砂漠の妖精 作:某なにがし
「大丈夫か、ナツ」
「うー、きもちわりぃぃ」
「そうか ダメならハッピーに浮かしてもらえ」
「あい!あんまり持たないと思うけど任せてよナツ」
俺はナツと一緒にハルジオンの町に向かっている。
理由はナツの育ての親であるイグニールというドラゴンの情報が浮上したからだ。
ちなみになぜナツがダウンしているかというと原因は電車だ。
滅竜魔導士は乗り物に弱いためだ。
そして、ハッピーはエーラという魔法を使う青い猫だ。しゃべれる
「はぁ、ナツ少し浮かしてやる」(サァァァ)
砂を集めてナツを少し浮かしてやる
「サンキュー、ガアラ」 うぷっ
「あいかわらず優しいね ガアラ」
「そうでもないさ」
そういっているとハルジオンの町に着く
「ここが火竜の噂がある街か」
「ふっかーーつ!!!よし、イグニールを探すぞ!ハッピー!」
「あいさー!!!」
「おい、待てナツ・・・もういないか」
ナツの足の速さには舌を巻くな
それにここにはイグニールはいない。街中にドラゴンなどいたら即、評議会が飛んでくる
「さて、どこから探るか」
街を見て回っていると遠くで多くの声が聞こえる
向かってみると女性の集団とそれに囲まれている男性がいる
キャー――サラマンダー様!!!
「どういうことだ?」
サラマンダーと呼ばれる男を見るとキザな男が女性たちの中心でかっこつけて対応している
少しつついてみる必要があるな
「すまない この街でサラマンダーと呼ばれる人を探しているのだが」
「あぁ、それなら僕のことだよ」
「なに?その見た目で火竜(サラマンダー)と呼ばれているのか」
疑問に思ったことを素直に口にすると周りの女性たちが抗議の声を上げる
「ちょっと!アンタ、サラマンダー様になに生意気な口来てんのよ」
「そうよ!アンタ生意気よ」
「そうよ!」
うーん、なんかすごい圧を感じる 女性強しっ
「そうか、それはすまない」
できるだけ声を一定に保つ。決して相手のテンションと同じにならないようにする
感情制御のコツだ。
「ははっ、みんな落ち着いてくれ。きっと彼は僕の美しさに嫉妬しているんだ
(カキカキカキ)ほら、君は僕のサインでも見て気を紛らわしてくれ」
「あ・・・・あぁ」
なんかいらないゴミを貰ってしまった。
ゴミ箱近くにあるかな
「では、また機会があったら会おうではないか。ボクはこの先の港に用があるのでね
さぁ、レディーたち、夜はボクの船でパーティーをやるから参加してね」
・・・・・・きゃーあぁぁぁぁ・・・・・・・
女性たちは歓声を上げ、サラマンダーと呼ばれる男は炎の魔法で去っていった。
「ある意味凄いやつだったな・・・・」
「たく、気色悪いったらありゃしない!!!」
「?」
振り返ると金髪の女性が怒った表情をしていた
「アナタは彼女らのように奴に心酔していないのだな」
「えぇアナタが途中で割り込んだおかげでね。
それにあんな趣味の悪いやつこっちから願い下げよ!!!
あいつは多分チャームの魔法を使ってたし・・・・・」
「チャーム?」
「そう、昔販売された魔法なんだけど人の心を操って被害が絶えなかったから、
今は使うのは違法とされてる魔法よ」
「博識なのだな アナタも魔導士なのか?」
「えぇ、そうよ!私は星霊魔導士なの 助けてくれたお礼にちょっとそこでお茶でもしない?」
「誘いは嬉しいが連れがい「ガアラ―――!!!イグニールはいたか―――」
「連れ?」いや何でもないアイツ等も一緒にいいだろうか?」
「ええ、もちろんよ」
心優しきもののようだ
――――――店内
グッグッグッグッガツガツガツ
「ナツ、ハッピー、もう少し落ち着いて食え」
ナツ、ハッピーがもうそれはそれは爆食中だ。すげぇ
まぁそれは置いておこう
「自己紹介がまだだったな オレはガアラという よろしく頼む」
「ナツだ!よろしくな」
「あい!おいらハッピー よろしくね」
「こちらこそ、アタシはルーシィ よろしくね!こう見えて魔導士なのよ
まぁ まだギルドには入ってないんだけどね」
「ほう、そうなのか」
「そうなの アタシね絶対入りたいギルドがあってね!そこに入るために頑張ってるの」
「そうか・・・応援しよう」
「ふふっ、ありがと じゃ私はもう行くけど・・・」
「会計は俺が払おう 時間を取らせてしまって申し訳ない」
「そう?ありがとね!じゃあね」
ルーシィは店を出た
「ナツ、ずっと食っているのは相手に失礼だから次からは控えろよ」
「うおああかえろ(おぉ任せろ!)」
「口に入った状態で話すな」
ナツは少し礼儀が必要だと思った俺であった
――――――夜になって――――――
「ふー食った食った ガアラ、サンキューな」
「あい、ガアラ ありがとう」
「気にするな」
「ん?あれは昼間の男が言っていた船だな。たしかパーティーを行うと・・・」
「それってガアラがナツより先にあったサラマンダーの男のこと?」
「おぉ!忘れてた ガアラ、どうだった!?」
「あぁ、奴はサラマンダーと呼ばれていたが、ナツの探している人物ではない
多分やつが自分で名乗っていただけだろう しかも違法の魔法を使う
どうもきな臭い」
「そうか・・・・・」
ナツが微かに落ち込む
「落ち込むナツ また情報がでたら付き添ってやる」
「おぉ、その時は頼む」
そんな会話をしていると俺たちと同じく休憩をしていた女性たちの会話が耳に入る
「ねぇねぇ、あれが今夜行われてるパーティーの船よ いいわねぇ~」
「そんなに有名な人が主催しているパーティーなの?」
「なに、知らないの そりゃもう有名な方よ
だってあの有名なフェアリーテイルのサラマンダー様よ」
「へー サラマンダー様ってフェアリーテイルの所属なんだ 知らなかった」
それを聞いたナツとハッピーと俺の表情にしわが寄った。
「ハッピー、ガアラ・・・」
「あい」
「わかっている 確かめねばなるまい」
そういうと行動は早く、ナツはハッピーの翼で、俺は砂に乗り船のもとに急いだ
――――――――船の中で
ルーシィはサラマンダーの男に誘われて船の中にいた
・・・・・だが対面で対立していた
「どういうこと、これは睡眠の魔法、スリープよね?」
「ほう、それに気づくとはやるね お嬢さん」
「まぁ、もう遅いがね」
「なにを(ドサっドサっ)これは他の女性客の人たち!?
これはいったいどいうこと!!!」
「これはねお嬢さん 奴隷船なんだよ そして君たちは商品なんだ」
「なっっっ!!!!」
「だから大人しくしてくれ」
「ちょっとフェアリーテイルは!!!騙したのね!」
「こっこの!(ガチャ)「ふっ」きゃっっ」
サラマンダーの火の魔法によりルーシィの鍵が奪われてしまった
「ほう、星霊魔導士か この魔法は契約者以外使えんから鍵は不要だ
だから海にさよならだ(ポイっ)」
「!!!!!??????」
ルーシィは自分の鍵が海に投げられ驚愕し震えた
「(なんなのよこいつ。これが、こんなことをする奴がフェアリーテイルの魔導士なの!!!!!) 最低の魔導士じゃない!!!」
――――――――――――ドガァァァァンンン――――――
船の天井がぶち抜かれる
ルーシィーは視線を向けると、見覚えのある人物がいる。
「あっ!ナツ」
「ん・・・・うぷっ、だ、だめだ。キモチワリィ」
「かっこワル!」
だが、ルーシィは先ほどの絶望感から復活していた。
「あれ、ルーシィ?そんなとこで何やっての」
「ハッピー! それがね騙されたのよ
フェアリーテイルに入れてくれるっていうから付いてきたのに
ていうか、あんたのその羽はどゆこと?」
「細かい話はあと!行くよ!」 ガシっ!
「え、ちょっと!」
「じゃあ、あとはよろしくね。ガアラ」
「ああ、心得た」
「あれ、ガアラも来てくれたの?」
「フェアリーテイルの名を奴が語っているという話を聞いたのでな」
「えっ、それってどういう・・・・」
すると男どもがようやく我に返ったのか捕まえようと動き出す
「行け ここは俺とナツに任せろ」スタッ
「OK 行くよルーシィ」
「逃がすか!プロミネンス・ウィップ」
イグニールの男が炎の鞭で落とそうとするがハッピーが器用にかわしていく
「きゃあああぁぁぁぁぁぁ」
「あっ、ごめんルーシィ「な、なによ。こんな時に」変身解けた」
「このクソ猫ぉぉぉぉぉ」
ボチャン
俺の視線の端で海に落ちるルーシィたちを捉えた
「まずいな ナツ、ここは任せていいか?」
「おう、お前はハッピーたちを頼む」
「任せろ」
――――――海上にて
「ぷはっ、よかった近くに鍵が落ちてて」
ぷかー(気絶したハッピーが浮いてきた音)
「大丈夫か?ルーシィ」
「ガアラ、助けに来てくれたの?」
「あぁ、ハッピーはどうやら気絶しているようだな(サァァァァ)」
足場の砂の少量を使ってハッピーを救助
「よし、では、早くルーシィも・・・」
「待って!私に考えがあるの!(チャキっ)」
「それは星霊のカギか?」
「そう いくわよ!開け 宝瓶宮の扉 アクエリアス!!!」
「これはすごいな」
我愛羅は星霊魔導士の召喚するところを初めて見るので感心してしまう。
「ふふーん、私は星霊魔導士よ カギを使って異界の星霊たちを呼べるのよ
さぁ、アクエリアス!船を港まで押し戻しちゃって!」
「(チラッ)ちっ!」
「ちょっ!あんたいま舌打ちしたでしょ!」
「うるさい小娘だ 1つ言っておく。次にカギを落としたら・・・殺さすから」
「・・・ご、ごめんなさい!」
「おおぉ」
俺も委縮してしまった。なんと迫力のある星霊だ・・・怖い
アクエリアスが壺を掲げる・・・すると
「オラアアァァァァァァァァ!!!!!」
「「ぎゃあああぁああぁあぁああああ」」
「ぐっ」
巨大な津波が発生し、俺、ルーシィ、ハッピー、そして船が巻き込まれた
―――――ドガアアァァァァァァァンンンン―――――
「な、何考えてんのよ。普通アタシまで流す!!??」
「不覚だ ついでに船まで流してしまった」
「アタシを狙ったんかい!!!!」
「これほどとはな すごい星霊と契約しているのだなルーシィ」
「ガアラ!無事だったのね!」
「ほう、少しは根性があるガキじゃないか」
「お褒めに預かり光栄だ」
「ふん。おい、しばらく呼ぶな 私は彼氏とデートだ 彼氏とな」
「二回言うな!!!」
船が港に押し流された影響で野次馬たちが集まりだした
「このままでは面倒になる ハッピー、ルーシィを頼む 俺はナツのところに行く」
「あい!」
「えっ!ちょっとガアラとナツだけで平気なの?」
「問題ないよ ナツも強いし、ガアラはさらに強いから」
その頃、ちょうど船にいた男たちも目を覚ましていた
「く・・・くそ 何が起こりやがった」
「ナツ、船酔いは治ったか?」
「ガアラか ああへ―キだ」
どうやらフェアリーテイルを語っている偽物たちが相当ムカつくようだ
目を合わせてくれない ・・・・我愛羅さん、ショック
「あいつらが偽物か」
「あぁ、おい、てめぇらがフェアリーテイルの魔導士か」
「あぁ?それがどうした!!」
うーん威勢がいいね。この後の地獄を知らないで
「よく面を見せろ」
「てめぇら、やっちまえ!!!」
「「「おう!!!」」」
下っ端がこちらに突っ込んできた
「ナツ!!!!!」
「言いそびれたけどルーシィ ナツもガアラも魔導士だよ」
「えっ!!!!!!」
ルーシィが心配してくれているだが
―――――ドゴっ ナツがワンパン
「俺はフェアリーテイルの魔導士のナツだ。てめぇなんぞ見たことねぇ!」
ナツの肩のマークが露出する
「な!!????」
「ふぇ、フェアリーテイル!」
「俺もフェアリーテイルだ。よろしく頼む」 デコ見せ
「なっ・・・フェアリーテイルが2人!!???」
「ナツとガアラがフェアリーテイルの魔導士!!!!」
「ルーシィ、黙っててすまなかった
まさか入りたいギルドがフェアリーテイルだとは知らなくてな」
「え・・・えぇ」
「あ、あのマーク、本物ですぜ、ボラさん(ガクガク)」
「バカ!!その名で呼ぶな!!!」
「ボラ、プロミネンスのボラか
たしかタイタンノーズというギルドを追放された犯罪者魔導士だったと記憶している」
「犯罪者かどうかなんてどうでもいい・・・だがフェアリーテイルを語るのだけは許せねぇ」
「だったらどうした プロミネンス・バーン!!!!!」
ボラから炎の塊が放たれ、ナツに直撃する
「な、ナツ――――!!!」
「ふ、でかい口をたたく奴ほどロクな奴じゃないな」
ボラが勝ち誇ったような顔をする・・・だが
「それはどうかな」
「まずい――――――キュオオオオオォォォォォォ
お前、ほんとに火の魔導士か?こんなまずい炎はくったことがねぇ」
ボラの放った炎がナツの口の中に吸い込まれていく
「ナツに火は効かないよ」
「あんな魔法はみたことない!?」
「(ガッ)食ったら力が湧いてきた!火竜の咆哮!!!!!」
――――――ドガアアアァァァァンン
「「「「「ぎゃあああぁああぁあぁああああ」」」」」」
「ウソ!火を食べて、火を吐く魔法なんて・・・・」
「くそっ、あっちの女と猫を狙え」
「ちょっ、こっちくんな!!」
「大丈夫、ここは砂場だから」
「その通りだ―――――砂縛柩(さばくきゅう)」(サアァァァァァ)
「す、砂が集まってくる」
「ガアラの魔法だよ 砂を操るんだ」
「「「ぐうぇぇぇ!!!!」」」
「全身を潰されたくなかったら大人しくしていろ」
「「「ヒイイィィィィィィ!!!!!」」」
「なかなかに怖いわね」
「あい、ガアラはやるといったらやるよ」
「さてナツのほうは・・・・」
――――――――
「ぼ、ボラさん、オレこいつ見たことあるぜ」
「桜色の髪にウロコのようなマフラーこいつが本物の・・・・・・
「「「・・・;サラマンダー!!!!!」」」
「よーく覚えておけ・・・・コレが!・・フェアリーテイルの魔導士だ!!!!!
(ボッ)ウオオオオォォォォォォ―――オラアアァァァァァ!!!!」
「ぐはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「火を吐いたり、火で殴ったりなんて、これ本当に魔法なの?!」
「竜の肺は炎を吹き、竜の鱗は炎を溶かし、竜の爪は炎を纏う・・・
これは自らの体を竜の体質へと変換させる太古魔法(エンシェント・スペル)・・・
もともとは竜迎撃用の魔法なんだ
その名も――――滅竜魔法 イグニールがナツに教えたんだよ」
「くそぉぉぉ――――プロミネンス・ボム!」
「ヒュオオォォォ―――ふう、これなら食えるな!
ぶっ飛べ 火竜の鉄拳!!!!!!」
「ぎゃあああぁああぁあぁああああああぁぁぁぁぁ・・・・・・」
「すごい・・・・」
ザッザッザッザッザッザッザッザッ
「え、あれってまさか・・・軍隊!!??」
「よし、逃げるぞ!」ガッ
「同感だ」
「えっ、ちょっと!!!!なんで私まで!?」
「街の被害は大丈夫かな?」
「問題ない、ハッピー ナツが戦闘に入る前に砂の盾で街の建造物は守ってある
下手人たちも砂で拘束済みだ」
「さすが、ガアラだね!」
「俺たちのギルドに入りたいんだろ!」
「・・・・・・・」
「来いよ」
「!!!!!!うん!!!!!」
「歓迎しよう」
そして船以外の被害は出さずに逃げ切れた。