マリオ達は、メアリに従うままに玉座を目指して走っていた。
ヨッシー「はぁー…」
マリオ「ヨッシー、はぁ…はぁ…溜息ついたってしょうがないじゃないか」
ヨッシー「だってー私楽しみにしてたんですよ?」
メアリの説明により共通の目標ができ、彼らは結託することができた。それぞれの事情を胸に秘め一心に地面を蹴る彼らだったが、ヨッシーは自身のモチベーションを絶たれ、うなだれていた。
マリオ「そんなこと言ったって、ないものはしょうがないじゃないか。僕たちがするべきなのは早く元の世界に帰って、今まで通りの生活をすること。今そんな呑気なことを言ってるの君だけだよ?」
カービィ「はぁ…僕のケーキが…パフェが…シュークリームが…」
マリオ「…」
ヨッシー「私以外にもいるじゃないですか…」
彼と冒険したこともあり何とかしてヨッシーを鼓舞したいマリオだったが、モチベーションの低下はカービィにも起きていた。このままでは二人は本来のパフォーマンスが出せなくなってしまう。そんなことを考えながら頭を抱えていた矢先、
リンク「まて!誰か倒れてる!」
リンクの呼びかけに足を止めて指をさす方向を見ると、遠目でよくわからないが確かに人影が横たわっていて、その周りに人が集まっていた。マリオは無意識にそれは弟だと確信した。そして真っ先に足を動かした。
マリオは助走を利用して飛び上がり、そのままマントを掴み、空に浮き上がった。スピードは地上にいる時よりも早く、既に人影の真上まで来ていた。そのまま重心を下に向けて急降下する。風を顔で切っていき、地面に着く直前に姿勢を前に起こし、ふんわりと地面に足をついた。
兵士A「!」
兵士B「こいつ!
兵士C「なんで
周りに集まっていたのは兵士たちだった。よく見るとひとりの兵士が招待状を握っていた。その瞬間マリオの頭に血が上り、熱くなっていった。
マリオ「おい…!弟に…何をしたんだ?!」
鬼のような形相にひるみ、一歩後ずさってしまった兵士をマリオは見逃さず、強く地面を蹴り、兵士の体にマリオの拳がめり込んだ。
兵士A「構うな!この人数なんだ!畳み込め!!」
兵士たちは武器を持ちマリオに槍を突き出す。その直後、槍がすべて明後日の方向に飛んでいく。
兵士B「な、なにが起きて…!」
他の兵士たちを見ると、黄色いマントに触れた槍がすべて吹き飛ばされていた。
兵士A「そんな…!うわぁ!」
マリオは集団戦を通常避ける傾向があるものの、必要とあらば複数の敵も容易に対処できる実力の持ち主だった。彼の特技である驚異的なジャンプ力を活かし、兵士たちの頭上を次々と踏みつけていく。まるで空中を舞うアクロバットのように、地面に一度も触れることなく敵を蹴散らしていった。
兵士B「うわぁ!」
最後の兵士が崩れ落ちた瞬間、上空から一枚の紙片がゆるやかに舞い降りてきた。風に乗って揺れながら、ついに地面へと静かに着地する。
リンク「遅れてごめん!大丈夫か?」
緑の服の勇者の声を聞き、マリオの緊張した表情が和らいだ。仲間たちが無事に合流できたことに安堵し、彼は小さく胸をなでおろした。
サムス「それは…招待状、そいつも
マリオ「あぁ恐らく僕の弟のものだ」
鋭い観察眼を持つサムスの問いかけに応え、マリオは慎重に招待状へと手を伸ばした。緩やかな動作で紙を拾い上げる彼の表情に、決意の色が浮かぶ。
マリオ(マスターハンド…よくもルイージをこんな目に…絶対に許さない!)
心の内で渦巻く怒りを、招待状を持たない方の拳で強く握りしめた。その指先に力が入り、わずかに震えている。
リンク「へーこれがマリオの弟かー」
ネス「え、この人がそうなの…?」
ピカチュウ「チャー?」
CF「人間の弟がゴリラ?どういうことだ?」
周囲から聞こえてくる不可解な言葉にマリオは眉をひそめた。「ゴリラ」という単語が、彼の記憶を刺激する。それは過去に幾度となく対決してきた、あの裸ネクタイの宿敵の姿だった。混乱を覚えながらも、マリオは急いで招待状の名前欄へと目を走らせる。その瞬間、背後からヨッシーの声が響いた。
ヨッシー「え?この人マリオさんの弟さんではありませんよ?」
招待状に記された名前を目にした途端、マリオの表情が凍りついた。衝撃と信じがたい思いが彼を襲う。
マリオ「ド…ドンキーコング!!」
マリオの呼びかけに応じたように、ゴリラは目を覚ました。マリオは落胆と共に苛立ちも感じ、皮肉を込めた言葉を投げかけながら近づいた。
マリオ「こんなすぐ起き上がるなんて、ゴリラの耐久力ってすご…ウ!!」
リンク「マリオ!」
突如として、マリオの首がドンキーの手によって鷲掴みにされ、彼の巨体によって宙へと持ち上げられた。
DK「俺は…!負けてねえぞ…!チビが!」
ただならぬ気配を感じ取ったキャプテン・ファルコンは即座にレーザー銃を抜き、ドンキーの腕目掛けて発砲。命中した衝撃に思わず手を離したドンキーは、そのまま床へ尻もちをついた。
DK「いってーなこの野郎!何すんだよ!」
CF「それはこっちの台詞だ…俺たちはお前を助けてやったんだぞ?」
状況が呑み込めない様子で、ドンキーは首をかしげた。
DK「助けた?何わかわかんねぇこと言ってんだ?群れて俺を囲い込みやがって…お前ら全員倒せば俺は優勝してバナナ食べ放題ってわけか?」
ドンキーは既に万全の体調らしく、軽々と跳ね起きて構えをとる。その威圧的な姿に、全員が身を乗り出し場をなだめようとしたが、先に動いたのは二人だった。
カービィ「優勝しても…何ももらえないよ…」
DK「はぁ?何言ってんだお前?」
カービィ「この戦いでいくら頑張っても、食べきれないほどの食べ物は用意されないんだ…」
ヨッシー「その通りです…そもそもこの招待状に書かれていたことはすべて嘘だったんですから…」
DK「おいおい…マジかよ…!」
食べ物への欲求という共通の動機を持つカービィとヨッシーの言葉に、ドンキーもどこか納得したように落ち着きを取り戻す。一同はその様子に安堵したが、マリオだけはドンキーの戦意喪失を危惧していた。
ドンキーの体は小刻みに震えている。泣いているのかもしれない──マリオはそう思い、意外さと同時に親近感を抱いた。
マリオ「まぁまぁ…落ち込まな…」
DK「許さねぇ!!俺のバナナタイムを邪魔しやがって!!おい!俺を連れてきたやつは誰だ!!」
どうやら涙ではなく、怒りの震えだったらしい。問いに答えたのは、傍にいたメアリだった。
メアリ「マスターハンドがあなたをこの世界に呼び寄せたわ」
ドンキーの怒りはさらに燃え上がる。
DK「マスターハンド?!だれだそいつ!!くそ!許さねぇ!!おいそこのトカゲとよく分けんねぇ生き物!!」
カービィ、ヨッシー「「え?」」
DK「落ち込んでんじゃねえよ!食い物は帰ったら食えばいいんだよ!それよりも俺たちを食い物で釣ってあざ笑ったやつを許せなくねぇか?ぶっ飛ばしてやりたくねぇか?」
その一言に、沈んでいた二人の目に再び闘志が宿る。
カービィ「確かに…!許せない!!僕のワクワクを返してほしい!!」
ヨッシー「そうだ、私たちには元の世界にグルメがたくさん待っている!!」
DK「そうだ!!俺たちでマスターハンドをぶっ飛ばして、元の世界で高笑いしてやろうぜ!!」
カービィ、ヨッシー「「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」」
マリオはその様子に呆気に取られ、口を開いたまま閉じられなかった。あれだけ説得に失敗していたのに、ドンキーの一言で皆の士気が爆上がりしたのだから。少し悔しさを感じながらも、協力が必要な今はその感情を抑え込むしかなかった。
DK「ん?お前よく見たら俺に負けたチビじゃねぇか。悪い悪い、弱すぎてお前のこと気づかなかったっぜw」
マリオ「弱い…?」
ドンキーが最初マリオを襲ったのは、フォルムが似ていたルイージと勘違いしたためだった。
負けた事実を思い出しながらも、マリオは押し込めていた感情が溢れ出し、つい感情的になってしまう。
マリオ「一回勝ったくらいでなんだいその威張りようは?本気でやれば君なんか僕の足元にも及ばないよ?!」
DK「なんだと!?負けたくせして下らねぇ言い訳しやがって!お前が本気を出したら俺に勝てるだって?バカも休み休み言いやがれ!!」
マリオ「信じられないみたいだね?だったらここで勝負してみるかい?」
サムス「落ち着け、マリオ」
DK「上等だ!かかって来いよ!」
せっかく場が収まりかけていたのに、ふたたび火花が散り始める。一同がなんとか止めようと動こうとしたその時、ピカチュウが二人の間に割って入った。
ピカチュウ「ピカピーカ!ピーカ!」
しかし、二人の火花は止まらない。ピカチュウの頬に赤い火花が走った。
ピカチュウ「ピーカ…ジュウウウウウ!!!」
マリオ、DK「「うわぁぁぁぁぁ!!」」
稲妻が二人を包み、焼かれた彼らはプスプスと音を立てて床に倒れ込む。
ピカチュウ「ピ…」
ネス「やりすぎだよ、ピカチュウ…」
フォックス「まぁ…やっと落ち着いて話ができますね」
ネスはライフアップ
最終決戦が近づいてきました!
戦士の帰還が早く終わりそうでDXを投稿する期間が延びちゃいそうなのがすごく不安です…