そしたら名前のままになるんだ
外見はマイクラによくあるフランのスキン。あれです。
「出来た…」
ふぅー、と息を吐く。空を紅い霧が包んだ翌日の宴から、今の秋まで。大体一月もないけど、作り上がった。僕のゴーレム、フランゴーレム。こういうものの名前はシンプルな方がいいと聞く。美鈴の助言を聴きながら作った、僕のゴーレム。大量生産も出来るであろうこのゴーレムは、炊事から護衛まで出来る何でも屋だ。
「よし…なんだか、身長が2メートルありそうな見た目だけど。まあいいでしょ!」
「1メートル立方の土とか運んでそうな見た目ですね」
「バカ言わないでよ美鈴。耐えられる重量は300キロ!個体で動かず、群れて動くからそこまでいらないと思ってね。熊だって、三体で引き摺れば持ってこれるわよ」
「…炊事は?」
「基本的には咲夜のお手伝い止まりね。こればっかりはどうしようもない。」
更に。登録された者以外を見つけたら馬鹿でかい音で周りに知らせる機能を‥と思ったが。なんだか妖精に反応しそうで怖い。後霧雨魔理沙に侵入されてるらしいから、ちょっと。うるさいのは、ね?戦闘能力としては、四角形の掌から魔力のビームを放つことである程度はある。と思っている。
「力は200キロ。これは、力押しでくるよう奴が美鈴に勝てると思わないのと、幻想郷なんだから弾幕ごっこが主流でしょうしって」
「なるほどぉ」
「僕のアトリエにはあと何体かいるけど…戦闘特化、炊事特化。試験用のモデルも何体か…」
「炊事特化ってできるんですか?」
「口から火拭いたり、手がフライパンだったりね。そういうことしたけど、咲夜からは不評だったわ」
「それは別の意味なのでは…」
「改良を申し出たら断られたわ」
「でしょうね」
「ま、あとは足にゴミを集めるものがあるから、歩くだけでゴミを集められるわね」
「うわぁ、汚い」
それはそれとして。フランゴーレムだが、動力源は僕である。僕が微量の魔力を与えているだけ。全然疲れないし、なんなら僕の自己補完の範疇なので、魔力的にも問題はない。今が24体だから…後36体かな?まあそれくらい。それ以上は減りすぎちゃうからね。
「わ、ちょっと!?」
「フランドール様がフランゴーレムに担がれてる…新手の」
「それ以上言わないで。僕の命令は全部聞くはずだからね。僕を下ろして、美鈴持ち上げて」
「わぁ!?」
「美鈴って200キログラム以下なんだ」
「随分と失礼じゃないですか!?」
「いやだって、筋肉質でしょ?」
とにかく。美鈴の目を盗んで入るコソ泥であればかついでおしまいだと思うので。パチュリーに自慢しに行こう。今の24体連れて行こう。そうなると、神輿みたいに僕を担いで欲しいなぁ。いやそれは姉さんの役職か。まあとにかく。全員で図書館へ行きましょうか。美鈴は門番で。
「…びっくりしたぁ」
「どう?僕のゴーレム」
「フランゴーレム…センスはまあ良いとして、魔力の変換効率が高い。どうやってここまで?」
「んと、僕もよくわかんない。手探りで魔法陣改造してたし」
「狂ってるわね」
「まあそれはそれとして。スペックなんだけど」
ここに来るまでに書いたスペック表を出す。ウチのゴーレムはこんなこともできるんですよ、どうですか?…いや、パチュリーは使い魔がいるか。あの気持ち悪い蜘蛛。僕的にはもう見たくないんだけど。気持ち悪いし紅魔館が蜘蛛の巣になるし。後始末も大変だった。
「…ま、どれだけ効率が良くてもこれが限界か」
「流れてる魔力が少ないからねぇ」
「足の裏見せて…うわ汚っ。小悪魔ー!ちゃんと床掃除してるのー!?」
「最近サボってましたぁー!」
「僕としては、足の裏についたゴミをどうにかしたいんだよね」
「じゃ、美鈴にあげたら?たまに芋焼いてるわよ」
「そんなによく燃えたっけ」
それはそれとして。フランゴーレムのことだが…最大設置数を伝えると、スペックと比べて見ると少し多いと伝えられる。えー、少ない方だと思ってるんだけど。少なくとも100は欲しかった。パチュリーからすれば、紅魔館にはそんなに必要ないらしい。マジ?信じられんよ?
「重量は?」
「一体あたり…測る?」
「測ってなかったのね…」
「じゃ、そこのフランゴーレム。こっちにきて測るわよ」
適当に選んで手招く。どれどれ…うん、86キロ。あんまり重くないけど、身長が1.5メートルだし、人間基準では重いか。ま、素材は頑丈なものにしたから重いのは仕方なくはあるんだけども。
「ま、普通のゴーレムは大体五メートルで…600キロとかそこらへん。そう考えれば、まあ軽い方ではあるわね。」
「でも人間準拠だから、やっぱ人間基準で考えちゃうな」
「そんなところで無駄な技術を使わない」
まあ良いか。それじゃあ皆さん、働いてきてくださーい!…不備があったら僕のところに来るから、寝てても良いかな…かな…?まあ寝て問題はないでしょう。ま、そんな最初から不備ばっかじゃないし、パチュリー開発長がなんとかしてくれるでしょう。なんかあったらごめんね。
「まった」
「なに?」
「今度は何年寝るの?」
「そんな、いくら何でも、僕だって本が重ならなければ何年も眠らないよ」
「どうだか。ある程度は勝手に治すけど、大きい問題になれば起こすから。」
この世界でのフランドールの二つ名、どんなのだろ。