砂漠の妖精 作:某なにがし
前回のハルジオンの事件で逃げ切った後の話
「ルーシィ、ここが俺たちのギルド、フェアリーテイルだ」
「ここがフェアリーテイル・・・・・」
――――――ギイィィ・・・・・
「ただいま、みんな」
「おう、ガアラ! ナツ!また派手にやったらしいじゃねぇの!
もう新聞にハルジオンの一件が載ってる・・・・ぐへっ!」
「てめぇ、サラマンダーの情報 噓だったじゃねぇか!」
「おい、ナツ・・・はぁ」
新聞を読んでいた男がナツの怒りの膝蹴りをくらった。
男はそのまま一直線に他のメンバーがいるテーブルに吹っ飛んでいった。
「てめぇ、コラ!」
「い、痛!ちょ、ちょっと!!」
巻き込まれたメンバーが苦情を漏らす。
そして案の定、喧嘩の幕が開けた
(す・・・すごい!アタシ、本当に、本当にフェアリーテイルに来たんだ!!!)
ルーシィは自身が憧れていたギルドに来たことに感動していた。
隣にいたガアラもその顔をみて良かったと微笑む
「ルーシィ、感動もいいがマスターのところに行こう」
「そうね、でもどこに行けば・・・・」
そういって周りを見渡すと色々なメンバーがいることが分かる。
例えば・・・・
「ナツが帰ってきただと!」
パンツ一丁の服の男がナツに近づいていく
「おい、ナツ!この前のケリつけんぞ!」
「グレイ、女性の前で服を脱ぐな」
「うん?ガアラ、おかえり・・・っていつの間に!!!」
もちろん半裸の男はグレイ・フルバスターその人である
他にも
「全く・・・これだから品のない此処の男どもは嫌だよ」
「はぁ・・・カナ 酒もほどほどにしろよ」
「あら、ガアラじゃない 飲み比べしましょ?」
「やらん また今度にしてもらおう」
そう言いながらも大樽を持ち上げながら酒を飲む黒髪の女性・・・・カナである
「くだらん」
「わっ!」
ルーシィは突然現れた巨漢の男エルフマンに驚く。
「エルフマン ただいま」
「おう、ガアラ おかえり
そしてお前ら・・・・漢なら拳で語れえぇぇぇぇ!!!!」
俺たちの後ろに立ち、挨拶をし、ナツたちに突撃していった男・・・エルフマン
エルフマンも助けた頃とは比べ物にならないほど成長している・・・しかし
「「邪魔だ!!!」」
「玉砕!!!??」
まだナツとグレイの喧嘩に入れるほどとはいかない
ルーシィも一撃でダウンしたエルフマンに驚いている
「全く騒がしいよ、君たち」
「あ、あれって彼氏にしたい魔導士ランキング上位者のロキ!?」
「ほう、そうなのか?」
俺はそういったランキングを知らないがルーシィはそういったものに詳しいようだ
「混ざってくるね~!」
「「「頑張って~~~!」」」
女性を侍らせていたロキも喧嘩に混ざっていった
「はい、あの人もまともじゃない!
・・・なによこれ、まともな人がほとんどいないじゃない!」
「俺はまともだぞ?」
「ほんと~?」
どうやら他のメンバーと同じく問題児扱いされてしまったようだ
まぁ誤解はいつか解けるだろう
「おかえりなさい、ガアラ あら?そちらは新人さん?」
「ほんとだ!かわいいーね!」
「おお、ミラ、リサーナ いいところに来た
この子はルーシィという」
「どうも・・・・ってミ、ミラジェーン!?ほ、本物だ~!」
ルーシィが喜びを上げる。どうやらミラもどこかで知っているようだ
有名な奴が多いことはうれしいな。それとリサーナがいることはまた違う所で語ろう
「ふふっ、ナツが帰ってきたから早速ギルドが壊れそうね」
「すでに壊れている・・・はぁ」
俺はため息がでる。ギルドを直すのもタダではないからな
「あ・・・あの、止めなくていいんですか?」
「問題ない いつものことだ」
「そうよ、それに―――(バサッ・・・カラン)楽しいでしょ
ありがとうガアラ」
「気にするな あいつらが悪いのだからな」
ミラにビンが飛んできていたので砂で即座にガードした
無用なケガはするべきではないからな
「す、すごいですね いろいろと」
「おらぁ!」
その直後にナツに殴られてグレイが吹っ飛んできた
「ぐっ、あ!俺のパンツが!!??」
「へっへっへ!!!」
パンツがないことに気づき急いでナツを見ると、ナツがグレイのパンツを手で回していた。つまりグレイは全裸だ。まごうことなき変態である。グレイは焦ったのか、 ルーシィの方を振り向き――――
「お嬢さん、よければパンツを(ガンッ!)ぐへっ!」
「お前は女性に何を言っているのだ グレイ」
「あ、ありがとう ガアラ!」
グレイがルーシィにセクハラをしたので砂で拳を作り、アッパーカットでナツの方に送り返した。
「ナツが帰ってきたから楽しくなってきたね!ガアラ」
「リサーナ、お前もミラも少しはこの状況を悲しめ マスターのストレスに繋がる」
「はーい(^^)/」
俺の注意もむなしくリサーナたちは笑顔で答える。
まぁ、悲しい顔をされるよりマシか。
そういうやり取りをしてる間にも喧嘩は激化していく
「ったく・・・落ち着いて酒も飲めやしない あんたらいい加減にしなさいよ」
するとテーブルに座っていたカナがカードを取り出す
「くそっ!頭にきた!」
グレイが左手の掌に右手の拳を乗せる。造形魔法の構えだ
「うおおぉぉぉ!!!」
エルフマンはテイクオーバで右腕を変化させる
「全く・・・困ったやつらだ」
ロキの指にはめている指輪が光りだす
「どっからでもかかってこい!」
ナツは両手に炎を宿す
「ふむ、さすがに不味いな」
「えっ、嘘!」
ガアラから不味いという言葉を聞き不安にかられるルーシィである。
「あぁ、だが問題ない おでましだ」
「えっ?なにが・・・・」
ルーシィが何か言い切るより早く―――――
「やめんかぁぁぁ!このバカタレ共が!!!」
「ガハハッ!みんなビビりやがって!この勝負俺のかぐぴゃ!」
巨人が現れた。そしてナツが踏まれた。
それが一番正しい表現である。その人物が一喝すると全員が喧嘩をぴたりとやめ、静寂が訪れる
「でかーーーーーーーー!!!」
「マスター、ただいま 無事に帰還した」
「えっ、マスター!?この人が?」
ルーシィは目の前の巨人がマスターというギルドを纏める人物だと知ると恐怖で体を震わせる。しかも巨人がルーシィを視界にとらえる。
「む?新入りかな?」
「は、はいぃぃ・・・・」
完全におびえた様子で答えるルーシィ。
「ふんぬうぅぅぅ!」
巨人は声を上げると徐々に体が小さくなっていく―――
「よろしくネ!」
「ちっさ!」
子供くらいの大きさになっってしまったマスターに思わず突っ込んでしまうルーシィ。
「とうっ!」
マカロフは挨拶をすませると2階の手すりにジャンプする。だが―――
「あイタっ!?」
体勢を崩し、2階の手すりに頭をぶつける。よっぽど痛いのか頭を抱えてうずくまるマカロフを見てギルドのメンバーが呆れた顔になる。
「ゴホンっ!まーたやってくれたの貴様等、見よこの評議院から送られた文書の量を!」
マカロフは評議院から送られてきた分厚い紙の束を見せ、読み上げていく
「まず・・・グレイ!」
「あ?」
「密輸組織を叩いたのはいいが・・・その後素っ裸で街を歩き、挙句の果てに洗濯中の 下着を盗み逃走!」
「いや、だって裸でいるのはまじぃだろ」
「まず脱ぐなよ」
グレイの返答にカナが突っ込む。マカロフはため息を吐き続ける
「次!エルフマン、要人護衛の任務中、要人に暴行」
「だって、男は学歴なんて言い出すから、つい・・・・」
マカロフは頭に手を当て、首を横に振る。シワが増えてきているな。
「カナ!費と偽り酒場で飲むこと樽15個。さらにその酒の請求先が評議院!」
「バレたか・・・」
「ロキ!評議院レイジ老師の孫娘に手を出す。タレント事務所から損害賠償が来とる!」
「はは・・・参ったな」
「そして、ナツ!デボン盗賊一家を壊滅するが民家7件も壊滅、チェーリ村の歴史ある時計台倒壊、フリージア教会全焼。ハルジオンで船を一隻破壊。」
「なっはっはっは!!!」
「笑い事ではない!」
「そして―――ガアラ」
「はい」
「―――――はハルジオンでの被害を最小限に抑えたのでよい」
「ありがとうございます」
「お前らはもっとガアラを見習え!
ガアラだけじゃぞ!まだ評議院から苦情が来てないのは!
ゴホンっ!まぁとにかくじゃ ほとんどが問題行為ばかり・・・
儂は評議院から怒られてばかりじゃぞ!・・・・」
みなが気まずそうに下を見つめてしまい、ルーシィも空気感が気まずいのか不安な顔をするなので――――
「ルーシィ、そう心配そうな顔をするな」
「で・・・・でも」
その瞬間マスターが口を開く
「だが―――――」
マスターは突然笑い、紙束を燃やす。
「―――評議院などクソくらえじゃ!」
燃えてる紙束を投げ捨てると、ナツが食べた。
「よいか!理を超える力は全て理の中から生まれる 魔法は奇跡の力なんかじゃねぇ
我々の内にある気の流れと自然界に流れる気の波長が合わさり初めて具現化されるのじゃ
それは精神力、集中力を使う いや、己の魂を全て注ぎ込む事が魔法なのじゃ
上から覗いている目ん玉気にしてたら魔道など進まん 評議院のバカ共などに恐れるな」
するとマカロフは人差し指を上に向ける。
「己が信じた道を行け!それがフェアリーテイルの魔導士じゃぁぁぁぁ!!!!」
「「「おおおおおおお!!!!!」」」
ギルドのメンバーはマカロフと同じように指を立てて雄たけびを上げて、どんちゃん騒ぎだ。
ガアラももちろん声を上げる。そしてチラリと隣にいたルーシィを見ると、これからの未来が楽しみなのか期待で目を輝かせていた
ルーシィに幸あれ