僕はフランドール   作:覚め

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ほんと、いつの時代なんでしょうね。よくわからん


賊とかいつの時代なの

「賊?」

 

まだ荷解きを進めてたくらいの時間に、賊が来たらしい。正確には妖だが。妖が賊に来るなんて、この館は呪われているな。吸血鬼に呪いの館…うーん、ミスマッチな赤い男が浮かぶ。姉に任せるには少しどうかと思うし、咲夜は論外。美鈴と私のどちらか…パチュリーは喘息持ちだからかなり厳しいだろうし。

 

「あら、古参妖怪大集合ね」

 

「数匹ですが、鬼もいます」

 

「鬼、天狗、河童。よく聞く妖怪だけど」

 

「夜に行動したのが仇となりましたね。妹様もいるので心強いですよ」

 

「…少なくとも。あの管理人の仕業ではないわ」

 

統率のどの字もないような烏合の衆が私に迫る。それに対して、薙ぎ払うように魔力を放出。何匹が残ったけど、そもそも牽制用にしか思えない出力で蹴散らせるんだから、本当に烏合の衆だ。秋の気まぐれな天気でももう少しまとまりはあるのに。ま、空を見上げるのは好きじゃないわ。死ぬから。

 

「美鈴。邪魔したら首千切るかもしれないから。頭に入れといて」

 

「貴重な料理人のはずですよね??」

 

「そこの者!!我らの幻想郷に対し、不躾にも館を建て挨拶もなしとはどういうことか!!」

 

「来ましたねぇ」

 

「仲間も気にせず。烏合の衆以下ね」

 

一人一人潰して行っても良いけど、これだけの組織だ。烏合の衆とはいえ、やりすぎるとバランスが…鬼は良いだろう。先ほどの発言も鬼だし、鬼は強いもんだし。あれが頭と見て、次の頭だ。そいつと交渉すれば止められはするかもしれない。美鈴はその間に暴れてもらうとしよう。

 

「…じゃ、口からどでかいの出すから。それが止まったら行って」

 

「はい!…って、巻き込まれる!?」

 

顎は外れてない様子。それを完全に消し切った後で、鬼に向かって走り出す。能力で殺すのではなく、ちゃんと肉弾戦で殺さなければ。多分、まぐれだとか言って突っかかる奴が出てくる事だろう。その時は潰すが。先頭の鬼に対して顎を蹴り上げる。すると簡単に取れてしまった。年季が入ってたのかな?

 

「貴様っ…!」

 

「あぁ、首が取れても無事なのね。じゃあ体か」

 

体を二つに割る。頭も踏み潰して、うーむこれで一人。少し遅いかもしれない。ちゃんと頭ごと体を割って、その後に頭を割る。日本の妖怪ってしぶといものなんだなぁ。美鈴は…そこら辺は慣れてるのか。ちゃんと潰して回ってる。それとどこから出したの棒は。僕と戦った時は持ってなかったでしょ。

 

「天狗ばっかで嫌になるわね」

 

「そうですか?」

 

「早いくらいで調子に乗らないでくれる?」

 

「追いつけないでしょう?」

 

「美鈴」

 

経験から相手の行動の予測はできない。経験足りないから。だから、美鈴に任せる。どうやらドンピシャらしく、ちゃんと当ててくれた。挑発してきた黒髪の天狗以外はそこまで早くなく。鬼を探してはその頭を潰しに行くだけの単純作業が続く。

 

「よっ」

 

「はっ!俺は他のやつとは違うぜ!」

 

「あっそ」

 

腹を貫いてそこから上下に素早く腕を動かす。綺麗ではないが、裂けた体が出来るので頭を取って潰す。返り血とかあんまり気にならなくなってきた。これは妖怪だからか。鬼はこれで全部。次は、鬼以下の中で一番偉い奴なんだけど…誰だろうか。見当もつかないが、美鈴が既に倒してたら意味ないよなぁ

 

「鬼は全員殺した。まだ続ける?」

 

「…っ」

 

「そう。まだ続けるのね」

 

沈黙は肯定。これ常識。言い淀んだ天狗の顔面を掴み、魔力を放出する。握っているものが小さくなるのを感じつつ、崩れた途端に離す。もう少し暴れる必要がありそうだ。手を空へ向け、魔力を放出する。目一杯出した後、それぞれが分かれるように祈る。数秒後、雨粒のような魔力が槍となって降り積もる。美鈴は大丈夫かな。

 

「うぎゃっ」

 

「鬼の次に偉いのは誰?」

 

「教えるものか…!」

 

頭の半分を齧り、うーんと首を捻る。吐き出して、まずいことを伝えた後に魔力で焼却処分。夜が明けるにはまだ早すぎる。まだ時間はあるから、暴れるのも良いが…やっぱり、館の中で寝てたい。さっさと終わらせるか。同盟とか、そう言うものを結べば手は出してこないでしょう。

 

「儂だ」

 

「あら。それで、どうするの?頭領さん」

 

「…皆の者!!撤退だ!!」

 

「逃がすと思う?」

 

「二人だけでどれだけ追えるかね」

 

「はぁ…美鈴。終わりよ」

 

「はい!」

 

「じゃ、同盟でも結ぶ?」

 

「戯言を。妖怪の山はそれ一つで均衡を表す。貴様らのような力が仲間にいれば、均衡の二字は崩れる。」

 

「ややこしいこと言わないで。嫌いだから。」

 

どうやらまた襲うつもりらしい。山ごと削りに行ってやろうか?まあ、どうにか終わったので館に戻る。戦いの最中、妖精のようなものが見えたので。妖精をメイドに雇うことをできないのかと美鈴に聞いてみる。『知らない』の一言ですみ、まあそうかと僕も納得してしまう。しかし、見張りは欲しいぞ。一体どうするべきか。

 

「というわけ」

 

「だからって私のところに?…はぁ。門番置けば良いでしょ。丁度そこにいるじゃない」

 

「嫌よ。ある程度身の回りができても、粗があるのは嫌だし。そのための身の回りの世話役よ」

 

「…それを妖精にやらせたら?」

 

「妖精にやらせたら、その日から朝の支度に夜までかかりそうね」

 

「ああ言えばこう言う…まあ、分かったわ。監視用の水晶でも置いとけばいい?」

 

「それでこそ!」




美鈴「私やっても良いんだけど、なぁ」
フランドール「咲夜の教育があるんじゃあね」

挑発した早い天狗…射命丸文。
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