そこは、薄暗い夜が永遠に続く場所だった。
空も、大地も、どこまでも黒に沈んでいる。
境界すら曖昧なその世界には、命の気配も、風の音も存在しない。
ただ――ぐちゃり、ぐちゃり、と。
湿った破砕音だけが、不気味なほど鮮明に響き渡っていた。
それは、凝り固まった金属の塊を、巨大な肉塊で無理やり押し潰しているような音だった。
鈍く、重く、執拗に。
何かが砕け、潰れ、混ざり合っていく音だけが、静寂に満ちた空間へこだまし続ける。
やがて、その音も不意に止んだ。
世界は再び、耳が痛くなるほどの静けさを取り戻す。
その沈黙の中で――
???「……あー、足りねぇ……たりねぇ……壊したりねぇ……」
無気力で、濁った声が響いた。
しばらくして、黒い地面がゆらりと波打つ。
次の瞬間。
地面から巨大な影が広がり始めた。
その影の中から、人型をした異形たちが這い出してくる。
輪郭は曖昧で、溶けかけた蝋人形のように歪んでいた。
だが――
ぐちゃっ。
現れた瞬間、その化け物たちは巨大な“白”に押し潰された。
圧倒的な質量だった。
白い塊がゆっくりと持ち上がる。
その下には、かろうじて原形を留めた異形たちが、粘土のように混ざり合い、潰れ、地面へ張り付いていた。
そして白は、再び振り下ろされる。
ズドン。
ズドン。
ズドン。
ズドン。
衝撃のたびに、大地そのものが沈む。
最初は肉を潰す音だったものが、いつしか地面を叩き壊す轟音へと変わっていった。
やがて、白い塊はぴたりと動きを止める。
静寂。
その中で、“それ”は低く呟いた。
???「……こんな土塊じゃ、どれだけ潰してもつまらねぇ……」
白い塊が、ゆっくりと動く。
それまで固く握り締められていた巨大な“白”が、静かに指を開いていく。
生物的な音を立てながら開かれたその姿は――巨大な左手そのものだった。
???「……やっぱり俺には、お前が必要だぜ……」
押し潰され、砕け散った異形たちの残骸が、その指の隙間から粘つくように零れ落ちる。
そして白い左手は、どこまでも続く闇の空を見上げるように、ゆっくりと掲げられた。
クレイジーハンドは次の瞬間、指を――パチン、と鳴らした。
乾いた音が、静寂に包まれた世界へ鋭く響く。
その直後だった。
黒い地面のあちこちに、巨大な影が一斉に広がり始める。
どろり、と。
まるで底なし沼から這い出るように、無数の人型の化け物たちが姿を現した。
輪郭の崩れた異形。
腕の長さも、身体の形も統一されていない。
まるで失敗作の肉人形を無理やり歩かせているようだった。
だが、その化け物たちは咆哮ひとつ上げない。
ただ静かに、ぞろぞろと歩き始める。
全員が、同じ方向へ。
まるで“何か”へ導かれているかのように。
クレイジーハンドは、その光景を眺めながら、ゆっくりと口を開いた。
クレイジーハンド「……いまから会いにいくぜぇ……マスターさんよぉ……」
これで書きだめはすべて終わりです!
DXになりクレイジーハンドをはじめとした新たなキャラクターが次々と登場します!
構想から始めなければいけないので次回いつ投稿できるかわかりません、進捗があった時活動報告にて投稿しようと思います!
戦士の帰還MVP
-
マリオ
-
ドンキーコング
-
リンク
-
サムス
-
ヨッシー
-
カービィ
-
フォックス
-
ピカチュウ
-
ルイージ
-
ネス
-
キャプテン・ファルコン
-
プリン