僕はフランドール   作:覚め

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不幸を知れば不幸


何かを知れば幸福

「っ!」

 

「もいっちょ!」

 

「夢想封印」

 

「マスタースパーク!!」

 

ちょいちょい、こりゃないよ。こちとら必死に避けるだけで精一杯なのに、相手からレーザービームなんて。僕だってそっち側に立ちたいなぁ。なんて。なんてねーー!!パチュリーの調子はどうだろうか。良ければ加勢を願いたいのだが、願えるだろうか?

 

「煩悩『百の善』、蜘蛛『垂れ落ちる罪』」

 

二個発動。煩悩の方は、百個の弾幕を降らせるもの。形だけで言えば天狗たちにやった奴が近い。蜘蛛の方は、一本のレーザーを通して、そのレーザーをが別れていくもの。これに似たやつ…あったかな?なかったと思う。うん、多分ね。

 

「同時に2個?」

 

「いや、何種類スペルカード持ってんだよ」

 

「ルール無用なんでしょ!」

 

「あー、もう」

 

「それじゃ、私も加減せずに」

 

「鱗粉『大気に堕つ』」

 

「魔理沙、あんたの後でやるから」

 

「はいはい」

 

なんだ、巫女が下がって偽マスパが出てきた。連携技でもするのだろうか、そもそも連携技なんてありなのかは置いとくが。3人に分かれるべきか、否か。異形はなぁ…なんだろ、この二人相手だと精神的にボコボコにされそうで嫌。なんか、キモいとかの言葉以外で攻めてきそう。怖い。

 

「恋符『マスタースパーク』」

 

「あぶなっ」

 

「霊符『夢想天生』」

 

「げえっ!?」

 

指を変にあげちゃうのと、変な声が出た。それくらいには圧倒的な弾幕で、ああこれはもう生きて帰れませんねさよなら、と言いたくなるほど僕にとっては絶望に見えた。必死に避けながら巫女に弾幕を放つが、どうにも。当たらない、というよりはなぁ…何もかも通用しない、という感覚が正しい。僕の弾幕のほぼ全てが届かない。

 

「あだっ」

 

「…霊夢のアレには勝てないと思った方が良い。私はあれ使われた時は抗議するしな」

 

「殴り合いなら…」

 

「それじゃ、改めて」

 

「?」

 

「異変の首謀者は?」

 

「言った方が楽になれるぜ。言わないよりはな」

 

ま、姉さんだしなぁ。と、適当に答える。もちろん僕は理由を知らない。首謀者を知ってるだけで、それ以外は本当に知らないのだから、仕方ない。僕悪くない。まあとにかく、二人ともが去った後。後片付けは…僕らの仕事だねぇ。うわ、カーペットが…弾幕のせいで少し凹んでる。

 

「まずは美鈴と咲夜ね…」

 

「そうね。それが終わったら、図書館も手伝わせて」

 

「…まさか」

 

「やられたわよ。随分と派手にね」

 

「パチュリーがやられるなんて。どっち?」

 

「どっち?一人だけでしょ?金髪の、魔法使い」

 

…巫女の方はさっさと終わらせたいのか。そんで偽マスパは寄り道をしながら解決。二人して方向性が違うとは。音楽バンドかな?まあそれは良いか。咲夜と美鈴だね。咲夜は…うーん。怪我してるか怪しい部分が色々とあるけど、でんぐり返しの途中みたいな体制で倒れてる。パンツ丸見え。わー…

 

「よいしょ」

 

「色付いてたわね」

 

「パンツに色があることをそうは言わないのよ」

 

「そう?私はそう思ってるけど」

 

「…じゃあ、貴方も色づいてるのね?」

 

「っ!?」

 

スカートを抑えられる。どうやら図星だったらしい。これだと…美鈴が心配だ。美鈴も、スカートとかだったと思う。よく覚えてないけど、ね。まあとにかく…さっさと見に行くか。霧がいつ晴れるかわからないから、日傘も必要かぁ。全く、お日様が欲しいとは言ったけど。出るタイミングがわからないなんて、曇りじゃないんだから。

 

「美鈴ー」

 

「…あの、恥ずかしいので、そんなに見ないでもらっても?」

 

なんと、想像通りというか…なんだろう。どんな埋まり方してるの?頭だけ抜けてる。なんで?上半身が埋まっており、まあこちらもパンツが。

 

「今後、紅魔館の名前はラッキースケベ館にする?」

 

「下劣な男しか来なさそうで嫌です。あと抜けないので抜いてもらえません?」

 

「わかったわ。じゃ、地面ごと行くから覚悟して」

 

「え」

 

魔力砲で地面ごと抉り取る。美鈴はどうだろうか。まあ無事でしょ、なんとか生きてるって。

 

「し、死ぬかと思いましたよ!」

 

「そ。それじゃ、咲夜の介抱してくれる?」

 

「へ?」

 

「侵入者にやられたの。僕もだけど。」

 

「あ、わかりました!」

 

「その間門番は僕がやっとくから」

 

「はーい!…え!?」

 

最も。異変解決中に誰かが来るとは思えないが。何かあればそれこそそっちが異変だ。しかし…空が霧ってだけなのに、どうしてこうも暗いのか。魔法で炎を出せば見えるが、うん。こんなに暗くなるんだ…霧だけで。八雲紫ならこの状況をなんて言うのか知りたいところである。

 

「全く、これじゃお肌が荒れちゃうわ。かな?」

 

「大正解♡」

 

「うわびっくりした」

 

「何よ、私が出てきたらおかしい?」

 

「…まあ、良いか。それで?今回の異変って、何?」

 

「前に言ったでしょ。妖怪の恐ろしさを〜って」

 

…あー?あった?あったっけ?昔すぎる。覚えてないよそんなこと。100年も経てば会話なんてほとんど忘れたよ。僕って、本の記憶に脳みそのほとんど使ってるからさ。三つあるうち二つは本のことでいっぱいじゃない?知らないけど。僕知らない!

 

「‥前々から思ってたんだけど」

 

「何?」

 

「アナタ、本当に妖怪?」

 

「…どういう意味?」

 

「根本が違うと思うのよね。外は妖怪だけど、中身が…」

 

「神なのか妖怪なのか人なのかもわからないような奴に言われたくないわ」

 

「神であり妖怪であり人よ」

 

「キモ。近寄んな」

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