砂漠の妖精   作:某なにがし

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砂と守護と敵対

 

―――――――マグノリアの街

 

「帰ってきたぞー!」

 

「来たぞー!」

 

ナツ、ハッピーがS級から帰ってきてテンションが高い

 

「まったく、お前たちはガアラに感謝しろ」

 

エルザがガアラ以外に注意する

 

「そう言ってやるな、エルザ ナツ、ルーシィ、グレイ、ハッピーも頑張った。」

 

「ガアラは甘すぎる」

 

「そう怒るな、仲間に優しくするのは当然だ。(なでなで)

 あとで、報酬を分け合おう」

 

「お!そうだった!」

 

「700万J!」

 

ナツとルーシィが反応する

 

「でもよ、リオンはオレが戦ったけど、他の奴らはほとんどガアラが倒したんだろ?

 デリオラもガアラが沈めたっていうしよ」

 

「グレイ!余計なこと言わないでよ!」

 

「今回の依頼はナツやルーシィ、グレイも初めてのS級だったからな

 報酬は等分が妥当だろう」

 

「さすがガアラ!」

 

「あい、人ができてるよ!」

 

ルーシィとハッピーが喜んでくれる

 

「だが、追加報酬が黄道十二門の鍵とは・・・・よかったなルーシィ

 どんな鍵なんだ?」

 

「よくぞ聞いてくれました、ガアラ!なんと人馬宮のサジタリウスっていうのよ」

 

「人馬・・・・イメージだと弓使いのようだな」

 

「そうね・・・また一歩私も成長したわ!」

 

黄道十二門は世界に十二個しかないと聞くからな。星霊魔導士としては嬉しいのだろう

 

「さて、思い出話もここまでだ

ギルドに行ったら、俺がかばったとはいえ少しは怒られてしまうだろう

みんなで誠意を込めて謝罪しような」

 

「「「「・・・・・はぁい」」」」

 

ナツたちは目を背けていたのか落ち込んでいた

そしてギルドが近くなってきて影が見えるが―――――

 

「ギルドの様子が変だな」

 

「ん」

 

「な・・・・なに、え?」

 

「これは・・・」

 

「・・・・・!」

 

「オレたちのギルドが!!!」

 

ギルドに鉄柱が刺されてボロボロになっていた 

 

「・・・これは一体・・」

 

――――――フェアリーテイル地下1階

 

「ガアラたちが帰ってきた!」

 「見たかよ!ギルドの姿!」

「ファントムの奴ら!よくもやってくれたな!」

 

周囲のメンバーはギルドを壊されたことに激怒していた

ルーシィもこの喧騒に冷汗が流れている

ガアラは状況把握と報告のためにマスターのところまで歩いていった

 

「よっ、おかえり」

 

「はい、マスター、S級クエスト達成しました」

 

「うむ、ガアラよくやったぞ」

 

「はい」

 

「じっちゃん!酒なんか飲んでる場合じゃねえだろ!」

 

「おーそうじゃった、ナツ、ルーシィ、ハッピー、S級クエストに勝手に行き追って、

 ガアラがお主らをかばったが罰を与える!」

 

「それどころじゃねぇだろ!」

 

「めっ」 ピシッ

 

「めっ」ピシッ「あぎゅ」

 

「めっ」ピシッ

 

「きゃっ」

 

マカロフは腕を伸ばし、ナツとハッピーの頭を叩き、ルーシィのお尻を叩く

 

「マスターダメでしょ!」

 

「マスター・・・」

 

ミラに注意され、リサーナに苦笑いされる

 

「マスター、何があった?」

 

「じっちゃん!ギルドが壊されたんだぞ!」

 

「まあまあ落ち着きなさい。騒ぐことでもなかろうに、ガアラを見習え」

 

「なに!?」

 

グレイもマスターの態度に思わず声を漏らす

 

「ファントムだぁ?あんなバカタレ共にはこれが限界じゃ

 誰もいねえギルドを狙って何が嬉しいのやら・・・」

 

「誰もギルドにはいなかったのか?」

 

「襲われたのは夜中らしいのよ」

 

ガアラの疑問にミラが答える

 

「そうか・・・みんなにケガがなくてよかった」

 

家族に被害がないことが一番うれしいと思うガアラであった

 

「不意打ちしかできん奴らに目くじらを立てることはねえ 放っておけ」

 

「(ドン!)納得いかねえ!オレはあいつら潰さなきゃ気が収まらねぇ!!!」

 

「いい加減にせんか!」パシ

 

「なんで私のお尻?」

 

マカロフはルーシィのお尻をどさくさに紛れて叩いた

 

「マスター、ダメだよ」

 

今度はリサーナに怒られる

 

「この話は終わりじゃ 上が直るまで仕事の受注はここでやるぞい」

 

「仕事なんかしてる場合じゃ・・・・!」

 

「ナツ、お前の気持ちも分かるが怒りに飲まれるな」

 

「ガアラ!お前は悔しくねえのかよ!」

 

「無論、俺も悔しい だがマスターの気持ちも汲めと言っている」

 

「なんで、お前もじっちゃんも冷静でいられんだよ!」

 

「ナツ・・・マスターも悔しいのは一緒よ。

 だけどギルド間の武力抗争は評議会で禁止されてるの」

 

「手を出したのはあっちだろ!」

 

「そういう問題ではない」

 

ガアラがナツを何とか冷静にさせようと話をする

だが、ナツの思いもガアラは理解しているので、あまり強くは否定しない

 

――――――話が終わり 夜

 

ルーシィは帰路につき家に入ろうとすると

 

「「「おかえりー」」」

 

「多い――――!」

 

ルーシィが部屋にいたナツに持っていたキャリーケースを投げつける

部屋にいたのは、ナツ、グレイ、エルザ、ハッピーの4人だ

 

「落ち着いてくれルーシィ

 奴らがこの街に来ているということはメンバーの所在が掴まれてるかもしれん」

 

「え?」

 

エルザが物騒なことを言いルーシィが引く

 

「まさかとは思うけど一人のとこを狙ってくるかもしれねえ

 だから、しばらくはみんなでいた方が安全ってミラちゃんがな」

 

「そ・・・そうなの?」

 

グレイが部屋にいる経緯を説明する

 

「ルーシィも年頃だからな

ナツとグレイだけ泊まらせるのは私としても気が引けるのでな

 私も同席することにした」

 

「ナツとグレイは確定なんだ」

 

 

―――――夕食後

 

「ねぇ、例のファントムってギルドはなんで急に襲ってきたのかな?」

 

「さあな・・・昔から小競り合いはあったが直接的なものは初めてだ」

 

「じっちゃんもガアラもビビッてねえでガツンとやっちまえばいいんだ」

 

「じーさんもガアラもビビってるわけじゃねえだろ

 あれでじーさんは聖十大魔道の一人だし、ガアラも聖十大魔道級の実力者だしな」

 

「聖十大魔道?」

 

ルーシィの疑問にエルザが答える。

 

「魔法評議会議長が定めた大陸で最も優れた魔導士10人につけられた称号だ」

 

「へぇーすごい!・・・ってマスターはわかるけどガアラもなの!?」

 

「一つのギルドに聖十大魔道が2人はバランスが崩れるから称号はもらってないがな

 だが、ガアラは評議会からの高難度依頼を何度も達成してるからな

 実力は間違いない」

 

「そんなにすごいんだ、聖十大魔道って」

 

「だが、ファントムのマスターも聖十大魔道なんだよ」

 

「そうなんだ そんなにすごいの? ファントムって?」

 

「たいしたことねーよ!」

 

「いや、実際に潰しあったら分からんぞ

戦力はマスターとガアラがいる分こちらの勝率が高い

 しかし、向こうもファントムマスターのジョゼ、S級魔導士のエレメント4

 なかでも厄介なのは今回のギルド強襲の犯人と思われる鉄のドラゴンスレイヤーだ」

 

「ドラゴンスレイヤー!

 ナツ以外にもいるんだ」

 

ルーシィがナツ以外にもドラゴンスレイヤーがいることに驚く。

そして、もう一つ疑問が出てきた

 

「そういえば、ガアラは?」

 

「あいつは一人で別行動だ」

 

グレイが答える

 

「一人?!大丈夫なの?」

 

「ガアラに勝てる可能性があるやつはファントムにはいねえよ

 あいつも怒っているんだ この行動にも意味があるんだろ」

 

 

――――――――フェアリーテイル 建物で一番高い所

 

ガアラがマグノリア全体を眺めていた

そして、砂を浮遊させている

 

「ファントム・・・」

 

そうつぶやくと砂をマグノリア全体に散布させた

 

「これで網にかかればいいが・・・」

 

『今回はエライ気合じゃねえか?』

 

「まぁな、ギルドに手を出すとどうなるかは示す必要がある

 守鶴、力を貸してくれ」

 

『オレ様はお前の相棒だぜ?当然のことを聞くんじゃねえ』

 

「そうか・・・では早速頼む

 ・・・・・・『砂城狼角(さじょうろうかく)!!!』」

 

ガアラが片目を閉じる

そして、散布した砂が目に変わり視覚を共有する。

すると早速感知した。

 

「・・・これは・・・レビィたちか!」

 

襲われているのがレビィたちだと分かり、即座に尾獣チャクラモードに変わり、現場に急ぐ

 

 

―――――――マグノリアの街 南口公園 夜

 

「はぁ・・・・はぁ・・くっ」

 

「はぁ・・・レビィ、大丈夫か!」

 

「くそっ・・・こんなやつに・・・」

 

「ギヒッ、やっぱり雑魚だな!フェアリーテイルの奴らはよ!」

 

レビィたちシャドウギアが夜道を歩いていると急に襲われた。

月明かりに照らされるとその正体が明かされる。

目の前にはファントムのマークを付けた魔導士 鉄竜のガジルである。

即座に反撃をしようとしたが、さすがに幹部クラスを撃退する力はシャドウギアにはなかったので追い込まれてしまう。

 

「お前らを潰せばフェアリーテイルは怒っかな、ギヒッ」

 

「「「!!!!」」」

 

自分たちを見せしめにしようという意図が分かる。

さらには、自分たちがギルドに泥を塗ってしまうという情けなさで涙が出てきそうになる。

 

「く・・・くそ!」

 

「・・なさけねぇ」

 

「・・ごめん、マスター・・・」

 

「じゃあな、鉄竜昆!」

 

ガジルが腕を鉄に変換してシャドウギアに振り下ろす

 

 ボスッ!

 

突如、目の前には砂が現れ、鉄が掴まれて動かなくなった。

 

「好き勝手やってくれたようだな・・・鉄竜のガジル」

 

「「「が・・・ガアラ!」」」

 

シャドウギアの3人はガアラの登場に驚く

 

「レビィ、ジェット、ドロイ、無事・・・ではないな

 すまない、もう少し速ければ・・・」

 

「ギヒッ!」

 

ガアラがシャドウギアの面々が倒れているため、かがんでいたらガジルが背後から攻撃する

それをシェットが叫ぶ

 

「ガアラ!あぶねぇ!」

 

ボスッ

 

「!?またかよ」

 

砂で防御しつつ、立ち上がりガジルに向く

 

「最後の忠告だ これ以上家族に手を出すのなら、お前らファントムに明日はない」

 

ドンッ!!!

 

ガアラが放つ魔力が重くプレッシャーになりのしかかる。怪物の幻覚がガジルの目に映る

あまりガアラと仕事をしたことのないシャドウギアの面々も冷汗が流れる

 

「・・・・チッ」

 

ガジルは実力差が分かったのか、悔しそうにしながら引いて行った

 

「レビィ、ジェット、ドロイ、ギルドに帰ろう」

 

そういうと3人を砂にのせギルドに運ぶ。マグノリアの監視も続ける

 

「ごめんねガアラ・・・ぐすッ」

 

「く・・・すまねぇガアラ」

 

「なさけねぇ」

 

「・・・・お前たちが諦めなかったから俺が間に合った

 うつむくな 家族を絶対に見捨てない それがフェアリーテイルの魔導士だ

 ・・・そうだろ?」

 

「「「・・・・うう・・うわああああぁぁんん」」」

 

シャドウギアがガアラに抱き着いて泣く

 

 

―――――――――フェアリーテイル 医務室 夜

 

シャドウギアの3人は緊張の糸が切れたように眠ってしまったのでベットに寝かした。

傷は救急箱を使ってガアラが器用に手当てをする。

そのままガアラは夜の間ずっとマグノリアの監視を続けた。

 

 

―――――――――翌朝 フェアリーテイル内

 

ガアラは昨日の襲撃の件をマカロフとギルドのメンバーに共有した。

そして、マカロフが激怒した。

 

「ガアラ・・・家族を守ってくれてありがとう」

 

「当然だ 家族を見捨てないのがこのギルドの魔導士だ」

 

「ボロ酒場までなら我慢できたんじゃがな

 ガキに傷負わされて黙ってる親はいねぇんだよ

 ・・・・・・戦争じゃ!」

 

「・・・同感だ」

 

『幽霊退治か!面白くなってきやがったな!ヒャッハー!」

 

フェアリーテイルのマスターが切れる。

そして砂の王と化身がファントムロードを敵と認定した。

 

・・・・・ギルド間抗争・・・・開幕

 

 

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