にそう伝えるとパンプ王ジャックと対峙する。

 

 「ジャック・オー・ランタンさん。ホロシティを乗っ取るのは止めにしませんか?」

 

 そらは、パンプ王ジャックに優しく問いかける。しかし、先程の圧はハッタリだと感じたパンプ王ジャックは、それを拒む。

 

 〈笑止!小娘風情が我に命令するな!今すぐにそこの男と共に地獄に送ってやろうぞ!ガッハッハー!〉

 

 

 パンプ王ジャックの答えにそらは、両手を合わせて、目が笑ってない状態で優しく微笑んだ。

 

 「じゃあ敵だね」

 

 

 その言葉が放たれた瞬間、そらは日本刀を具現化させ、パンプ王ジャックの体と顔を縦斬りと横薙ぎで十字に切り刻んだ。

 

 

 「〈え?〉」

 

 俺とパンプ王ジャックは、その剣速に驚きを隠せず呆気に取られた。しかし、ジャックは直ぐに体勢を立て直し、第二形態に変貌した。その姿は、正に化物を具現化したような存在となっていた。

 

 〈我に第二形態へ変身させるとは、中々やりおるな小娘!だが、舐めるな!今の我は、パンプ皇帝(エンペラー)ジャック!行け!我が下僕達よ!〉

 

 ジャックは、十三体の中型ジャック・オーを召喚し、そらに向けて突撃させる。

 しかし、そらは、落ち着いて刀を垂直に構える。

 

 「お願い!【円卓の十三騎士】」

 

 そらは、十三体の騎士を召喚。騎士達は、中型ジャック・オーを次々と撃破していく。続いて、そらは、膝を軽く折り曲げ、高く跳躍する。十三体の騎士達は、そらを中心に集まり、剣を構えて、共にジャックへと向かう。そして、騎士は光となり、そらを包み込み、ときのそらは、霞の構えでジャックに迫った。

 

 【天剣・青空シンフォニー】

 

 まるで一筋の光となったときのそらは、第二形態で出現したジャックのコアを貫いた。

 

 〈…バカな!我の野望が!我の未来がァァァ!〉

 

 パンプ皇帝ジャックは、最期の言葉を叫びながら、消滅。ジャックが消滅したことで、ミニジャック・オー達は消滅。街に平和が訪れた。

 

 そらさんは、俺にピースしたあと、俺の手を掴んで立ち上がらせる。

 

 「そらさん、助けてくださりありがとうございました」

 

  

 「いいんだよ。理央くん。理央くんもホロライブの大事な仲間だから」

 

 そらさんは、太陽のような笑みで俺に微笑んだ。その笑顔に俺はそっぽを向きながら恥ずかしげに頬を搔いた。

 

 「そらさん、やっぱり強すぎるっしょ」 

 

 「どうしたの?」

 

 そらさんは、不思議そうに聞いてきたが

 

 

 「ヴェッ、マリモ!」

 

 俺は、話をはぐらかすことしか出来なかった。

 

 「そら先輩!流石でござる〜」

 

 「流石、大先輩だ!吾輩も負けてられん!」

 

  いろはは、憧れであるそらさんの活躍に感動の涙を流し、ラプラスは、そらさんのように強くなりたいと意気込んでいた。 

 

 

 

 異能力でコンクリートを修復し終えた俺は、そらさん達と別れて、仕事場に向かう。

 

 

 「疲れたな。少し休む…か…」

 

 「・・・」

 

 扉を開けると、頬を膨らませたのどかさんが此方を軽く睨みつけていた。

 のどかさんのその姿に一瞬かわいいと思ったが、何故その様な状態なのか考えると、心当たりがあった。

 

 (やっべ!壁直すの忘れてた!)

 

 ホロライブへのアルバイト勤務歴は、6年であり、正社員ののどかさんより4年長くホロライブに在籍している。しかし、のどかさんは俺より2歳年下である。俺は年上であるのだが、のどかさんには逆らえないのだ。…逆らう気はないがね?

 

 

 「理央さ〜ん?」

 

 「あはは…すいやせん」

 

 俺は、のどかさんの監視のもと、大人しく壁を修復していた。

 

 「ちくしょう、ジャック・オー軍団め」

 

 壁を直しながら、愚痴をこぼした。愚痴を言ったところで何にも変わらない為、黙々と作業を続けた。そして、無事に壁が修復したので、俺はタオルで汗を拭った。

 

 「修復は終わりましたね。では理央君。向かいますよ!」

 

 

 「何処に向かうのですか?」

 

 俺の問いにのどかさんは、笑みを浮かべ

 

 「ハロウィンパーティーですよ!私に付いてきてください」

 

 のどかさんが、意気揚々と扉を開けて会場に向かうのを見た俺は、自分のデスクに置いてあるトイカメラを首にぶら下げて、のどかさんの跡を付いていく。

 会場らしき場所に着いた俺たちは、扉を開けて、静かに入ると。そこには、いつものホロメン以外にも、ホロライブEN勢やホロライブID勢のホロメン達が全員集合している。

 年越し以外で全員が揃うことは余り無い為、新鮮な気持ちになった。よく見れば、ホロライブを引退・卒業した子達や長年お世話になった先輩がゲストとして出席していた。

  

 一番奥を確認すると、yagooが右手にマイク、左手にグラスを持ちながら、壇上に立って此方を見て、優しく微笑みを浮かべている。それに気付いたホロメンは軽く首を傾げるが、そんなことより、yagooの挨拶に注目していた。

 

 「これで全員集まりましたね。それでは皆さん、只今よりカバー・ハロウィンパーティーを開催致します。グラスをお持ちください。

 いきますよ…ハッピーハロウィーン!」

 

 『ハッピーハロウィーン!』

 

 

 yagooによる乾杯の音頭を終えた面々は、各々、お菓子を摘み、ジュースを飲みながら、談笑していた。その光景を眺めながら、俺はグラスを片手にカボチャクッキーを摘みながら、グラスに注がれているオレンジジュースを飲み干す。

 

 

 「まぁ、こんなハロウィンも悪くないか」

 

 

 写真でこの思い出を撮り残したい気分になった俺は

トイカメラを起動させて、シャッターを押す。

 そして、撮れた写真が現像されるのを確認し、写真をトイカメラから抜き取る。

 

 

 「Happy Halloween。ホロライブ」

 

 

 出来上がった写真を見た俺は軽く微笑み、小さく呟きながら、写真をテーブルに置いて、皆の元に加わる。

 

 

 

 

 その写真には、ハロウィンパーティーを心ゆくまで楽しんでいるホロメン達の笑顔が写っていた。

 

 

 




ハロウィン回、如何でしたか?
作者はハロウィンなのに、マックの期間限定ダブチを食べていました。お菓子食べねば。
では、また次回!

次の特撮ネタ

  • トッキュウジャー
  • マジレンジャー
  • ゴーオンジャー
  • ゼンカイジャー
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