砂漠の妖精   作:某なにがし

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砂と猿と救出

 

ルーシィがミラにフェアリーテイルのギルドマークを入れてもらってる間にガアラとナツは話していた。

 

「ナツ、次のドラゴンの情報はあるか?」

 

「いやねぇな とりあえずまた情報がでるまで待つしかねぇな」

 

「そうか」

 

ナツの親の情報は中々な得られるものではない。気長に待つしかないか

 

「はい!これであなたもギルドの一員よ」

 

「わぁ!やったー!」

 

そんな話をしているとルーシィがギルドマークの入った右手の甲を見せるためにこちらにやってきた。その微笑みに俺もナツも笑顔を返した。

 

「ナツ!ガアラ!見てみて!ギルドマーク付けて貰っちゃった!」

 

「おめでとう、ルーシィ 改めて歓迎しよう」

 

「ふーん、よかったなルイージ」

 

「ルーシィよ!?」

 

「ナツ、人の名前を間違えるものではない」

 

ルーシィが怒っているので俺もナツを注意する

 

「ナツがすまない

 で、ギルドに入ったわけだがどうする?

 依頼を受けに行くか?」

 

「そうね~どうしようかしら?」

 

ギルドボードの前に3人で話す

 

「ルーシィはまだ入ったばかりだ 俺たちも付いていこう

 これなんてどうだ 報酬もいいしな」

 

「盗賊退治で20万J?お得じゃん!」

 

「よし、これにすっか!」

 

ナツもルーシィも依頼に乗り気になったのか元気に返事をする

そして依頼に行く準備をしていると気になる話が耳に入ってくる。

 

 

「――――――ねぇ、父ちゃんはまだ帰ってこないの?」

 

泣きそうな声を耳がとらえ、ナツとガアラとルーシィは声の方向を見た。

そこには黒髪の少年―――ロメオがマカロフに詰め寄ってる光景であった

 

「くどいぞ、ロメオ 貴様も魔導士の息子なら親父を信じて大人しく家で待っておれ」

 

「で、でも3日で帰ってくるって言っていたのに・・・もう1週間も帰ってきてないんだよ!?」

 

「マカオの仕事は確かハコベ山じゃったな」

 

「そんなに遠くないじゃないか! 父ちゃんを探しに行ってくれよ!!!」

 

「貴様の親父は魔導士じゃろ! 自分のケツのふけねぇ様な魔導士はうちのギルドにはおらん! 帰ってミルクでも飲んでおれ!」

 

「く・・・・・」

 

ロメオは涙目になりながら下を向く

 

「バカ――!!!」

 

「ぐほぉぉ!?」

 

かと思いきや、思いっきりマカロフの顔面に一発お見舞いしていき泣きながらギルドの外に走っていった。

 

「厳しいのね・・・・」

 

「あんな風に言っててもマスターも心配してるのよ」

 

「だが、マスターも大人げない」

 

ルーシィが先ほどの一連の光景を見て気の毒そうに言う。

それをミラが皿をふきながら応える。

そしてガアラは冷静に言葉を紡ぐ。

 

 

    ドゴォン!!!!!

 

 

ルーシィが悲しんでいると突然、轟音が響く。音の原因はナツがリクエストボードを思いっきり殴りつけたことによるものだった。

 

「ナツ・・・・・」

 

自分だけじゃない。ナツも同じ気持ちだったのだ

 

「お、おい、ナツ リクエストボード壊すなよ」

 

その言葉を無視してナツはギルドを出ていく

 

「マスター ナツの奴ちょっとやべぇんじゃねぇの?」

 

いつも「自分に合う仕事がない」などとほざいて仕事に行かないナブがマカロフに言った。

 

「アイツ、マカオを助けに行く気だぜぇ」

 

「これだからガキはよぉ」

 

「んなことしたってマカオの自尊心が傷つくだけなのによ」

 

それを皮切りに他の人も次々と喋り出す。みなマカオのことを思っての発言でもある。魔導士も魔導士なりのプライドが存在するためである。

 

だが、マカロフはそれらを切って捨てた。

 

「進むべき道は誰が決めることでもねえ 放っておけ」

 

腫れた頬をさすりながらマカロフは酒を飲み始める

 

「では、俺もガキになろう 家族を守る盾となるのが俺の役目だ」

 

「「「!!!!???」」」

 

ガアラもナツと同様にギルドを出ていく

 

「おいおい、ガアラもかよ」

 

「どうしちゃったの、ナツとガアラ・・・・?」

 

「ガアラが家族を守るために助けに行くのは昔からだけど・・・

 ナツはロメオ君と同じだから・・・多分、自分と重ねちゃったのよ」

 

「え?」

 

ルーシィが疑問の声を上げ。ミラが答える。

 

「ナツのお父さんも出て行ったきり帰ってこないのよ

 お父さん・・・て言っても育て親なんだけどね しかもドラゴン」

 

「ド、ドラゴン!?ナツってドラゴンに育てられたの!?」

 

ルーシィはナツの親についての話に驚く

そしてミラが続ける

 

「小さい時そのドラゴン、イグニールに拾われて言葉や文化、魔法を教えてもらったんだって。

 でもある日、ナツの前からそのドラゴンが突然と姿を消した・・・・

 ナツたちがハルジオンに行ったのもそのイグニールを探しに行ったのよ」

 

「だからサラマンダーとか気にしていたのね」

 

ルーシィは納得した。そして知ることができた。

「あ・・・あたしも行ってきます!」

 

「えっ!?ルーシィ!?」

 

「あたしも心配なので!」

 

 

 

 

――――――――――ギルドの外

 

「・・うっ・・・うう」

 

外ではロメオが涙を流していた。父親が戻って来るか不安で仕方ないはずだ。ロメオはまだ10歳にも満たない。この年齢で父親が居なくなったらあまりにも酷だ。

だからこそ、俺たちがいる。

 

ロメオの頭をナツがひと撫でする。そしてハコベ山の方面に行く。

 

「ナツ兄・・・・」

 

「大丈夫だ、ロメオ」

 

ナツから遅れたガアラがロメオに話しかける。ロメオの視線に合わせるようにかがむ。

 

「お前の父は必ず俺たちが連れて帰る。だからお前は涙を拭き、元気に出迎える準備をしておけ。」

 

「ガアラ兄・・違う!違うんだ・・・!!!!」

 

ロメオは叫んだ

 

「父ちゃんがあの仕事に行ったのは、俺のせいなんだ・・・!アイツらに父ちゃんをバカにされて・・・だから父ちゃんに―――」

 

話の途中だろうがガアラはロメオの頭に手を置く

 

「ロメオ、それはお前のせいではない お前の父はただ魔導士として仕事を受けただけだそして、お前の父はこのような仕事で命を落とすほど弱くはない」

 

それでもロメオは浮かない顔をしている

 

「まだ、信じられないか なら言葉ではなく行動で示すとしよう」

 

ロメオの頭を撫で俺はナツを追う。ロメオはただガアラの背中を見つめ願う

 

 

 

――――――――ハコベ山に向かう馬車の中

 

「それでさー、あたし今度ミラさんの家に遊びに行くことになったんだー!」

 

「そうか、それはよかったな ミラは年も近いから仲良くできるだろう」

 

「うん!」

 

「それで、ナツは大丈夫か?」

 

「う、うっぷ」

 

「そうか」

 

「ガアラ、ナツは船でもそうだったけど乗り物ダメなの?」

 

「あぁ、その通りだ 乗り物に乗ってるときのナツは動けない」

 

「なんて不憫な・・・・

 それはそれとしてマカオさんを探すの終わったら住むところ探さないとな~」

 

「オイラとナツの家に住んでもいいよ」

 

「本気で言ってるなら、そのヒゲを全部抜きわよネコちゃん」

 

ルーシィが目を据わらせてハッピーを見つめてるので助け舟を出す

 

「ハッピーがすまないなルーシィ よければ俺が物件探しを手伝おう」

 

「ほんと!?ガアラ!」

 

「あぁ、長いことマグノリアには住んでいるから人脈はある

 だから物件探しにも役に立つと思う」

 

「ありがとーう!ガアラ!」

 

「気にするな 仲間の困りごとを見捨てるほど俺は冷たい人間ではない」

 

「あい、オイラたちが住んでる家もガアラが見つけてくれたんだよ」

 

「へぇ~、ガアラは面倒見がいいのね」

 

「まぁな ギルドのメンバーの何人かは俺が依頼先から連れてきた人が多い

 だから、面倒を見るのは慣れている」

 

その時にふいに、ガタン、と馬車が音を立てて止まった

 

「うおおぉぉ、止まった!ふっかつー!!」

 

ナツは馬車が止まり声を上げた

ガアラは馬車の窓から顔を出し、御者に聞いていた

 

「御者の方、どうされた?」

 

「すみません・・・ここから先は進めません・・・」

 

「そうか、ここまでありがとう

 ナツ、ルーシィ、ハッピー、ここからは徒歩だ 降りるぞ」

 

申し訳なさそうに言う御者にはお礼を言い、俺たちは外に出た

 

「おう!」

「あい」

「うん・・・えっ!?・・・」

 

ルーシィはあたり一面に広がる銀世界に驚きの声を上げた

 

「ルーシィ、大丈夫か?」

 

「さ、さむーーーーい!何よこれ!山とはいえ今は夏でしょ!

 なのに何よこの吹雪は・・・・くしょん!」

 

「なんだよ、だらしねぇーな!」

 

「なんで、アンタは平気なのよ!!!???」

 

「ナツは火のドラゴンスレイヤーだから寒さに耐性があるんだ」

 

「ガアラ、あなたも平気そうね?」

 

「俺のはただの我慢だ

 ルーシィは星霊を使うのだから、何か寒さを和らげる星霊はいないのか?」

 

「そうか!そうよね 星霊を頼ればいいんだわ!

 いくわよー!開け! 時計座の扉、ホロロギウム!」

 

ルーシィがガアラの言葉で閃いたように星霊を呼ぶ

すると目の前には古時計のような姿をした星霊が出現した。

 

「ほぉ、星霊の姿かたちは色々とあるのだな」

 

ガアラは興味深そうにホロロギウムを見ていて、下に目線をやっていくと、そこには毛布に体を包んだルーシィが入っていた。

 

「・・・ルーシィ、何をしているのだ」

 

ガアラは当然の疑問を投げかける

 

「・・・・・(口がパクパク)」

 

ルーシィの口だけ動いているのが確認できるが声が届いてこない

すると・・・・・

 

「『あたし、ここにいる』・・・と申しております」

 

ホロロギウムが答えてくれた。どうやらルーシィの言葉を伝えてくれるようだ

 

「何しに来たんだよ・・・」

 

さすがのナツも呆れてしまったようだ。ルーシィの言葉は続く

 

「『ていうかマカオさんはこんな場所になんの仕事に来たのよ?』と申しております」

 

「知らなかったのか?ルーシィ マカオは凶悪モンスター、バルカンというゴリラ型のモンスターを退治しに来たのだ」

 

ガアラの説明でルーシィは顔が青ざめる。

 

「『私帰りたい!』と申しております」

 

「はい、どうぞと申しております」

 

「あい」

 

ナツとハッピーがどうでもよさそうに答える。まったく

 

「ルーシィ、今から帰るとなるとバルカンに遭う可能性も高くなる

 奴らはこの吹雪も平気で動けるからな 俺たちと一緒にいる方が安全だ

 どうだ?無理強いはしないが・・・・」

 

「・・・・・『わかった。着いてく。』と申しております。」

 

「無理を言ってすまないな ありがとう」

 

「『ううん、私もフェアリーテイルの魔導士になったんだから頑張る!』と申しております」

 

「そうか、それは頼もしいな・・・・!ナツ!!バルカンが来るぞ!」

 

「「「!!!!????」」」

 

俺の言葉にナツ、ルーシィ、ハッピーが警戒をあらわにする

 

「まじか!」

 

「ほんとなのガアラ!?」

 

「あぁ、砂が感知した・・・・上だ!」

 

周りを警戒していると、ふいに頭上が暗くなり、即座に叫んだ。

ナツはハッピーと避け、俺とルーシィは砂で移動して避ける

 

「バルカンだ!」

 

ハッピーが叫ぶ。だがバルカンはナツではなく、ガアラとルーシィの方を見つめる

 

「人間の女、見っけ!それオデの女にする!」

 

バルカンはルーシィに近づくために素早く距離を詰めてきた

 

「『キャーーーーゴリラーーーー!!!』と申しております」

 

「問題ないと申しております(サアァァァァ)

 ・・・・・砂瀑・叛奴(さばく・ハンド)!!!」

 

砂をバルカンの目の前に集めて大きな手の形をした砂を作る

 

「ウホッ!そんなの捕まらない!」

「チッ!」

 

バルカンの方が一瞬早く砂から逃れる。風が吹いていて砂の形成が一瞬遅れた。

しかもそのまま逃げられた。

 

「アイツ、喋ってたな」

 

「あぁ、奴に聞けばマカオを知っているかもしれない」

 

「あい!」

 

「『でももう見えなくなっちゃったわよ。あのゴリラ』と申しております。」

 

「いや問題ない まだそう遠くには行っていないだろう 俺が見つける」

 (ファサアァァァァ)

 

ガアラが任せろというと突然大量の砂が山の方に向かっていく

 

「『な、なにが起こってるの!?』と申しております」

 

「あい!大丈夫だよ、ガアラの砂だから」

 

ルーシィがハッピーに説明しているなか俺は準備が完了する。

 

「いくぞ・・・・潜砂絵描(せんさかいびょう)!!!!!」

 

すると数秒後に――――

 

「・・・・いた」

 

「なに!ほんとか!どこだ」

 

俺はバルカンの感知した場所を指さす

 

「あそこの山の中腹だ。ナツ、ハッピーと先に行っていってくれ」

 

「「おう/あい!」」

 

ナツはハッピーの翼で急いで飛んでいった

 

「ルーシィ、俺たちも向かおう 砂に乗ってくれ・・・砂瀑浮遊(さばくふゆう)」

 

「『わかったわ!お願いガアラ』と申しております」

 

砂が集まり足場ができたのでルーシィに乗ってもらい、ナツたちを追う

 

 

 

――――――山の中腹

 

「ウホッ、さっきの女、残念・・・」

 

「うおおおぉぉぉ、火竜の鉄拳!」

 

「ウホっ!?男?男いらない」

 

ナツの攻撃はバルカンに防がれてしまう

 

「うお、このバルカン中々やるぞ!」

 

「あい、どうするナツ!」

 

ハッピーに降ろしてもらい、バルカンと向き合う

 

「攻撃あるのみだ!火竜の翼撃!」

 

両手に火をまとい攻撃を放とうとするが―――

 

「ウホッ」(クルッ)

 

「な・・・(ドゴッ)ああああぁぁぁぁぁ―――――」

 

「ナツうぅぅぅぅぅ!」

 

なんとバルカンが背にしていた壁にナツが攻撃をしていたら外に出てしまった

もちろんナツは飛べないので落ちてしまう。それをハッピーが追いかけようとする

 

「何をやっているんだ、ナツ」

 

「おぉ!ガアラ、たすかった!」

 

「あい、ガアラ、ナイスタイミング!」

 

「『もう、ナツはほんとに危なっかしいわね』と申しております」

 

「おお!ルーシィと時計!お前らも来たのか!」

 

「『まぁね、私も一応フェアリーテイルの魔導士だから』と申しておりまーーー時間です。(ポン)えっ・・・て寒――――!」

 

ここでホロロギウムが消えてしまいルーシィが寒さにさらされる。

あまり時間はかけられない

 

「ナツ・・・すぐに終わらせるぞ!」

 

「おうよ!」

 

バルカンの住みかに戻ってきた

 

「ウホっ、また男もういい・・おんな!ウッホ」

 

またもやバルカンはルーシィに近づいてきたので先ほどのような失敗はしない

 

「仲間に手はださせん・・・・

   砂縛柩(さばくきゅう)!!!!」 サアアァァァァ

 

「ウホッ、なんだこれ!」

 

バルカンの周りに砂が集まり拘束に成功した

 

「ナツ、後は頼んだ」

 

「おう、いくぞこの野郎!火竜の鉤爪!!!」

 

ドゴォォォォォ 

 

砂に拘束されたバルカンはなすすべなくナツの一撃を食らった

 

「ナツもガアラもやっぱり強いわね・・・・」

 

「あい、二人ともフェアリーテイルで上から数えた方が早いくらいには強いよ」

 

 

――――――――戦闘終了後

 

バルカンは砂に拘束したままマカオについて話し合う

 

「なんでずっとこいつ拘束しとくんだ?」

 

「マカオの場所をこいつから聞くためだ」

 

「あっ!忘れてた!」

 

「忘れてたんかい!」

 

「あい、それがナツです!」

 

そんなやり取りをしていると急にバルカンが光りだす

 

「「「「!!!!????」」」」

 

「なに!」

 

「くっ・・・」

 

「まぶしいぃ!」

 

それぞれの反応のあとに徐々に光は収まっていくと――――

傷だらけの中年の男性の姿に変わっていた

 

「「「マカオ!!!」」」

 

「えっ、この人がマカオさん!?でもさっきまでただのエロザルだったけど!」

 

「いや、おそらくバルカンにテイクオーバーされたんだ」

 

「?」

 

ルーシィには危機なじみのない魔法で困惑する

 

「ルーシィ、テイクオーバーとは体を乗っ取る魔法だ。

 バルカンはこの魔法を使い、生きるモンスターだったのだろう。」

 

とりあえずマカオを安静にするために毛布をかぶせ、砂で囲む。これで寒さを多少は防げるだろう

 

「多くのバルカンと戦ったのだろう ひどい傷だ」

 

「おい、マカオ!死ぬんじゃねぇぞ!ロメオが待ってんだ!!!」

 

ナツの声が届いたのかマカオが苦しみながら目を開ける

 

「ぐ、ぐぅう、ナツ、ガアラか・・・・」

 

「おう/ああ」

 

「クソ・・・情けねぇ・・・19匹は倒したんだ!」

 

「えっ!?」

 

「20匹目のバルカンに勝てなくてテイクオーバーされちまってこのザマだ。・・・

 情けねぇ これじゃロメオに合わせる顔がねぇぜ」

 

「マカオ、そんなことはない。 9匹も一人で倒せたなら立派だ

 無事に帰ったら武勇伝として語ってやれ きっと喜ぶ」

 

「へっ、ガアラに言われると悪い気はしねぇな・・・ありがとよ」

 

「あぁ、ではマカオは砂で俺が運ぶ 帰ろう、フェアリーテイルに」

 

「おう!」

 

「あい!」

 

「そうね!寒いし」

 

「世話になんぜ、ガアラ」

 

こうして雪山でのクエストは完了した

 

―――――――――マグノリア

 

夕日が傾きだしたマグノリア。そこにはロメオが一人でたたずんでいる。

ロメオは一歩も動かなっかった。信じているのだ。ガアラとナツが父を連れて帰ってきてくれることを。

その想いは向かれる

 

「おーい、ロメオー!!!」

 

自分を呼ぶナツの声が聞こえる。隣には雪山に行ったガアラ、ルーシィ、ハッピーが見える。そして約束通り自分の父もナツの肩を借りながら歩いてきている。

 

「父ちゃ――――――ん!!!」

 

「おおっと!!!」

 

ロメオが走ってきてマカオに抱き着いた

 

「父ちゃん・・ごめん!・・俺・・・俺!」

 

「心配かけてすまなかったな、ロメオ」

 

「いいんだ 俺は魔導士の息子なんだから それに待つのなんて当たり前だろ?

 俺は父ちゃんの息子なんだから!!!」

 

「そうか・・・今度クソガキたちにからかわれたらこう言ってやれ

 てめぇの親父は化け物19匹倒せんのかよってよ!」

 

「うん・・・・うん!!!」

 

ロメオは涙をこぼし父に抱き着く。

その光景を邪魔しないようにガアラたちはギルドに向かう

ロメオはそんなガアラ、ナツ、ルーシィ、ハッピーの方を見た

 

「ナツ兄ーー!ガアラ兄ーー!ハッピーー!それにルーシィ姉もーー!本当にありがとう!!」

 

ルーシィはロメオに手を振った。ガアラは振り返らずひそかに笑った。

ナツとハッピーは顔を合わせて笑った

 

こうしてロメオに笑顔が戻り、ギルドにも笑顔が戻った。

 

 

ちなみに後日、ガアラは約束通り、自分の人脈を駆使して、ルーシィの希望する条件で物件を探し出し、7万Jの物件を提供した。ルーシィは大満足らしい。

 

さすがガアラであった。

 

 

 

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