5ヶ月ぶりに部屋を出た日から少し経った。
身体も以前よりは肉つきが良くなった。
未だ屋敷の外には出れていないけどいつかは出てみようて思う。
それにしてもみんな優しいなぁ……
私を心配してくれたり、遊びに誘ってくれたり。
だからこそ苦しい。
毎晩夢を見る。
みんなを殺した時の夢。
それがひどく怖い。
愛した人、親友、家族。
それらを手にかける夢はリアリティがあってすごく嫌だ。
結局、私はこの呪縛からは逃れられない。
「寝れないな……」
悪夢の連続に嫌気がさして部屋を出る。
今は深夜、みんな寝ているころだ。
私は静かに歩みある部屋を目指す。
静かにある部屋のドアを開ける。
クリスの部屋だ。
クリスは静かに眠っていた。
その顔は穏やかだ。
なぜこの部屋に来たのかは自分でもわからない。
けど、クリスの顔が見たかった。
私の愛しい人。
冥界で私を待ち続けてくれた人。
すごく胸の奥が熱くなる。
もうこれからは離れることはないんだと思うと胸が熱くなる。
穏やかな顔がみれて満足したことだしさっさと自分の部屋に戻ろう。
そう思ってベッドの横から立とうとした時に不意に声をかけられる。
「どうしたんですか、アキル?」
「へぁ?! いや、あの、これは違くて! 別に変なことしようとしてたわけじゃなくて! あの、その……」
「……眠れないんですか? なら、一緒に寝ますか?」
「へ……」
想定外すぎる返答に頭がフリーズする。
クリスと添い寝……
いや、私達はまだそんなことする段階まで行ってないから!
まだろくにデートとかもした事ないのに添い寝なんて……
「じゃ、じゃあ、お言葉に甘えて……」
思考とは裏腹に欲が勝ってしまった。
クリスの布団の中に入る。
すごく暖かくていい匂いがする。
それに、すごく安心する。
と言うか、これ本当に大丈夫なのかしら?!
クリス……はもう寝ちゃってるし!
落ち着きなさい私、あくまで同じ布団で寝てるだけだから!
卑しい気持ちなんて一つもないから!
けど……ちょっとだけクリスに抱きついてもいいわよね……
そう、ハグ。
いやらしい気持ちない。
とても健全。
クリスの身体に静かに抱きつく。
心臓の鼓動が早くなる。
体が熱くてたまらない。
けど、やめられない。
ソレに安心感がさっきまで以上にある。
あー……これはダメだ。
やめられない。
クリスがもし起きてたら若干引かれるかもしれない。
けど……これ……安心……
……………………
「……寝ちゃいましたか。どうかいい夢をアキル」
そんな声が聞こえた気がした。