砂漠の妖精 作:某なにがし
――――――――車内
「どうして・・・俺も連れていく」
「しょうがないでしょ・・・街には誰もいないんだから
クローバーの医者に連れ行ってあげるから感謝しなさい」
「違う・・なぜ敵を助ける まさか人質か 無駄だ・・・俺に価値はない」
「うわー暗ーい」
「死にてえなら殺してやろうか?」
「ちょっとグレイ!!」
「やめろグレイ・・・せめて半殺しだ 死んだら医者に連れていく意味がないだろ」
「いや、ガアラも怖いわ!!!」
「ガアラも案外容赦ねぇな・・・」
ルーシィとグレイがガアラの一言にドン引きである
ガタン!!!
「きゃああ!!!」
ムギュウ
「!!!」
「でけえケツしてんじゃねぇよ・・・」
「ひー、セクハラよ ガアラ、こいつ半殺しにして!」
「わかった、(ゴン!!)(バキャッ!)」
(チーン、シュウウゥ)
ルーシィに言われたのでカゲヤマの頭を砂で殴り床にめり込ませた
「これでいいかルーシィ?」
「・・・ええ、もう大丈夫・・・」
「ルーシィもひでぇけど、即実行するガアラも怖えな・・・・」
「?」
ガアラは特に気にした様子もないが、ルーシィとグレイはその実行する早さにもドン引きした
―――――――――ナツに追いついた
「ナツ―!」
「遅かったじゃねえか、もう終わったぞ」
「あい」
「さすがだな」
「ああ」カパッ プラグを外す
皆でナツの周りに集まり、この後の行動を話し合う
「ナツ、お前のおかげでマスターたちも守れた ありがとう」
「おお、ガアラに礼を言われるのは新鮮だな!」
「あい、いつもナツが言う側だったからね!」
「ではついでに定例会の会場に行き、報告と笛の処分をマスターに聞こう」
――――――ギュオオオン!!!
「「「「「「!!!???」」」」」」
パシッ
「カゲ!?」
「油断したな、ハエども
ララバイは俺がもらった!ざまあみろ!」
そういってカゲヤマは魔導四輪車を乗り、クローバ―の街に向かっていった
「あいつ、助けてやったのに!」
「追うぞ!」
「みな、俺の砂に乗れ!・・・・砂漠浮遊!」
「ガアラ、魔力が持つのか?」
「問題ない」
「恩にきる・・・やってくれ!」
そういうとガアラは5つ分の砂を操り、クローバ―の街に向かった
――――――――――――定例会会場の外
(よし、まだ定例会は終わってないな)
カゲヤマが会場を外から見ていた
ポン
「!!!!!」
「ふひゃひゃひゃひゃ!・・・お前さん、けが人じゃろ
いかんぞ、はよう病院に戻れ」
そこにいたのはフェアリーテイルマスター・マカロフであった
これは好機だと思ったのか呼び止める
「一曲聞いていただけませんか 病院では楽器が禁止なもので・・・」
「・・・一曲だけじゃぞ」
「はい・・では聞いててください」
―――――――ガアラたち一行
「いたぞ!」
「じっちゃん」
「マスター!」
「しっ」
「あなたはブルーペガサスのマスター ボブ殿」
「あらガアラちゃん、相変わらずいい男ね」
「ありがとう」
「他の子たちもいい男ね・・・ウフフ」
「「!!!!????」」
ナツとグレイが引いている
話をしているとカゲヤマがララバイに口をつけた
「いけない!」
「黙ってなって 面白れぇトコなんだからよ」
「ゴールドマイン殿もいたのか」
「よぉ、ガアラ 相変わらず表情筋が死んでんな」
「余計なお世話だ」
「がはは!」
ボブ、ゴールドマインから止められているなか、マカロフは止まっているカゲヤマに言葉を放つ
「さあ」
「!!!」
(吹けばいいだけだ。それですべて変わる!!!)
「何も変わらんよ・・・弱い人間はいつまでたっても弱いまま
しかし弱さのすべてが悪でなない
もともと人間なんて弱い生き物じゃ
一人じゃ不安だからギルドがある。仲間がいる
強く寄り添いあって歩いていく
不器用な者は人より多くの壁にぶつかるし遠回りをするかもしれん
しかし明日を信じて踏み出せば、おのずと力は湧いてくる
強く生きようと笑っていける
そんな笛に頼らなくとも・・な」
「!!!!・・・参り・・ました」
「「マスター」」
「じっちゃん!」
「じーさん」
「さすがです!今の言葉、目頭が熱くなりました」
「痛っ!」
マカロフの言葉にカゲヤマ、そしてガアラたちは心を打たれた。
「カカカ、どいつもこいつも根性がねぇ魔導士だ
もうガマンできん わしが自ら喰ってやる」
「笛がしゃべった!」
「見て!煙が形になってく!」
ララバイから煙が出てどんどん巨大ななにかに形を作っていく
「貴様らの魂をな・・・」
巨大な怪物の出現で一同は驚愕する
「あらら、これは大変」
「こいつぁ、ゼレフ書の悪魔だ!!!」
ボブは緊張感のない言葉を言い、ゴールドマインが怪物の正体を見破った。
「腹が減ってたまらん 貴様らの魂を食わせてもらうぞ」
「なに―、魂って食えるのか!?」
「ナツ、お前も火を食べるだろう それと一緒だ」
「ああ、そっか」ポン
「納得するんかい!」
ガアラの説明にナツは納得し、ルーシィは突っ込んだ
「一体どうなってるの。なんで笛から怪物が・・・」
「いや、あの怪物がララバイそのものなのさ つまり生きた魔法 それがゼレフ書の悪魔」
「なるほど・・・ゼレフ書の悪魔とは戦ったことがあるが、まさか笛の形をしているとは思わなかった。」
「「「「「「!!!!!!!」」」」」
ガアラの言葉にエルザたちが驚く
「ガアラ、悪魔と戦ったことがあるの!?」
「ああ、昔、評議院の依頼でな」
「初耳だぞ!」
「まじか!ガアラ勝ったのか!?」
「エルザがフェアリーテイルに入る前だ もちろん討伐し封印した」
「おお、すげえなガアラ!」
「そうね~ 一応、ゼレフは魔法界史上最も凶悪な魔導士で、その怪物も何百年も前の負の遺産なのに、それを倒すなんて・・・・やっぱりガアラちゃんはいい男ね~」
エルザたちは驚きと称賛を。ボブとゴールドマインはガアラを冷や汗を流しながら褒める
それをよそにララバイが行動し始める
「さて、どいつの魂を喰らうか・・・・決めたぞ・・・全員まとめてだ」
「いかん!!ララバイじゃ!」
他のマスターたちも慌て始める
「風遁・砂散弾(ふうとんささんだん)」
―――――ドドドドドドドドド!!!!
「な、なんだこれは!?・・・くそ、体が動かん!!!」
「お前の体の自由は奪わせてもらった」
そこにはララバイの行動をいち早く察知したガアラが先手を打っていた
「みな・・・ここは俺にやらせてくれ」
「な!だがガアラ。お前は魔力が大丈夫なのか!?」
「そうだぜ!ガアラ、お前魔導四輪車の長距離とオレたち5人を砂で運んだんだぞ!」
「俺にも戦わせろ!」
「ナツはいつも通りね・・・・でもガアラ、ホントに大丈夫?」
「ああ、悪魔との戦いは俺が一番経験している 適材適所というやつだ」
「うむ、ガアラ 任せたぞ」
「ああ」
マカロフの言葉に頷き、ララバイに向かってかけていく
姿も守鶴の尾獣チャクラモードになる。
「守鶴・・・相手は巨大だ、風で包むぞ」
『悪魔が相手か・・・ガアラ、お前はつくづく悪魔に縁があるなケッケっケ!」
「そうだな・・・だがお前と一緒なら負ける気はせんな」
『あったりめーだ!悪魔ごときにオレ様の防御は破れねえ!」
「いくぞ!」
『おう』
「『風遁・八重疾風(ふうとんやえはやて)!!!』」
するとララバイとガアラを中心に巨大な風が二人を包む
「こ、これって」
「ガアラの八重疾風だ!エリゴールの魔風壁より強力だよ 下がろう!」
ルーシィは風に困惑し、ハッピーが下がるように言う
「そうか!音は振動・・・空気を伝って届くから、風で包めば外には漏れないってことね!」
ルーシィがガアラの風の理由を持ち前の知識から判明した
「さすがガアラだ」
「だがよ、いくら悪魔と戦ってきたっていっても、マジで魔力は持つのかよ」
「大丈夫だって、ガアラが任せろって言ったんだから待とーぜ!」
エルザは納得しており、グレイは心配し、ナツは楽観的に見守る
―――――ララバイVSガアラ
「くそ!なんだこの風の壁は!!!」
「これはお前と俺専用なステージだ 俺を殺さなければ出れん」
「なら、てめえの魂から喰ってやるよ!!!」
砂で拘束していた腕を強引に振り下ろし攻撃してきた
「なるほど、自分の体格を活かしてきたか だがそれでは俺は殺せん
・・・・・獄砂埋葬(ごくさまいそう)!!!」
ガアラが技を唱えるとララバイの足元に流砂が発生し、徐々にララバイが沈んでいった
「バカがッ!俺の大きさで砂に飲み込まれるわけねえだろ!」
「慌てるな」
『ケケケ・・・この悪魔死んだな!』
「(両手を合わせて)パシッ―――砂縛柩(さばくきゅう)!!!」
ザアアアアアアアアアアアァァァァ
今までの砂縛柩と異なり、風の領域内すべてが砂になりララバイを包んでいく
「く、くそ、まだ魂を喰ってねぇんだぞ!!!」
「あきらめろ・・・お前は俺の・・いや俺たちの前に現れた
そして家族を傷つけようとする
だからお前はここで終わる・・・」
砂で囲まれてララバイの顔あと少し――――
「や、やめ
『じゃあな、笛野郎』
「『 砂瀑送葬(さばくそうそう)!!!!』」
ギュ、バキバキバキ ギュ
「終わったな」
『ただの雑魚だったな!前にやった奴のほうがまだ面白かったぜ!ヒャッハ―!」
「そうか、頼りになる相棒だ」
『おう、敬えよ』
「では帰るとするか・・・家族のもとへ」
―――――八重疾風 解除
「さすがだ!ガアラ!!!」
「まじで一人で勝っちまいやがった!すげぇな・・・」
「ほらな!やっぱガアラはつえぇぇ!」
「悪魔に一人で勝つってガアラってすごいわね・・・」
「あい!さすがガアラです」
上からエルザ、グレイ、ナツ、ルーシィ、ハッピーの順にガアラを称賛している
「ただいま、討伐完了です、マスター」
「うむ、よくやったガアラよ!」
「まさか、ほんとに一人で倒しちゃうなんてね~ますますいい男ね!」
「たく、フェアリーテイルには借り作っちまったな」
みんなララバイが討伐され浮かれ気分であった――――
「では帰ろう、フェアリーテイルへ」
ちなみに会場はガアラのおかげで全く壊れていません
砂も平に整地したので問題なし