「私たちと同じ名前?」
「ジャック……!?」
高身長な紳士が「ジャック」と名乗った。
その名はこの場にあるジャックと同じ名前だ。
対して珍しい名前というわけでは無いはずだが、この荘園の近くにいる、気配もなく現れた。
そのことで警戒したのだが、その感じも相手には伝わったようだった。
「おや、そちらのお嬢さんもジャックと?奇遇ですね。そして……ふむ…何やら警戒されたご様子で、確かに急に出てきたのですから無理もないですね。」
「いや、こちらも申し訳ない。見ての通り3人でね、近くにある荘園に向かっていたんです。
貴方もそうなのでしょうか?」
「……えぇ、どうやら同じ目的のようですね。貴方も宝探しゲームとやらに参加を?」
「えーと、そうだよ!」
ジキルとジャックちゃんの機転のおかげで一旦は話を戻せた。
どうやらこのジャックという紳士も宝探しゲームを目的に現れたようだった。
「ジャックが混ざってめんどくさいなこれ!」
「おっと……どうかしましたか?」 「どうかしたの?おかあさん。」
「2人ともそうだった……ごめんなんでもない。
あ…そうだ。ジャックさん。下の名前とかって教えてくれますか?」
尋ねるとジャックは少し困った顔をした。
「申し訳ない、私も私の名前を全て覚えているわけではないのです。ジャックであった事でしか…。」
「あらら…ごめんなさい。」
「いえいえ、名前など他人のために用意するもの。どうぞ、お好きに呼んでください。」
ニコッ
ジャック(男)はそういい、ニッコリと笑う。
(しかし名前をどうするか……。う〜ん、ロムルスとかエミヤみたいに区別……2人とも出来てないや。
あだ名?でも急には思いつかないな…)
「やっぱなんも思いつかない。そのままジャックさんでお願いします。」
「
「そうだった…私は藤丸立香。藤丸でも立香でもなんでも呼んでいいよ。」
「僕はジキル。ヘンリー・ジキルだ。ジキルと呼んでくれるとありがたい。」
「わたしたちもジャック!ジャック・ザ・リッパーって言うの!」
ジャック(サーヴァント)がそう名乗ると、ジャック(男)が顔色を変えるように驚愕する。
「ど…どうしたの…?」
「おっと…失礼。紳士として恥ずるべき行動でした。しかしリッパー…、人の名前にケチをつけると言うわけではないのですが……なんとも物騒な名前ですね、」
そう言えばこの時代はまだ1900年代、ジャック・ザ・リッパーが活躍していたのはほんの少し前くらいだ。あの時代に生きた人であればびっくりするのも当然だろう。
まずまずの問題リッパーという言葉には不吉な言葉の意味がある。それも合わさるのを考えればこうなるのも納得である。
「そう言えば最近のことだった……不本意ながら申し訳ない。」
「ごめんねおじさん。」
「いえ、大丈夫です。後ろの名前の方を言わなければよろしいですので。」
なんとかなった……のかな?でもまたジャックちゃんをどう呼ぶのか……。
うーーーーーーん……………。あとでいいか。
「今名前については後にしようか。それより荘園に入るとしよう。」
「それもそうだね。よし、行こう。」
ジキルの発案と共に荘園へと入る。
その扉は軽く私たちを招き入れるように。
これ以上は思いつきそうにないので、ストップします
ジャックとジャックちゃん。どうしたらいいのでしょう