ペルソナ5 明智兄妹の事件簿   作:かっぱえびせん

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第二十一話 二つの作戦会議

 清水家は世田谷区の住宅街にある。

 昨日と同じ男装をした真理子を連れて、電車に乗って桜新町へ向かった。

 

 地下鉄に揺られる間、真理子は感情を綺麗に削ぎ落としたような無表情だった。でも時折吾郎と目が合うと、ニコリと小さく微笑んだ。大丈夫だから、と安心させるように。

 その度に胸騒ぎがする。

 

 だけど、杞憂のはずだ。清水誠一に彼女を任せるのは、どう考えてもお互いにとって最善の選択だった。

 

 真理子は国際的に名の知られたピアニストだ。

 世間から見た彼女の”価値”は、吾郎や他の子どもはおろか父親の啓次よりもずっと高い。ちゃんと声をあげることさえできれば、必ず救いの手が差し伸べられる。

 

 それに、清水誠一は息子の自分よりも孫娘の真理子の方がお気に入りだと、啓次自身が言っていた。あの複雑そうな表情に嘘はなかった。息子可愛さに真理子の訴えを無視するようなことはしないはず。

 

 何より、このまま吾郎と逃げ続けるよりはずっとマシな選択だ。

 

 そう何度繰り返し同じ結論に至っても、嫌な予感は頭にこびりついて離れなかった。

 

 

「おじいさんの家は歩いてすぐだから、ここまでで大丈夫ですよ。その……」

 

 改札前で立ち止まった真理子は、別れの言葉を探しているようだった。

 うっすらと微笑んでいるけれど、どこか心ここに在らずなようにも見える。

 

「いいよ、おじいさんの家まで送っていくから」

「でも……」

「行くよ」

 

 有無をいわせずに歩き出すと、少しだけほっとした顔で真理子もついてくる。

 

 夕陽に照らされた住宅街を歩いているうちに、嫌な光景が脳裏に蘇ってきた。

 

 ハサミを喉に突き立てる真理子、あっけなく崩れ落ちる身体。今度は止める人間はいない。

 

 いや、そんなことにはならない。

 真理子はきっと父親から引き離されて、ピアニストとして活動を再開するか、外国の全寮制の学校にでも入れられることになるだろう。危険な目に合うこともない。

 

「……吾郎くん」

 

 もう角を曲がれば清水家に着くというところで、先を歩く真理子がぴたりと足を止めた。そして、ゆっくりと、強張った顔でこちらを振り向く。

 

「隠れてください」

 

 か細い声でそう言うと、真理子はコンクリートの塀に身を隠した。

 同じようにしながら、吾郎は角の先を盗み見る。そして、目を見開いた。

 

「あいつら……!」

 

 洗練されたデザイナーハウスの前に立っているのは、二人の男──啓次と岡倉だ。門前で立ち止まって、話し込んでいる。

 

「……でも幸運でしたね、明智先生。いや、幸運というのも失礼ですが、はは」

「いえ、本当におっしゃる通り、幸運でした。父が病院に運ばれたと聞いた時はショックを受けましたが、前々から手術に踏み切るべきだと言っていたのに聞かなかったのは父の方ですしね。父には悪いけど、今はそれより心配なことが山積みですので」

 

 啓次の父親──清水誠一が、病院に搬送された? よりにもよって、このタイミングで。

 もはや運命が敵にまわっているとしか思えない。

 

 固唾をのむ二人を置いて、岡倉は朗らかに会話を続ける。

 

「まあまあ、そう緊張しなくても大丈夫でしょう。秘書の方……えっと、森岡さんでしたっけ? 彼は将来先生の部下になる人だ。先生の言うことを疑ったりしませんよ」

「それはそうですが。真理子の怪我のことは、なんて説明しましょう」

「心配いりません。彼女の精神状態に問題があったのは、一年前にすでに上がってきている話です。その上で、先生は真理子ちゃんを精神科に連れて行くという努力を重ねてきている。誰がどう聞いてもいい父親です。預かっていた男の子が暴れたとでも言えば誰も疑ったりなんかしません。秘書の方は真理子ちゃんを探すのを手伝ってくれるはずです。きっと、うまくいきますよ」

 

 清水誠一のいない隙に秘書を言いくるめて味方につける。それがあいつらの立てた計画らしい。

 

「そうですね、きっとうまくいく」

 

 岡倉の言葉に勇気付けられた啓次が、チャイムを鳴らす。

 一言二言インターホン越しに言葉を交わしたあと、すぐにオートロックの鍵が開いた。二人は家の中へ入っていく。

 

 真理子は静かな怒りをこめた声で、

 

「警察に届けることはしたくないから、おじいちゃんの人脈に頼ろうとしたのかもしれません。秘書の森岡さんなら簡単に丸め込めると思ったのでしょう」

「……みたいだね」

「大丈夫。私がすべて話してきます。あなたは早くここから離れて」

 

 決然とそう言って、真理子は歩き出そうとする。

 

 その手を、吾郎は掴んだ。

 

「何?」

 

 不思議そうに聞く声音も表情も平静そのものだが……自覚がないのだろうか?

 真理子の顔からは血の気がすっかり引いている。それに、

 

「──君の手、震えてるけど」

 

 指摘して初めて、真理子はそのことに気づいたようだった。

 

「これは……」

「行かなくていい」

「え」

 

 真理子は驚いた顔をする。

 

 当たり前のことだ。こんな状況で行かせるわけがない。

 もうその秘書とやらは啓次と岡倉は接触してしまった。啓次の方はともかく、岡倉は用意周到に言い訳を用意してきていることだろう。

 それに加えて、清水誠一が戻ってくる宛があるのかさえ分からない。

 

 今あそこに行けば、真理子は二人と対面してお互いの主張を戦わせることになる。

 

 周囲は、彼女の言葉を信じるだろうか?

 吾郎の経験では、たとえ証拠を揃えて真実を告発しても、子どもの言葉を重んじる人間はいなかった。いつだって黙殺されて、権力者に都合いい結果にしかならない。特に岡倉のような人間は、巧みに罪から逃れる方法を熟知している。

 

 真理子ほど地位のある子どもなら、あるいは、うまくいくかもしれない。だけどそんな可能性に、怯えている彼女を託すことはできなかった。

 

「見つかったらまずい。早く行くよ」

 

 有無を言わさない力で手を引く。

 

「……うん」

 

 真理子は小さく頷くと、ぎゅっと手を握り返してきた。

 

 

 

「父は岡倉のような男と一緒に、いったい何をしているのでしょうね」

 

 駅へと戻る道で、やがて真理子は疲れた声で話しかけてきた。

 

「昨日会った男の子のこと、気になっていたんです。あの子、家出中の子どものために炊き出しをしている、岡倉という女性に気をつけろって言ってましたよね。それって……」

「君の推理通り、その人は岡倉の義理の娘の岡倉陽菜のことで間違いない」

「……では、あのおもちゃ屋で目にした岡倉の悪事の数々、あれは現実でもあったことだと思っていいんですか」

 

 何度も、真理子がそのことを確かめようとしているのは知っていた。その度にそれとなく話を流してきたけれど、もうその手は効かなさそうだ。

 

「そうだね」

 

 そうあっさりと認めると、真理子の顔からさらに血の気が引いた。

 かなりショックが大きいらしい。分かっていても、はっきりと言葉にされると重みが違うのだろう。

 

「つまり、慈愛の翼という団体は、子どもを狙う犯罪組織ということで間違いないんですね?」

 

 吾郎は心うちでため息をつく。あそこでのことは、誰かに話したいことではなかった。それを察しているからこそ、真理子も今まで仕方なく追求をしなかったのだろう。

 だけど、今の彼女の視線は鋭く、真実を聞くまでは一歩も退かないという意思を感じさせた。

 

「その認識で正しいよ。家出中の子どもは、あいつらに言わせれば無料で道端に落ちているおもちゃ。壊れるまで人に貸し続ける売り物だ」

 

 おぞけが立ったのか、真理子はかすかに震えた。

 

「……では、何を持ってしても、岡倉を止めないといけませんね。あんな男に力を貸そうとしている、父のことも」

 

 もしこのまま清水誠一が死んで、その権力がそっくりそのまま啓次に受け継がれたら。そして、その啓次が岡倉の言いなりになったら。今よりもさらに慈愛の翼は規模を広げて、被害者を増やし続けることになるだろう。

 だけど、そうなってもそれは真理子の責任じゃない。

 

「君が気負う必要のあることじゃないよ」

 

 そう言うと、真理子は首を振った。

 

「私の家が関係してしまったことです。……それに、私もあのような男に献金してしまいました。覚えていませんか? 私たちが初めて会ったのは、チャリティコンサートだったんですよ」

「あいつの手口は巧妙だからね。騙されていたって誰も責められない」

「それでも、犯罪に加担したことに変わりはありません。お願いです、知っていることがあるなら教えて。あそこまで大々的に活動していて、どうして岡倉の犯罪は明るみにならないの?」

 

 彼女に知る権利があるのは確かだ。

 

「……ハア。僕も、君の事情を知りすぎたからね。いいよ、話してあげる」

 

 こうなったら、洗いざらい言ってしまえという気になってくる。

 

「聞いていて楽しい話じゃないから。気分が悪くなったらちゃんと言ってね」

「はい」

「僕の知っている限り、岡倉はもともと普通の教育者だ。少なくとも表面上は問題を起こすことなく、中学校の校長にまで出世した。君のお父さんと知り合ったのもその時だろうね」

 

 これはあくまで僕の推察だけど、と吾郎は前置きをする。

 

「歯車が狂い出したのは、多分、岡倉の息子の輝幸が同じように教師になってから。輝幸は救いようのない小児性愛者で、自分の性欲を抑える理性も、治療を自主的に受けようなんていう社会性もない。そんなあいつは小学生の教師になって、すぐに教え子の少年に手を出した。でも、問題にはならなかった。校長である岡倉が息子を庇ったからだ」

 

 どう揉み消したのかは定かじゃない。きっかけとなった事件のいきさつは、ほとんど里奈から聞いたことだ。

 

「一度バレなかったことで、タカが外れたんだろう。岡倉は、どうやって問題にならずに息子の性欲を満たすかばかり考えるようになった。同じ趣向の人間と繋がって、発展途上国に売春目的のツアーを開催したり、子どもに睡眠薬を飲ませて集団で暴行したり、どんどんエスカレートしていった。そうしているうちに、岡倉は息子の犯罪を隠蔽することよりも、そういう犯罪控除がどれだけ儲かるかに目を向けるようになったんだと思う」

 

 真理子は、気を落ち着かせるように深く息を吐いた。

 

「そのことは、岡倉が話していたのですか?」

「いや……岡倉は滅多に家に帰ってこない。ほとんど岡倉の息子と孫娘から聞いた話だ。息子の方は聞けばなんでも話すからね。あいつの口ぶりだと、今の話は武勇伝で、家族の素晴らしい『ビジネス』の成功は全て自分のおかげらしい」

「そう、なんですね……」

 

 暗い顔でそういう真理子は、今何を考えているだろうか?

 あの異世界で吾郎の姿をした人形と対面したのだ。こうやって吾郎が第三者ぶって話したところで、色々と想像することは避けられないだろう。

 

「そんな人間が、どうして子どもの里親にまでなれるようになってしまったのでしょう」

 

 真理子は淡々とそう聞いていきた。血の気がすっかり引いた顔は、いつもに輪をかけて無表情だ。

 

「あいつには妻がいるんだ。さっき話した岡倉陽菜っていう。まあ、輝幸との間に恋愛感情はなくて利害の一致を見出したってところだろうけど、それでも二人には娘もいる。子どものいる夫婦二人なんて、この社会では一番信用されるものだろ。それに陽菜は心理士の資格も持っているし、人当たりはいいから信用を得るのもうまい」

「……このまま警察に行って、岡倉一家とその顧客たちを一網打尽に逮捕するっていうのは、難しいのでしょうか」

 

 当然、誰だってそうしようと思うだろう。吾郎だって、そうすれば司法が機能すると考えた時があった。

 

「すでに一度、他の子どもと試したことがある。でも、意味はなかった」

「意味が、ない?」

「岡倉の顧客には、政治家や警察の重役だっているんだ。もみ消す手段はいくらだって持っている」

 

 引き取られてからすぐに、数人の子どもで団結して警察に行った。その中には、里奈と良太もいた。

 

 だけど訴えはいとも簡単に揉み消された。岡倉はあらかじめ、危険と思った子どもたちに対して、協力者の精神科医から偽の精神鑑定結果を取得していたのだ。証言が信用できないと警察関係者の力も使ってもみ消した上に、そのあとは、もう二度と団結できないように巧妙にこちらの人間関係を壊した。中でも、厄介だと思われた吾郎は徹底的にやられた。

 もう慈愛の翼の中に吾郎を信用する子どもは一人もいない。今頼んだところで、誰も証言しようとはしないだろう。

 

 かいつまんでそのことを教えると、真理子は疲れた声を出した。

 

「岡倉の手が政府機関まで蝕んでいるなんて。どうして、誰も気づかないのでしょう」

「どうでもいいから。薄々おかしいと思った人間はたくさんいただろうけど、自分の子どもでもない人間のためにかけられる労力なんてタカがしれている」

 

 ふと、吾郎は皮肉な笑みを浮かべた。我ながら性格が悪いと思いながら、口を開く。

 

「もっとも、国宝級のピアニストである明智真理子が証言すれば、結果は違うかもしれないけどね」

「……試してみます?」

「冗談だよ。リスクが大きすぎる。それに、君だって信頼できる証言をできる精神状態じゃなかったからね。あの異世界のことを話しても気が触れてるとしか思われない以上、客観的な根拠になるのは僕から聞いた話だけだし、岡倉や君の父親の妨害を超えてまで警察に取り合ってもらえるかは、よくて半々ってところだろう」

「でも、これじゃあ、八方塞がりですね」

 

 しばしの間考え込んだあと、真理子は「貸出記録……」とポツリともらした。

 

「あのおもちゃ屋には、訪問した人間を仔細に記録する名簿がありました。利用者リストみたいなものです。もしかしたら、それは現実でもあるものなんじゃないかと」

「利用者リスト、ね」

 

 手をあごに当てて、思案する。

 岡倉は用心深い性格だ。いざという時の命綱として、脅迫材料となるように客の情報を記録しているのは間違いない。あそこで生活していた半年間で吾郎はそんなものを見た覚えはないが、おもちゃ屋で真理子が見たということは、似たようなものが慈愛の翼にある可能性は考えられる。それを逆手にとれば、犯罪の証拠になるかもしれないと真理子は言いたいのだろう。

 

「……いや、岡倉の家の中に忍び込むのは現実的じゃない。それにどちらにせよ、政治家や官僚の協力者がいる以上、大ごとになる前に揉み消される」

 

 問題は証拠の質ではないのだ。犯行現場の動画や、金銭の取引の記録を掴んだとしても、結局はどこかでデッドエンドが待っている。

 

 真理子は悔しそうにくちびるを噛み締めた。

 

「おじいちゃんだったら、どうにかできるはずなのに。よりにもよって今入院してしまうなんて」

「水を差すようで悪いけど、君のおじいさんに話したところで、どう転ぶかはわからないけれどね。人は都合のいい方を真実だと思う方だから」

 

 清水誠一は、虐待されている孫娘のことなら助けたはずだ。

 だけど、数々の権力者を敵に回してまで岡倉のことを追求したかは分からない。

 

 たとえ悪事を暴いたところで、倫理的禁忌を犯した犯罪組織と息子が関わっていたことが公表されて終わるだけだ。その事実は、政治家一家としての清水家に未来永劫付きまとう汚点になる。

 

「──だけど、もし、パパも証言して助けてくれたら……」

 

 瞳を揺らしながら心許ない声音でそういう真理子を見て、さすがに苛立ったため息が出た。

 理解不能だった。真理子は頭が悪いわけでも、観察眼がないわけでもない。だというのに、毎度毎度、どうして家族のこととなるとここまで盲目で意思薄弱になるのか。

 

「バカか。君の父親は、今も岡倉と肩を並べてどう僕たちを捕まえるか相談しているに決まっている」

「ちゃんとわかっています。今、父が私たちの味方じゃないことくらい」

 

 味方じゃないどころかハッキリと敵なんだよ、とは思ってもさすがに言葉にしなかった。

 

「でも、あなたには信じてもらえないかもしれないけど、教育者として理念があった父がいたのも、本当なんです。昔、ジキルとハイドを観劇した時、本当に父にそっくりだと思いました。善と悪がくっきり分かれていて、まるで別人格が二人いるみたい。……だから、もしかしたら、父の心にも私と同じようなあの異世界があるんじゃないかって」

 

 真理子の言わんとすることが、ようやく見えてきた。吾郎は押し黙って、彼女の言葉を聞く。

 

「通常、人格統合には長い時間が必要だと聞きます。でも、実体験として、私は一瞬の間で寛解と言っていい状態に至っています。そしてそれは間違いなく、あの異世界が崩壊した後のタイミングでした」

「つまり、啓一さんに対しても同じ現象を引き起こしたいということ?」

「はい。もちろん、父にあの異世界があればという話ですが」

「……あの異世界が啓次さんにもあることは、もう確認してある」

 

 真理子は明るい表情になった。

 あれだけのことをされても変わらないほど、子どもから父親へ向けられる思いとは強いものなのだろうか。

 自分には、きっと一生分からない感情だ。

 

「あなたが私のシャドウを撃った時、異世界は崩れ始めましたよね? 同じことを父にすれば、父の心を治すことができるかもしれない。そんな気がするんです」




アンケートのご協力ありがとうございました!
ペルソナ5を知らない方向けに、解説を作ってみました。そのうち、あらすじページに移します。

パレス
歪んだ欲望が肥大化すると生まれる異世界のダンジョン。
例えば岡倉の場合は「慈愛の翼は莫大な利益を出すおもちゃ屋」だという歪んだ認知が反映されていた。

ペルソナ
反逆の意思の具現化。ペルソナ使いが仮面を外すと召喚される。

異世界ナビ
パレスに侵入するためのスマホアプリ。三つのキーワードを入力するとパレスに入れる。

オタカラ
歪みのもととなった物。パレスの核とも言える存在。実体化していない時はモヤに見える。
真理子のオタカラは、異世界ではビデオテープ、現実世界では母が書いたメッセージ付きの伝票の形をしていた。

予告状
怪盗団がターゲットに送る宣戦布告状。これを出すと「オタカラ」がパレスの中で実体化し、それを盗むことによって改心が引き起こされる。
真理子は自ら「そんなくだらない願い、私が奪って、捨ててやる」と宣戦布告したことによって同じ効果が引き出された。

改心
オタカラが盗まれると歪んだ認知が消え、パレスも崩壊する。パレスの主は現実をありのままに直視することになり、否応なく改心させられる。

廃人化
パレスの主である金色の目のシャドウが殺されると起きる現象。すべての欲望を失い廃人になってしまい、最悪そのまま死に至る。
真理子のシャドウは撃ち殺されたけれど、あくまで「片方の人格から生まれた不完全なシャドウ」だったため、例外的に無事だった。
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