今回でマリオたちがこの世界に連れてこられた理由が明かされます!
活動報告にて毎日進捗を報告してますのでよければそちらもご確認ください!
目が覚めたメアリは、きょとんとした目で周囲を見回していた。
そのとき、ピカチュウは彼女が以前守った女性だと気づき、興奮してネスの裾を引っ張った。
ピカチュウ「ピカ!ピッカチュウ!」
ネスはピカチュウの方向に視線を向ける
ネス「あれ?本当だ!あのお姉さんじゃないか!」
メアリは目を細めながら声のした方向を見て、懐かしむような表情で言った。
メアリ「あなたたちは…あ!私を守ってくれた
ピカチュウ「ピカー?」
ピカチュウは首を傾げた。
ネス「
ネスは眉をひそめ、当然のように言われた言葉に困惑を隠せなかった。
メアリは安堵の表情を浮かべながら続けた。
メアリ「あ、あなたたちもうまく脱走できたのね!本当によかった!」
フォックス「おかげさまで」
その会話の流れに、マリオがゆっくりと口を開いた。
マリオ「話を戻してもいいかい?実は僕、その
慎重に言葉を選びながら続けた。
マリオ「僕もこの子たちも状況がよくわかっていないんだ。詳しく話してくれないかい?」
その言葉を聞いたメアリは、突然焦ったように立ち上がった。
メアリ「待って!その話をするんだったら、脱走したもう一人の
メアリの言葉が途切れたとき、C・ファルコンが冷静な声で割り込んだ。
CF「闘技場から脱走した分の招待状なら、すべて揃っているぞ」
彼はそう言いながら、ネスとピカチュウとプリンの招待状をひらひらと見せた。
しかしメアリは不安げに反発する。
メアリ「でも本人たちがいないんじゃ話したって…!」
CF「悪いが、俺たちの安否を優先してくれ」
C・ファルコンは間髪入れずに続けた。
CF「お前らがぐっすり眠っている間、同じく横たわっていたのはこの世界の兵士だろう?」
その言葉に、メアリは顔を曇らせた。
CF「どういう状況であれ、脱走計画が広まるのは時間の問題なんだ。自由気ままに歌い回っている奴は、また見つけたときに何とかしてやればいい」
メアリ「…わかりました…」
メアリはしぶしぶ納得したように小さな声で答えた。
気まずい雰囲気が流れる中、マリオが再び優しく口を開いた。
マリオ「なら改めて、ここはどこで、なんのために僕たちが連れてこられたのか、そしてどうやってここから帰れるのか教えてくれないかい?」
メアリはゆっくりと口を開いた。
メアリ「まず…自己紹介をするわ。私は光の賢者のメアリ」
ネス「光の賢者…?」
メアリ「マスターの護衛や民たちを守る役職みたいなものよ」
彼女は姿勢を正し、真剣な眼差しで話し始めた。
メアリ「まず…単刀直入に言うわ。この世界は…あなたたちとは違う世界なの」
ピカチュウ「ピカチュウ…?」
いきなりSFチックな話が始まり、ピカチュウは困惑した表情を浮かべた。
メアリ「この世界は私たちの主であるマスターハンドが創造した世界なの」
マリオ「マスターハンドって、招待状の送り主の名前じゃないか」
フォックス「つまり大会の主催も、おれたちをこの世界に呼び寄せたのも、マスターハンドという人物なんですね」
メアリは視線を少し遠くに向けて話を続けた。
メアリ「マスターは素晴らしい人なの。民を第一に考えて、なんでも尽くしてくれる素晴らしき主…」
彼女の顔に小さな微笑みが浮かび、そこには純粋な尊敬の念が映し出されていた。
CF「随分と慕っているのだな」
その言葉を聞いた瞬間、メアリの笑顔が徐々に曇っていった。
メアリ「ええ…でも…今回のこれはあまりにも私たちを優先しすぎている…!」
メアリは熱のこもった声で話し始めた。
メアリ「私たちの世界は今、正体不明の闇の軍団に襲われているの」
マリオ「闇の…軍団…?」
マリオは眉をひそめ、穏やかではない言葉に困惑を隠せなかった。
メアリ「ある日、とある町で陰から人が出てきたという報告があったの」
メアリは視線を落として続けた。
メアリ「それが現れたかと思うと、なりふり構わず人々を襲ってきたらしいわ」
CF「その日の被害は?」
メアリ「一人の民が押し倒されたときの擦り傷のみ…それを聞いて私達はたいした問題だと思っていなかった…でもそこから被害は広がり始めたの…」
苦しそうな表情で、彼女は言葉を紡いだ。
メアリ「私たち光の賢者はできる限りのことをしたわ。目についた闇の軍団は殲滅したし、報告があればすぐに向かった…けど」
メアリは深く息を吐き、目を閉じた。
メアリ「奴らは数が多すぎる」
メアリは深い溜息をつき、苦しい記憶を思い出すかのように話を続けた。
メアリ「一人、十人、百人と日に日に数を増やしていったの…。おまけに神出鬼没…いつどこでどれだけの規模の影が広がるかわからない…。実際に軍団に殺されてしまった民たちも出てきてしまったわ…」
マリオ「それは大変だ…」
マリオは真剣な面持ちで言った。
マリオはこの世界の危機がよくわかった。彼はこれまでも大量の軍隊に襲われながらも、その華麗な身のこなしでかわし切り、クッパのもとへたどり着いてきた経験がある。だが、その大軍をすべて倒すとなれば骨が折れることは間違いないからだ。
メアリは話題を切り替えるように姿勢を正した。
メアリ「そんな日々が続いていた時、マスターがある提案をしたの…世界中の強者を集めた格闘大会を開こうって」
フォックスは眉をひそめて尋ねた。
フォックス「なぜそんな危機的状況で始めたのですか?」
メアリは三本の指を立て、一つずつ折りながら説明した。
メアリ「理由は三つあるわ。一つ目は民たちを同じ場所に集めるため。その方が軍団が現れても光の賢者がすぐに対応できるから」
彼女は二本目の指を折った。
メアリ「そして二つ目は、不安の中で苦しい思いをしている民たちに楽しみを与えたいという思いよ」
CF「そこだけ切り取れば、随分と人格者だな…」
C・ファルコンは皮肉めいた口調で言った。
メアリは表情を引き締め、最後の指を折りながら真剣な面持ちで言葉を紡いだ。
メアリ「最後の三つ目の理由…それは…他の世界から連れてきた強者たちを新たな戦力として加えて、光の賢者の負担を減らすこと」
ピカチュウ「ピカッ!」
ピカチュウは驚きに目を見開いた。
ピカチュウが驚愕したのは当然だった。これはロケット団が普段行っているポケモンを捕らえて私利私欲のために利用しようとすることと何ら変わりがなく、今まさに自分がそれに巻き込まれたからだ。
メアリは罪悪感に満ちた表情で続けた。
メアリ「私は猛反対したわ…終わる兆しがない戦いに他の世界の住人を巻き込むのは、あまりにも非人道的だと…。でもマスターは計画を実行してしまったわ…」
四人と一匹が息を呑む中、メアリは静かに話を続けた。
メアリ「この大会を開くにあたって、あなたたちのことを
ネス「
ネスはようやく
メアリ「あの会場にいた民たちに悪意はなくて、ただ楽しみに見に来ていたってことはわかってほしい…」
全員が理解したように頷き、C・ファルコンが口を開いた。
CF「別にお前たちを恨んだりはしないが…そろそろ元の世界に帰る方法を教えてくれないか?」
彼は自身の招待状をひらりと取り出し、メアリに差し出した。
CF「俺たちが元の世界に帰るにはこの招待状が必要なんだろう?」
メアリは静かに頷いた。そのときマリオが疑問を投げかけた。
マリオ「それにしても、こんな紙切れで本当に元の世界に帰れるのかい?」
メアリは迷いなく即答した。
メアリ「ええ…それなら問題ないわ。招待状が12枚そろったあとは玉座に向かうだけ」
マリオ「玉座…?」
新しく出てきた用語にマリオは首を傾げた。
マリオ「それって王様が座る椅子のことだろう?それとこの紙切れに何の関係があるんだい?」
メアリは両手を軽く組み、説明を始めた。
メアリ「あなた達をこの世界に呼び寄せた招待状は、その玉座から作られているの」
その言葉に全員が驚きの表情を浮かべた。特にネスは目を丸くして驚愕した。
ネス「そんな…ただの椅子になんでそんな力が…」
メアリは真剣な面持ちで続けた。
メアリ「玉座は、マスターが何かを創造したり、他の世界に干渉するために使用するものなの…」
C・ファルコンは腕を組み、鋭い視線でメアリを見つめながら質問した。
CF「その話が本当だとして、戦力補強を目的とするなら、他の世界の住人を根こそぎ連れてきた方が効率的なんじゃないのか?」
メアリ「いいえ…」
メアリは首を横に振った。
メアリ「あくまで玉座はマスターを他の世界に出入りさせる効果しかない。ゆえに今まで他の世界の住人を招き入れたことはないの」
フォックスが眉を寄せて尋ねた。
フォックス「それならどうやって俺達をこの世界に?」
メアリ「マスターが
CF「なんでもありだな」
C・ファルコンはため息交じりに呟いた。
メアリは少し申し訳なさそうに続けた。
メアリ「初めての試みだったこともあって、生成は12枚が限界だったそう…それで早く干渉できる世界から厳選してあなたたちをこの世界に連れてきてしまった」
四人はその言葉に驚きの表情を浮かべた。
メアリ「今、玉座には12か所の長方形のくぼみがある。ちょうど招待状と同じサイズになってるわ」
フォックスは理解したように頷いた。
フォックス「なるほど、招待状を埋めれば元の世界に帰れるというわけですね」
CF「しかしお前はなんで12人を集めようとしているんだ?埋めれば帰れるのだろう?」
メアリは言葉を選びながら、しばらく沈黙した後に話し始めた。
メアリ「少しでも人数が多い方がいい…マスターはとてつもない力を持ってるわ。玉座にたどり着いてもマスターに阻まれては意味がないでしょう?」
全員が言葉を失う中、マリオが決意に満ちた様子で立ち上がった。
マリオ「わかった、なら早速その玉座に向かおう」
彼は続けて尋ねた。
マリオ「ところで…その玉座というのはどこにあるんだい?」
マリオの問いに答え、メアリは遠くの地平線上にある建物らしきものを指さした。
マリオ「あれって…」
マリオは言葉を詰まらせた。
彼女が指差す先を見た全員が息を呑んだ。なぜならその場所はまたしても全員が知っていたからだ。メアリの指が示していたのは、彼らが必死に逃げ出してきたはずの闘技場だった。
マリオ「せっかく逃げてきたのにまた戻るのかい?」
マリオは眉をひそめた。
メアリ「あの闘技場は玉座を中心に作られてるわ」
メアリは説明した。
メアリ「闘技場の中心…つまり決勝の会場付近にマスターの玉座があるの」
焦るマリオをなだめるようにメアリが話し終えると、一同は顔を見合わせた。それからフォックスが懸念を口にした。
フォックス「しかし、またあの距離を戻らなければならないのですね」
闘技場までは相当な距離があった。それはもうとてつもなく遠く、単に戻るだけでも気が重くなる道のりだった。
気落ちしそうになっている皆を見て、ネスが明るい声で鼓舞するように立ち上がった。
ネス「だったら僕に任せてください!僕は一度行った場所ならテレポートできるんです!」
ピカチュウが頷いている横で、他の全員は驚きの表情を浮かべていた。
マリオ「超能力って便利だね…」
マリオは感嘆の声を漏らした。
フォックス「そうと決まれば行きましょう、闘技場へ」
フォックスが決意に満ちた様子で宣言した。
フォックスの言葉の後、ネスはテレポートについての説明を始めた。
ネス「これから視界がおかしなことになりますが、決して抵抗しないでください。抵抗すると体が分離しそうな気持ち悪い感覚に襲われるので…!」
少し不気味なことを言うネスに、全員が緊張した表情を浮かべる。それぞれが準備を始めたとき、マリオが突然思い出したように口を開いた。
マリオ「そういえば、誰か僕の弟と対戦しなかったかい?名前はルイージで、僕と同じような恰好をしていて、緑の帽子が似合う自慢の弟なんだけど…」
フォックス「それなら安心してください」
フォックスが微笑んだ。
フォックス「何を隠そう、私の対戦相手は貴方の弟さんでした」
マリオは驚いた顔でフォックスを見つめた。
マリオ「ルイージは君に勝ったのか?」
フォックス「ええ、強かったですよ」
フォックスは敬意を込めて答えた。
フォックス「あの調子なら、まだ牢獄に送られる心配もないと思いますよ!」
マリオは少し複雑な気持ちになった。自分は負けたにもかかわらず、弟は勝ち進んでいる。一瞬、情けない気持ちが胸をよぎったが、同時に弟の成長が素直に嬉しかった。だからこそマリオは無性にルイージに会いたくなり、拳を強く握りしめた。
ネス「それじゃあ行きますよ!」
ネスが全員に声をかけた。
全員がネスの後ろに並び、緊張した面持ちで準備を整えた。
ネス「テレポート
ネスの声が響いた。
そして全員の視界が急速に回転を始め、周囲の景色が一瞬で歪んでいった。
次回はいよいよルイージの戦闘シーンです!
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