砂漠の妖精 作:某なにがし
―――――――――――――マグノリア病院
「・・・・レビィちゃん」
ルーシィはファントムロードとの戦いには参加せず、レビィたちの付き添いをしていた
これは、ガアラからのお願いであった。
(ルーシィ、お前はレビィと仲が良かっただろう そばにいてやってくれ
目が覚めたときに全員がいないと驚くからな それと万が一の時はこの巻物を開け)
そういってガアラたちはファントムロードに向かった
「ファントムの奴ら許せないよ!」
―――――――――――フィオーレ王国 北東 オークの街
ギルド 幽鬼の支配者(ファントムロード)
―――の入口には妖精がいた。
「開戦の一撃は俺がやろう
・・・砂瀑・叛奴(さばくハンド)!!!」
ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴォォォォン!!!!!!
「「「!!!!!」」」
ガアラの砂が拳を作り、ファントムロードの扉をぶち抜いた。
そこへ他の妖精が歩みを進めていく
マカロフが声を上げる
「フェアリーテイルじゃあああ!!!」
マカロフが宣言した瞬間にナツが駆け出す
「うおおぉぉらぁ!!!
誰でもいいからかかってこいや!」
「調子に乗るんじゃねえ!」
「やっちまえ――――!」
ファントムロードも反撃に出ようとするが、意味をなさない
「ア?」
「ぬおおおおぉぉらぁ!」
グレイとエルフマン、他のみんなも応戦してボコボコにしていく
「マカロフを狙え―――!」
「マスターの首を取るなら俺を倒してもらおう・・・砂縛柩(さばくきゅう)」 サアアァァァァ
ガアラはマカロフの近くにきていたファントムロードを全員を拘束する
「妖精の地を荒らした罪は重い」ギュッ
「「「「(バキッバキッバキッボキッ)・・・あ・・ぁ・・・」」」
「こいつ、殺しやがった!」
「殺してはいない 全身を砕いただけだ」
「ガアラよ・・下は頼む ワシはジョゼを探す」
「わかりました」
するとマカロフは雑魚をあしらいながらジョゼを探しに行く
―――その光景を上から見ていたものがいた
「あれが砂漠のガアラ、フェアリーテイルトップクラスの実力者・・そしてエルザか
他のS級は参加せず ここまではマスタージョゼの計画通りだな」
黒鉄のガジルである。
――――――――マグノリア
ルーシィはレビィが起きたときように買い出しに出ていた
「はぁ、私ももっと頑張らなきゃな~
でも、今はできることをしよう!」
ポタ ポタ
「やだ、天気雨?」
そのまま雨が強くなり、傘をさした女性が前から歩いてくる
「そう・・・ジュビアは雨女 しんしんと・・・あなたは何女?」
「(イタイ人ね)・・あの誰ですか?」
ルーシィは初対面のジュビアという女性をイタイ女性と決めつけるが一応尋ねる。
「楽しかったわ、ごきげんよう しんしんと」
「え!?何なの?」
「ノンノンノン、ノンノンノン、ノンノンノンノンノンノンノン、
3・3・7のNOでボンジュール
ジュビア様仕事放棄はだめですな」
「変なのが増えた!」
ルーシィが叫ぶのも無理はない。なぜなら男は何もない地面から生えてきたのだから。
「そのマドモアゼルこそが標的ですね~」
「あら、この子だったの?」
「申し遅れました 私の名はソルとお呼びください
ファントムロードよりお迎えに上がりました」
「ジュビアはエレメント4の一人にして雨女」
「ファントム!あんたたちがレビィちゃんたちを!」
ファントムロードという名にルーシィはすぐに戦闘態勢に入る
すると突然、ルーシィを水の球体が包む
「ふ・・・ん・・・あぶっ」
ルーシィは息が尽きて気絶してしまう
「大丈夫・・・ジュビアはあなたを殺さない
あなたを連れて帰ることが私たちの任務だから
ルーシィ・ハートフィリア様・・・捕獲完了」
――――――――――――――――ファントムロード ギルド内
「漢!漢!漢!漢!」
エルフマンがテイクオーバーを駆使しながら周りをなぎ倒していく
「なんだアイツ!」
「テイクオーバーだ!エルフマン!倒した魔物を腕に吸収するビーストアームのエルフマンだ」
「一番厄介なのがまだ一人残っているが、俺も参戦するかな」
ガジルはマカロフがいなくなったのを確認してから天井から降りてきた
「来い!クズども!鉄のドラゴンスレイヤーガジル様が相手だ!」
「漢――――」
ガジルが口上を上げてからエルフマンが相手をする
「ほう・・・なかなかやる」
「漢は強くあるべし」
「じゃあこんなのはどうだ?」
そういうとがいるは無差別に鉄の棒を放った
当然仲間も巻き込まれる
「貴様!自分の仲間を!」
「何よそ見してやがる」 ドガッ!!
エルフマンが吹っ飛ぶ。が、それを足場にナツがガジルに向かう
「ガジル――――――!」 ドガッ
ガジルを吹っ飛ばす
「オレがフェアリーテイルのドラゴンスレイヤーだ!!!」
そのまま殴られて天井に飛んでいくとガジルは体をひねり鉄を杭にして天井に逆さに立つ
「で?これが火竜の本気か?」
「安心しろよ ただのあいさつだ 竜の喧嘩の前のな」
ナツとガジルが再び構えるとギルド全体が揺れる
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
「な・・地震!?」
ファントムロードは原因がわからず慌てる。だがフェアリーテイルの仲間は知っている
「これは怒りだ マスターマカロフ、巨人の怒りはだれにも止められない」
「マスター・・・」
一人心配をしているガアラ
―――――――――――――ファントムロード 2階
ドガァアアン!!!!
マカロフが壁を壊しながら進む
「ジョゼ・・あれは何のマネじゃ?お?」
「これは・・・お久しぶりです マカロフさん
6年前の定例会以来ですか いやぁ(ドゴォォン)」
「世間話しに来たわけじゃねえんだよ ジョゼ」
「ほほ、(ブン)それはそれは(ザザ)」
「貴様、思念体か!?」
「ふふ、聖十同士がぶつかれば天変地異が起こる 私は合理的でしてね」
ぼやぁ
するとルーシィが映される
「な、なぜ!?」
ルーシィの登場にマカロフは動揺する
そしてジョゼはナイフを構えて、ルーシィに向け刺そうとする
「よせぇ!」
マカロフは走り出していた
「!!!!」
すると気配もなく男が背後に立っていた
(しまった!こやつ気配がない)
男の名はアリア 最後のエレメント4
「悲しい!」
「ぐわぁ」
マカロフが2階から壁を突き破り、1階へ落ちていく
ひゅううぅぅぅ ズドン!
「ま、マスター!」
エルザがマカロフに気づき近づいて状況を確認する
「わ、ワシの魔力が・・・」
「じっちゃん!」
マカロフの魔力が感じないことにエルザやナツ、他のメンバーも動揺していた
そこを逃すファントムロードではなかった
「いまだ!ぶっ潰せー!」
「ぐおっ」 「があっ」
(いかん!戦力だけではない 士気の低下の方が深刻だ)
エルザが状況を判断し、どうするか考えていた。
するとギルド全体が砂に満たされ始める
そして砂が動き、フェアリーテイルのメンバーだけがファントムロードの外に流れ出る
「これは・・・ガアラか!?」
「エルザ、お前たちはマスターを連れて退却しろ」
「お前はどうするのだ!」
「ここを潰してから戻る」
「しかし、一人では・・・」
「問題ない フェアリーテイルを傷つけた罰を受けさせるだけだ 行け」
「くっ・・・みな退却しろ!!!全員!ギルドに戻れー!」
フェアリーテイルのメンバーが撤退していくのを確認してファントムロードの連中に向く
「相手は一人だ!やっちまえ!」
「・・・黙れ・・砂縛柩(さばくきゅう)
・・砂瀑送葬(さばくそうそう)」
「「「「ぐああああああああぁぁぁ」」」」
砂でほとんどの物を圧殺し、ファントムロードを掃除する
「ガアラ・・あいつはやべぇな」
砂から逃れていたガジルは隠れて観察していた。
だが―――
「隠れても無駄だ 黒鉄のガジル」
「!!!???」
「俺は砂で感知も出き(ポン)」
「?」
ガアラが突如白い煙を立てて消えてしまった
―――――――――ルーシィが捕まっているファントムロード本部
「ん・・ん、なにこれ!どこ!?」
ルーシィは牢屋のようなところで腕を縛られて幽閉されていた
「これはこれは、お目覚めですか?ルーシィ様」
「あんたは?」
「おっと失礼 私はファントムロードマスタージョゼと申します」
「!?あんたがレビィちゃんたちを!」
「?ああ、ガジルさんに襲わせた件ですか?あれはついでですよ」
「!!??」
「私たちはあなたの父君から連れ帰ってくるように依頼を受けたのです
ルーシィ・ハートフィリア様」
「!?私、家には帰らないから!」
「そうですか?それは残念です」
「てか、ちょっと拭くものない?体が濡れて気持ち悪いんだけど」
「ああ、それならそこにある変な巻物を使ってください
あなたが持っていたものですが、何も書いてなかったので十分でしょう」
「?(どういこと)」
「しょうがないか」
「いいんかい!なんとはしたない そして私はジェントル」
ジョゼが後ろを向き、巻物をルーシィがひも解くと突如、煙が大量に出る
そしてそこにはガアラが現れた。
「緊急事態のようだな、ルーシィ」
「ガアラ!?」
「貴様はフェアリーテイルの!」
「なるほど、察するに目的はフェアリーテイルではなくルーシィという訳か」
「バレてしまっては仕方がありません あなたには死んでもらいます」
「卑怯な手を使わないとマスターにすら勝てない弱虫が俺をやるのは無理な話だ」
ガアラが挑発するとジョゼは切れる
「聖十でもないクソガキに私が負けるだと!!!」
「ああ、負ける 完膚なきまでにな」
「ならば、勝負だ!クソガキ!」
「それは無理な話だ 今はルーシィの安全が最優先なのでな
・・・・砂縛牢(さばくろう)」サアアァァァァ
ジョゼを砂が包み始める。抵抗するが間に合わない
「この程度の技も防げないようでは俺には勝てん」
「このクソガキがぁぁっぁぁぁぁぁぁ」
完全に球体に包まれて声も聞こえなくなった
「よし、ではルーシィひとまず帰ろう」
ガアラは手を差し出す
「ガアラ、(ぐすっ)今回の件、全部あたしのせいなんだ・・・」
「そうか・・・」
ガアラは静かに答える
「それでもあたし、フェアリーテイルにいたい!」
「ああ、フェアリーテイルは家族を見捨てない 帰ろうギルドに」
ガアラはルーシィを砂にのせてファントムロードを出ていく
――――数時間後、ようやくジョゼは砂の球体から脱出した
「やってくれたなぁ、クソガキがぁ!」
―――――――ファントムロードからの帰路
「ねぇ、ガアラ 私に持たせてくれた巻物って何だったの?
ジョゼは何も書いてない紙切れって言ってたけど?」
「紙切れか・・・あれは術者を強制的に呼ぶ魔法式が書いてあったんだ
名を逆口寄せ 昔、東の国で習った魔法でな
もちろん、術者が認めたもの以外には使えないようにしてある
認められていないものには紙切れにしか映らん」
「へぇ~そんな魔法があるのね!」
「ああ、聖十であろうと知らん魔法もあるからな
役に立ったようで良かった」
「うん!ほんと万事休すだったからありがとねガアラ!」
ルーシィが笑顔を見せてくれるようになった
少しは気分がまぎれたと思いたい。
そして俺たちの帰るべき家―――フェアリーテイルが見えてきた。