僕はフランドール   作:覚め

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え、ない?
てことは作れるんだな。
作れ


太鼓を出しな。銭はねえぜ。

「登山も大変ねぇ」

 

「止まれ。そこの者、ここを天狗の地と知って入ってきているのか」

 

「さっきから獣が多くて嫌になっちゃう。これだけの天狗を連れてるのに、知らないわけなくない?」

 

「!!」

 

なんだか斬撃が飛んできたので、蹴り飛ばす。その程度の攻撃で、僕が死ぬわけないでしょ。あ、フード被ってるからわかんない?けっ。所詮は天狗。つーかあいつ天狗なの?どっちかといえば犬と人の混合種では?マジかよ人間最低だな…いや、でも多分妖怪だな。僕が連れてるやつにも何人かいるし。

 

「退いて」

 

「っ…だ、弾幕勝負!」

 

「スペルカードは一枚。被弾も一。じゃ、始めるわね」

 

「望むところ!!」

 

「遣唐符『遣われた弾幕』」

 

螺旋状の弾幕と、疎に出される弾幕が天狗を包む。そのまま弾幕に包み込まれ、呆気なく消えていった天狗を見つけ出し、また天狗を一人増やして上へ登る。少し、重いか。サイコキネシスで動かしている分、少しだけ重さが伝わってきた。つい先ほどまでは微々たるものだったのに。あの天狗、重いのか?

 

「んー…そうだ、軽くすれば良いんだ。」

 

早速、作っていた魔法を使う。あ、軽い。すんごい軽い。このまま行けば良さそうだな。ヨシ!さっさと頂上に行くぞ〜!

 

「待たれよ」

 

「何、また?」

 

「貴様、あの館のフランドールと見える」

 

「あら、わかるのね」

 

「…どうかここは、帰ってはくれぬか」

 

「嫌よ。これは貴方達がウチを襲った報復も兼ねてるんだから」

 

「こちらには、ものづくりが得意な河童がいる。その者らになんでも一つ作らせよう。それではどうか?」

 

「舐めてるの?やっぱり、山を消さないとダメね」

 

「わ、わかった。好きなものを、好きなだけ作らせる!」

 

「…出せるんじゃない。良い条件。じゃ、こいつら置いていくから。誰かに案内させて」

 

そうして出てきた天狗。下っ端のようなので脅かしてやろうかとも考えたが、そもそもこの天狗小さい。多分あれだ。街のどこかに妙に詳しい子供みたいな天狗だ。と言うわけで、河童のところまで案内される。どうやら天狗も天狗でかなり緊張しているらしい。足を三回踏み外していた。

 

「ふむ」

 

「こ、ここです」

 

「この滝の裏なのね」

 

「ええ、まあ。とは言っても、河童は天狗以上の偏屈者ですから。気を悪くされるのでは」

 

「大丈夫よ。貴女に矛先が向いたりしないし。向くならあのジジイと河童よ」

 

滝を切って河童と顔を合わす。河童のほとんどは手を止めなかったが、一人だけ手を止めてこちらを見る河童がいる。そいつ越しでも良いけど、やっぱりこう言う時は大声で呼びかけるのが一番。岩を適当に削り出しメガホンにする。あー、あー。うん、声はよく通る。それじゃあ本番。

 

「すぅーーー」

 

「っ」

 

「先日襲われた紅魔館の者だ!!!山に慰謝料を求めたらお前らにものづくりをさせると言ったので来たぞ!!」

 

「ひゅいっ!?」

 

「誰か早く出せ!!でなければ山を崩す!!」

 

今度は全員が手を止めこちらを見た。しかし、次第に手は動き始め、こちらを見るものは潰えた。ので仕方ない。少しだけ驚かしてやろう。少しだけ。そう、これは少しだけ。

 

「今の話が嘘だと思うなら、そうね。この河童みたいになるけど」

 

「や、やらせていただきます!!」

 

「チッ。言っておくけど、その河童はもう治らないわよ。壊したから」

 

「それでは要望を」

 

要望。まず一つに、太鼓とバチ。後、結界を見つけられる装置とか。あいや、からくりっていうんだっけ?まあ良いか。要望はこの二つ。後は…お前のセンスで楽器一つ。もちろんメンテナンスは無料にしろ。後、なるべく壊れないようにもしろ。一年以内に壊れたら作ったやつを壊す。

 

「わ、わかりました!!」

 

「良し。それじゃ、いつ取りに来れば良い?」

 

「七日もあれば」

 

「七日も!」

 

「っ…み、三日!三日もあれば完成します!はい!」

 

「ああ、そう?了解。じゃあ三日後来るから」

 

「…は、はは…」

 

まったく、手間と迷惑かけた上で七日も納期がいるかね。これで壊れたらもう一回…だめだ。あー、いかん。何考えてるんだ僕は。考えが少し変だぞ。落ち着け、落ち着け。昔あんな人はいたけど、僕はあんな人ではない。そうだね?良し。それじゃあ三日待つか。

 

「とは言っても暇だもんなぁ」

 

「…貴女が、フランドールで合ってる?」

 

「そうだけど?何、畜生が僕に用事?」

 

「紫様の言葉が気になったので。確かに…強い」

 

「そう。喧嘩なら買うけど、売る?」

 

「売らない。でも、そうだなぁ。今、騒いでる奴がいるから。そっちをなんとかしてほしい」

 

「何、それ。僕をパシリとして使うの。喧嘩売ってるよね?」

 

「いや、違う。腕試しがしたいだろう。紫様でさえ手を焼く妖だ」

 

「なるほど」

 

それは、暴れ甲斐のありそうなことだ。ま、アレが手を焼くなら僕じゃ勝てないので挑みはしない。代わりにお前が行け。畜生風情が、前世で何をすれば封印されるような狐になって八雲紫の部下になるんだか。あれかな。里一つ壊滅させた後でその里の死骸から骨だけ集めて家でも作ったのかな。それか、頭蓋で皿でも作った?

 

「…はぁ。スペルカード一枚、被弾一」

 

「やめとく。今はもうそんな気分じゃないわぁ」

 

「強制的に始めますから、大丈夫です」

 

「そ」

 

と言うわけで魔力を放出し続ける。5本の指からそれぞれ出して、変な軌道で動かす。すると、まあ、当たらない。ちょっとむかついたので、ズルをする。壊す能力で内臓を壊す。肝臓で許してやる。その痛みで多少動けなくなるから、そこを弾幕でドーン。僕の勝ち。

 

「妖ならそれくらい治したら?」

 

「ぐっ…かはっ…これでも、式なのでっ…」




藍「やられてきました」
紫「変な刺激しないで。」
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