僕はフランドール   作:覚め

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フランドール「咲夜って今何歳なの?」
咲夜「いくらフランドール様でもそれは…」


回帰、祝い酒

「お酒かぁ」

 

「何?飲めないの?」

 

「飲む飲まないだったら飲まない」

 

というよりも。酒の匂い自体が無理。なんで姉さんが呑めてるのかわからないんだけど。後太鼓の音うるさい。何?誰がドンドコ鳴らしてるの?美鈴?美鈴、あんたはドラでしょ。ドラと、よくわかんない爆竹みたいなのを鳴らしなさい。ドンドコ鳴らすな。…あ、河童のやつに頼んでた太鼓。今思い出した…まあ良いか。結局いらなくなったし。

 

「アンタもなかなか性格悪いわね」

 

「何?僕に並ぶような性格のやつがいるの?」

 

「…がめつさで言えば、そこに」

 

「んぁ?ぁんだよ霊夢〜」

 

「あーうっさ」

 

酔っ払い特有の謎の崩し方で話す霧雨魔理沙。魔法使いらしい。が、隣にいる巫女も説明しておく。博麗霊夢。巫女。以上。あのチーターである。僕、チーター嫌い。ワカルカ?…はあー。こんな酒飲みに負けたのか。まあ酔拳とかもあるから納得はしよう。

 

「フランドール様」

 

「何?」

 

「なでなでを」

 

「…はぁ?」

 

「良かったじゃない。この場では無礼講よ」

 

「はぁ…まあ、酒の場だものね。そうね、わかったわ」

 

咲夜を膝枕で寝かせ、頭を撫でる。よしよーし、お前さんは今回よーく頑張った。よしよし。お酒も入ってほんのりと体が暖かくなっているだろう。もうお休み。ねんね、ねんね。お前は可愛いなぁかわいい。子供の頃から見てて、うーんこれは。お腹に埋めたくなるような、母性を感じる。あー、可愛い。

 

「…そういえばさ。あんた達吸血鬼でしょ?日光は?」

 

「日光…あー、アレね。魔法よ」

 

「え?」

 

「僕の頭に乗ってるでしょ、石」

 

「…はぁ?」

 

「この石が日光を弱くする結界の大元。僕が異変終わった後に初めて知った魔法。」

 

「あー、れ…お姉さんは?」

 

「自分で日傘さしてる。」

 

石を頭に乗せるのはダサい、という理由だ。咲夜を撫でてると、寝息が聞こえる。落ち着いた声だ。いやー、自分が母親になるなら咲夜の母親だな。僕としては。まあ、メイド服で寝るのはどうなのか、という声は聞こえるけど。まあそんなこと言ったら主人の妹と寝るのもどうなのって話だし。

 

「…あれ、美鈴がいるなら今紅魔館は誰がいるの?」

 

「御友人様が使い魔数十体で警備させてますよ。」

 

「使い魔…式神のようなものか」

 

「で、そのパチュリーも来てるけど?」

 

「ま、式神みたいなものなら別にいいんでしょ」

 

なるほどなぁ。まあ、盗まれて困るのは‥色々とあるな。咲夜の下着とか、あー、あとは…パチュリーの本か。衣類はまず困る。食料も。でも咲夜は…美鈴は褌でも我慢してくれそうだけど。咲夜に褌はなぁ。うん。

 

「うーん…私も酔ってきた」

 

「あら、なでなでは一人までよ」

 

「フランドール様ぁ」

 

「いらないわよそんなの。紫」

 

「はーい♡」

 

「煙草」

 

「ないわよ」

 

と。軽く話し合った後でなでなでされていた。僕のなでなでは信用ならなかったらしい。なんか、こう、なぁ。あ、こら、霧雨魔理沙来んな。風見幽香の真似するな。トラウマ刺激されるからやめて。マスパの悪夢がもう一度来るからやめて。

 

「あん?戦ったことあるのか?」

 

「殺すつもりでやったら、根気負けしてくれた」

 

「あっはは!なんだそりゃ!」

 

「人間が絡まなかったら弾幕なんてやらないわよ。そっちの方が早いから」

 

「血生臭い幻想郷なんて見たくないわ」

 

「そのまま博麗の巫女を握り潰せば?」

 

「手が滑って貴女を潰しそう♪」

 

スキマを開かれて顔を触られる。隙間に手を突っ込んで脇をもいでやろうかとも考えたが…他人の脇は怖い。まあ良いか。霧雨魔理沙を追い払い、咲夜を担ぐ。あら、意外に軽い。美鈴に酔い潰れた姉さん…と。パチュリーを担がせる。さっさと帰ることにする。酒はあげるから、もうこれっきり。じゃねー!

 

「咲夜さんも、可愛らしい一面があるのですね」

 

「元からこんなだったと思うけど。とりあえず…部屋に戻そっか」

 

「はい!」

 

「ところでパチュリーの使い魔って何?」

 

「蜘蛛です。意外に力持ちらしいですよ!」

 

そうか。だから紅魔館の門と本館の空が。蜘蛛の糸であーんなにも白く…まるで膜だなぁ!後で燃やすか。ていうかこれ、門大丈夫か?開く?ちゃんと開ける?まあ防衛の面では大丈夫そうだけど…蜘蛛に何されてるかわからない状況で嫌だなあ。

 

「ぅ…あ、使い魔消すからまって…」

 

そういうと、蜘蛛が一瞬にして消えた。キモかったから助かる。咲夜が目覚めてたらゲロっちゃったりしたらどうしようかと思ってたし。いやーありがたし。館の蜘蛛の糸はお前に消してもらうからなパチュリー。

 

「はいはい。ちゃんとやるから。図書館に戻して」

 

「じゃ、走ってきまーす!」

 

「はーい。咲夜は…どうしよう」

 

前みたいに一緒に寝てもいいんだけど、それはなぁ。何か、こう。僕としては寝る時は一人がいいって性格だし。明日を紅魔館休日にするか。自我のない劣化版僕(ゴーレム)を作れば、警備くらいはできるだろう。やられても僕に通知来るから安心安心。じゃあ早速ゴーレムを作って姿を変えていこうか。

 

「…美鈴」

 

「はい?」

 

「これ、僕に似てる?」

 

「んー、あまり」

 

「そうよねぇ。もう、立方体をつなげただけのゴーレムにしようかしら」

 

「弱そうですねぇ」




紅魔館におけるゴーレムの立ち位置、臨時バイト。
パチュリー「無骨ねぇ」
フランドール「でも直方体とか繋げたゴーレムって、馴染み深くない?」
パチュリー「…はぁ?」
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